CAMPFIRE×幻冬舎のEXODUS始動|少部数でも読みたい人に本を届ける

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CAMPFIREは5月13日、幻冬舎との共同出資会社であるエクソダスから、出版クラウドファンディング「EXODUS(エクソダス)」の提供を開始した。

CAMPFIRE×幻冬舎のEXODUS始動|少部数でも読みたい人に本を届ける

2018年の出版市場規模は全体で1兆5,400億円

全国出版協会が2019年1月に発表したデータによると、2018年の出版市場規模(紙+電子)は1兆5,400億円。前年比3.2%の減少となった。

紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売額は1兆2,921億円。前年比5.7%減で、14年連続のマイナス。中でも雑誌は下げ幅が大きく、月刊誌で9.3%減、週刊誌が10.1%減となった。

一方、電子出版市場は規模は小さいながらコミックがけん引し、拡大傾向。前年比11.9%増の2,479億円となっている。

出版業界では「1万部売れることが見込めないと本が出せない」と言われているという。今後その傾向はさらに厳しくなることが予想され、コミック以外の分野でどのように売上を維持・拡大していくかが課題だろう。

そんな中、出版の新しい形を提案する企業がある。CAMPFIREと幻冬舎が共同出資したエクソダスだ。

クラウドファンディングで少部数でも発行できる「EXODUS」

出典:エクソダスホームページより

エクソダスは、2018年3月にCAMPFIREと幻冬舎によって設立された共同出資会社である。

同社は、出版不況の背景にあるのは若者の活字離れではなく、本の情報が的確に届かないこと、欲しい本があってもすぐ買えないことにあると指摘する。

そこでCAMPFIREが持つクラウドファンディングのノウハウと、幻冬舎が持つ編集力と宣伝力を掛け合わせ、少部数でも本を出版できる仕組み「EXODUS」を考えた。

EXODUSは一般のユーザーや、個人事業主、出版社や編集プロダクションなどあらゆる人が出版を目指せるプログラム。1,000部という少数の読み手さえいれば出版できるという。

著者への印税は50%還元、第一号企画も進行中

EXODUSで出版するためには、まずはサイトフォームから企画を応募。EXODUSの審査で採用された企画に対し、クラウドファンディングを実施。プロジェクトが成功するとEXODUS所属の編集者がサポートしながら、執筆を進めるという流れだ。

出典:エクソダスホームページより

また一般的に著者への印税は10%程度だと言われているが、「EXODUS」では50%の印税を著者に還元するという。すでに企画第一号のクラウドファンディングははじまっており、5月14日現在で残り購入冊数は100冊を切っている。

出典:エクソダスホームページより

価値のある本を、その価値を求める人へと届ける仕組みEXODUS。たとえ求める人が少数だったとしても、その人にとっての読書体験は最高のものになるに違いない。