「BiPSEE(ビプシー)医療XR」が本格サービスを提供開始

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記事の情報は2019-05-21時点のものです。

BiPSEE(ビプシー)は2019年5月20日、医療施設(医科・歯科)向けに「BiPSEE医療XR」の本格サービス提供を開始した。「BiPSEE医療XR」は、 AR(Augmented Reality 拡張現実)とVR、またアニメを組み合わせた、小児対象の治療支援システムだ。 歯科・小児科・皮膚科など幅広い医療分野で、子どもの不安と痛みの軽減を目指すという。
「BiPSEE(ビプシー)医療XR」が本格サービスを提供開始

「BiPSEE(ビプシー)医療XR」とは

「BiPSEE医療XR」は、子どもの治療に対する不安や痛みを和らげ、頑張って治療できたという自己効力感を育むことを目的とした、小児対象の治療支援システムだ。

子どもが歯科診療や水いぼをとる治療を受ける際などに、ゴーグルをかけて治療を受けるサービスで、医師の声はしっかりと聞こえるため、治療中のコミュニケーションも問題ないという。

複数の都内医療機関で導入試験を経て、2019年5月20日、医療施設(医科・歯科)向けに本格サービスの提供を開始した。「BiPSEE医療XR」公式サイトにて、連絡・申込を受け付ける。

子どもの不安と痛みを和らげる「AR+VR治療支援システム」とは
子どもの治療に対する不安や痛みを和らげ、頑張って治療できたという自己効力感を育むことを目的とした、小児対象「AR+...
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「BiPSEE医療XR」3つの特長

AR・VR・アニメの3部構成

本サービスではAR・VR・アニメを活用。まず、現実世界にバーチャルの映像を重ねて表示するARでは、保護者の顔や周囲の風景も見えるため、ゴーグルを初めて装着する子どもでも、スムーズに導入できるという。

小児科などの処置には現実世界が見えなくなるVRを、歯科治療など頭の位置を保つ必要がある場合にはアニメを、状況に応じた自由な使い方が可能だ。

プレスリリースより引用

手間のかからない簡単な操作

必要な機器は、 専用スマートフォンとゴーグル、たったの2つ。 操作性も高く、タッチスクリーンとボタン1つで完了する。医療現場での操作負荷を、可能な限り軽減した。

プレスリリースより引用

体験した子どもの声を反映

医療機関やデパートなどで体験会を行い、実際に体験した子どもから寄せられた声をいかして、コンテンツ制作に挑んでいる。

以前、ビヨンド編集部では、BiPSEE(ビプシー) CEO 松村氏に取材した。起業家医師として、「本人が持っている治癒力を最大限引き出せるよう、医師としてできる範囲のサポートをしたい」と語っていただいた。

子どもたちを魅了するコンテンツを企画し続けるのは、容易ではないだろうが、子どもたちの治療体験の質を向上させる、この新たな試みに期待したい。

プレスリリースより引用