「BiPSEE(ビプシー)医療XR」とは
「BiPSEE医療XR」は、子どもの治療に対する不安や痛みを和らげ、頑張って治療できたという自己効力感を育むことを目的とした、小児対象の治療支援システムだ。
子どもが歯科診療や水いぼをとる治療を受ける際などに、ゴーグルをかけて治療を受けるサービスで、医師の声はしっかりと聞こえるため、治療中のコミュニケーションも問題ないという。
複数の都内医療機関で導入試験を経て、2019年5月20日、医療施設(医科・歯科)向けに本格サービスの提供を開始した。「BiPSEE医療XR」公式サイトにて、連絡・申込を受け付ける。
「BiPSEE医療XR」3つの特長
AR・VR・アニメの3部構成
本サービスではAR・VR・アニメを活用。まず、現実世界にバーチャルの映像を重ねて表示するARでは、保護者の顔や周囲の風景も見えるため、ゴーグルを初めて装着する子どもでも、スムーズに導入できるという。
小児科などの処置には現実世界が見えなくなるVRを、歯科治療など頭の位置を保つ必要がある場合にはアニメを、状況に応じた自由な使い方が可能だ。
手間のかからない簡単な操作
必要な機器は、 専用スマートフォンとゴーグル、たったの2つ。 操作性も高く、タッチスクリーンとボタン1つで完了する。医療現場での操作負荷を、可能な限り軽減した。
体験した子どもの声を反映
医療機関やデパートなどで体験会を行い、実際に体験した子どもから寄せられた声をいかして、コンテンツ制作に挑んでいる。
以前、ビヨンド編集部では、BiPSEE(ビプシー) CEO 松村氏に取材した。起業家医師として、「本人が持っている治癒力を最大限引き出せるよう、医師としてできる範囲のサポートをしたい」と語っていただいた。
子どもたちを魅了するコンテンツを企画し続けるのは、容易ではないだろうが、子どもたちの治療体験の質を向上させる、この新たな試みに期待したい。