【薬剤師を辞めたい】病院、調剤薬局、ドラッグストア別の対処法

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記事の情報は2021-12-27時点のものです。

「薬剤師を辞めたい。もう無理だ」と悩んでいる方に向けて役立つアドバイスを掲載しております。病院、調剤薬局、ドラッグストアの薬剤師のみなさんが辞めたいと思う理由や対処法について解説します。また異なる業種、職場に転職したい方にはおすすめできる転職エージェントも紹介します。
【薬剤師を辞めたい】病院、調剤薬局、ドラッグストア別の対処法

薬剤師を夢見て大学で6年間も勉強した末にようやく手に入れた薬剤師免許。白衣を着て働くことに憧れを抱いて薬剤師になった方も多いと思います。

薬剤師は人の生き死にに関わる仕事なだけにミスが許されない厳しい職業でもあります。

それだけに

「こんなはずじゃなかった」

「もっと楽しく働けると思ってたのに」

何年か薬剤師をしてみて、このように考えている方に向けて、対処法について解説していきます。

辞めたいと思う理由~病院薬剤師の場合~

病院薬剤師は、薬剤師の中でも医療現場や患者に近いところで働いています。それだけに他の薬剤師に比べてより厳しい事があります。

病院薬剤師が辞めたいと思う主な理由をいくつか挙げてみました。

1.病院薬剤師は給料が安い

マイナビ薬剤師によると病院薬剤師は、調剤薬局やドラッグストアで働く薬剤師と比べると年収が高くない部類に入ります。

また病院薬剤師は医療現場で働けること、服薬指導も薬剤師としてかなり良い経験が積める職種である一方、ちょっとした油断やミスが医療事故につながりかねないといった、厳しい一面があります。

それだけに、病院薬剤師は、やりがいもあると同時に緊張感の高い仕事であるにも関わらず、給料がそれに見合わないと感じる方はかなり多いはずです。

2.病棟の服薬指導がつらい

病院に入院患者さんがいる場合は、病棟での服薬指導があります。

患者さんは病気で体調の辛さから不機嫌な方もおり、ときには服薬指導をしていて患者さんから冷たい態度を取られることもあります。

また、病院での立場は医師が一番です。次は手術で医師と行動をともにする時間の多い看護師でしょう。

そんな中、薬剤師の病院内での立場を微妙に思い肩身が狭いと感じる方もいらっしゃるはずです。

3.病院内での立場が微妙。出世もできない

医療現場は専門家によるチームプレーで成り立っているため、本来は立場が上とか下とかは関係ないはずなのですが、病院内での発言力はこうした立場に左右されるときがあります。

このような点で病院薬剤師として勤務することにやりづらさを感じることもあるでしょう。

病院薬剤師の出世は大きな病院であれば、管理薬剤師や部門ごとのリーダーなどがいるかもしれませんが、中小の病院の場合、薬剤部長や薬局長の立場しかなく、しかも一人しかなれません。

病院薬剤師の出世は狭き門といったイメージを持ってしまうのは仕方のないことです。

辞めたいと思う理由~調剤薬局の薬剤師の場合~

調剤薬局は、薬剤師の中でも年収は高い方に入りますが、仕事は比較的ハードなところが多いでしょう。

調剤薬局の薬剤師が辞めたいと思う理由をいくつか挙げてみました。

1.仕事がハードで立ち仕事がつらい

薬剤師の中でも調剤薬局の仕事がハードな部類に入り、基本立ち仕事なため、つらいと思っている方も多いはず。

薬剤師一人が扱える処方箋枚数は一日で40枚と法律で定められているとはいえ、上限近い枚数を捌くとなるとかなりの重労働になります。

超繁忙度の高い調剤薬局になれば、毎日のお昼休みもほとんど落ち着いて取れないようなところもあります。

調剤はもちろん専門知識を必要する仕事ですが、作業自体はかなり単調なものになります。つまらないと感じる方も多いでしょう。

2.患者さんとの接点が少ない

調剤薬局でも服薬指導はありますが、お薬の受け渡しの短い時間に決まったやり取りをするだけです。病院薬剤師やドラッグストアと比べても患者さんとの接点は少なくなります。

患者さんやお客さんともっとコミュニケーションがしたいと思っている方にとって、調剤薬局の薬剤師は少し物足りないと感じるかもしれません。

3.残業が多い

調剤薬局は、薬局を閉めてからも書類作業や薬の在庫チェックといった業務が控えてます。

薬局に調剤事務職がいる場合でも、レセプトをまとめて提出しなければならない月末や月初めは薬剤師もかなり多忙になります。

辞めたいと思う理由~ドラッグストアの薬剤師の場合~

マイナビ薬剤師によるとドラッグストアの薬剤師は比較的年収は高い部類に入ります。

調剤室のあるドラッグストアでは調剤もあり、OTC医薬品といった市販薬からサプリメントまで幅広い知識が必要とされるのがドラッグストアの薬剤師です。

ドラッグストアの薬剤師が辞めたいと思う理由をいくつか挙げてみました。

1.仕事がハードで休日がまちまち

ドラッグストアの薬剤師も仕事はハードです。シフト制とはいえ、かなり夜遅くまで開店しているドラッグストアの勤務をつらいと感じている方も多いでしょう。

病院や調剤薬局であれば土曜は半日で少し短めです。日曜はほぼお休みですが、ドラッグストアは土日も当たり前のように勤務があります。

週休二日といってもドラッグストアでは、まとまった休みをいただけるわけでもありませんので、家族や友人との時間が合わない事がドラッグストアの薬剤師のつらいところかと思います。

2.求められる知識が広すぎる

調剤室のあるドラッグストアであれば、当然ながら処方薬についての知識も求められます。

これからは調剤室がない店舗に勤めていても処方薬の知識は必要です。

ドラッグストアに勤務し調剤経験のない薬剤師でも、お店に来る患者さんが病院から処方されている薬について把握しておかなければならないからです。

もちろんドラッグストアの薬剤師は、OTC医薬品以外にもサプリメントや健康食品まで店舗で取り扱っている商品について勉強しなければなりません。

つまり、ドラッグストアの薬剤師は、薬のみならず患者さんの健康に関する総合的な知識が求められるので、他の薬剤師と比べてもいろんなことに勉強していかなければならない仕事だと言えます。

薬剤師の仕事が薬だけを知っていれば務まる時代ではないことを一番身近に感じるているのはドラッグストアの薬剤師ではないでしょうか。

そういったところをプレッシャーに感じる方もいるでしょう。

3.部下やお客さんの対応が大変

ドラッグストアには薬剤師以外にも登録販売者やパートといったさまざまな方々が働いています。

ここが病院や調剤薬局で働く薬剤師と大きく異なります。

つまり、薬剤師や医療関係者とは異なる立場の方たちと一緒に働いていかなければならないのがドラックストア薬剤師の特徴です。

さらに多くの場合、ドラッグストアの薬剤師は店舗のマネージャー的存在を果たさなければなりません。

ひとづきあいが苦手な方や人をまとめるといった役割を負担に感じる方にとって、ドラッグストアの薬剤師はつらい仕事になります。

病院薬剤師が病棟で患者さんとコミュニケーションを取らなければならないのと同じように、ドラッグストアの薬剤師もまたお店にいらっしゃるお客さんの接客があります。

ドラッグストアですから、当然ながらいろんな方たちがお客さんとしていらっしゃいます。老若男女問わずの対応が求められるのもドラックストア薬剤師の大変なところです。

どうすれば良い?辞めたい理由から考える対処法

病院、調剤薬局、ドラッグストアの薬剤師がそれぞれ辞めたいと思うときの理由を挙げてきました。それぞれの辞めたいと思うときの理由を大まかに分類すると次のようになります。

辞めたいと思うときの理由を大まかに分類

  • 1.給与・待遇面に対する不満
  • 2.仕事内容や量に対する不満
  • 3.出世が望めない
  • 4.家族や友人との時間が合わない
  • 5.マネジメントをやりたくない
  • 6.患者やお客さんとのコミュニケーションがつらい
  • 7.仕事そのものや求められるスキルから与えられるプレッシャー

1~4の理由であれば、職種を変えることで解決できる可能性があります。

5と6の理由も、職種を変えてしまうことで解決できる可能性はあります。正社員薬剤師のようにある程度の立場で働き続けるのであれば、避けてばかりもいられないように思います。

7の理由についても、薬剤師として働いていくのであれば、専門家としてスキルアップし続けることを求められてしまいます。むしろキャリアアップして薬剤師としての幅を広げることがご自身への自信にもつながります。

次にそれぞれの職種について辞めたいと思ったときの対処法について考えてみました。

【病院薬剤師】辞めたいときはどうしたらいいの?

病院薬剤師の仕事が辛く、待遇にどうしても納得が得られないときは、調剤薬局やドラッグストアに転職してみるのもよいかもしれません。

調剤薬局でもドラッグストアでも病院薬剤師としての経験は役に立つでしょう。しかもどちらを選んでも病院薬剤師に比べて収入アップにつながります。

ただし、病院薬剤師の就職は狭き門です。調剤薬局やドラッグストアほど求人は豊富ではありません。

したがって、他の薬剤師に転職してからやっぱり病院薬剤師の方がよかったと思っても戻れない可能性があるので慎重に判断しましょう。

病院薬剤師は、他の薬剤師よりも、患者と深く関われる職種です。病院薬剤師の仕事内容にやりがいを感じている方は、他の病院へ転職する手もあります。

転職する病院が総合病院かそうでないのかによって、必要とされるスキルも学べることも変わるので十分に検討した方がよいでしょう。

【調剤薬局の薬剤師】辞めたいときはどうしたらいいの?

調剤薬局の薬剤師が退屈だと感じる方は、病院薬剤師やドラッグストアの薬剤師の転職を考えてみるのもよいかもしれません。

病院薬剤師であれば、医療現場で貴重な経験が積めますし、ドラッグストアの薬剤師であれば、処方薬のみならずOTCからサプリメントや健康食品まで幅広い知識を得れます。

しかしながら、調剤薬局から病院薬剤師に転職すれば年収はダウンする可能性が高くなります。

調剤薬局からドラッグストアに転職した場合、年収の大幅なダウンは避けられるかもしれませんが、そこからさらに年収を上げるにはどんどん出世していかなければならないでしょう。

どちらの選択をしてもメリットとデメリットはあります。

人と接することが苦手で調剤をもくもくとするのがよいから調剤薬局を選んだ方も多いかもしれません。

調剤薬局でもOTCを販売しているような店舗もあります。もっとOTCを本格的に勉強したいと考えているけど、いきなり転職はちょっとと思っている方もいるでしょう。

可能であれば、夜や休日だけドラッグストアでダブルワークをしてみるのも手かもしれません。

【ドラッグストアの薬剤師】辞めたいときはどうしたらいいの?

ドラッグストアは勤続年数が増えていくにつれ、マネジメントや経営に関わる仕事を任されるようになります。

もちろんマネジメントではなく、店舗の現場に残る選択ができるところもありますが、出世はあきらめなくてはならないでしょう。

ドラッグストアの薬剤師なら、処方薬や調剤についてもっと深く学びたいと考えている方も多いかもしれません。

ドラッグストアでも調剤に力をいれているところもあり、そうしたところへの転職も考えられます。

もちろん病院薬剤師や調剤薬局での勤務を経験することで処方薬や調剤について学べます。

ただし、調剤薬局であれば収入はほぼ維持できますが、病院薬剤師は収入がダウンするのでそれなりの覚悟が必要です。

可能であれば、病院薬剤師なら夜勤、調剤薬局であれば平日でドラッグストアがお休みのときにダブルワークで働いてみて、いろいろと模索してみるのもよいでしょう。

対人関係が辛い方へ

ここまで薬剤師の職種別に辞めたい理由とそれらの対処方法について見てきました。

いずれの職種にも共通してもっともありがちなのは、対人関係がつらくなった事ではないでしょうか。

人間の悩みはすべて対人関係の悩みだと言われるように薬剤師に限らず、どんな仕事でも対人関係に問題が生じた場合は、誰しもが辞めたいと考えるようになるもの。

対人関係がもつれて、複雑な人間関係の問題に巻き込まれた場合、それを解決しようと立ち向かう姿勢もよいかもしれませんが、あまり無理をしてはいけません。

それが職場での対人関係の問題であって、もうどうしようもできないと思うのであれば、職場を変える選択肢がもっとも早く効果的な解決策です。

薬剤師は転職しやすい

薬剤師は、免許さえあればどこでも働ける安心があります。

対人関係のもつれで辛い場合は思い切って職場を変える決断してみるのも選択の一つです。

ただし、どのような職種で薬剤師をするにしても一長一短はあります。

年収や待遇面などの表向きな条件だけで安易に飛びつくのではなく、それぞれの薬剤師としての働き方をよく考えたうえでよりよい選択をしましょう。

とくに女性であれば、出産を機にご自身に合う働き方も大きく変わっていきます。

薬剤師は自由に働き方を変えられる職業でもあり、人生のさまざまなステージで最適な選択を行いましょう。

いずれにせよ転職する理由が対人関係にあったとしても、ご自身が対人関係で失敗したからと悲観的に考えるのではなく、転職は薬剤師としての新たな経験とスキルを得るチャンスだと捉えて前向きにチャレンジしていきましょう。

薬剤師免許が活かせられる他の業種

最後に病院薬剤師、調剤薬局、ドラッグストアのどれももう嫌だけど、薬剤師免許がせっかくあるからもったいない、何とかして使えないの?とお悩みの方のために、薬剤師免許を活かせられる他の業種について少し紹介します。

企業の薬剤師

医薬品卸の会社には、医薬品の情報を管理する管理薬剤師が必要です。また、製薬会社が当局へ許認可申請する場合も薬剤師が必要となります。

いずれの職種も募集はかなり限定的であるため、見つけるのが難しいですが、長期的に余裕をもって転職活動をしようと考えている方であれば、一つの候補として検討しみるのもよいでしょう。

どちらも医薬品に対する知識が必要なことに変わりありませんが、薬機法のような法規制にも精通している必要があります。

職場によっては、英語の科学論文の文献検索をし論文を理解する語学力や専門知識が必要な場合もあります。

※あくまで薬剤師免許を持っていることがもっとも重要な条件になります。根気よく探せば、未経験者でも可という募集はあります。

これらの職種は、病院、調剤薬局やドラッグストアのような人前に出る現場ではなく、オフィスで働く仕事です。立ち仕事ではないため、身体的負担はかなり軽減されます。

また、これらの仕事を通じて得られた知識やスキルを活かしてキャリアアップしていく道はいろいろとあり、興味がある方は一度調べてみてはどうでしょうか。

他にもまだまだある。薬剤師が活躍できる職業

他に薬剤師免許は必ずしも必要としませんが、薬学部で得た知識を必要としている職業はあります。

参考までに薬学部出身者が薬剤師以外に就職している職業は次のとおりです。

  • 製薬会社のMR
  • 製薬会社や食品会社の研究員
  • 大学や国立研究機関の研究員
  • CROやSMOなどの企業

MRや研究員なら薬剤師で年収1,000万円も狙えます。

これらの職業では薬学の知識を活かせます。いずれも薬以外の専門的な知識も必要とし転職を検討する際にはくれぐれも慎重に考えてから行動しましょう。

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【まとめ】薬剤師の転職先は無数にある

このように、薬剤師を辞めたいと思っても薬剤師の職種を変えられ、また企業で薬剤師免許を必要としている仕事も多くあります。

薬剤師にこだわりがないのであれば、薬学の知識を活かす仕事は多いので、どうか広い目で世の中を見渡して、ご自身が一番活躍できそうな場所を探してみませんか?

今の仕事がイヤになったら…もう一度、いろいろな薬剤師の働き方・あり方を振り返ってみるのもおすすめです。