eKYCサービス比較!選び方・メリット・本人確認の効率化とコスト削減
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eKYCサービスとは
eKYC(Electronic Know Your Customer)とは、顧客の身元をデジタルで確認するプロセスのことを指します。従来のKYCプロセスと比較して、より迅速かつ安全に顧客情報の検証が可能です
eKYCサービスは、金融機関や通信キャリアなど、本人確認が必要な業界で広く利用されています。eKYCサービスは、本人確認書類の画像や本人の顔写真を照合する方法や、本人確認書類のICチップを読み取る方法など、さまざまな方法があります。eKYCサービスを利用することによって、ユーザーと事業者の双方にメリットがあります。
eKYCサービスを導入するメリット
eKYCサービスを導入するメリットは次のとおりです。
- セキュリティの向上・コンプライアンスの強化
- 事務作業の効率化とコスト削減
- ユーザーの離脱を防げる
- ユーザーのサービス利用開始までが早い
セキュリティの向上・コンプライアンスの強化
eKYCサービスを導入するメリットの一つは、セキュリティの向上とコンプライアンスの強化です。eKYCサービスでは、本人の容貌の画像やICチップの情報などを利用して、本人確認の精度を高めます。
また、生体認証やまばたきチェックなどの技術を用いて、本人確認の偽造やなりすましを防ぎます。eKYCサービスは、犯収法に準拠している必要があり、また個人情報の取り扱いにも注意が必要です。eKYCサービスを導入することで、セキュリティやコンプライアンスの面で安心してサービスを提供できます。
事務作業の効率化とコスト削減
eKYCサービスを導入するメリットのもう一つは、事務作業の効率化とコスト削減です。eKYCサービスでは、本人確認の手続きをオンラインで自動化するため、事業者は本人確認書類の確認や保管などの業務に人員やコストを割く必要がありません。
また、郵送や来店などの本人確認の手段を減らすことで、環境負荷も低減できます。eKYCサービスを導入することで、事務作業の効率化とコスト削減を実現できます。
ユーザーの離脱を防げる
eKYCサービスを導入するメリットのもう一つは、ユーザーの離脱を防げることです。eKYCサービスでは、本人確認がスムーズに行えるため、ユーザーがサービスの利用を諦めるリスクが低減されます。
本人確認のプロセスが面倒だと感じるユーザーを逃さずに、サービスの利用に誘導できます。eKYCサービスを導入することで、ユーザーの離脱を防げます。
ユーザーのサービス利用開始までが早い
eKYCサービスを導入するメリットのもう一つは、ユーザーのサービス利用開始までが早いことです。eKYCサービスでは、本人確認書類の画像や本人の顔写真をオンラインで送信するだけで、本人確認が完了します。
従来の本人確認手続きのように、郵送や来店などの時間や手間がかかる作業が不要になります。eKYCサービスを導入することで、ユーザーのサービス利用開始までが早くなります。
eKYCサービスの選び方・比較ポイント
eKYCサービスの選定や比較する際は、次のポイントを確認しましょう。
- 本人確認方法を確認する
- 対応している本人確認書類を確認する
- 対応している端末・OS・ブラウザを確認する
- 料金・価格を確認する
本人確認方法を確認する
eKYCサービスには、本人確認書類の画像と本人の顔写真を照合する方法や、本人確認書類のICチップを読み取る方法など、さまざまな方法があります。自社のサービスに合った本人確認方法を選ぶことが重要です。
たとえば、オンラインでの契約やサービス申し込みを行う消費者にとっては、本人確認書類のICチップを読み取る方法は、専用のリーダーが必要になるため、敷居が高いかもしれません。
一方、金融機関や通信キャリアなど、本人確認のセキュリティレベルが高い業界にとっては、本人確認書類の画像と本人の顔写真を照合する方法は、偽造やなりすましのリスクが高いかもしれません。本人確認方法によって、利用できるチャネルや対象となるユーザーが異なるので、注意が必要です。
対応している本人確認書類を確認する
eKYCサービスによっては、対応している本人確認書類の種類や枚数が異なります。運転免許証やマイナンバーカードなど、一般的に利用される本人確認書類に対応しているかどうかを確認しましょう。
また、本人確認書類の有効期限や発行日などの条件もサービスによって異なる場合があります。本人確認書類の種類や条件によって、ユーザーの利用可能性が変わるので、注意が必要です。
対応している端末・OS・ブラウザを確認する
eKYCサービスには、本人確認書類の画像や本人の顔写真を送信するために、ユーザーが使用する端末やOS、ブラウザに対応している必要があります。eKYCサービスによっては、対応している端末やOS、ブラウザの範囲が限られている場合があります。
たとえば、スマートフォンやタブレットのみに対応しているサービスや、iOSやAndroidの特定のバージョンにしか対応していないサービスなどがあります。
また、ブラウザに関しても、ChromeやSafariなどの主要なブラウザに対応しているサービスや、特定のブラウザにしか対応していないサービスなどがあります。対応している端末やOS、ブラウザによって、ユーザーの利用可能性が変わるので、注意が必要です。
料金・価格を確認する
eKYCサービスには、料金や価格の設定がサービスによって異なります。
一般的には、次のような料金体系があります。
- 初期費用+月額費用+本人確認件数に応じた従量費用
- 初期費用+本人確認件数に応じた従量費用
- 本人確認件数に応じた従量費用のみ
また、サービスによっては、次のようなオプション料金が発生する場合があります。
- 本人確認書類の種類や枚数に応じた追加料金
- 本人確認方法に応じた追加料金
- 本人確認の結果に応じた追加料金
- 本人確認の対応時間や速度に応じた追加料金
eKYCサービスの料金や価格には、サービスの内容や品質に応じた差があります。自社の予算やニーズに合った料金や価格のサービスを選ぶことが重要です。
おすすめeKYCサービス比較
eKYCサービス・オンライン本人確認サービスを紹介します。各サービスの特徴を記載しているので、比較する際の参考にしてください。
ネクスウェイ本人確認サービス - 株式会社ネクスウェイ
- 犯収法特定事業者への導入実績 100社以上※
- 書類の目視確認と要配慮情報のマスキングを代行
- 確認依頼と確認結果ステータスをAPI連携で取得可能
ネクスウェイ本人確認サービスは、eKYCから書類の目視確認、転送不要郵便の発送追跡までサポートするサービスです。SMSでの本人確認やマイナンバーカード認証に対応しています。
本人確認書類と入力情報の突き合わせチェックと、顔照合の目視確認などを代行してくれます。すべてのサービスをパック利用したり、一部サービスのみを利用したり課題に応じた導入が可能です。
※ネクスウェイ本人確認サービス公式サイトより(2024年4月時点)
料金プラン
利用料金 | 無料トライアル |
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初期費用:50,000円 月額料金:25,000円〜 |
なし |
※月50件から利用可能
ProTech ID Checker - 株式会社ショーケース
- 犯罪収益移転防止法に準拠したオンライン本人確認
- 低コストかつ短期の導入を実現
- ブラウザ上の簡単操作でスピーディな本人確認が可能
Protech ID Checker(プロテックIDチェッカー)は、犯罪収益移転防止法に準拠したオンライン本人確認(e-KYC)システムです。2020年4月から改正された本人確認方法の厳格化にも対応しており、個人情報登録を多く取り扱う企業のサポートが可能です。
従来の書類を郵送して行っていた本人確認を、オンラインで行うことで大幅な業務効率化につながります。アプリなどのインストールは不要で、インターネットがあればWebブラウザ上から本人確認をスピーディーに完結できます。
料金プラン
利用料金 | 無料トライアル |
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要問い合わせ | 要問い合わせ |
GMO顔認証eKYC
- 各種法律に準拠した本人確認方法
- APIなので既存サービスにスムーズに導入可能
- 初期費用ゼロ、確認回数に基づく納得の料金体系
GMO顔認証eKYCはGMOが提供するセルフィーアップロード型のeKYCです。アップロード情報を元にAIが本人確認します。
犯罪収益移転防止法、古物営業法、携帯電話不正利用防止法など各種法律に準拠しています。また、初期費用は無料、確認回数に応じた料金体系のため中小事業者でもリーズナブルに導入できます。
料金プラン
利用料金 | 無料トライアル |
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要問い合わせ | なし |
オンライン本人確認サービス
- インフラや官公庁にも対応
- 独自のなりすまし防止技術
- FIDOに準拠したセキュアな本人照合
日本のインフラや官公庁向けの大規模なシステムも開発・提供するNECのeKYCサービスです。FIDOという国際的なオンライン認証標準にのっとったセキュアな本人照合が可能。NEC独自のなりすまし防止技術も採用されています。
料金プラン
利用料金 | 無料トライアル |
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要問い合わせ | なし |
TRUSTDOCK
- JavaScriptを埋め込みで簡単にeKYC機能を付加できる
- さまざまな業法にも対応した本人確認で監査対応も可能
- eKYCに限らずKYC用のAPI、運用代行サービスも提供
TRUSTDOCKはAPIで簡単にeKYCを導入できるサービスです。またeKYCに限らず、KYCについても法令要件に準拠して専門スタッフが24時間、365時間代行してくれます。
さらに不正・偽造対策も日々アップデートされており、監査対応も可能です。
料金プラン
利用料金 | 無料トライアル |
---|---|
要問い合わせ | なし |
eKYCサービスの導入で本人確認を効率化
eKYCサービスは、デジタル時代の本人確認プロセスを革新しています。この記事では、eKYCサービスの概要とそのメリット、選び方のポイントを解説しました。特に、次のポイントが重要です
- セキュリティの向上:eKYCサービスは高度なセキュリティ技術を使用しており、個人情報の保護に優れる
- コスト削減と効率化:自動化されたプロセスにより、従来のKYCよりも迅速かつ経済的
- ユーザーエクスペリエンスの向上:煩雑な手続きがなくなり、顧客満足度が高まる
eKYCサービスを選ぶ際には、本人確認方法の種類、対応書類、対応デバイス、料金などを慎重に比較することが大切です。
デジタル化が進む現代において、eKYCサービスの導入は企業にとって重要ポイントといえます。正しい選択をすることで、ビジネスのセキュリティ強化と効率的な顧客管理が実現可能です。
サービス導入を検討している方は、ぜひ無料でダウンロードできる資料を活用してください。