UI・UXの違いとは | ユーザー体験のデザイン手法・手順を解説

特別なユーザー体験をもたらす正しいUX(ユーザーエクスペリエンス)を設計するには、正しいUI(ユーザーインターフェース)が必須です。混同されることもあるこれらの意味・違い・デザインしていくためのワークフローを解説していきます。
UI・UXの違いとは | ユーザー体験のデザイン手法・手順を解説

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UI・UXとは

Webサイトやスマートフォンアプリの開発などで「UI / UX」という言葉を耳にすることが増え「UI / UXデザイナー」という職種の募集が一般化したことによって、その意味を「なんとなく」理解しているという方も多いことでしょう。

しかし、UIとUXが意味しているところには「明確な違い」が存在し、それぞれが切り離せない関係性を持ちながらも、それぞれに必要とされる要素や、ゴールへ導くための手順は異なっているといえるのです。

つまり、製品やサービスを開発して改善し、多くの人々に愛されるようにするためには「UI・UXとはなにか」ということを理解し、それぞれを最適化できるように、適切なリソースを投入することが必要です。

UI(ユーザーインターフェース)とは

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略称であり、機械や道具、システムなどを操作する「人間が利用するための接触面・接点」という意味を持っています。

たとえば、人間が座るという明確な意図を持って設計された「イス」は、その存在自体が「UI」であるといえ、設計者の意図が絞り込まれるにつれ「ワーキングチェア」や「ソファー」などにUIが変化していくともいえるでしょう。

これらは広義でのUIということになりますが、現代では主に「コンピューター機器とユーザーの接点がUI」と捉えるケースが多くなっており、特にWebサイトでは「ブラウザに表示されるすべてが企業とユーザーをつなぐUI」であるという考えが主流となっています。

以下の記事では、UI(ユーザーインターフェース)改善についてより詳しく解説しています。

UI改善の手法を解説 | 代表的な方法・改善向上のポイント | Kaizen Platform
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UX(ユーザーエクスペリエンス)とは

これに対するUXとは、User eXperience(ユーザーエクスペリエンス)の略称であり、製品やサービスなどを「利用したユーザーに感情を伴った体験をもたらすもの」と捉えられることが多くなっています。

上述の「イス」の例でいえば、丸イスに腰掛けた場合には「座り心地が悪くて落ち着かない」という感情を抱くかもしれませんが、ソファーにゆったりと腰掛けた場合には「落ち着いた気分でくつろげる」という感情を抱くかもしれません。

このイスに腰掛けたという体験の結果によって「得られたユーザーの感情」がUXです。

つまり、Webサイトに限らず、提供する製品やサービスを広く長く愛してもらうためには「ユーザーの満足度を高める=UXに大きな価値を持たせる」ことが必要だといえるでしょう。

以下の記事では、UX(ユーザーエクスペリエンス)改善についてより詳しく解説しています。

UX改善の方法|ユーザー体験のデザイン手法・UI改善との違い | Kaizen Platform
製品やサービスによって得られるユーザー体験がUXであり、自社サービスを広く長く愛してもらうにはUXの改善・向上が必...

UI・UXデザインの違いとは

このように、UIとUXが意味するところは大きく異なりますが、上述したように、多くの関連企業で「UI / UXデザイナー」という職種の募集が行われています。

それでは「UIデザイン」「UXデザイン」には共通する項目はあるのでしょうか?それぞれを簡単に解説してみましょう。

体験をデザインするUX

UXデザインでは「提供する製品やサービスがユーザーに特別な体験をもたらす」ことを主眼に置いて設計されることになります。

このため、UXデザイナーは製品やサービスの企画段階からかかわり、そのコンセプトの方向性を決めるため「どのような人々に向けて」「どのような価値を届け」「どのように世界を変えていくのか」を想定し、仕組みとしてのプロセスを最適化する設計を行うことになります。

ユーザーとの接点をデザインするUI

これに対して、UIデザインでは「製品やサービスが提供するUXを最適な手法でユーザーに届ける」ことが目的となり、UXで定められたシナリオを元に「ユーザー導線やレイアウトを最適化」して設計することが求められます。

具体的には、ユーザーを最短距離でUXへと導くために、ユーザーとの接点である「UI」が最適化されるよう「ファーストビュー」「レイアウト」「ボタン」「フォーム」などを、細かくデザインすることになります。

具体的な業務領域こそ違いますが、これはUIが「UXというプロセスに含まれる」ということも意味しており「UIはUXを構成する要素のひとつ」ということもできるでしょう。

UXを決定づける要因

それでは、正しく設計され「高い価値を届けることのできるUX」とは、UI以外にどのような要素が含まれているべきなのでしょうか。

ユーザーへ届ける価値を高める

高い価値を届けることができるとは、ユーザーへ届ける価値を高めることであり「ユーザーの満足度を向上させる」ことが必須となります。

Webサイトの運営を例にするならば、ユーザーがコンバージョンした「製品やサービスが高い価値を持ち、ユーザーに満足感を与える」ことが必要であり、コンバージョンにいたるまでのプロセスでユーザーが感じるであろう「さまざまな感情」に影響をおよぼす、以下のような要素にも気を配っていくことが必要です。

  • わかりやすさ
  • 使いやすさ
  • 信頼感

ユーザーが満足度を得られない場合は?

つまり、ユーザーが自社製品やサービスを体験したうえで「充分な満足感を得ることができなかった」場合はもちろん、製品やサービスに対する「理解が進まなかった」「必要なものだとは思えなかった」などで、コンバージョンにいたらなかった場合などは「UXデザインに問題があった」ということができるでしょう。

UIを決定づける要因

UIが「UXを構成する要素のひとつ」であるなら、ユーザーの満足感を得られない原因は、すべてUXに起因するものなのでしょうか?

もちろん、UIが原因でユーザーの満足感を満たせないケースもあり、目的を達成するために必要な「UIを決定づける要因」も存在します。

提供する価値をユーザーへ届ける

UXがユーザーを届ける価値を高めるものであるとすれば、UIは「UXで設計された価値をユーザーに届けるために設計される」ものであるといえるでしょう。

このため、優れたUIが持つべき要素としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ターゲットを明確にした最適化
  • ユーザー行動を予測した導線
  • わかりやすいレイアウト・デザイン
  • UXを効率よくユーザーへ届ける継続した改善

ユーザーが価値まで届かない場合は?

つまり、ユーザーが自社製品やサービスを体験する「コンバージョンにいたらなかった」場合のうち、「ランディングページがわかりにくくて直帰した」「CVまでがわかりにくくて離脱してしまった」「フォームが面倒で途中で離脱してしまった」場合には、UIデザインに問題がある可能性があります。

UXデザインの手順

UI・UXがどのような意味を持ち、それぞれの役割や必要な要素を解説してきましたが、それを踏まえ、具体的にそれぞれのデザイナーが、どのような手順で業務を行っているのかを見ていきましょう。

すでに解説したように、UXデザインでは、製品・サービスの開発段階からプロジェクトにかかわるのが一般的なため、まずはUXデザイナーの手順を解説します。

提供価値のコンセプト

製品やサービスという、ユーザーに提供すべき価値を生み出す際には「どのような人々に向けて」「どのような価値を届け」「どのように世界を変えていくのか」を想定して行くことになります。

そのコンセプトを絞り込んでいき、製品やサービスの価値を定義づけていきます。

ターゲットの設定

絞り込んだコンセプトに従って、ターゲット像を具体的なペルソナに落とし込んでいきます。

漠然とした「30代女性」などという設定ではなく、年代・性別のほかに「どのような職業の人物か」「企業内でどのような地位にいるのか」「どのような嗜好や特性を持った人物なのか」などで、より人物像を具体化することが望まれますが、ある特定の「悩みを抱えた人物」という要素が重要になるでしょう。

ワイヤーフレーム・プロトタイプ制作

ユーザーが能動的に情報を取得する現代では、その情報源も多チャネル化しているため、Webサイトなどを活用したユーザー導線の設計が欠かせません。

このため、それを具現化するための要素を配置する「ワイヤーフレーム」の制作、実際の使い勝手をテストするための「プロトタイプ」の制作などが行われます。

ユーザーテスト・分析

すでにサービスがリリースされているUXを改善するケースでは、この段階から取りかかることが多くなりますが、アクセス解析などを含めたサービスの詳細な分析を行い、ユーザーテストなどで実際の声を拾いながら、UXをブラッシュアップしていきます。

リリース前のサービスの場合では、見込み顧客となってくれそうなユーザーを集め、テストしていくなかで「プロトタイプを改善していく」というプロセスになるでしょう。

プレゼンテーション

製品やサービスのコンセプトや予算確保のため、さまざまなステークホルダーへ「プロジェクトのプレゼンテーション」を行い、同時にUIデザイナーと「コンセプトの共有」を進めていきます。

ワイヤーフレーム・プロトタイプを、具体的なUIへと落とし込んでいく作業も行われるようになります。

プロジェクトのブラッシュアップ

さまざまな機能の実装も試しながら、ユーザーテストやプレゼンテーションを繰り返し、最終的なリリースに向けて、プロジェクトをブラッシュアップしていきます。

ユーザーテスト > 課題の発見と対策 > プレゼンテーションといった具合に、リリースまでの改善をサイクル化していきますが、ときには「ターゲットの設定」まで立ち返り、内容を見直す必要もあるでしょう。

UIデザインの手順

UXを構成する一部の要素であるといえる「UIデザイン」では、基本的にはUXで策定されたワイヤーフレームから、詳細なデザインまで落とし込んでいくという手順を踏みます。

コンセプトの理解

しかし「UXをユーザーに届けるための導線を最適化」するためには、製品やサービスの持つコンセプトを理解することが必要であり、なによりも重要になるのは「ターゲットを明確にしたペルソナ像」を把握することでしょう。

このため、UIデザイナーは「ワイヤーフレームの段階からUXデザイナーと積極的に意見交換する」ことが求められるといえます。

ワイヤーフレームを元にデザイン

製品やサービスのコンセプトを理解し、ペルソナ像が明確になったところで、ワイヤーフレームを元に「ファーストビュー」「ボタン」「フォーム」「レイアウト」などの詳細デザインに取りかかります。

仮説を元にユーザー導線を考案

これらの詳細デザインは、ペルソナ像を念頭に置いて「どのような考えで行動するかの仮説を立てる」ことが重要であり、そのためにプロジェクトのコンセプト・ペルソナ像の理解が必要になるといえます。

もちろん、こうした仮説の元にデザインされた要素が「UXで想定されている導線とは異なる」可能性があることもあり得ることであり、UXデザイナーとの密なコミュニケーションも必要となるでしょう。

A/Bテストで効果を最大化

UXの最適化や改善のケースでは「アクセス解析などの分析」「ユーザーテスト」が重要になることは解説しましたが、UIの最適化や改善で有効なのは「アクセス解析などの分析」のほかに「A/Bテストによる比較検証」になります。

つまり、分析結果を元に課題を発見し、仮説を立てることによって対策を立案することが重要です。

分析結果を元に継続した改善実施

顧客に満足感を提供できるUXが確保されていれば、それを最大化するのが「UIの役割」だといえます。

このため、絶え間ない分析によって課題を発見し、改善し続けていくことがUIデザインには必要です。

こうした改善を高速なPDCA化するには、上述したA/Bテストによる比較検証が最適であり、ひとつのポイントを常に効果の見られるものへと、なんどでも変更していく姿勢が必要でしょう。

Webサイト分析・テストを効率化する

UI・UXのデザインや改善には、上述したように「アクセス解析によるWebサイト分析」や「A/Bテストによる比較検証」「ユーザーテスト」が欠かせません。

しかし、人的リソースが足りないケースでは、充分な分析やテストが実施できない場合もあるでしょう。

こうしたケースでは、Webサイトの改善診断や、グロースハッカーへのクリエイティブオファーが可能な「Webサイト改善サービス」を活用していくのもひとつの方法です。

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UI・UXは広く愛されるサービスの基本

冒頭で紹介した「イス」の例を持ち出すまでもなく、ユーザーの満足感を高めていく「UXという概念」は、つい最近登場したものではなく、製品やサービスの開発・リリースに伴って「常に考慮されてきたサービスの基本」だといえるでしょう。

これを構成する要素である「UI」も、形を変えながら「UXとユーザーの橋渡しとしての接点」という役割を、常に果たしてきたのだともいえます。

ユーザー嗜好の多様化や情報の取得方法の変遷によって、UI・UXの「姿」自体も変化しています。しかし、その本質は変わらず、その本質を「核」とする限り「質の高いUXを届けるUIを実現する」ことが求められるのです。

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