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ボクシルが前田ヒロ氏主催の「SaaS Conference Tokyo 2018」のスポンサーをさせていただきました! #SaaS

※この記事は2018年12月12日に公開されたものをnoteに再掲しています。

こんにちは、スマートキャンプCOOの阿部です。

国内外多数のSaaS企業へ投資を行っているBEENEXT前田ヒロ氏主催で、2018年11月2日(金)に開催された「SaaS Conference Tokyo 2018」のスポンサーをボクシルが務めさせていただきました。

このSaaS Conference Tokyoは今年で3回目の開催で、参加者数は1回目に約180名、2回目に約220名、そして今回3回目に約340名と大きく増えており、SaaS業界の注目度の高まりが感じられます。

SaaSビジネスの全体像を掴む

「SaaS Conference Tokyo 2018」のコンテンツは、SaaSスタートアップの立ち上げからテクノロジー、インサイドセールス、カスタマーサクセス、プロダクト開発までとても幅広く、SaaS業界で仕事をしている、またSaaS業界に興味のある参加者にとってSaaSビジネスの全体像が掴める非常に充実したコンテンツになっていました。

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上記コンテンツの中から3つ、概要をまとめてみました。

1. 3年連続300%増のSaaS企業のHard Things

モバイルアプリ開発SaaSの「Yappli」を提供する株式会社ヤプリ代表取締役社長の庵原氏のトークセッションでした。ヤプリは「3年連続300%成長」を遂げるなど注目を集めているSaaSスタートアップで、今回のセッションではPMF(Product Market Fit)までの道のりやオフラインを中心としたマーケティング施策についてお話されました。

PMFまでの道のりとしては、はじめはゲーム攻略アプリのユーザーが熱狂して使用してくれたためゲーム攻略アプリのユーザーの声をもとに機能開発を進めていたが市場が小さく、その後音楽業界向けの機能開発に切り替えたもののこちらも小さく、最終的にファッション業界向けにクーポン機能の開発を行ったことで小売業界全体に広げていけたとのことでした。ターゲットとする市場が広がりを持つか?は見るべきポイントだとお話されていました。

また、オフラインを中心としたマーケティング施策としては、広い出会いである「展示会」から始まり、「カンファレンス」を通じてコアな出会いへとステップアップし、最終的に「自社イベント・ヤプリサミット」によってファンを作るといった3つのステップを設けているとのことでした。こちらは詳細を記事にしているのであわせてご覧ください。

2. IPO後も高成長を続けるSaaSプロダクトと組織

企業情報データベースの「SPEEDA」、ABMツールの「FORCAS」など複数のSaaSを提供するユーザベースグループの株式会社FORCAS代表取締役の佐久間氏によるトークセッションでした。SaaSプロダクトを開発するSaaS企業の開発リソースの投資方針やUIの開発方針についてお話されました。

SaaS企業の開発リソースの投資方針としては、業務効率化のために社内システムの開発にリソースを投資してしまう企業もいるが、SaaS企業は社内システムではなく自社が提供しているSaaSに開発リソースを投資すべきで、業務効率化は他社が提供しているSaaSを徹底的に活用することで実現すべきとのことでした。

また、UIの開発方針としては、いきなり100%のユースケースを満たすような複雑なUIの開発をしてしまう企業もいるが、80%のユースケースをもっともシンプルなUIで表現することが重要で、そのうえで残り20%のマイナーユースケースは多少複雑でステップが多くても良いとお話されていました。

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3. SaaS事業の収益を倍増するカスタマーサクセス

採用管理SaaSの「HRMOS採用管理」を提供する株式会社ビズリーチHRMOS採用管理事業部カスタマーサクセス部部長の鈴木雄太氏、カスタマーサクセスSaaSの「HiCustomer」を提供するHiCustomer株式会社代表取締役の鈴木大貴氏のトークセッションでした。カスタマーサクセスの始め方として、カスタマーサクセス担当に求められる要件カスタマーサクセスチームがまずやるべきことについてお話されました。

カスタマーサクセス担当に求められる要件としては、下記のマトリックスのように商材の特徴によって大きく異なり、Horizontal SaaSで顧客単価が低い商材はコミュニケーション能力、顧客単価が高い商材はSEやコンサル経験者、一方Vertical SaaSで顧客単価が低い商材は一定の業界知識、顧客単価が高い商材は業界経験者とのことでした。

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また、カスタマーサクセスチームがまずやるべきこととしては、ログイン率、主要機能の利用状況、ライセンスの有効化率など顧客個別の利用状態の可視化と、オンボーディングのテコ入れによってTime to Valueの最短化とCustomer Effortの最小化を目指すことだとお話されていました。

SaaSビジネスの成功モデルを学ぶ貴重なイベント


上記のとおり、SaaSビジネスではサブスクリプションモデルへと転換したことでマーケティングやカスタマーサクセス、プロダクト開発が連携して顧客獲得やLTV(Life Time Value)の最大化が求められ、従来のモデルから構造が大きく変化しています。SaaS Conference Tokyoは成功しているSaaS企業の取り組みについて学べるとても充実したイベントでした。


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