【新卒×ベンチャーのリアル】就職浪人、インドで坊主、フィリピンで新規事業…。挑戦の中から見つけた「やりたいこと」|藤田航平(前編) #Mission

スマートキャンプ新卒一期生(2019年卒4月入社)となる藤田に就職活動やベンチャーのリアルについてインタビューをしました。前編は2年かけて行なった就職活動の全貌や「やりたいこと」を見つけるまでの紆余曲折について語られています。
【新卒×ベンチャーのリアル】就職浪人、インドで坊主、フィリピンで新規事業…。挑戦の中から見つけた「やりたいこと」|藤田航平(前編) #Mission

こんにちは!スマートキャンプ広報インターンの関です。

スマートキャンプでは今年(2019年卒)から新卒採用をはじめました。ありがたいことにたくさんの学生のみなさんに関心を寄せていただき、6名のメンバーが2019年4月に入社予定になっています。

現在は2020年卒新卒採用も行なっていますが、就活生の方の中には「ベンチャーへの就職って実際どうなの?」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、ベンチャー就職のリアルを知るべく、現在インサイドセールスチームにて内定者インターン中の「藤田航平」さんに話を聞いてみました。

藤田航平(立教大学法学部4年)2019年卒新卒内定者。学生時代はバンド活動に打ち込んだ結果、就職活動で「やりたいこと」が見つからず、就職浪人をすることに。その後、インド、フィリピン、日本の人材ベンチャーで長期インターンを経験し、「やりたいこと」を見つけてスマートキャンプへ入社を決意。現在はスマートキャンプのインサイドセールスチームで長期インターン中。

「やりたいこと」が見つからず大失敗した1度目の就活

ー就職活動はどうでしたか?

藤田:悲惨でしたね(笑)大学3年までずっと所属していた音楽サークルでボーカルやってて、マイケルジャクソンとかスティービーワンダーを上手く歌うのに夢中だったので全然将来のこと考えないまま、突然就活が始まってしまった感じです。

就活ってSPIとか志望動機とか自己分析とか、とにかくやることめちゃくちゃ多いんですけど、ほとんど中途半端で。特に自己分析が全然できていなくて結局自分自身が何をしたいか分からないまま就活を続けていて、毎日すごくしんどかったですね。

ー1度目の就活ではどういうところ受けていたんですか?

藤田:「やりたいこと」がなかった、つまり自分の人生の価値観が全く明確ではなかったので外資コンサル、商社、損保、広告みたいな「ステータスがあって年収が高いところしか行かない!」って意地張ってましたね。ひとまず就活が成功したと世間的に認識される内定が欲しかったし、そこに行けば幸せになれると勘違いしていました。

とにかく、なーーーんにも考えてない無思考な大手病って感じで、この世で一番最悪な就活生でしたね。

ーそこから就活をやめるに至ったのはどうしてなのでしょうか?

藤田:完全な大手病患者だったのですが、就活を通じてだんだん自己分析の精度が上がっていって、「あれ?自分、大手(ブランド×年収)って選社軸だったんだけど、それって合ってないのでは?年功序列とか絶対合わないし、、、今の軸でいいワケがないな」って自分の考えの無さを自覚しましたね。それで、「このままじゃヤベエ」と焦って、思い切って就活やめちゃいました。

ーすごい決断ですね。就活を辞めることに対する不安はなかったんですか?

藤田:全くなかったですね。どう生きたいか、どうしたら幸せになれるのか、という自分の人生に対する価値観を明確にできていないと、世間一般が良しとする価値観に知らず知らずに侵食されて生きづらくなってしまうのだと身をもって体験しました。

なのであのまま就活を続けて、肩書きとか会社のブランドとか自分の人生の幸福度を高めるキーになりそうにないものにこだわって生きてしまうことの方がよほど危険だなと思ったので、さっさとこんな就活やめるべきだと当時は思ってました。

見切り発車の就職浪人ー「やりたいこと」を見つける旅に

ー就活をやめた後はどうしたんでしょうか?

藤田:具体的に「これをしよう」っていう計画は全くありませんでしたね。ただ、1度目の就活で「やりたいこと」がないまま就職することにものすごくリスクを感じてしまったので、まずは「やりたいこと」を見つける1年にしようと考えていました。

仕事というのは社会に価値を提供して、その対価としてお金をもらうものだと思いました。だとすると自分は社会に対してどんな価値を与えたいんだろう?と。その、与えたい価値というのが「やりたいこと」になるんだろうなと。

そして自己分析をして、自分の「やりたいこと」に対する「仮説」を抽象的ながら立てることができたんです。なので、その「仮説」を実際にやってみることで「検証」して、「やりたいこと」を明確にする1年にすることにしました。

ーその「やりたいこと」の仮説というのはどういったものだったんですか?

藤田:「人の思うような生き方を実現する」ということが自分の「やりたいこと」ではないかと考えました。世の中には「こうありたい、こうしたい」って思うような生き方があるものの、それを実現できずに苦しんでいる人がいると思います。そうした人を助けることが、自分の「やりたいこと」ではないかと仮説を立てましたね。

ーそう思った背景には何があるのでしょうか?

藤田:僕の家庭環境が原体験です。もともと家族仲も良く楽しく暮らしていたものの、ある時からいろんなイザコザで仲が悪くなってしまって、そこから自分と家族との関係が崩れてしまったんです。それで中学から就職浪人後の大学5年目で一人暮らしを始めるまで毎日家に帰ってもほとんど一言も話さないような日々が続いていたんです。

とはいえ、家族仲を元に戻すのがすごく難しい状態だった。直したいのに直せなかったんです…。これって、元々仲良く暮らしていた自分にとってすごく不幸に感じることでした。家に帰っても居場所がないようなものだったので。

自分自身が「こうしたい」と思ってもそれが叶わない、思うように生きることが難しくて不幸に感じていた中学から大学5年までの7年間がありました。

それで、思うように生きれないことの辛さをすごく味わったんですね。だから、世の中の「思うように生きれていない人」の「思うような生き方」を実現させてあげることが自分のやりたいことなんじゃないか?と思いました。

「やりたいこと」を見つけるための仮説検証〜インドでのNGO活動〜

ー「やりたいこと」の仮説が立った後はどうしたのでしょうか?

藤田:「人の思うような生き方を実現する」が「やりたいこと」だとすると、「思うような生き方」ができていない人って誰なんだろうと考えました。その時、たまたま貧困がテーマのゼミに入っていたこともあって、貧困というのは人の思うような生き方を妨げている要因ではないか。つまり、貧困解決に携わることが自分の「やりたいこと」なのでは?と考え、その仮説を検証するために実際にインドに行きましたね。そして坊主になりました(笑)

ーインドでは何をしていたんですか?

藤田:インドではストリートチルドレンの保護教育を目的としたNGOでインターンさせてもらってました。小さな子供が駅前で物乞いをしている、日本ではありえない光景に大きなショックを受けました。貧困に向き合った3ヶ月間でしたね。

ー実際にインドでのインターンを経験してみて、どうでしたか?

藤田:インドではボランティアに近い形で貧困解決に携わっていたのですが、貧困を解決するには持続的な支援が必要だなと感じました。持続的な支援をするには、お金が必要。だからお金の流れを生み出す仕組みが必要だなと。じゃあ貧困ってビジネスで解決できるんじゃないかと思いました。

それでインドで貧困を解決するためのソーシャルビジネスを立ち上げようと頑張っていたのですが、色々あってインドを離れなければならなくなってしまい(笑)たまたま縁あってフィリピンのネグロス島のインターン受け入れ先にお世話になって、そこでまた3ヶ月くらいインターンさせてもらってました。

「やりたいこと」を見つけるための仮説検証〜フィリピンでの新規事業〜

ーフィリピンに移ってからはどんなことをされていたんですか?

藤田:受け入れ先は日本人向けの英語学校だったのですが、受け入れ先の方が国際協力の経験が豊富で、地域に貢献するという想いを持って英語学校を運営されていました。そのため、ここでも貧困解決に携わるチャンスを再度得ることができました。

インドで叶わなかったこともあり、「今度こそは!」と貧困解決のためのソーシャルビジネスを立ち上げようと試行錯誤していました。ちょうど英語学校の近隣の山奥に貧しい村があり、その村の人達の生活を少しでも良くするために何かできないかと考えていましたね。

当時は僕ともう一人のインターン生しかいなかったのですが、現地のフィリピン人や国際協力の経験豊富な受け入れ先の方々にも助けてもらって2人であれこれ議論していました。

ー実際にどんなことをされたんですか?

藤田:英語学校のお客さんの多くは日本人だったのですが、ネグロス島にはこれといったお土産が無く「何を買ったらいいか分からない」といった声をお客さんからよく聞いていました。そこで「英語学校のお客さん向けにネグロス島のお土産を企画したら売れるんじゃないか?」「そのお土産の作成を村の人達にお願いして、彼らに利益を渡すようにすれば、貧困解決のためのビジネスを作れるのではないか?」と考えました。

それからあれこれ大変な思いをして、何とか商品企画、製造、販売までの流れを作ることができました。実際に僕がフィリピンに滞在している間に複数の商品を作ることができて、少ないながらも収益を出すこともできました。

ーそれはすごいですね!色々経験してみて、結果「貧困解決」というのは藤田さんの「やりたいこと」だったんでしょうか?

藤田:それが、これだけ頑張っておいてアレなんですけど、「あ、違うな」って思ってしまいましたね。元々、「貧困」というものがその人自身の「思うような生き方」を妨げているから、貧困解決に携わることがやりたいことなのでは?と思っていましたが、それは違ったんです。

例えばフィリピンで何度も通った村には電気が通ってなく竹の家に住んでいたのですが、それでも幸せそうに暮らしていました。彼らが「思うように生きれていない」と決めつけるのはエゴだな、と。

インドのストリートチルドレンのような、絶対的貧困を実際に目の当たりにした経験は本当に衝撃でした。しかしそもそも自分が絶対的貧困を経験したことがなかったので、確かにこれは大きな問題ではあるが、自分が人生かけてやりたいことではないかもな、と思ってしまいました。

ーでは「やりたいこと」をまた0から考え直す必要があったんでしょうか?

藤田:そうですね。ただ「人の思うような生き方を実現する」という抽象的な「やりたいこと」は変えず、「貧困解決に携わりたい!」といった具体的な部分での「やりたいこと」はまたじっくり考え直す必要があるなと思いました。

海外インターンを経て、新たな仮説を構築ー「仕事に苦しむ日本」への問題意識

ーその次はどうやって「やりたいこと」に対する仮説を立てたのでしょうか?

藤田:自分の「やりたいこと」は貧困解決に携わることではなかった。では何か?と考えた時、実は元々、貧困以外にも自分が問題意識を感じているものがあったことに気づいたんです

ーそれは一体どんなことだったんでしょうか?

藤田:仕事に対してネガティブな人が多すぎるな、という問題意識ですね。

1度目の就活の時に、色んな大学の学生や色んな会社の社会人と会ったのですが働くことに対してものすごくネガティブに考えている学生や、月曜が憂鬱で仕方がない社会人が思っていた以上に多いなと感じました。「働きたくない」と口癖のように愚痴る就活生を見て、これから長い間仕事をするのに就職に希望を持てないなんて辛いだろうだなぁって思ったし、「仕事に何のやりがいも感じてない」と言うOBに会った時は、1日ほとんどの時間を仕事に費やしているのにそれが楽しくない社会人人生なんて地獄だなぁって思いました。

実際、とあるアンケート調査で回答者の96%が「仕事にやりがいを感じたい」と回答しているにも関わらず、実際に仕事にやりがいを感じられている人は30%程度だった、なんていう調査結果を見たこともあり、この状況は相当まずいんじゃないかって思いました。

そんな1度目の就活の時になんとなく抱いていた違和感から「もっと仕事を楽しめる人が増えたらいいのに」「本当は仕事に情熱を注げたら楽しいかもしれないのに」「仕事に対してネガティブな人が多すぎる」と問題意識を感じるようになりました。

つまり「本当はやりがいを持って働きたいのに、それができずに苦しんでいる」。そういう「思うような生き方」ができていない人がいるなと。

ーなぜ藤田さんがその問題に取り組みたいと感じるようになったんでしょうか?

藤田 : 端的に言うと、自分自身が仕事を頑張ろう!と前向きに考えたことで救われた経験があるから、かもしれません。

僕は実家にいた頃、毎日なんとなく不幸に生きていて、過去の自分や家族を変に恨んだりして過ごしていました。ですが、就活をやめて自己分析をがっつりして、インドに行ってひたすら自分の内面と向き合って「将来どんな風に生きようか?自分は何を成し遂げたいんだろう?」って未来をどうするかってことに目を向けはじめたことで、これからの人生に対してとても前向きに考えられるようになったんです。

そして残りの人生、おそらく「仕事」が時間のほとんどを占める。だとすると自分にとって、仕事を充実させることが人生の幸福度を上げるキーになりそうだなって思ったんです。仕事に情熱を注げる人生にしよう、と前向きに未来のことを考えたことで、ずっと不幸に感じていた過去に囚われることがなくなったんです。つまり、仕事に救われたんです。

ーだからこそ、働くことに対してネガティブな就活生や社会人に対して問題意識を感じられたということですね。

藤田:そうですね。ただあくまでも、仕事も人生の幸福度を高めるための手段の一つでしかないと思ってます。恋愛、趣味、家族…その人にとって人生を幸福にするための手段は様々あって、誰しもが仕事に情熱を注げる社会である必要はないとは思うのですが、それにしても仕事に対してネガティブな人が多すぎる。本当は仕事にやりがいを感じて働きたいのに、それができずに苦しんでいる人があまりに多いんじゃないかって思ってました。

ーその上で、どういったアプローチで仕事を楽しめてない人が多いという現状を解決しようと思ったんですか?

藤田: 仕事を楽しめる人を増やすためには2種類の方法があると思っており、1つ目が「その人自身の「やりたいこと」を見つけさせてあげること」、2つ目が「その人の働く環境を改善してあげる」です。その上で、僕自身は自己分析による仮説構築と、長期インターンの実践による仮説検証によって「やりたいこと」を段々明確にしてきました。

そのため、「仕事楽しめてない社会人予備軍の学生に対して、長期インターンを経験してもらうことで多くの学生が「やりたいこと」を見つけやすくなるんじゃないか?」「だとしたら学生に対して長期インターンの機会を提供する仕事って、すごく自分のやりたいことに近いのでは?」と思いました。

そこで帰国後は学生向けに長期インターンを紹介している人材系のベンチャー企業でインターンをすることにしました。

仕事を楽しめる人を増やしたい!ーついにたどり着いた「やりたいこと」を実現するために事業作りへの道へ

ーそこでの仕事はどうだったんでしょうか?

藤田:とてもやりがいを感じられましたね。目の前の学生に自分がインターンを紹介することで、その人の人生に大きな好影響を及ぼすことができるという確信がありました。長期インターンの経験はその人の自己理解を促進して、結果「やりたいこと」が見つけやすくなり、将来仕事を楽しめるようになると思いました。

実際、紹介した学生がインターン先で活躍しているという話を聞くとものすごく嬉しかったですね。なので、「仕事を楽しめる人を増やす」というのが自分の「やりたいこと」だという仮説は正しかったんじゃないかと。

ーついに「やりたいこと」に辿り着いたということですね。そこからなぜ人材系ではないスマートキャンプに出会ったのでしょうか?

藤田:僕がやっていたのは人材紹介の仕事だったのですが、そもそも僕は「仕事を楽しめる人を増やす」という「やりたいこと(What)」を「事業作り」という「手法(How)」で実現したいと考えていたんです。

ーそれはどうしてなんでしょうか?

藤田:フィリピンで小さいながらも立ち上げたお土産の事業が、僕がフィリピンを去った後も続き、新しいインターン生が増えていって、どんどん売上も大きくなっていったことを知ったんです。一度仕組みを作ってしまえば、自分が直接手を動かさなくても勝手に課題が解決されていく。その仕組みが「事業」なのだと思いました。

この経験から、営業やマーケティングよりも、そもそも営業やマーケティングが回る仕組み、つまり事業を作ることの方が世の中に対する影響度が高いなって、感じたんです。もちろん営業は今やってて楽しいし、マーケもやってみたいとは思いますが(笑)。だから、一番自分が素敵だなと思う「事業作り」という手法で「やりたいこと」を実現したい。そう思いました。

そう考えたところ、それができそうな会社は人材業界にあるというよりも、これから事業を作っていくフェーズのITベンチャーなんじゃないかと思いました。それで、インターン先でお世話になった方にスマートキャンプを紹介していただきました。

ースマートキャンプでは「仕事を楽しめる人を増やす」という「やりたいこと(What)」を「事業作り」という「手法(How)」で実現できる場所だと判断されたんでしょうか?

藤田:そうですね。仕事を楽しめる人を増やすアプローチって先ほどお話したように2つあると思っています。僕が一番価値があると思うのは1つ目の「その人自身の「やりたいこと」を見つけさせてあげる」ことなのですが、それができそうな会社が見当たらなかった。

だとすると、スマートキャンプならSaaSを世の中に普及させることで社会の非効率をなくすことができる…。それによって、非効率な仕事に苦痛を感じている人を減らすことができるので、2つ目の「その人の働く環境を改善してあげる」という角度からアプローチができるのではないかと考えたんです。

それに、会社としてもこれからどんどん新規事業を作っていくフェーズだったので、この会社に入ればいつか「その人自身の”やりたいこと”を見つけさせてあげる」という僕自身やりたいことを、事業作りという手法で実現するチャンスがありそうだな、と。

それでスマートキャンプめちゃめちゃ入りたいな~って思ってました。そうしたらまた運良く内定をいただけて入社を決めました。これまでが僕の就職活動のすべてです。

いかがでしたか?藤田さんは就職活動に苦しみながらもさまざまな経験を通じて「やりたいこと」を明確にしていったようです。

後編は実際にインターンをしてみて感じる、「新卒ベンチャー入社」のリアルについて語ってもらいます!お楽しみに!

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