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【情シス×成長】全部100点じゃなくてもいい。〜SaaSの普及に伴う情シスキャリアの変化〜 #Mission #Ownership

※この記事は2019年08月14日に執筆されたものを再掲しています。

こんにちは!スマートキャンプの手塚です。

本日の記事では、情報システム部門を担当する菊地さんに自身の転職エピソードから情シスのキャリアについてインタビューしました。

現在スマートキャンプでは情シスの2人目のメンバーを絶賛募集中です!気になる方はぜひ最後まで読んでくださいね。

(※その後、2020年1月1日に無事2人目の情シスメンバーをお迎えすることができました!)

菊地 桂太(Corporate Strategy Div. IT Strategy Team Leader)
新卒ではソフトバンク・テクノロジー株式会社へ社内情報システム担当として入社し、ヘルプデスクから開発、インフラ運用、プロジェクトマネジメントまで幅広く担当。 後に大手総合法律事務所の情報システム部門へ転職した後、2018年10月にスマートキャンプ一人目の情報システム部門立ち上げ担当として入社。

効率化をしたい、それが社会からも必要とされる仕事だから

ーースマートキャンプではどんな仕事を担当されていますか?

日常のアカウント管理やPCキッティングなどよくあるルーチンのような情シスの業務から、ルール整備、プライバシーマークを取得していることもあり、セキュリティに関する日常運用や、6月末の移転関係もネットワークや音響関係に留まらず全体管理として担当しています。

ーー菊地さんは新卒から情シスでキャリアを積まれていらっしゃるんですよね。

新卒でソフトバンク・テクノロジーに入社して、そこからずっと情シスをやっています。
元々北海道の札幌に住んでいたんですが、ソフトバンク・テクノロジーは北海道まで採用活動をしに来てくれていたんですよね。

今でこそ東京の企業が地方に赴くのはよくある話ですが、当時は東証一部上場の企業が来てくれるなんて本当に限られていて、学校の先生から進められて受けに行ったのが始まりです。

僕が新卒のときは13年ぐらい前なので、当時札幌にはそこまでIT企業は多くなくて。就職するには東京に行くしかないと思っていました。そんな中、企業側から来てくれるなんて本当にラッキーでした。

スマートキャンプは北海道でも採用活動をしているので、学生からすれば嬉しいことだと思いますよ。

ーーIT企業へ就職することは決めていたんですか?

そうですね。IT系の専門学校卒なので、それは決めていました。でも正直にいうと「ITの道で何かやりたいことがあったか?」と聞かれるとそうではなかったんですよ。ただ、何事も効率化はしたかった

僕は結構楽をしたい人間なんですよね。怠けたいとかそういう意味ではないですよ(笑)

そもそも人間という生き物自体が本質的に楽を求めている生き物だと思っていて、そのために色々なモノや技術が発展してきたと思っています。この先何十年働くのであればその「楽」を提供できる仕事がいいと思い、IT企業で働きたいと思いました。

また、僕は昔から家族の手伝いをする機会が多くて、小さい頃から割と時間がなかったんですよね。やることを効率的に終わらせたら自分の時間が増えるという考えが染み付いていたので、効率化したいという思いは幼少期からきているんだと思います。

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専門性を磨くのではなく守備範囲を広げるのが「情シス」

ーー IT企業の中でもなぜ情シスを選択したんですか?

先程の話にもつながるのですが、ITでこれがやりたいというのがなかったので、様々な分野を経験できると考えたからです。情シスって本当にやることが幅広くて、ヘルプデスク一つ取ってもPC本体からOS、アプリケーション部分といった範囲の広い問い合わせ対応だし、並行してサーバやネットワークの運用をして、場合によっては開発もして、法令対応のため法律文書とかも読んで…。

大変そうに聞こえるかもしれないですが、後の人生を考えるといろいろ経験できたほうがいいと思ったんですよね。

ーーやりたいことは見つかりました?

あ、でもやってみて「情シスが一番いいな」って思いましたよ。

仕事をしていて気付いたんですけど、僕は1教科100点を取るのが苦手なんですよね。でも、複数の教科で70点ぐらいを取るのは得意というか。そうなると、プログラマーやサーバエンジニアといった専門職になってもその分野の第一人者として最大限の実績を残すのは難しいじゃないですか。

僕はある分野のプロになるのではなくて、その人たちの言っていることを理解して社内にわかりやすく伝えたり改善を実施したりするのがあっているんだと思いましたね。

ーーやってみたら得意分野だった…。素晴らしいですね!逆に情シスをやっていて大変なときはありますか?

一つひとつ専門性を持って100%覚える必要はないんですが、広い分野で新しい情報ずっと取り入れ続けないといけない立場なので、そこは苦労し続けているところではありますね。

新規のシステム導入はもとより今動いているシステムも会社のフェーズ移行による機能不足、法令対応などで変更したいというニーズは当然出るので、その時に現場の話を咀嚼して必要な機能を提供できるシステムをスムーズに提案できるようにしておかないといけないとか、そういうところですね。

ーーなぜ1社目から転職されたんですか?

ソフトバンク・テクノロジーはSIerで、内容によっては専門性の高い事業部のメンバーなども情シス業務に協力してもらえる環境でした。比較的やりやすい環境だったので、その中でサポートをし続けるよりも、「やりたいことはあるけどできなくて本当に困っている会社を助ける」ということをしたいという思いを持ったからです。

そこで選んだ転職先は総合法律事務所でした。今までは内部人員で対応できていたような内容もさまざまなリソースの観点から外注に頼る必要があったり、ヘルプデスクなどでユーザに対する説明の仕方も今までのようなやり方では伝わらないなど、そういったギャップはありましたね。

ただ、転職理由に一番マッチしていた環境だったのでやりたいことはできました。

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SaaSの普及と共に「情シスの在り方」は変わる

ーーそこから、なぜベンチャー企業のスマートキャンプへ?

2社目までは正直そこまで自分の成長に対して重きを置いていなかったんです。ただ、結婚をしてから「これから子どももできて家族を養うためには成長しないといけない」と思うようになりました。

成長しなくてもよければ別に転職しなくてもよかったかもしれないんですが、漠然とこのままではだめだなと思いました。でも「情シスとしての成長って何だろう?」という壁にぶつかりましたね。

2社とも経験としては幅広い業務を担当していたので、特定の分野の専門性はないしそこで成長するのはやりたいことと違う。成長するなら今までの幅を更に広げる方向だと考えました。そこで自分の未経験な領域を考えたとき「0→1」は会社にも貢献できて自分もやっていない領域だな、と思ったんですよね。なので情シスの立ち上げができる会社を探しました。

情シスの立ち上げができる会社は複数ありましたが、スマートキャンプは選考で話した人と自分が合うと感じて入社を決めました。仕事に対しての思いは強く持ちつつも、それを押し付ける人たちではなくて。「みんなでこれを目指そう!でもやり方は一人ひとり違ってもいい」というような印象でした。

ーースマートキャンプの情シスはどんな特徴がありますか?

そうですね。スマートキャンプはどのような業務システムも基本的にSaaSを使っているんですよね。なので、カバー範囲としてサーバはほぼ無いというのが特徴的です。

そのためメンテナンスなど運用負荷がかなり低く、少ない人員でも別なことに時間を使いやすいのが良い面だと感じています。この点からSaaSを積極的に活用することは特にベンチャーや中小企業にとっては大きなメリットだと思います。

逆に苦労する面では情報の守り方が難しいと感じています。

前職がほぼオンプレ環境だったのでそこと比較するとSaaSは有事の際に取れる情報量に差がどうしても出るので、PCやネットワーク側からどれだけ必要な情報を収集し防御や検知出来るかが重要と感じています。社員個人に依存しがちな部分も出てきてしまうので、そこをどれだけ負荷なくコントロールできるか…。そこが難しいところです。

ーーこの環境だからこそできる成長があれば教えてください。

そうですね。包み隠さず言うと、スマートキャンプの情シスはSaaSを活用するという方針で環境構築をおこなっているので、日常業務ではサーバ運用等の技術的な分野で成長することは難しいかなと思っています。

ただ、今ある課題を考えて、最適なソリューションを見つけ出し解決する力はつくかなと思います。「テクノロジーで社会の非効率を無くす」ことを目指していますが、まだまだ非効率がある会社です。その非効率を無くすためにどんな施策を打つか考えられるので、解決能力は身につけられます。

スマートキャンプは基本的に話しかけづらい人はいないですし、ネガティブな思考の人がいないです。情シスとしては結構やりやすい環境なんですよ。
例えば新しいシステム入れるときも現場で拒否反応が出てうまく進まないことが良くあると思いますが、スマートキャンプは合理性があれば前向きにとらえてくれるので、新しいことを始めやすい環境です。

ーースマートキャンプの情シスにはどんな人が合いそうですか?

僕が思うに、これからの情シスはあまり専門性を深める必要がなくなると思っているんです。

というのも、どんどんSaaSが普及されていくと、専門性が高い人はSaaSベンダーとしてシステムを提供する側に立ち、ユーザ企業の情シスはSaaSを効果的に組み合わせて活用するといった今のスマートキャンプのような構図が増えていくと感じているからです。

なので、会社や事業の運営に必要なシステムや課題は何かを積極的にキャッチアップし、最適なシステムを提供、解決し効率化につなげていく、そういったことをやっていきたい人と一緒に働きたいですね。

ーー菊地さん、ありがとうございました!情シスに興味がある方はぜひご応募ください!


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