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無料&有料ウイルス対策ソフトの7つの違い | 有料版のメリットと無料版の注意点

最終更新日:(記事の情報は現在から1400日前のものです)
2019年のウイルス届け出は259件あり、インターネットを利用する方の増加に伴い被害者も増えています。ウイルス対策ソフトを導入することで、被害に遭わないように対策できますが無料版と有料版のどちらが良いか悩む方が多いのです。本記事では、ウイルス対策ソフトの無料版と有料版の違いを説明します。

ウイルス対策ソフトについて考える際、無料ウイルス対策ソフトでセキュリティ性を確保できるのか疑問に思う方はいるでしょう。特に、有料版は高いという理由で無料版を導入したものの、セキュリティ面での不安は残ります。

そこで、ウイルス対策ソフトの無料版と有料版のおすすめや違いを紹介します。自分にあったウイルス対策ソフトを選びましょう。

ウイルス対策ソフトの必要性

今までパソコンを何の問題もなく利用できていたため、セキュリティについて特に気にしていない方はいるのではないでしょうか。ここ数年でパソコンやタブレットでインターネットを利用する機会が増えたため、システムのぜい弱性を突き個人情報の取得を狙った攻撃のリスクにさらされています。

ウイルス対策ソフトを利用することで、迷惑メールや個人データの流出の可能性を下げられるのです。Windows10に標準搭載される「Windows Defender」のようなセキュリティ性能は高まっていますが、有料のウイルス対策ソフトに比べると機能が劣っています。

2019年のウイルス届け出は259件

IPA(情報処理推進機構)によると、2019年のウイルス届け出は259件あり、その中でウイルス感染被害があった届出は18件もありました。また、2019年に寄せられたウイルス検出数は746,206個であり、これは前年の632,375個より約18.0%増えています。

ネット環境が普及していくにつれて、ウイルス被害に遭う危険性に晒されていることがわかります。

ウイルス感染による被害

実際にウイルスに感染した場合、どのような被害に遭うのでしょうか。

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パソコンの動きが遅くなる

パソコンがウイルスに感染すると、パソコンの電源がつかなくなったり動作が遅くなったりします。パソコンを起動しても、ウイルスの活動にパソコンの処理能力が奪われるため、動作が遅くなるのです。ウイルスによっては、パソコンのファイルを破壊し起動できなるなることもあります。

ランサムウェアの感染により金銭を要求される

ランサムウェアの要求額は300~1万ドルであり、個人が標的な場合は数百ドルに設定されていることが多いです。標的が法人となると数千~1万ドル程度になることもあります。

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乗っ取り被害に遭う

ウイルスに感染することで、パソコン内の個人データを悪用される可能性があります。特に、アドレス帳にあるメールアドレスに対して勝手にメールを送信され、自分自身がサイバー攻撃の加害者になる恐れがあるのです。

ウイルス対策ソフトの無料と有料の違い7選

ウイルス対策ソフトの必要性が認識できたのではないでしょうか。
しかし、ウイルス対策ソフトには無料版と有料版があります。無料版と有料版における性能の違いを紹介するので、自分にあったものを選びましょう。

1. ウイルス検出率

ウイルス検出率は、近年無料版でも比較的高い検出率を誇ります。第三者評価機関によると、最新の無料版のウイルス検出率で最も高いのはAVASTの99.5%です。

一方、有料版ではほとんどのサービスで100%や99.9%の検出率となっています。

ウイルスは日々数万種類以上も生みだされており、0.0数%の差が大きく響きます。ウイルス検出率99.5%のソフトは、1万のウイルスに対して500ものウイルスが検出されません。

しかし、ウイルス検出率99.9%なら検出されないウイルスを100にまで抑えられます。

もちろんウイルス検出率がすべてではありませんが、検出率が0.01%でも高いソフトを使用することはセキュリティ性の確保につながります

2. サポートの有無

ウイルス対策ソフトの導入後、意外と活用するのがサポート機能です。「使い方がわからない」「有効的な設定方法を知りたい」といった要望に応えてくれます。

しかし、無料版ではサポート体制が整っているものは少ないです。

有料版ではサポートを完備しており電話受付が可能なので、その場で要望やトラブルに対処してくれます。

3. Webフィルタリング

Webフィルタリングとは、これから閲覧するページが安全かどうかを確認してくれる機能です。
不正に改ざんされたWebサイトや、危険性の高いWebサイトは事前に警告してくれます。

セキュリティ性確保のための非常に重要な機能ですが、無料版ではWebのフィルタリング機能を使えるものはほとんどありません。

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4. ファイアウォール

ファイアウォールとは、パソコンとネットワークの間に立ち不正アクセスがないかを監視する役割があります。

ファイアウォールに関しても無料版で実装しているものはなく、有料版ではほとんどのサービスが実装しています。

ただし、有料版でもサービスによっては実装していないものもあるので注意してください。

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5. スパムメールチェック

受信したメールにウイルスが検出されないか、事前に確認し警告してくれる機能です。

近年、標的型メール攻撃というサイバー攻撃が多発しており、メールを媒体としたウイルス感染が増加しています。

スパムメールチェック機能も無料版で実装しているものは少なく、有料版のみとなります。

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6. 広告表示

無料版の提供会社も運用にはコストがかかるため、収益源を作る必要があります。主な収益源が広告収入となるのです。そのため多くの無料版には広告表示があり、これを煩わしく感じる方は多いでしょう。有料版の場合は、当然広告表示はされません。

7. 動作性

無料版でも有料版でも長年の改良により、比較的軽快な動作性を実現しています。
しかし、利用するPC環境によっては重いと感じるケースは珍しくないでしょう。

そこで注目されるのが、クラウド型ウイルス対策です。

クラウド型はPCにソフトをインストールするのではなく、インターネット経由でソフトを利用でき、動作性が非常に軽快です。セキュリティ性も高いので、安心して利用できます。

クラウド型ウイルスソフトは、有料版で利用されることが多いです、

クラウド型ウイルスソフトの安全性

クラウド型ウイルスソフトの安全性ですが、従来型のソフトと同等の安全性を維持しています。
ユーザーがWebサイト閲覧や、プログラムのインストールの際に検出されたウイルスデータはインターネットを介し、ベンダーのデータセンターに情報が蓄積されていきます。

この蓄積された情報は最新のウイルス情報庫であり、これをすべてのユーザーに共有することで、最新のウイルスにも対応できる環境を作り上げています。

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ウイルス対策ソフト有料版のメリット

ウイルス対策ソフトの無料版と有料版の違いをもとに、有料版のメリットをまとめました。

  1. 微小な違いが大きく影響するウイルス検出率において、100%や99.9%といった高い数値をマークしている。
  2. サポート体制が完備されているので、初歩的な質問からトラブルまで対応し安心して利用できる
  3. Webフィルタリング機能により、閲覧するWebサイトの安全性を事前に確認してくれる
  4. ファイアウォールがあることで、ネットワークへの不正侵入を検出・ブロックしてくれる
  5. スパムメールチェックで、感染率の高いウイルスメールを検出・警告してくれる
  6. 広告表示や利用条件がないので、ストレスフリーで利用できる
  7. 有料ソフトが提供するクラウド型なら、快適な操作性かつセキュリティ性の確保もできる

ウイルス対策ソフト無料版の注意点

ウイルス対策ソフト無料版で利用できる機能は、ウイルス検出機能のみであることが多いです。その他の機能を利用するには、有料版にグレードアップする必要があります。無料版を利用し、そのソフトが気に入った場合は有料版に変える方も多いので、まずは試しに無料版を利用してもいいかもしれません。

また、無料版には広告が表示されることが多いです。広告によりソフトの提供会社も収益をあげているため、無料版を利用する方は広告を我慢する必要があります。

ウイルス対策ソフトの無料版では追加機能を実行しようとすると、オプションとして料金を請求するものもあるので注意が必要です。

ウイルス対策ソフトのまとめ

ウイルス対策ソフトの無料版と有料版を比較すると、有料版の方がかなりメリットがあります。無料版はコストをかけずに導入できますが、ウイルスを完全に制御できない点で不安が残ります。

現在インターネット上では1.5秒に1つという爆発的なスピードでウイルスなどの脅威が誕生しています。
これらすべてに対応するためにはウイルスパターンファイルを日に何度も配信し、常に対応できる状況を確立しなくてはなりません。

自分の利用するパソコンやタブレットに合わせて、導入するウイルス対策ソフトを決めましょう。どのウイルス対策ソフトにするべきか悩んだ場合は、次の記事を参考にし比較してみましょう。

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