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2016-09-01

中小企業の経営現場を劇的に変えるクラウドEPR「ALL-IN(オールイン)」の誕生ストーリー

データ分析ERP(基幹システム)
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今回は「日本の開業率を上げたい!」という想いから1997年に創業し、約20年間にわたって日本の中小企業の課題に向き合い寄り添ってきた株式会社ビジネスバンクグループの浜口代表に、リリースから約2ヶ月半で既に400社に試験導入されている注目の中小企業向けクラウドERPサービス「ALL-IN(オールイン)」 の誕生秘話についてインタビューしてきました。


ALL_IN


日本の中小企業経営者は頑張り過ぎている。ただ、それでも仕事が減らないという現実

Q:ALL-INのサービス紹介サイトや動画を拝見したのですが、経営効率化のための専門的なクラウドサービスが最近増えてきている中、「経営に必要な全てを一括して管理できる」という新しいコンセプトはどのように生まれたのでしょうか。

A:ALL-INのコンセプトは、弊社が日々接する中小企業の経営者の皆さまを見ている中で“彼らの課題を根本的に解決する道具とはなにか”を考え続けたことから生まれました。

国内には現在約400万社と言われる数の企業が存在し、その数だけ経営者が存在します。そして、その多くの企業はいわゆる中小企業と呼ばれる規模であり、ビジネスバンクグループはこうした企業に対して約20年来、課題解決を提供してきました。

どのような規模の会社であれ、経営者は日々休まることなく、お客様への価値提供や従業員の雇用維持、会社の存続と成長に向けた中長期的な取り組みを止めることはありません。

特に中小企業においては、経営者は「頑張りすぎている」といっても過言ではないくらい、事業・経理財務・人材・営業管理などに関するほとんど全ての業務を抱え込み、まさに言葉通り“寝ないで”経営に向き合っています。

しかし、それでも仕事が減っていないのが現実で、むしろ減るどころか課題は増えていく一方ですらあります。こうした矛盾を“道具で解決することができないか”。ALL-INのコンセプトはそのような課題意識から構想が始まりました。


ALL-IN(オールイン)は、“経営に必要なすべてのシステム”が1つのパッケージに詰め込まれたサービス

Q:ALL-IN(オールイン)は、「顧客管理」や「営業支援」、「会計/財務」、「グループウェア」といった9つのカテゴリの機能が一元化されたインターフェースのERPシステムとのことですが、具体的にはどのようなところが革新的なのでしょうか。

各カテゴリと連動したデータで、中小企業にもっとも必要な「コックピット」を提供

A:国内には約400万社以上の会社がありますが、その約70%の赤字会社で黒字会社は全体の30%を切っているというデータがあります。こうした赤字会社に不足しているのは、経営の「見える化」ができていないからだと考えています。

従来の会社では、先にお伝えした通り、データがバラバラに散在していて、一元化されていませんでした。経営者が欲しい情報を収集するまで時間が掛かるので、今、自分の会社がどのような状態にあるのかを把握できていません。危険な場合だと「決算書が出来上がるまで、会社の正確な状態が分からない」という経営者もいらっしゃいました。

私たちは「正しい現状認識なしに、正しい経営戦略を立てることは不可能です」と経営者にお伝えしています。土台が間違うと、間違った戦略になるのは言うまでもないと思います。こうした正しい経営判断を下すためにも、会社の状態を正確に示し続けてくれる、経営のコックピットを手軽に提供したいという想いで「コックピット」機能を開発しました。

「顧客管理」「営業支援」「集客ツール」「グループウェア」「チームビルダー」「人事/給与」「会計/財務」「販売/仕入/在庫」といった8つのシステムを1クリックで切り替えられ、それぞれが同様のUIで構成されているため、直感的に迷うことなくスムーズに使うことができます。

また、9つ目のカテゴリとして、これら8つの情報が1つのダッシュボードとしてリアルタイムで常に把握できる「コックピット」を標準装備しているため、一気に経営の「見える化」が可能となるのです。

ALL-INというネーミングはまさに、経営に必要なすべてのシステムが入っているという意味だけでなく、ビジネスバンクグループの経験・人材・お金など「すべて」(ALL)を「入れる」(IN)という意味が込められており、弊社グループのこれまでの知見のすべてを提供するために“9つのカテゴリを欲張って1つに詰め込んだ”サービスなのです。

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脱エクセル・脱担当者依存!!経営者自身にも入力できる“ローテクさ”がポイント

一方で、各種経営ツールについては、ボクシルさんでも多くのサービスが比較でご紹介されているように、「顧客管理」や「営業支援」、「会計/財務」など個々の分野では非常に優れたものが多く登場してきました。

これまでは導入がためらわれるような費用感のサービスについても、現在はクラウドを通したサービスの提供により、中小企業レベルにとっても導入がしやすくなっていると言えます。

しかし、それら一つひとつのシステムについては、全て繋がっていなくてバラバラなのですね。だから、導入している企業も気がついたら「顧客管理ではA社のツール、営業支援ではB社のツール、人材管理ではC社のツール」‥とそれぞれ独立したサービスを使っている訳ですが、そうなると当然、同じようなデータをそれぞれのツールに毎回入力しないといけなくなってしまうので、下手をしたらコストの削減分以上に実は時間が掛かってしまっているという場合も少なくないのです。

また、何度も入力が必要ということは、入力ミス増加の原因にもなりかねませんし、経営者やマネージャー層は、各内容の整合性チェックに時間が奪われてしまいます。
結局、業務効率化のためにとクラウドサービスに切り替えたとしても、管理のためのエクセルの整合性をチェックしていた頃と同じように各種サービス間の整合性をチェックすることに時間が奪われたり、各種サービスの使い方については、担当者しか知らないといった運用の問題が発生してきます。

ALL-IN(オールイン)は、これらを1つの画面上で直感的に操作できるようにすることで、実際に「コックピット」の情報を知りたい経営者自身が入力をできる“ローテクな運用”を可能にすることで、経営者が本当に知りたい統合的な情報としてシームレスな繋がりで提供できる点が、ALL-IN(オールイン)の画期的なポイントだと考えています。


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大企業だけの“特権”を中小企業に向けてコモディティ化させる挑戦!

Q:確かにそれぞれ別々のツールを使うのは、アカウントも膨大になり面倒ですよね。一つひとつの操作に慣れるのも大変ですし、データ入力や分析もまとめてできないですし。しかし、それらが一元化されるというのは、システム的にはどれくらい凄いことなのでしょうか?

初めは自らワイヤーフレームを作成し、小さな改善を積み重ねた

実際に開発を始めたのは、2013年の10月頃からでした。まずは1人でサービスの企画を始めて、2014年から本格的に開発をスタートさせました。足掛け2年半ほどですね。

とはいえ、構想自体はERPが一般的に普及してきた10年前近くからあり、近年、クラウドという新しい潮流で実現性が高まっていると感じたことから、開発に着手しました。

ITにそこまで馴染みの無い中小企業の経営者でも使えるようなサービスを作る必要があったので、とにかくユーザビリティを大事にしたいと思いました。

私自身はエンジニアやデザイナーというわけではないのですが、ワイヤーフレームから自分で作ってみて「自分がユーザーならどのような画面で見たいか?」試行錯誤を重ねて、ユーザーのことを常に考えて改善を重ねました。つまり、作る側のロジックは一度、度外視したのです。

シンプルかつ統合的なデザインを追求

また、なるべくモダンなWebサービスに近いUI(ユーザーインターフェイス)を実現しようと意識していました。従来のERPと比較して、圧倒的にシンプルで、直感的に使えて、見た目もクールなシステムにしたいと思っていました。

工夫したのは、UIに統一感を出すことです。9つのシステムを一元化しているのですが、各システムのUIがバラバラだと、せっかく一元化したのに使いづらくなってしまう危険性がありました。

どのカテゴリの利用時にも「同じ使い勝手」になるようにこだわってUIを設計しました。WEBブラウザを操作するように「タブ」を切り替えることで、直感的にシステムを切り替えることができます。

中小企業には経営者含め、マルチタスクで複数のシステムを使う人が多いので、その人たちがストレスなく各システムを使い分けられることが必要だと最初の段階から考えていました。

毎日怒られながらの開発

繰り返しとなりますが、 ALL-INではこれまで独立していた様々なツールを一元化することで、面倒な作業を極力なくせるようにというコンセプトを出発点にしています。

本来、こうした統合的なサービスの設計は、既存のオンプレミス領域のERPが提供している単価でないと実現が難しく、また、サービスへの高度な落とし込みや導入のコンサルティングに投資ができる“大企業だけの特権のようなもの”でした。

しかし、こうしたツールを本当に必要としているのは中小企業であることを日々の事業を通して感じるとともに、約20年もの間中小企業の課題に向き合ってきた当社としては、取り組むに値する大きなチャレンジであると考え、統合的な一元管理を可能にするERPサービスの構想・開発を行ってきました。

1つのクラウドサービスを作るだけでも大変なのにも関わらず、経営者にとって統合的に必要だからという理由だけで9つものサービスをクロスさせてしまったものですから、開発・実装の段階でサービスに落としこむことは特に大変でたし、正直なところ、開発の人間からはかなり怒られましたね(笑)。

創業20年の“おっさんベンチャー”だからこそ越えられた3つのハードル

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開発の話をもう少し深掘りすると、中小・ベンチャー企業向けクラウドERPを設計する上で、大きく分けて以下のような3つのハードルを超えなければなりませんでした。

1.「中小企業の経営の要素と構造を熟知している」こと
2.「すべての業務システムの開発に精通してこと」こと
3.「ERPを中小企業向けに使いやすくアレンジできる」こと



まず、中小企業にとって使いやすいサービスというのは簡単なのですが、そもそもサービスの利用者である中小企業の経営の要素と構造を熟知していなければ、経営者のツボを抑えたシステムにはなりません。

また、それらをシステムで表現する訳ですから、フロントからバックオフィスまですべての業務システムの開発に精通していなければ、それぞれを高いレベルで実装されたシステムを設計することはできません。

そして何より大事なのが、毎日触れるサービスであることから、中小企業向けに使いやすくアレンジできなければ、ユーザーに毎日使っていただけるシステムにはなりません。

私たちは20年の起業支援の経験と、人材の力で3つの設計のハードルをすべてクリアーすることができましたが、1つのシステムですらユーザーに受け入れられることは大変なのに、それが「経営活動に必要なすべてのシステム」となると、若い人はなかなかやりたがらないサービスです。

創業から20年も中小企業に向き合ってきた私たちみたいな“おっさんベンチャー”しかやらないんじゃないかなと思います(笑)

※浜口代表は、自社のことを“おっさんが経営するベンチャー企業”=“おっさんベンチャー”と表現されていました。(もちろん、中で働いている方々は、若手が多くいらっしゃいます!)

Q:なるほど(笑)。これまで20年以上に渡って中小企業のサポートをされてきた中で得たものや、浜口さんご自身もベンチャー企業の経営者として欲していたものを詰め込んだからこそ、ALL-INの開発が実現できた訳ですね。

エンジニアの顧問とCTOにも恵まれた

開発(エンジニアリング)の点でも、開発言語Rubyの生みの親であり、内閣府から「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」にも選出された”Matz”こと、まつもとゆきひろ氏に奇跡的に技術顧問になっていただけました。

まつもと氏は、エンジニアにとってはまさに神様のような存在です。彼から直接指導を受けることを期待するエンジニアも多く、開発者の育成・採用面で大きな後押しになりました。

CTOも、とても優秀なエンジニアを採用することができました。今後もさらに改善してより使いやすいサービスにしていきますよ。

サービスの値決めの時にも社内で怒られました(笑)

ALL-INの金額は、5~20人規模の企業がALL-INを導入した場合、平均売上比の「0.4%」に収まるように設定しています。これは、ビジネスバンクグループでの事業を通してこれまで私が約4,000社の中小企業を見てきた中で、ローテクで非効率な経営を行っている企業をたくさん見てきたことが想いにあります。

例えば、売上のたった0.4%でもシステムに投資し、自分一人でも正しい計数管理や経営状態の把握ができていれば、本来はずっと楽に事業を成長させることが可能だった企業は多くあります。

しかし、経営者のシステムへの関心が低ければ、現場は頑張っているのに上手くいかない状態が続き、苦労している原因すら分からず苦しむことになります。ましてや社員数が増えたり、事業が大きくなって、取引関係や管理内容が複雑・煩雑になればなるほど、正しい状態に整理することだけでも膨大な時間が掛かってしまいます。

そのような「ローテクな経営」で困っている経営者を「一人でも多く救いたい」「経営そのものをもっと安全にしたい」という想いをすべての中小企業に届けたいと考え、初期費用は一切いただかず、月額利用料38,000円(3ユーザー含む)の、1ユーザー追加あたり3,000円で利用が可能であるという、敢えて思い切った低価格で提供することを決意しました。

社内からはサービスの開発時以上に怒られましたが(笑)、これくらい思い切った覚悟で提供しなければ、サービスは普及しないという信念があります。

中小企業にもERPを導入する流れが加速していけば、経営は間違いなく安定していくと思います。まるでインフラのようにALL-INが普及していき、日本の中小企業全体の経営の平均値を上げ「経営を安全にしていく」ことが私たちの夢です。

Q:なるほど。分析や経営状態の把握は必要ではあるものの、赤字の段階では高いツールの導入に戦略的に投資をしましょうとも言えませんね。サービスの提供価格にもユーザーへの想いが詰まっていると感じられました。

ALL-IN(オールイン)の今後の展開について

Q:2016年の4月にリリースされて、2ヶ月半ほどで既に400社が試験的に導入されているとのことですが、実際に使われた方からの反応はいかがですか?



今導入いただいている方々は、元々個別のシステムを使われていた方がほとんどです。複数のシステムが1つのサービスにまとまっている点やリアルタイムで繋がっている点が好評です。

当初、開発時に想定していた困りごとが、本当にいろいろな現場で起こっているのだなというのを日々感じています。

実際にALL-INの試験導入が多く進んだ現在では、業務の標準化や引き継ぎの効率が上がったという声をいただいき、今後の手応えを感じています。

Q:やはりそこはニーズがあったんですね。今後はどのような展開を予定されていますか?

まずは、現在9つある各種項目について、1つ1つのシステムのクオリティをもっと高くしていかなければならないと思っています。

複数のシステムが1つにまとまったサービスは世の中にあまり存在しませんが、個々のシステムではかなりクオリティの高いものがあります。ですから、足元の課題は、各システムのクオリティをあげていくことですね。

中長期的なビジョンは、かなり壮大で、ALL-INをただのクラウドツールではなく、経営に携わる「右腕」と見立てて、7段階構想でアップグレードしていきたいと考えています。

最終的には、ALL-INが経営者の右腕となって経営判断や経営情報の分析内容をレコメンドし、中小企業の社長は意思決定やさらに大きな未来像を描いていくことに集中できるまで、ツールが活躍するところまで開発予定です。

中小企業の経営者にとって「便利で信頼できる道具が足りない」というお話をしましたが、中小企業の課題となっているのが、右腕となるような人材がいないことです。

Q:経営者の右腕ですか。それはワクワクしますね。最後にメッセージをお願いします。

最後に、私たちの覚悟についてお話をさせてください。私たちは「ALL-IN」で世界一のプロダクトを目指します。世界一を目指す理由は2つあります。

1つ目は「圧倒的な価値を目指したい」からです。2つ目は「本当の顧客第一主義」を追求したいと思っているからです。市場の中で1番の価値を提供することこそが「本当の顧客第一主義」だと私たちは考えています。

私たちの提供する商品は、「ALL-INというシステム」ではなく「経営の成功」です。ALL-INは「経営を安全にしたい」という想いでつくりました。これからもどんどん進化させていきます。ここまで読んで下さった方はぜひALL-INをお試しいただけると嬉しいです。

そして、1社でも多くの経営者が、経営者としての仕事に集中し、会社を継続させることに繋がれば、私たちとしてこれ以上嬉しいことはありません。


ALL-IN(オールイン)関連リンク

中小企業向けクラウドERPサービス ALL-IN(オールイン)


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