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クラウドメールサービス比較17選!セキュリティ・誤送信防止のシステムも

最終更新日:(記事の情報は現在から273日前のものです)
クラウドメールとは、Webやアプリでメールの送受信を行えるサービスのことです。おすすめの法人向けクラウドメールサービスを比較紹介し、クラウドメールを利用するメリット・デメリット、選び方も解説していきます。

クラウドメールとは

クラウドメールとは、Webブラウザやアプリからメールの送受信を行えるメールサービスのことです。代表的な個人向けクラウドメールサービスにはGmailやiCloudメールがあり、法人向けサービスにはアンチウイルス機能やメール誤送信防止機能が付属しているものもあります。

\料金や機能を資料で比較する!/

従来の電子メールとの違い

クラウドメールは、企業内でメールサーバーを保有する必要はなく、インターネット環境があれば場所を選ばず使えるのが従来の電子メールとの違いです。

メールの送受信といった機能は共通していますが、どのデバイスからでも送受信できる点、ソフトのインストールを不要とする点がクラウドメールの強みです。

クラウドメールサービスの選び方

クラウドメールサービスを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • クラウドメールサービスの導入目的を確認する
  • クラウドメールサービスの機能を確認する
  • クラウドメールサービスを導入する際の注意点を確認する
  • クラウドメールサービスの料金・価格相場を確認する

クラウドメールサービスの導入目的を確認する

クラウドメールサービスの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
メール以外のアプリも利用したい カレンダーやWeb会議ツールなど、あわせて使えるアプリの充実したクラウドメールサービスがおすすめ
メールの誤送信対策をしたい 誤送信防止機能など充実したセキュリティ機能を搭載しているクラウドメールサービスがおすすめ
メール以外の経路からの問い合わせにも対応できるようにしたい 電話やSNSなどとの連携機能をもつクラウドメールサービスがおすすめ

クラウドメールサービスの機能を確認する

クラウドメールサービスでできること、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要な機能を洗い出しましょう。

【基本的な機能】

機能 詳細
メール送受信 メールの送受信ができる機能
メール保存 サーバーにメールを保存し、複数のデバイスからアクセスする機能
カレンダー連携 打ち合わせのような予定の日時をカレンダーに連携してスケジュール管理ができる機能
ストレージ メールに添付したファイルを保存する機能
検索 キーワードを指定して目的のメールを見つけられる機能
署名 複数の署名を登録して入力の手間を省ける機能
転送 受信したメールを他のアカウントに転送する機能

【特定の課題・用途・業界に特化した機能】

機能 詳細
対応状況管理 メールのステータスや対応状況を可視化できる機能
テンプレート よく使う返信を登録し入力の手間を削減する機能
担当者振り分け メールごとに対応の担当者を設定できる機能
送信キャンセル 送信後でも、一定時間メール送信のキャンセルが可能な機能
アーカイブ 受信フォルダから他のフォルダへメールを移動して保存・確認できる機能
自動仕分け 設定した条件に応じて仕分けができる機能
ビデオ通話 リンクを共有しビデオ通話が行える機能
ウィルス駆除 ウイルスメールを自動で振り分ける機能
ビジネスチャット ユーザー同士でチャットを使ってコミュニケーションが取れる機能
承認 送信前に内容のダブルチェックを行う機能
LINE公式アカウント連携 LINE公式アカウントに届いたメッセージに対応できる機能
電話履歴 電話の履歴や内容を記録し顧客情報と紐づけて管理できる機能
外部システムとの連携 CTIやCRMなどの既存システムと連携して履歴を管理できる機能

メールの誤送信対策をしたい場合は送信キャンセル機能や承認機能、メール以外のチャネルからの問い合わせにも対応したい場合には、LINE公式アカウントや電話履歴機能のあるサービスがおすすめです。

クラウドメールサービスを導入する際の注意点を確認する

クラウドメールサービスを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
対応している項目数 業務に支障が出ないよう、メールの保存期間、ストレージ・送受信メールの容量などが十分かどうか確認しておきましょう。
セキュリティレベル メール送受信のリスクを防止できる、ウィルス対策や暗号化、誤送信防止といった機能があるかどうかを確認しましょう。
サポート体制 メール移行や導入後のサポートのほか、トラブル発生時にどのような対応が受けられるのか、対応方法や対応時間を確認しておきましょう。
アプリ対応 外出先からもメールにアクセスする機会が多い場合には、スマートフォンアプリに対応しているサービスを選ぶとよいでしょう。
連携サービス 既存のCRMやCTIなどのシステムと連携して情報を管理したい場合には、連携が可能かどうかを確認する必要があります。
移行方法 クラウドメールへの移行を検討している場合は、過去のメールデータを移行する方法についてもあらかじめ確認しておきましょう。

クラウドメールサービスの料金・価格相場を確認する

クラウドメールサービスの料金は、利用するユーザー数に応じて変動する場合がほとんどです。必要な機能と要件が搭載されているサービスの料金を確認しましょう。

初期費用料金は無料の場合もありますが、費用が発生する場合は5万円程度が相場です。月額料金は、1ユーザー当たり400円程度が相場です。ただし、最低アカウント数が決まっているケースや、誤送信防止のような一部機能の利用は追加料金になることがあります。

おすすめクラウドメールサービス比較17選

クラウドメールのおすすめサービスの機能や特徴を比較していきます。メールの誤送信対策機能をはじめ、メールの送受信でミスを防ぐさまざまな機能が備わっているので、必要な機能に注目して選んでください。

なお、メール誤送信対策についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、クラウドメールサービスと合わせて参考にしてみてください。

【2023年最新】メール誤送信対策サービス比較!9選の特徴・機能紹介
誰もが一度は経験がある?メールの誤送信。それによる情報漏えいは後を絶ちません。そんなメール誤送信を対策できるサービ...
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サイボウズ メールワイズ - サイボウズ株式会社

サイボウズ メールワイズ
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提供企業様でご不明点がある方はこちら

  • 業界問わず使える汎用的な機能を網羅
  • きめ細かい顧客対応の機能
  • 効率的なテンプレート機能

メールワイズは、サイボウズ株式会社が提供するチームでのメール対応を一元管理して効率化するメール共有システムです。クラウド版とパッケージ版があり、導入社数は10,000社を超えています。

誤送信や二重送信を防ぎながら、顧客管理やメール一斉送信といった業務効率化の機能が充実しています。対応履歴を含んだ顧客情報が記載された「アドレス帳」、コメント機能、返答文テンプレートなどきめ細やかなメール対応を可能にする機能も揃っているのが特徴です。

Re:lation - 株式会社インゲージ

Re:lation
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  • 複数チャネルを一画面に集約して複数ユーザーで共有
  • メール・LINE・チャット・電話対応
  • 対応状況が一目でわかる

Re:lation(リレーション)は、株式会社インゲージが提供する、3,300社以上の導入実績のあるマルチチャネル・クラウド顧客対応ツールです。メール・LINE・チャット・電話など10種のコミュニケーションを一元管理して、チーム全体での共有・管理を実現します。「未対応」「対応中」「対応完了」といった対応状況が一目でわかるため、二重返信や対応漏れを防止できます。

キャリアメールでのスマートフォン送信や、予約送信機能・ダッシュボードの分析レポートのほか、メール承認機能・AIによるテンプレート推薦といった、独自の機能も魅力です。

メールディーラー - 株式会社ラクス

メールディーラー
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  • セルフチェックや警告表示で誤送信防止
  • 担当ごとの返信時間やフォルダ別、期間別などで集計/レポート化
  • 受信メールの内容から最適なテンプレートを自動抽出

メールディーラーは、メールに加え、電話やLINE公式アカウント、チャットなどの問い合わせ対応を一元化できるメール共有システムです。メールごとにステータスや担当者を振り分けられ、誰がどこまで対応したのかをリアルタイムで把握できます。

問い合わせ内容や担当者別などの角度で蓄積データを集計でき、分析が可能です。また、受信メールの内容に応じテンプレート候補を自動でおすすめしてくれたり、承認フローを組み込みダブルチェックしたりできます。

CYBERMAIL Σ

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  • 日本企業特化型クラウドメールサービス
  • 10日間無料トライアル
  • メールボックス最大100GB​

CYBERMAIL Σ(サイバーメールシグマ)は、サイバーソリューションズが提供する日本企業に特化したクラウドメールサービスです。大企業や公共機関などの豊富な導入実績をもちます。

脅威防御・標的型攻撃対策やメール誤送信対策、個人情報漏えい対策、国内複数データセンター冗長稼働など、強固なセキュリティ対策とリスクマネジメントが施されています。メールボックス最大100GBの​大容量も魅力です。

CloudMail

  • 各種ブラウザの最新版に対応
  • シンプルでわかりやすい送受信機能
  • アドレス帳の管理も楽々

CloudMail(クラウドメール)は、各種ブラウザやデバイスに対応したシンプルでわかりやすいクラウドメールサービスです。メールの送受信やアドレス帳の管理も簡単にできるため、従来使っていた電子メールと使い勝手が変わってほしくない企業におすすめです。

xgate4

  • IMAP・POP、AOuth2にも対応
  • 端末識別によるセキュリティ認証
  • スレッド表示によるわかりやすい画面

xgate4(エックスゲートフォー)は、パソコン、スマートフォン、フィーチャーフォンまで対応するWebメールシステムです。アンドゥ機能で誤操作を元に戻せるため、TOとCCに設定したメールアドレスを強制的にBCCに変更する機能で、操作エラー時の情報漏えいを対策しつつ一括送信ができます。また、コンテキスト(文脈)から自動的に判断する「添付ファイル付け忘れ検出」の機能も備えています。

SYNCDOT WebMailer

  • 添付ファイルをパスワード付きzip化
  • メールから予定を簡単に登録
  • メール閲覧履歴

SYNCDOT WebMailer(シンクドット ウェブメーラー)は、メールスプールを追加せずに導入できるクラウドメーラーです。Webブラウザがあれば利用できるため、スマートデバイスや携帯電話からもメーラーを閲覧できます。メール件名や本文の日時からスケジュール情報を作成可能です。複数宛先に送付する際も、開封チェックや返信済タグを設定し、ヒューマンエラーを抑止します。営業に役立つ、添付ファイルをタブレットで拡大表示する機能も備えています。

CLOMO SecuredMailer

  • Kindle Fireシリーズでも利用可
  • 添付ファイルをEvernoteに自動受渡
  • メーラー起動ロックやリモートでの消去

CLOMO SecuredMailerは、機能性とセキュリティを両立するように設計されたモバイル用メーラーアプリです。Kindle Fireで利用できることも特徴の一つです。ブラウザ専用ではないのでオフラインでもメールの編集・閲覧機能を使用できます。端末紛失時にはリモートからメールを消去したり、メーラー自体が起動しないようにロックを掛けたりすることで、セキュリティを保ちます。

WebARENA メールホスティング

  • 添付ファイル自動暗号化
  • フェイルオーバ機能
  • メールホスティングをVPSで提供

WebARENA メールホスティングは、NTTPCコミュニケーションズの運用するメールサーバーホスティングサービスです。顧客ごとにVPSで運用されているため、他社のサーバー・インシデントは影響を及ぼしません。サーバーは多重化されており、インシデント発生時に自動的に代替システムへと切り替えます。DNSを利用すればドメイン設定が自由に行えるため、Webサーバーを独自ドメインで運営できます。

  • 誤送信対策とアーカイブ機能追加可能
  • クライアント端末にはデータを残さない
  • 無料トライアルあり

@Securemail Plus Webmailは、スパムメールを排除するSaaS型セキュリティソフトウェア「@Securemail」に、Webメール機能を加えたソリューションです。通常のメールソフトと同じ使用感で、Webメールをビジネスに導入できます。スマートデバイスをクライアントにする場合、データはサーバーに保持し、ローカルにダウンロードしません。外出先や出張先でもセキュリティを保ちつつ、利用可能です。

ALL in Oneメール

  • ゲートウェイ型で単体機能のみ導入可
  • 一斉配信メールの宛先自動BCC化
  • 毎月のシステム稼働率99.9%以上を保証

ALL in Oneメールは、POP・IMAP・Webメールに対するフィルタリング機能を備えた、クラウド型のメールソリューションです。毎月のシステム稼働率99.9%以上を保証しています。スマートフォン専用インターフェースが用意され、モバイル使用時にも視認性の確保が可能です。ゲートウェイ型のクラウドサービスとして、メール無害化、メール誤送信対策、メールアーカイブの各機能の必要なサービスだけを選択して利用できます。

Gmail

  • カスタムメールアドレス対応
  • Microsoft Outlookと同期
  • 不正なソフトウェアの99.9%以上をブロック

Google Workspaceでは、ビジネス用Gmailのクラウドメールサービスが提供されています。会社名を使ったカスタムメールアドレスや、グループメーリングリストが利用できます。Google MeetやGoogle Chatを使って、さまざまな連携機能をGmailから直接実行可能です。チャット、音声通話、ビデオ通話を行ったり、ファイルとタスクを共有してプロジェクトの情報を把握したりなどの使い方ができます。また、Microsoft Outlookとメール・予定・連絡先を同期可能です。

ビジネス用Gmailでは、24時間365日の99.9%の稼働率を保証しており、機械学習モデルにより、迷惑メール・フィッシングや不正なソフトウェアの99.9%以上をブロックします。自動バックアップと最先端のセキュリティ対策で、大切なビジネスデータの保護を実現します。

Yahoo!メール

  • 無料でメールアドレスの変更が可能
  • アプリで複数メールアドレスを一括管理
  • 有料オプションでセキュリティ強化

Yahoo!メールは、Yahoo! JAPAN IDの登録で専用メールアドレスを作成できる、無料のクラウドメールサービスです。Gmail・ドコモメール・auメール・SoftBankメールなどの複数のメールアドレスを、アプリでまとめて一括管理できます。受信した予約メールを自動でカレンダー登録できるため、予定を忘れることもありません。

迷惑メールフィルター、なりすまし拒否、海外からのアクセス制限といった基本セキュリティ機能を備えています。有料オプションの「ウイルスチェックサービス」や「セキュリティパック」を利用すれば、さらにセキュリティを強化できます。

Exchange Online

  • Outlookと統合
  • 稼働率99.9%保証
  • 24時間対応のIT担当者電話サポート

Exchange Onlineは、Microsoftが提供するビジネスクラウドメールサービスです。Outlookと統合されているため、ユーザーは使い慣れたインターフェースで操作でき、オフラインアクセスも可能です。マルウェアとスパムメールのフィルタリング機能、機密情報送信防止といった高度なセキュリティ機能を実装しています。稼働率99.9%保証、24時間年中無休のIT担当者への電話サポートで安心して利用が可能です。

Exchange Onlineは、ユーザー単位で導入できるほか、フル機能のOfficeアプリが利用できる、Microsoft 365 Business Standardプランにも含まれています。

Active! mail

  • 一般企業だけでなく多数の大学に導入実績あり
  • 添付ファイルのプレビュー機能
  • スマートフォン専用インターフェース

Active! mailは、株式会社クオリティアが提供する国内売上シェアNo.1のビジネスWebメールサービスです。ドラッグ&ドロップ、右クリックといったデスクトップアプリと変わらない操作性と高速なレスポンス、クライアントメーラーからスムーズに移行できるインターフェースが特徴です。

添付ファイルのプレビュー機能で、OfficeアプリやPDFなどの添付ファイルからテキストを抽出して確認できます。スマートフォンには専用インターフェースも用意されています。

Microsoft 365 with IIJ

  • 強力な脅威フィルタリング
  • 誤送信メール取り消し機能
  • 添付ファイル自動暗号化機能

Microsoft 365 with IIJは、株式会社インターネットイニシアティブが提供する、Microsoft 365に強固なメールセキュリティ機能をプラスするサービスです。5層フィルタリング機能で、なりすましメール、迷惑メール、ランサムウェアといった脅威メールをメール受信時にブロックします。

誤送信を防ぐメール取り消し機能、情報漏えいを防ぐ添付ファイル自動暗号化機能も備えている点も特徴です。サンドボックス、メール監査、メールアーカイブなど、Microsoft 365と連携可能なオプション機能も用意されています。

Zoho Mail - ゾーホージャパン株式会社

  • 無料プランあり(5ユーザーまで)
  • モバイルアプリ
  • 共有できるカレンダー

Zoho Mailは、無料ではじめられるビジネスメールホスティングサービスです。安全に暗号化されプライバシーが保証されたビジネスメールを手頃な料金で利用できます。

メモ、タスク、ブックマークの確認・管理・作成を受信トレイで行え、カレンダー機能と同期・共有が可能です。iOS、Android向けモバイルアプリも提供されています。

クラウドメールのメリット

クラウドメールサービスのメリットは次のとおりです。

  • ストレージやユーザー数の拡張性に優れ、急激な人員の増加にも対応可能
  • データはクラウド環境で保管されているため、外出先からでもサービス利用可能
  • サーバーの設置やシステム環境の構築が不要であり、導入がスムーズ
  • サーバーやシステム環境を構築しなくていい分導入費がかからず、高水準のコストパフォーマンス

大まかにこの4つに分けられます。それぞれのメリットを詳しく解説します。

ストレージやユーザー数の拡張性に優れている

クラウドメールサービスは、ベンダーが管理している大規模サーバーにデータが保存されているため、ストレージやユーザー数の拡張をしやすいことがメリットです。急激に利用人数が増えたとしても、ユーザー数を増やすだけで済むため、手間がかかりません。

外出先からでもマルチデバイスでアクセス可能

クラウドメールはインターネット環境さえあれば、場所を選ばずどのデバイスからでもアクセス可能なことがメリットです。従来の電子メールシステムでは、社内のネットワークからしかアクセスできないものもありました。

ブラウザにも対応していることで、スマートフォンから手軽にアクセスして送受信できるため、業務効率化につながります。

導入がスムーズにできる

サーバーを用意しないため、短い期間で導入できる点もクラウドメールサービスのメリットです。従来の社内メールシステムのように、システム構築は必要ありません。

ニーズに合わせて機能を選べるサービスもあるため、比較的高い拡張性を持ちつつ、スムーズに導入できるのは嬉しいポイントです。

高水準のコストパフォーマンス

法人向けクラウドメールサービスでは、基本的にメールセキュリティに関する機能も備わっており、サーバーの導入・運用コストも減らせることから高いコストパフォーマンスを発揮します。

導入時の初期費用を抑えられるのもクラウドメールのメリットです。

クラウドメールのデメリット

クラウドメールはオンプレミスと比較すると、たしかに導入費は割安になります。無料で導入できるサービスまであるほどです。おそらくこの点が多くの方が「クラウドにはコストメリットがある」と考えている理由でしょう。

ユーザー数が多いと割高になる可能性も

クラウドメールに限らず、クラウドサービスは初期費用+月額利用料で構成された料金体系です。月額利用料は1ユーザーあたりにかかる金額のため、利用人数が増えるごとにコストは増大していきます。

オンプレミスでは数百万円かかる初期費用が無料~数万円に抑えられるものの、月額利用料が割高になる場合を計算してみましょう。

例)企業規模1,000人の場合

クラウドメールは一般的に1ユーザーあたりの月額が数百円程度、
おそらく100~500円程度が相場かと思います。では仮に間の300円を取って計算してみましょう。

300円 × 1,000人 × 12か月 = 3,600,000円

さらにユーザー数に対しストレージが足りないので拡張したとすると、年間3,600,000円は確実に上回ります。思っていたよりもコストがかかりますね。しかし問題は「オンプレミスよりも安いか?」です。

実は企業規模が大きくなればなるほど、オンプレミスのコストメリットは上がります。たしかに導入費は数百万円になるものの、1,000人規模以上の環境で利用するのなら、クラウドよりもオンプレミスのほうが月間運用費は安く済みます。

ユーザー数が増えるほど課金されていくクラウドメール、ユーザー数が増えようと関係なく独自でカスタマイズできるのがオンプレミスです。導入規模によってはオンプレミスにコストメリットがあるのは明白です。

しかし、サーバーの管理コストや人件費を考えると安く済む場合もあるため、目に見えるコストだけではなく、トータルコストを算出したうえで導入を検討するのがいいでしょう。

問題が発生した際に利用できなくなる可能性

インターネットの問題やシステム障害が起こった際には、ツールを利用できなくなるのはクラウドサービス全般のデメリットです。問題が解決するまでは対応できないため、稼働率や安定性などを重視して選ぶといいでしょう。

個人向け(無料版)と法人向けとの違い

クラウドメールサービスには、個人向けに提供されている無料版と、有料の法人向けにわけられます。それぞれの主な違いは、次のとおりです。

  • ストレージの容量
  • メールアドレスのドメイン
  • セキュリティ機能

ストレージの容量

個人向けと法人向けのクラウドメールでは、ストレージの容量が異なります。

個人向けでは、メールボックスの容量や送受信の最大メールサイズをある程度限定しているケースが多く、容量を追加するには追加料金が発生します。

一方で、法人向けのサービスには、大容量で使用できるものが多いです。法人利用の場合は、利用人数が多いだけでなく、添付ファイルのやり取りも頻繁に行います。

そのため、無料よりも有料の法人向けサービスを検討するほうがよいでしょう。容量がオーバーしてメールの送受信ができないといった状況になるのを避けられます。

メールアドレスのドメイン

個人向けと法人向けでは、メールアドレスに利用できるドメインも異なります。

個人向けのクラウドメールは独自ドメインが利用できません。たとえば、「○○@gmail.com」のように、無料で取得できるアドレスを使用します。しかし、このような無料のアカウントは誰でも取得できるため、メールが誰から届いたかを一目で判断できません。

そのため、フリーメールを利用すると、取引先からの印象低下につながる可能性があります。

しかし、法人向けのクラウドメールサービスでは、独自ドメインの利用が可能です。会社名と一致した独自ドメインのメールアドレスを取得できることがほとんどのため、信頼性を向上させられるでしょう。

セキュリティ機能

法人向けのクラウドメールは、個人向けと比べ、セキュリティ面も充実しています。

メールでは、個人情報や機密情報をやり取りすることもありますが、手作業で大量のメールを送信するといった場合には、ヒューマンエラーにより誤送信するリスクが伴います。そのため、どのようなセキュリティ機能があるか注意しておく必要があるでしょう。

個人向けのサービスでもセキュリティ対策は実施されています。ただし、法人向けのクラウドメールにはより安全にメールを利用できる機能が強化されています。たとえば、添付ファイルの暗号化や誤送信防止機能など情報漏えいを防止する機能があるほか、送信メールの保留やキャンセルといった機能により、ミスの防止が可能です。

ユーザーの管理

法人向けのクラウドメールでは、ユーザーの管理が可能な点も個人向けとの違いの1つです。

法人向けのクラウドメールサービスには、ユーザーの管理機能があり、メールアドレスやパスワードなどの情報を一元管理できます。また、管理画面からアカウントの追加や削除できるほか、メーリングリストの作成が可能です。メールの閲覧権限をユーザーごとに設定するといった対応もできます。

法人向けのサービスには、このような複数ユーザーの利用を前提とした機能が充実しているため、ビジネス利用に適しています。

目的やコストを考慮して最適なクラウドメールサービスの選択を

クラウドメールサービスは、場所の制限なしにメールを使えるほか、拡張性が高い、環境構築の必要がなく低コストで導入できるなどのメリットがあります。テレワークに対応したい方や環境構築・保守管理をせずにメールを利用したい方におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。

  • クラウドメールサービスの導入目的を確認する
  • クラウドメールサービスの機能を確認する
  • クラウドメールサービスを導入する際の注意点を確認する
  • クラウドメールサービスの料金・価格相場を確認する

クラウドメールサービスをより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

また、クラウドとオンプレミスの融合 「ハイブリッドクラウド」を利用する手段もあります。簡単に説明するとクラウドとオンプレミスの複合型です。

クラウドメールで例えると、拡張性の高さや外出先からでも利用できるサービスの特徴をおさえつつ、メールアーカイブはメールサーバーを抱えて保管するといったところでしょう。通常ストレージの拡張はかなりのコストになるので、メールサーバーのみオンプレミスにすれば拡張コストをおさえられます。

しかしハイブリッドクラウドにはオンプレミスを運用でき、信頼のあるSEが当然必要です。技術力も求められるので魅力的なサービスではありますが、必ずしもメリットだけではない点を考慮しましょう。


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