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2018-04-03
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生産性向上のために取るべき4つの手法 | 業務効率化との違いや成功事例を交えて解説

日本の労働人口の減少を背景に政府や企業では働き方改革の重要性が叫ばれていますが、生産性向上という言葉だけが先行していないでしょうか。そこで、企業や組織が実際に成功させるために必要なポイントを紹介します。※初回公開:2017/08/10
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グローバル競争が激しくなっている現代では、生産性向上の実現が、企業生き残りのためのキーワードともなっています。

しかし、世界的に見た日本の労働生産性は、主要7か国の中で20年連続で最低水準にとどまっているだけでなく、OECD加盟34か国の中でも下位に位置しており、とても生産性が高いとは言えない状況です。

出典:中小企業庁 労働生産性の向上

その原因の一つには製造現場での改善から生産性という概念が普及したという、製造業が中心となって発展を遂げた日本の状況があり、「生産性向上は改善によるコスト削減」という感覚から起きた業務効率化と生産性向上の混同が考えられます。その結果、多くの企業で生産性向上のための効果的な取り組みができなかったのではないでしょうか。

少子高齢化が進み労働人口が減少する日本では、一人ひとりの生産性を高めることでこうした状況を乗り切る必要があります。

生産性とは何か、生産性向上を実現させるための方法、事例とともに生産性向上へのおすすめの取り組みを紹介します。

そもそも、「生産性」とは何か

そもそも生産性とは、企業などが生み出す成果をどれだけの経営資源を投入して達成したのか、という比率であり、「生産性 = 成果 ÷ 投入資源」で割り出すことが可能です。

つまり、生産性を向上させるというのは、この比率を高めることであり、業務効率化とは異なります。業務効率化とは単に投入資源を減らすことに焦点を当てているからです。

では、生産性向上のためにはどのような方法があるのか考えてみましょう。

上述の計算式から見えてくることは、大きく成果を増やすか投入資源を減らすかの2つがあります。

上図のように「成果を2倍に増やす」「投入資源を1/2に減らす」どちらを実現しても生産性が2倍になるのがわかります。

また、それぞれにはそれを改善によって行うか革新によって行うかという2つがあるため、合計で4つの方法があるということになります。

たとえば、付加価値の高い商品やサービスを開発して成果を増やすのは革新によって成果を増やす方法、業務工程を減らして納期を短縮するのは改善によって投入資源を減らす方法です。

こうした生産性向上を実現するため、具体的にどのようなことが行われているのか、いくつかの事例を紹介していきます。

事例(1)リフト付特殊車両送迎車を導入した介護事業者

介護サービスの利用者を車で送迎していた介護事業者ですが、車椅子を使用している利用者も多く、その運搬は重労働のため複数人で対応していました。

この問題を解決するためリフト付特殊車両送迎車を導入したところ、従来の半数の人数での送迎が可能となり、人員体制を見直して付加価値の高い業務に割り振ることが可能となりました。

この例では、一見投入資源を増やしているように見えますが、長期的に見ると人的リソースを有効活用することによって成果を増やす、つまり改善によって成果を増やす方法であることがわかります。

車両費用は、条件によっては国の助成金が得られる場合もありますので、投入資源を抑えることも可能でしょう。

事例(2)定例会議をすべて廃止したソフトウェア開発会社

東京と松山に拠点を持つソフトウェア開発会社は、生産性の向上と効率化を目指し、業務プロセスの中で意味のない業務をしていないか見極めるため、一定期間、すべての定例会議を廃止しました。

期間中のコミュニケーションにはオンラインを活用しましたが、定例会議をなくすことにより、必要なときにはメンバー間で柔軟にミーティングを行えることが判明する一方、別の拠点のメンバーとは意思の疎通が難しくなることも判明しました。

これを踏まえて、拠点間の定例会議は維持しつつ、議題がなく急ぎでない場合は、定例であっても会議をスキップするという方針が固まり、効率化が果たせました。

この場合は、定例会議に費やされるリソースを減らして効率化を図る、つまり改善によって投入資源を減らす方法となっていますが、これによって成果を増やすことも期待でき、最終的に生産性向上につながっていきます。

これはまさに業務改善策の基本となるスクラップ&ビルドであり、ムダなことの削減・効率化(スクラップ)を行ったうえで、注力したい業務に集中できる体制を再構築(ビルド)した例と言えます。

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