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白色申告とは | 青色申告との違い・メリット - 確定申告のやり方・手順も

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白色申告とは、単式簿記で確定申告を行う方法です。白色申告をすべき対象者や青色申告との違いなどの基本を解説し、白色申告のやり方の手順を4つのステップに分けて紹介します。白色申告が簡単にできる確定申告ソフトもピックアップしました。

白色申告とは

白色申告とは、単式簿記で所得税や法人税の確定申告を行う申告方法です。青色申告承認申請書開業届の2つの書類を提出していない個人事業主は、白色申告での提出義務があります。青色申告で用いる複式簿記よりも経理処理が簡単であり、記帳や帳簿作成の手間が少なく済むのが特徴です。

2020年 コロナウイルスにおける国税庁の対応について
通常3月15日までである確定申告期間ですが、2020年はコロナウイルスの影響により4月16日まで延長、またその後も期間を区切らず柔軟に対応しています。

平成26年1月から制度変更

白色申告は平成26年1月(2014年)より制度が改正され、事業所得・不動産所得・山林所得のあるすべての人が、帳簿や帳簿、書類を保管しなければならなくなりました。

制度変更前の平成25年までは、事業所得・不動産所得・山林所得の収入の合計が300万円を超える事業者だけに記帳や帳簿保存の義務が発生していましたが、平成26年以降は300万以下の事業者にも義務付けられました。

各種帳簿の保存期間は次のとおりです。白色申告をする際には注意しましょう。

  • 単式簿記で記帳した法定帳簿:7年
  • 任意帳簿/請求書/納品書/領収書/棚卸表/送り状など:5年

白色申告をすべき対象者は?

白色申告は確定申告の方法の一つであり、後述する青色申告のどちらかを選択しなければいけません。そこで、確定申告をする必要がある人の条件を、わかりやすくおさらいしましょう。

  • 会社員・公務員で給与の年収2,000万円以上
  • 会社員・公務員で複数箇所から給与収入がある
  • 個人事業主・フリーランスで所得が38万円以上
  • 副業や配当で所得が20万円以上
  • 公的年金を400万円以上受け取っている
  • 退職金を受け取って源泉徴収されなかった場合

サラリーマンや一般的な会社員は、勤務している企業が年末調整を行うため、基本的に申告は不要です。しかし、上記の中で当てはまる条件があれば確定申告をする必要が出てくるため、白色申告をする対象に含まれます。

また、確定申告が必須ではないものの、申告をすると税負担の控除や払い戻しなどが発生する場合もあります。

  • 一定額以上の医療費を自己負担して所得税の医療費控除を受けられる場合
  • ふるさと納税や特定の団体に寄付をしたときに所得税の寄附金控除を受けられる場合
  • 家の新築/増改築で住宅ローンを借り入れて住宅借入金等特別控除を受けられる場合


上記を踏まえたうえで、白色申告を選択すべき人を解説します。

経理業務が苦手な人

白色申告は、青色申告と比較して記帳がシンプルでわかりやすいです。青色申告で利用する複式簿記の知識がない方は白色申告の方がおすすめです。

ほとんど利益が出ていない場合

白色申告は、申告の手間が比較的かかりません。よって、青色申告による控除の恩恵を受けにくい、ほとんど利益が出ていない場合は、白色申告の方が手間がかからずおすすめです。

一定額以上の医療費を自己負担した場合

前述のとおり、一定額以上の医療費を自己負担した場合には医療費控除を受けられます。手術や通院で高額な医療費を支払った年は確定申告をする方がいいでしょう。その場合に、手間のかからない白色申告がおすすめです。

年末調整をされなかった場合

年度の途中での退職、「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合には、年末調整がされない場合があるため、税金を無駄に払っている状態になっており、確定申告をした方がいいでしょう。

この場合も、手間がかからない白色申告の方が簡単に申告できるためおすすめです。

白色申告と青色申告の違い

白色申告と青色申告の一番大きな違いは、青色申告承認申請書開業届が必要になるかどうかです。その他の違いとして挙げられるポイントは次のとおりです。

白色申告と青色申告の違い

主な違いについて、メリットやデメリットに触れつつさらに詳しく解説します。

簿記の知識が不要

白色申告では確定申告書Bと単式簿記による収支内訳書、青色申告は決算書と複式簿記を用いた損益計算書/賃借対照表で申告します。白色申告の方が記入項目が少なく、計算もおおまかに行えばいいため、納品書や請求書の控えさえあれば書類作成に簿記の知識は必要ありません。

記帳する主な内容は次のとおりです。

  • 売上先
  • 金額
  • 収入
  • 経費

事前に申請が必要かどうか

青色申告では、事前に青色申告承認申請書開業届の手続きが必要ですが、白色申告では必要ありません。開業してから何も提出していなければ、白色申告で申告する必要があります。

節税効果・特別控除がない

白色申告では、青色申告と比較して、次のような控除や税務上のメリットを受けられないという違いがあります。

  • 特別控除がない(青色申告は最大65万円)
  • 専従者給与の制限がある(青色申告は制限なし)
  • 減価償却資産の特例がない(青色申告は特例あり)
  • 純損失の繰越ができない(青色申告は最大3年間)

税務署が課税を行うことも

青色申告の場合には、税務署が税務調査の際に推計課税を行うことはありませんが、白色申告を行う場合には、必要に応じて税務署が所得を推計し、課税をすることがあります。

これは単式簿記の信ぴょう性が複式簿記と比べ低いという理由からであるため、推計課税を受けたくない場合は青色申告にて申告しましょう。

白色申告のやり方を完全解説

白色申告の流れは、大きく分けて準備と4つの手順に分けられます。

  • 事前準備:前年の1月〜12月の領収書や請求書を集めて科目ごとに仕分け
  • 手順1:収入と経費を記帳
  • 手順2:決算
  • 手順3:書類作成
  • 手順4:提出

白色申告をする準備として、記帳の信ぴょう性を担保する領収書や請求書、出金伝票、売上伝票を集めておきましょう。数量や単価、金額、日時、取引先がわかるようにしておけば問題ありません。

記帳から提出までの手順と、気をつけるべきポイントを解説します。

手順1:記帳

まずは、用意した領収書や請求書を元に、帳簿へ記帳していきます。白色申告の記帳をする際には、次の項目がわかれば問題なく、簿記のルールに従う必要もありません。

  • 取引の年月日
  • 売上先・仕入先の名称
  • 売上額・仕入額
  • 経費

これらの項目を、「現金出納帳」「売掛帳」「買掛帳」「経費帳」「固定資産台帳」に記帳する際には1取引ごとではなく、1日の合計金額をまとめて記載可能なこと、少額な経費はまとめて消耗品費として処理も可能なことを覚えておくと、白色申告の際に手間がかからなくて済みます。

また、記帳を終えた各種書類は二重計上しないような工夫をし、指定された期間保存しておきましょう。申告時に帳簿や書類は提出しませんが、税務調査で開示を求められた場合に必要です。

手順2:決算

決算で行う作業は「棚卸表の作成」「減価償却費の計算」の2つです。

法人企業の場合は、決算期を自由に設定可能ですが、個人事業主を含んだ白色申告で確定申告を行う方は、決算期間が申告の前年の1月1日〜12月31日と決まっています。

その日以降に売上や仕入が発生しないタイミングで実施する必要があるため、年度内の最終営業日以降、必然的に決算は12月末に行うことになります。

前段階で帳簿への記帳は済ませているので、対象期間で区切って決算を行いましょう。

手順3:書類作成

決算が完了したら税務署へ提出する書類、「確定申告書B」および「収支内訳書」を作成しましょう。また、所得控除を受けるために必要な書類もあわせて提出する必要があるため、どの控除を受けられるのかを確認しておきましょう。

国税庁のホームページから申告書をダウンロード・プリントして記入する、国税庁の書類作成ページで申告書類作成してプリントする等の方法がありますが、申告書類作成ページを利用すると、記入例やQ&Aが充実しているのでおすすめです。

確定申告書Bの書き方

白色申告の場合は、個人事業主やフリーランスが記載する確定申告書Bを記入します。確定申告書Aは会社員用のため、記入の必要はありません。

確定申告書Bは2ページ構成になっており、それぞれ記入すべき内容は次のとおりです。

【第一表】

  • 収入
  • 所得
  • 税額の計算

【第二表】

  • 源泉徴収
  • 雑所得
  • 住民税・事業税
  • 所得から差し引かれる金額
  • 事業専従者の氏名や給与賃金の内訳

収支内訳書の書き方

収支内訳書とは、わかりやすくいうと収入や売り上げ、経費や減価償却といった1年間の収支をまとめる書類のことです。農業所得または不動産所得がある方は別の用紙があるため、こちらには記載しません。

前述の帳簿に記帳した内容を収支内訳書の内容に当てはめながら記載していきます。

手順4:提出

白色申告・青色申告の確定申告の提出期間は、決算期の翌年の2月16日〜3月15日です。すなわち2020年分の確定申告は2021年の2月16日〜3月15日に、次のいずれかの方法で居住地の管轄にあたる税務署へ提出する必要があります。

  • 税務署に直接提出:当日に提出扱い(投函箱の場合は当日または翌日)
  • 郵送:郵便局で押される通信日付印の日付に提出扱い
  • e-Taxを利用してインターネット上で申告:送信した日付に提出扱い

また、期限の最終日が土日・祝日の場合、休日明けの平日までとなるため注意しましょう。

2020年の確定申告はコロナウイルスの影響により4月16日まで延長、またその後も期間を区切らず柔軟に対応しています。2021年以降の対応は2020年7月末時点では不明ですが、状況を確認しつつ提出しましょう。

税務署に直接提出する場合

税務署に直接提出しても、確定申告は受理されます。わからない箇所があれば直接聞けること、税務署が混雑していなければスムーズに提出が完了することがメリットです。税務署の時間外収集箱に投函して提出する方法もあります。

しかし、内容に関してチェックや修正はその場では行われないため注意が必要です。

郵送で提出する場合

前述の確定申告書Bと収支内訳書、控除を受けるための書類などの必要書類をすべて揃え、郵便または信書便で郵送して提出可能です。直接税務署に出向く必要がないこと、ポストに投函するだけでいいことがメリットとして挙げられ、混雑を避けたい方や税務署までの距離が遠い方、確定申告を何度も行っていて記入ミスを起こさない方におすすめです。

また、返信用封筒を同封すれば、控えに確認の印を押して返送してもらえるため、提出が完了したのかの確認もできます。

e-Taxで提出する場合

e-Taxを利用し、オンラインで提出する方法もあります。しかし、e-Taxを利用するには事前申請や電子証明書、電子申告等開始届出書の提出をして利用者識別番号を取得する、ICカードリーダー、マイナンバーカードなどが必要なため、準備には手間がかかります。

e-Taxを利用すると、所定の書類に必要な事項を記載すれば各種証明書の添付を省略可能なことがメリットです。もちろん郵送用の封筒を用意したり、直接提出しにいく手間はかかりません。

確定申告の時期は税務署が混み合うため、断続的に申告が必要になるのであればe-Taxに切り替えるのも一つの手段です。

白色申告時の注意点

白色申告と青色申告どちらの場合も、本人確認書類または写しを添付する必要があります。確定申告の内容に虚偽がないかどうかを確認するためのものでもあるため、忘れずに提出しましょう。本人確認書類に当てはまるものは次の通りです。

  • マイナンバーカードがある場合:マイナンバーカードのみ
  • マイナンバーカードがない場合:マイナンバーを確認できる書類と身元確認書類

マイナンバーカードを確認できるものとしてマイナンバー通知カードや住民票の写しがあり、本人確認書類には運転免許証やパスポートが挙げられます。

確定申告を忘れた、期日を過ぎてしまった場合は?

確定申告の期限を過ぎてしまった場合でも申告は受け付けてもらえますが、「期限後申告」として扱われます。期限後申告の場合、遅れたペナルティとして無申告加算税や延滞税が加算される場合がありますので、期限を過ぎないように提出しましょう。

青色申告へ切り替える手順

青色申告の控除10万円枠の場合、記帳が簡易帳簿となっており、申告の手間が白色申告とあまり変わりません。異なっている部分は、「所得税の青色申告承認申請書」を提出しているかいないかだけなので、白色申告から青色申告へ切り替えたい場合もあるでしょう。

所得税の青色申告承認申請書は、国税庁のホームページからダウンロードできますが、提出期限が次のように定められていることに注意が必要です。

  • 新規開業:開業日が1月1日〜16日の場合はその年の3月15日まで それ以外は開業から2か月以内。
  • 白色申告からの切り替え:青色申告をしようとする年の3月15日まで

開業届についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

白色申告ができるおすすめソフト

白色申告を手軽にしたい場合、クラウド確定申告ソフトの利用もおすすめです。白色申告ができる代表的な確定申告ソフトを紹介します。

やよいの白色申告オンライン

やよいの青色申告 オンライン/やよいの白色申告 オンライン

マネーフォワード クラウド確定申告

クラウド会計ソフト freee(フリー)

白色申告で押さえておきたいポイントまとめ

過去には、帳簿への記帳や保管の義務がなく、申告のための事務作業が減らせた白色申告ですが、現在ではそのメリットもなくなってしまい、事務作業負担がそれほど変わらない、控除額10万円の青色申告の方が多くのメリットを持っています。一定の条件で、白色申告が適している事業者も存在することは紹介しましたが、そういった方も今から準備を進めて、青色申告に挑戦してみることをおすすめします。

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