コピー完了

記事TOP

ERPとは - パッケージとの違い | メリットやデメリット、目的

最終更新日時:
記事の情報は2021-10-20時点のものです。
ERPは直訳すると「企業資源計画」であり、簡単にいうと企業の経営資源を管理するためのシステム群をさします。本記事ではERPパッケージや基幹システムとの違い、目的などを紹介。導入時に比較されるクラウドのSaaS・IaaS、オンプレミス、スクラッチ開発についても説明します。

ERPとは

ERPとは、Enterprise Resources Planningの略で、企業の経営資源を運用する計画、または計画するためのシステムを意味する言葉です。会計や人事労務、販売管理、生産管理といった多数のシステムを統合した概念で「統合基幹システム」とも称されます。もともと製造業で使用されていたMRPを汎用的にしたのが起源です。

ERPの機能一覧

ERPの機能一覧はこちらの記事にて紹介しています。

基幹システムとは

基幹システムとは、企業の活動を支えるシステムで、ERPに含まれるサービスそれぞれをさします。具体的には生産管理システムや販売管理システム、会計ソフトなどが基幹システムへ該当。反対に、メール配信システムやスケジュール管理システムといった主にコミュニケーションとかかわるサービスは情報系システムと呼びます。

基幹システムと情報系システムについては次の記事で解説しています。

基幹システムとは | 情報系システムとの違い・注目のERPを比較
基幹システムとは、企業がビジネスを行う際に根幹となる業務システムのことを指します。BOXIL Magazineでは...
詳細を見る

ERPパッケージとは

ERPパッケージとは、基幹システムをひとまとめにして提供しているサービスです。システムとしての「ERP」とほぼ同義で使われるほか、「ERPソフト」「ERPシステム」「ERPサービス」などとも呼ばれます。企業ごとにカスタマイズする部分が少ないため、導入にかかる工数や初期費用が小さくなりやすいのが特徴です。対極にあるのはスクラッチ開発されたERPです。

ERPの歴史

1990年代に海外でMRPから発展したERPは、1990年代後半から2000年代前半にかけて日本でも導入されるようになりました。そのころ日本企業によく導入されたSAPのERPパッケージは、2027年にサポートが終了することから「SAP2027年問題」として話題になっています。

ERPパッケージとスクラッチ開発

ERPの導入方法は、構築済みのシステムを利用するERPパッケージと、内製ないし外注にてシステムを作成するスクラッチ開発によるERPの2つに大きくわかれます。また、ERPパッケージを利用する場合は他社のサーバーを利用するクラウドと、自社のサーバーにインストールするオンプレミス型が存在。これらを順に紹介していきます。

ERPパッケージ(クラウド)

ERPパッケージをクラウドで利用する場合は、他社のサーバー上にインストールされたERPパッケージを操作することとなります。具体的には、ERPパッケージの提供企業からサーバーを借りて利用するSaaSと、第三者からサーバーを借りてERPパッケージをインストールするIaaSの2種類に大きくわかれます。

ERPのクラウドとオンプレミス比較

EPRパッケージ(オンプレミス)

ERPパッケージをオンプレミスにて利用する際は、自社のサーバー上に他社から提供されるERPパッケージをインストールします。独自機能を組み込みやすいというメリットをもつ反面、クラウドより初期費用が高くメンテナンスコストがかかる点はデメリットです。

ERPのクラウドとオンプレミスの特徴

スクラッチ開発

スクラッチ開発は、各社が独自にシステム作成する手法をさし、自社ないし開発業者によってオーダーメイドにて構築するのが一般的です。オンプレミス以上にカスタマイズがしやすい強みはあるものの、ほか企業の提供サービスと連携しづらい点、中小企業では予算が不足しがちな点などから近年は減少傾向にあります。


【関連記事】
ERPの導入事例
ERPのシェア・市場規模
ERPの比較【クラウド】
ERPの比較【中小企業向け】
ERPの比較【OSS(オープンソース)】

ERPのメリット・目的

ERPのメリット・目的

1.統合データベースによる一元管理

ERPのメリットの1つに、統合データベースでの一元管理があげられます。たとえば、在庫管理システムや生産管理システムごとに個別にデータ入力していた状況を解消可能です。一元管理することで、統一された情報を同一のシステムにて処理できるようになるでしょう。

2.業務効率アップ

ERPのデータを一元管理することで、業務効率の改善が見込めます。従来は勤怠データを給与計算へ転記し給与の数値を会計へ反映し…という形式が主流でした。ERPなら転記が不要になるため、早さと正確性を担保できます。

3.リアルタイム経営でスピード強化

各システムに入れたデータがほか機能へすぐに反映されるため、分析結果をスピーディーに経営へ反映させられます。これまでは経営者が各部門で使用しているツールやファイルを都度確認していたところ、ERPを使えば経営者がみずからデータを確認しにいけます。

4.ベストプラクティスの実践

ERPを提供する企業が考えた最適解を取り入れられる点もメリットです。自社で開発する際は、他社にアドバイスを聞きつつ暗中模索する開発になりかねません。特にクラウドにて利用する場合は、ナレッジが溜まっておらずとも適切な運用を始めやすいのが利点です。

5.セキュリティ・内部統制の強化

ERPを利用することで、管理するツールを削減できるためセキュリティや内部統制を強化しやすくなります。ツールごとに対策をしていると注意すべきポイントが多くなり漏れが発生しやすくなるでしょう。近年ではSaaSであってもSOC認定書を発行することで内部統制を担保している企業も出てきているため、あわせてチェックするのをおすすめします。

メリットの詳細については次の記事にて解説しています。

ERPのメリット・デメリットは?データ一元化で得られる強み
企業の業務データを一元管理し、ビジネス戦略の構築に活かせるERPの特徴と、導入のメリット・デメリットを解説します。...
詳細を見る

ERPのデメリット

企業活動にERPを取り入れることには上述のようにさまざまなメリットがあるものの、考慮しなければならない問題点もあります。特にオンプレミスやスクラッチ開発によるERPは、ビジネス環境の変化による対応の限界を指摘されています。

既存システムから置き換える場合

部署ごとに既存システムがあるなかで、新規にERPパッケージを導入し統合環境を構築する場合、次の3つのポイントを考慮する必要があるでしょう。

  • 既存データをERPへ変更
  • ERPへの作業フロー変更
  • 既存帳票・データのサポート

データの一括変換で変更できないマスターデータ/個別データは、手作業で移し替えを行う必要があり、対応の決定が迫られるほか、データベース共有を行っている場合は、先方への変更依頼も必要です。

当然、作業フローの変更が生じるため、作業習熟にも一定の時間がかかります。

システムを初めて導入する場合

一方、ERPパッケージ導入によって初めて業務システムを構築する場合、次の3点を考慮する必要があります。

  • 業務システムを一から学習する必要がある
  • 業務にERPパッケージを最適化させる必要がある
  • データを整理して準備する

業務システム導入にあたり、どのようにERPを活用していくか、最適化するにはどのようにすればよいのか、充分な検討が必要となるだけでなく、ERPデータベースのためにデータを整理して準備することが必須となります。

また、システムに携わるすべての関係者が、業務システムを一から学習する必要があり、習熟にかかる時間を考慮する必要もあるでしょう。

ERPの活用で本業へ集中しよう

ERPパッケージを導入する目的には「販売数・利益向上」「業務コストの削減、経営効率化」「経営判断の迅速化」などが挙げられ、今後は中小企業にもERP導入の波が訪れると見られています。

しかしERPパッケージは、あくまでも経営を効率化して判断を支援するツールであり、なぜERPパッケージを導入するかという目的を明確にし、最適化を図ったうえで、最大限の活用を考慮していく必要がある、といえるでしょう。

関連記事

ERP比較21選 - 中小企業・大企業向け | クラウドとパッケージ
ERPについて、導入のメリットや導入形態の種類、選定する際のポイントなどを解説します。また、おすすめのサービスも紹...
詳細を見る
顧客情報管理はなぜ必要?名刺管理ツールでセキュアに収集・共有を進める方法
競争の激しい現代では顧客情報管理がビジネス成功のカギを握っており、それを実現するための名刺管理ツールが注目されてい...
詳細を見る
ERPとは - パッケージとの違い | メリットやデメリット、目的
ERPは直訳すると「企業資源計画」であり、簡単にいうと企業の経営資源を管理するためのシステム群をさします。本記事で...
詳細を見る
ERPシェア・市場規模は?世界調査と国内最新動向・注目クラウドサービスも紹介
クラウドERPが大きな注目を集め、企業の基幹システムとして不可欠なものとなりましたが、その市場規模やERPシェア・...
詳細を見る
ラインオブビジネス(LoB)とは?ERPとの違い・導入のメリット
LoBとは、「企業が業務をするうえで主要な、基幹アプリケーション」という広義な意味を持っています。LoB自体の詳し...
詳細を見る
基幹システムのクラウドサービス13選比較!再構築や移行時の課題と導入事例
基幹システムは社内に存在する情報を共有し、ITによる統制を可能とします。近年は基幹システム再構築にあたってクラウド...
詳細を見る
NetSuite(ネットスイート)の導入事例・機能・使い方 | オラクル傘下のERP
「NetSuite(ネットスイート)」は、財務会計やCRMといった機能を持つクラウド型のERPです。2016年7月...
詳細を見る
NetSuite・ZAC・SuperStreamを徹底比較!評判・機能・価格
バックオフィスの業務効率化を実現するERPはクラウド化が急速に進んでおり、オンプレミスからの移行も進んでいます。ク...
詳細を見る
オープンソース(OSS)のERP7選 | 無料トライアルありも紹介
ERPは基幹システムを一元管理するシステムです。導入にかかる費用はシステムによるもののなかには無料のERPも存在し...
詳細を見る
中小企業向けクラウド型ERP(基幹システム)7選!厳選サービスの特徴を比較
ERPはバックオフィスを効率化したり意思決定を確実にしたりするため、大企業だけでなく中小企業であっても導入するメリ...
詳細を見る

ボクシルとは

ボクシルとは、「コスト削減」「売上向上」につながる法人向けクラウドサービスを中心に、さまざまなサービスを掲載する日本最大級の法人向けサービス口コミ・比較サイトです。

「何かサービスを導入したいけど、どんなサービスがあるのかわからない。」
「同じようなサービスがあり、どのサービスが優れているのかわからない。」

そんな悩みを解消するのがボクシルです。

マーケティングに問題を抱えている法人企業は、ボクシルを活用することで効率的に見込み顧客を獲得できます!また、リード獲得支援だけでなくタイアップ記事広告の作成などさまざまなニーズにお答えします。

ボクシルボクシルマガジンの2軸を利用することで、掲載企業はリードジェネレーションやリードナーチャリングにおける手間を一挙に解消し、低コスト高効率最小限のリスクでリード獲得ができるようになります。ぜひご登録ください。

また、ボクシルでは掲載しているクラウドサービスの口コミを募集しています。使ったことのあるサービスの口コミを投稿することで、ITサービスの品質向上、利用者の導入判断基準の明確化につながります。ぜひ口コミを投稿してみてください。

選び方ガイド
ERP(基幹システム)
選び方ガイド
この記事が良かったら、いいね!をしてください!最新情報をお届けします!
御社のサービスを
ボクシルに掲載しませんか?
累計掲載実績700社超
BOXIL会員数130,000人超
ERP(基幹システム)の最近更新された記事