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2018-01-16

マジック・クアドラントの特徴とは | 特定市場への投資判断を正当化する明確な指標

テクノロジー市場に多く存在するプレイヤーを相対的に位置付け、業界のリーダーを明確にする、Gartner(ガートナー)のメソドロジがマジック・クアドラントです。ユーザー/ベンダー双方に信頼される、その指標の秘密を徹底して解説します。
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マジック・クアドラントとは

マジック・クアドラントとは、業界最大規模のIT調査企業、Gartner(ガートナー)が発表する指標のことです。

特定のテクノロジー市場における競合した販売会社を「リーダー」「ビジョナリー」「ニッチ」「チャレンジャー」の4つのクアドラントに分類したうえで、相対的な位置付けを提供するガートナーリサーチのメソドロジ(方法論)であり集大成です。

企業がテクノロジー分野で新たな投資を検討する際には、市場に存在する多様な販売会社が提供するサービスのなかから、もっとも価値の高いものを選ぶ必要があります。

また、販売会社にとっては市場の中で自社が向かうべき方向性を見極める必要があり、投資家にとっては長期的な観点に立った投資先を見極める必要もあるでしょう。

マジック・クアドラントは、このような判断を容易に行うことができるよう、一貫した評価基準を基盤とした、視覚的な表現を実現しており、ユーザーである企業、販売会社、投資家から絶大な信頼を寄せられている指標なのです。

マジック・クアドラントが信頼される理由

マジック・クアドラントがこれほどまでに信頼されている理由には、ガートナーが製品やサービスの価値を正確に見極めたうえで、販売会社の持つビジョン(理念)の完全性、実行能力の高さを評価基準にしていることが挙げられます。

また、視覚的な表現を採用したことにより、販売会社の個々の状況がどのように変遷しているのか、市場の成熟度はどのような状況なのかが、一目瞭然となっていることも大きいでしょう。

しかしもっとも大きな理由は、長年IT企業のリサーチを行い、信頼性の高いレポートを発表してきたガートナーに対する信頼があるということです。

Gartner(ガートナー)とは

Gartner(ガートナー)は1979年に創設され、米国コネチカット州スタンフォードに本拠を置く、IT業界最大規模のアドバイザリ企業です。

1,900人以上のアナリストを含む、13,000人のアソシエイツで構成されるガートナーは、世界110か国に拠点を持ち、以下の4分野の事業を展開しています。

リサーチ

IT分野における利用者であるユーザー、供給者である販売会社双方に対する中立性、公正性をモットーとしたアドバイスを提供するため、質・量ともに圧倒的なリサーチを行っています。

コンサルティング

強力なリサーチ能力を最大限活用し、各分野のエキスパートが最適な解決策を提案しています。
製品そのものに関与することなく、真にユーザーの立場に立ったコンサルティングが心がけられています。

エグゼクティブプログラム

ガートナーでは、世界中のCIO(情報担当責任者)、IT担当責任者とともに、自社のアナリストを加えたコミュニティを形成しています。

イベント

ユーザー/販売会社に最適なコミュニティと情報をもたらすため、定期的なイベントを開催し、両者のビジネス拡大に貢献する場を設けています。

インタラクティブ版マジック・クアドラント

ガートナーはプレスリリースなどで発表されるマジック・クアドラントのほか、ユーザー独自のビジネス目標やニーズ、優先度を反映・生成可能な、インタラクティブ版マジック・クアドラントも用意しています。

自社の要求に沿うよう、カスタマイズが施されたマジック・クアドラントは、より明確な評価基準を導きだすことが可能となり、意思決定の助けとなることでしょう。

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マジック・クアドラントの特徴

IT業界に限らず、どの市場にも初期、発展途上、高成長、集約、成熟、衰退というライフサイクルがあり、製品やサービスの導入を考える際、その市場の成熟度がどうなっているのかを判断することが重要になります。

しかし、戦略の異なる多様な販売会社が数多く参入している場合、市場の理解と評価を行うことは非常に難しくなります。

すでに解説したように、マジック・クアドラントはこのような販売会社をビジョンの完全性、実行能力という2つの面から評価することにより、以下の4つのクアドラントに分類し、ユーザーの市場への理解を深めているという特徴を持つのです。

出典:Gartner Inc. Magic Quadrant Research Methodology

リーダー

ビジョンを実現する実行能力が高く、市場のニーズに応える成熟した製品/サービスをリリースする販売会社がリーダークアドラントです。

そのビジョン自体も完成度の高いものを持っており、今後、市場がさらに進化した場合でもリーダーの座を保持できる可能性が大きいといえます。

またその実行能力から、自社製品/サービスへの集中的な取り組みと投資が期待でき、市場全体への影響力も高くなります。

ビジョナリー(概念先行型)

市場がこれから向かうべき方向性に沿った、完成度の高いビジョンを持っていながら、これを製品/サービス化する実行能力が、充分に証明されていない販売会社がビジョナリティー(概念先行型)クアドラントです。

市場の初期には、多くの販売会社がビジョナリーの状況となりますが、成熟期の場合は複雑になり、新たなテクノロジーやサービスが生まれるケースが多い反面、財務体質や販売チャネル(販路)の強化などが必要になる場合もあります。

ニッチ(特定市場指向型)

市場のニッチなセグメントで成功している、もしくは競合他社を上回る能力が限られている販売会社がニッチ(特定市場指向型)クアドラントです。

あえて特定の機能に注力する/特定の地域をターゲットにする、もしくは市場参入を果たしてから日が浅い販売会社が当てはまる場合が多くなります。

このクアドラントに位置するベンダーの評価は難しく、進化・成長を遂げる場合と、市場の要求に応えられないままの場合があります。

チャレンジャー

実行能力が高く、優れた製品やサービスをリリースしていながら、そのビジョンが市場に浸透せず、新たな価値を提案する能力が限定されているベンダーがチャレンジャークアドラントです。

成熟した市場では、このクアドラントに大手販売会社が位置づけられることが多くなりますが、それはリスクを最小限にする戦略をとっている場合が多いからだと考えられます。

しかし、資金や人材資源は豊富に持っている場合が多く、ビジョンを構築し直すことによって、リーダーのクアドラントに移行する可能性も大きくなります。

マジック・クアドラントの利用

マジック・クアドラントの特徴、4つのクアドラントが持つ意味などを解説してきましたが、多くの方がリーダークアドラントに位置する販売会社に注目してしまうかもしれません。

しかし、マジック・クアドラントはあくまでも指標であり、企業のニーズや状況によっては、必ずしもリーダークアドラントの販売会社が最適な答えであるとは限らないことの注意が必要です。

安定的で継続した信頼性を求める場合、もしかしたらチャレンジャーの製品の方が適しているかもしれません。

市場の成熟度を含め、十分な見極めを行うことが大切です。

IaaSクラウド市場でのマジック・クアドラント例

マジック・クアドラントの特徴、利用方法などを踏まえ、実際にガートナーが発表したマジック・クアドラントを例にし、どのような見方ができるのかを紹介していきます。

2016年版

下図は、ガートナーが発表したマジック・クアドラントで、ワールドワイドのIaaSクラウド市場2016年版になります。

出典:Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure as a Service, Worldwide

これによると、IaaSクラウド市場ではAmazon AWSが他社を引き離したリーダーの位置にあり、それを追うMicrosoft Azure、かなり離された位置にGoogleという状況になっており、それ以外はニッチクアドラントに固まっています。

2017年版

下図は、ガートナーが発表したマジック・クアドラントで、ワールドワイドのIaaSクラウド市場2017年版になり、約1年後の結果になります。

この間にどのような変化が見られたのでしょうか。

出典:Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure as a Service, Worldwide

2016年からの比較でも、AWS、Azureの2強をGoogleが追う展開なのは変わらず、その他がニッチクアドラントに固まっているのも変わらないように見えます。

しかし、ニッチクアドラントに固まっていた販売会社が、ややビジョナリークアドラント方向へ、全体的にシフトしているような状況です。

個々の販売会社の変遷

これを個々の販売会社で見ていくと、AWS、Azureは前年とビジョンの完成度は同様に高いものの、実行能力がやや下がっており、新たな価値を製品化するのにやや苦戦している可能性があります。

一方、ニッチクアドラントの販売会社はそれぞれのビジョンが完成度を増しており、市場の要求に応えられないのではなく、細分化を進めているのだと考えられます。

これは先行する2社が常に進化を遂げているため、競合他社が直接競合を避け、注力先を絞りつつあることを意味しているのかもしれません。

市場全体の成熟度を判断

以上のことから、IaaSクラウド市場は成熟期に向かいつつあり、2強とそれ以外という集約の兆しさえ見れる段階に入っているともいえます。

このような状況では、ニッチクアドラントの販売会社も特定の要求に応えることが可能な場合も多く、ニーズによっては積極的にチョイスできるともいえるでしょう。

マジック・クアドラントで特定市場の動向を素早く判断

市場に多くの選択肢が存在する現代では、販売会社の製品/サービスを一つひとつ吟味して検討するのは非常に時間のかかることであり、多くの人的資源も必要になります。

しかし、マジック・クアドラントを指標とすれば、各販売会社が置かれている現状、市場の成熟度、将来性といったことを素早く判断することが可能です。

自社のニーズやビジョンを明確にすることを忘れてはなりませんが、マジック・クアドラントは、企業の意思決定に役立つメソドロジであるのは間違いないでしょう。

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