Windows10アップグレード方法 | 無償期間終了後も無料でできる条件・アップデート手順

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2020-01-10時点のものです。

【条件付き】Windows10への無償アップデート・アップグレードは、2016年に終了しました。しかし、マイクロソフト公式によると一部機器では条件次第では可能とのこと。対象機器や、有償・無償でのアップグレード方法について解説します。
Windows10アップグレード方法 | 無償期間終了後も無料でできる条件・アップデート手順

Windows 10への無償アップグレード方法

Windows 10への無償アップグレードすべての機器が対象となるわけではありません。どのような条件であれば、アップグレードできるのか解説します。

無料・無償アップグレードできる条件

アップグレードは基本的に、インストールとライセンス認証の2段階を経て実行されます。

2017年4月24日にMicrosoft サポートへ問い合わせた内容です。チャットログはサポートチームに承諾を得て掲載しています

「Windows 10を入手」アプリでの無償期間が終了したいま、Windows 10への無償アップグレードには条件があります。

無料・無償アップグレード条件
無償アップグレード期間内(2016年7月29日19:00以前)で、対象のPCに一度でもWindows 10 をアップグレードしたことがあること

2019年7月3日にカスタマーサポートへ電話で問い合わせたところ、条件は変わらないとのこと。条件に当てはまらない場合は有償なので、有償アップグレードの方法を参照してください。

また、Windows7のサポートは2020年1月14日に終了しましたが、公式ホームページの記載に変更はありませんでした。

つまり、Windows7のサポートが終わった今でも、上記の条件下であれば無料でアップグレードが可能です。

なお、アップグレードに備えてシステム要件を満たしているかも確認しておきましょう。

(補足)Windows 10 のシステム要件

パーツ 必要スペック
CPU(プロセッサ) 1 GHz 以上
RAM(メモリ) 32 bit OS で1 GB / 64 bit OS で2 GB
ハードディスク容量 32bit OSで16 GB / 64 bit OS で20 GB
グラフィックカード WDDM 1.0ドライバを搭載したDirectX 9以降
ディスプレイ    800x600

(出典)Windows 10 Specifications & Systems Requirements
https://www.microsoft.com/en-us/windows/windows-10-specifications

  • OS、プロセッサ、メモリ確認方法:スタート→コンピュータ右クリック→プロパティ→確認
  • 空き容量確認方法:スタート→コンピュータクリック→Cドライブ右クリック→プロパティ→確認
  • グラフィックカード確認方法:スタート→コンピュータ右クリック→管理→デバイスマネージャ→ディスプレイアダプタ→確認
  • 解像度確認方法:スタート→コントロールパネル→デスクトップのカスタマイズ→画面の解像度調整→確認

(補足)無償期間中のアップグレード条件にはVistaは不可

当初の無償アップグレード期間の際にも公式からはVistaはアップグレード不可との発表でした。そのため、Windows Vistaをお使いの方はそもそも無償アップグレードの対象外です。

過去にWindows 7、Windows 8(8.1) だったPCであればアップグレード条件に当てはまります。

Windows 7、8、8.1にアップグレードしたうえで、無償期間内にWindows 10にアップグレードしたことがあるPCなら無料で可能かもしれませんので、サポートに問い合わせてみましょう。

上記条件を満たしたうえで、ハードウェアを取り替えていないことが前提です。

CPUやマザーボードなどを換装した場合は難しい場合があります。アップグレードがうまくいかなければサポートへ問い合わせるのが吉です。

編集部では、ハードディスクをSSDに換装したのですが、こちらの場合では問題なく無料でアップグレードできました。

(Win7→無料期間でWin10→無料期間後にWin7→無料期間後にWin10という流れでしたので条件に当てはまり、問題なく再インストールできました)

Microsoft側はハードディスクではなく、CPUやマザーボードなどが持つPCを判別する情報を元に、アップグレードできるライセンスがあるかどうかを判別していると考えられます。

Windows10アップグレード用ファイル入手方法

マイクロソフト公式サイトで配布されているWindows10のディスクイメージ(ISOファイル)をダウンロードし、インストールを進めます。この方法は再インストール、クリーンインストールにも利用可能。

セットアップにはWindows 10のライセンスが必要なので、ディスクイメージをダウンロードしたからといって無償利用できるわけではありません。

初めてWindows 10をインストールする場合は、有効なプロダクトキーを用意するか、セットアップ中に通常版ソフトを購入する必要があります。過去にインストールしたことがあるデバイスなら、自動的にライセンスが認証されます。

2017年4月24日にMicrosoft サポートへ問い合わせた内容です。チャットログはサポートチームに承諾を得て掲載しています

ダウンロードの際に32bit版か64bit版かを問われるので、事前に確認しておきましょう。【スタート】→【コンピュータ】を右クリック→【プロパティ】から確認できます。

なお、ディスクイメージ(ISOファイル)を用いたWindows 10の再インストールは、ライセンス違反には当たらないとのこと。(2019年7月3日、カスタマーサポートに電話確認済)

インストールメディア作成〜インストール

ディスクイメージを入手したら、インストールメディアを作成します。サポートより案内があったインストールメディア作成手順にしたがって作成しましょう。ディスクイメージダウンロードページでも作業をサポートしています。

必要なもの 5GB以上の空き領域がある空のUSBメモリーまたはDVD(およびDVD書き込み用ドライブ)

このほか、マイクロソフトの公式サイトではWindows 10へのアップグレードについてまとめてあるので、参考にしてください。

Windows 10への有償アップグレード方法

Windows Vista以前の場合や、一度もWindows 10にしたことがないPCからはWindows 10へのアップグレードは、有償となるケースがほとんどです。

アップグレードのパターンとしては以下の3つです。

  • Windows 7へアップグレードしてからWindows 10へアップグレード
  • Windows 8.1 UpdateをクリーンインストールしてからWindows 10へアップグレード
  • Windows 10をクリーンインストール

Windows Vistaは対象外なので、一度Windows 7かWindows 8.1へのアップグレードが必要です。

Windows VistaからWindows 7へのアップグレード
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/help/upgrading-from-windows-vista-to-windows-7#T1=tab01


Windows VistaからWindows 8.1へのアップグレード
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/upgrade-from-windows-vista-xp-tutorial

各バージョンの価格

価格.comを参考に各バージョンの現在の価格を確認すると、マイクロソフト Windows 7 Professional SP1 32bit DSP版の価格は次のとおりです。

  • Windows 7 Professional SP1 32bit/64bit DSP版:18,000円前後
  • Windows 8.1 Pro 32bit/64bit DSP版:18,000円前後
  • Windows 10 Home:13,000円前後

なお、各バージョンの価格差は1,000円程度となっています。

(※価格はいずれも2017年4月24日「価格.com」で調査時点のものです)

価格参考:価格.com Windows
http://kakaku.com/pc/os-soft/itemlist.aspx?pdf_se=6,8,10

アップグレード前にバックアップを忘れずに

Windows 8.1 UpdateとWindows 10へのアップグレードはあくまでクリーンインストールとなるので、端末内の現データはすべて削除されます。必ずデータのバックアップをとっておくよう、マイクロソフトも推奨しています。

無償の可能性があるのはWindows 7や8の場合

サポートが終了したソフトウェアを使い続けることにはリスクが伴い、IPA(情報処理推進機構)も注意を促しています。

それでも、もし無償でアップグレードしたい方は、上記の方法に沿って行ってください。

また、「アップグレードがうまくできない」「アップグレードに失敗した」という声を聞きます。これを防ぐために、バックアップや、システムが対応しているかの確認をあらかじめ行いましょう。

参考)
マイクロソフトWindows公式サイト
マイクロソフトコミュニティ(Windows)

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