翻訳代行とは?ビジネスを成功に導く活用メリット・おすすめサービス紹介

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- 翻訳代行とは
- 翻訳サイトとの違い
- 広い範囲の翻訳に対応可能
- 翻訳代行サービスのタイプ
- 専門会社
- アウトソーシング
- クラウドソーシング
- 翻訳代行サービスの選び方
- 専門性と実績の確認
- 品質管理体制
- 機密保持体制
- 料金体系の透明性
- 納期対応
- 対応言語と地域性
- おすすめの翻訳代行サービス6選
- Autolingual
- OCiETe
- T-4OO - 株式会社ロゼッタ
- Gengo - 株式会社Gengo
- トランスマート - トランスマート株式会社
- Trans-Pro - 株式会社ビーコス
- 翻訳代行サービス活用の4つのメリット
- 高品質な翻訳
- 高度な専門性・多言語対応
- コストパフォーマンス
- ビジネスにおける信頼構築
- 翻訳代行の費用相場
- 文字数・ワード数の違い
- 言語による費用相場
- 翻訳分野による費用相場
- ニーズに応じたオプションも用意
- 翻訳代行を活用してグローバルビジネス展開を目指そう
- BOXILとは
翻訳代行とは
翻訳代行とは、専門の翻訳者が文書やコンテンツの翻訳を代行するサービスです。単なる機械翻訳とは異なり、人間の翻訳者が介在することで、文脈や意図を正確に理解し、自然な訳文を作成します。
翻訳代行の最大の特徴は、プロフェッショナルな品質管理です。通常、翻訳・校正・最終チェックの複数のステップを経て、高品質な成果物が提供されます。また、専門分野に特化した翻訳者を起用できるため、技術文書や法律文書といった専門性の高い文書でも適切な翻訳が可能なことも特徴です。
翻訳サイトとの違い
翻訳代行サービスでは、登録しているプロの翻訳者やネイティブスピーカーが、依頼に応じて翻訳業務を行うのが基本です。
一方、翻訳サイトは、Webサイトで言語を選び、文章を入力するだけで自動翻訳するサービスです。多くの場合は無料から利用でき、アルゴリズムにAIを活用する動きもあって急速に翻訳精度も高まっています。
しかし、ビジネス文書を高い精度で翻訳するのは難しく、専門的な翻訳には不向きだといえます。

広い範囲の翻訳に対応可能
翻訳代行サービスでは、一般的なビジネス文書はもちろん、契約書や証明書といった法律にかかわる文書/医療や技術関連の論文/IT関連をはじめとした技術文書やマニュアル/金融関連といった専門文書も対応可能です。
そのほかにも、不動産/ファッション/音楽/映像など、幅広い分野の翻訳に対応するサービスもあります。
翻訳代行サービスのタイプ
翻訳代行サービスは、サービス提供者の形態によって次の3つのタイプに分類されます。それぞれのタイプには独自の特徴があり、利用目的や予算に応じて最適な選択が可能です。
- 専門会社
- アウトソーシング
- クラウドソーシング
専門会社
翻訳専門会社は、翻訳サービスを主要事業として展開する企業です。社内に専属の翻訳者を抱え、品質管理体制を整備していることが特徴です。翻訳から校正、納品までの一貫したプロセスを管理し、高品質な翻訳成果物を提供します。とくに、技術文書や法律文書といった専門性の高い分野では、該当分野の知識を持つ翻訳者を適切に配置可能です。
また、機密保持体制も整っているため、重要な企業文書の翻訳に適しています。料金は比較的高めに設定されていますが、安定した品質と信頼性が保証されます。
アウトソーシング
アウトソーシング型の翻訳サービスは、企業が翻訳業務を外部の専門業者に委託するタイプです。翻訳会社との違いは、必ずしも翻訳に特化していない総合的なBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)企業が提供することもある点です。
一般的に、長期的な契約にもとづいて継続的なサービスを提供し、クライアント企業の業務フローに合わせたカスタマイズができます。また、翻訳以外の関連サービス、DTP・ローカライゼーション・通訳なども含めた包括的なサービスも提供可能です。コスト面では、業務量に応じた柔軟な料金体系を利用できるメリットがあります。
クラウドソーシング
クラウドソーシング型の翻訳サービスは、オンラインプラットフォームを通じて、個人の翻訳者と直接マッチングを行うタイプです。依頼者は翻訳プロジェクトをプラットフォームに投稿し、登録されている翻訳者の中から適切な人材を選べます。
クラウドソーシング型の最大の特徴は、柔軟な価格設定と迅速なマッチングが可能な点です。多様な言語や分野に対応できる翻訳者プールを持つため、急な依頼や特殊な言語ペアの翻訳にも対応できます。ただし、品質管理は個々の翻訳者の能力に依存する部分が大きく、重要度の高い文書の翻訳には注意が必要です。プラットフォームを通じた評価システムを利用し、事前に翻訳者の実績や信頼性を確認するとよいでしょう。
翻訳代行サービスの選び方
翻訳代行サービスを選ぶ際には、多角的な視点からの評価が必要です。翻訳代行サービスの選び方のポイントについて詳しく解説します。
専門性と実績の確認
翻訳代行サービスを選ぶ際、まず確認すべきは専門性と実績です。翻訳する文書の分野に応じた専門知識を持つ翻訳者がいるかどうかが重要なポイントです。たとえば、技術文書の翻訳であれば、該当分野の技術的な知識を持つ翻訳者がいるかを必ず確認しましょう。
また、過去の実績や顧客からの評価を確認することで、サービスの信頼性が判断可能です。具体的な翻訳事例や実績企業の情報を公開しているかどうかも、選択の基準となります。
品質管理体制
翻訳代行サービスの品質管理体制は、翻訳の品質を大きく左右する要素です。翻訳・校正・最終チェックといった複数段階の品質管理プロセスが確立されているかを確認しましょう。
また、翻訳者の資格や経験年数、品質保証の仕組みについても詳しく調べることをおすすめします。とくに重要な文書の翻訳では、品質管理体制の充実度が成果物の質を決定づける重要な要因となります。
機密保持体制
ビジネス文書や個人情報を含む文書の翻訳では、機密保持体制の確認が極めて重要です。翻訳会社がどのような情報セキュリティ対策を講じているか、機密保持契約(NDA)の締結が可能かどうかを確認しましょう。ISO27001のような情報セキュリティに関する認証を取得しているかどうかも、翻訳代行サービス選択の判断材料となります。
料金体系の透明性
翻訳代行サービスの料金体系の透明性は、予算管理の観点から重要です。基本料金の算出方法(文字数単価、ワード単価など)や、追加料金が発生する条件、支払い条件などが明確に提示されているかを確認しましょう。また、見積もりの粒度や、予算超過時の対応方針についても事前に確認しておくのが望ましいです。
納期対応
プロジェクトのスケジュールに合わせた納期対応が可能かどうかも、重要な選択基準となります。標準的な納期のほか、特急案件への対応可否、大量文書の分割納品対応など、柔軟な納期設定が可能かどうかを確認しましょう。また、納期遅延時のリスク対策についても確認することをおすすめします。
対応言語と地域性
グローバルなビジネス展開を視野に入れる場合、対応可能な言語の種類と、各言語におけるネイティブ翻訳者の有無を確認することが重要です。また、特定の地域向けのローカライゼーションが必要な場合は、その地域の文化や商習慣に精通した翻訳者がいるかどうかも確認しましょう。
おすすめの翻訳代行サービス6選
まずは代表的ともいえる、翻訳代行サービスを紹介しておきましょう。
サービス形態としては、プロの翻訳者とのマッチングを主眼においたクラウド翻訳サービスのほか、専門分野に特化することで、AIを活用した高精度の翻訳を可能とするサービスもあります。
Autolingual - 株式会社Enju
- 辞書登録機能で業界用語の適切な翻訳が可能
- 操作性に優れ、言語がわからなくても設定がスムーズ
- ネイティブ翻訳オプションあり
Autolingual(オートリンガル)は、ECサイトや社内ポータル、SaaSなどあらゆるWebサイトの多言語化ができる翻訳サービスです。Webサイト特有の表現を学習したAIを導入し、自然な翻訳が可能です。翻訳が必要なページにスクリプトを挿入するだけで簡単に導入できます。操作性にも優れているため、はじめての方にも安心です。
OCiETe - 株式会社オシエテ
- 専用システムから24時間依頼可能
- 高スキルなプロの翻訳者が対応
- 最短翌日に納品可能
OCiETe(オシエテ)は、翻訳文字数買い取りで依頼できる法人向け翻訳代行サービスです。文字数ごとにプランはわかれますが、文字数の上限を超過した場合でも追加料金ありで依頼可能で、対応言語数や文字数の変動があっても柔軟に対応できるプランになっています。翻訳者全員と秘密保持契約を結んでいるため、契約書や技術関連の論文、技術に関するマニュアルなど専門性や機密性の高い分野にも対応可能です。
T-4OO - 株式会社ロゼッタ
- 95%の精度※1で専門分野を自動翻訳
- 2,000社以上※2の導入実績
- Word・Excel・PPT・PDFファイルに対応
T-4OOは、株式会社ロゼッタが提供するAI自動翻訳サービスです。医薬・化学・機械・IT・法務・金融など2,000もの分野の専門用語を蓄積したデータベースと、過去に翻訳した文章を登録できる社内専用データベースを活用することで翻訳精度が向上。専門用語が求められる部門でとくに重宝され、多くの業種・業界での導入実績があります。
操作も簡単で、原文のレイアウトを保ったままファイルのアップロード・翻訳・ダウンロードまでを可能としています。
※1 ※2 出典:ロゼッタ「約2,000の翻訳エンジンで専門分野を正確かつスピーディーに翻訳! | T-4OO」(2024年12月30日閲覧)
Gengo - 株式会社Gengo
- 21,000人以上※のプロ翻訳者があらゆる時間帯をカバー
- 明快な利用料金体系
- ニーズに応じたプランを用意
Gengoは、ビジネス・法律・テクノロジー・Eコマースなど、各種専門分野に精通した世界中のプロ翻訳者が21,000人以上在籍し、あらゆる時間帯で高品質な翻訳をスピーディーに提供する翻訳代行サービスです。
オンラインマッチングによるオーダーはもちろん、個別要件に対応するカスタムサービス、APIを組み込んだ大量発注までさまざまなプランを用意。70以上の言語に対応した明確な料金体系とともに、その納品スピードが高い評価を得ています。
※出典:Gengo「Gengo | オンラインで24時間発注できる翻訳サービス」(2024年12月30日閲覧)
トランスマート - トランスマート株式会社
- 最短90分での納品を実現
- 幅広いニーズに応じた豊富なプラン
- 世界各国言語に対応
トランスマートは、専門分野にも対応可能なプロの翻訳が多数登録し、最短90分での納品を実現するクラウド翻訳代行サービスです。
オーダーから納品までをWebサイトで完結する「パーソナル」「ビジネス」プランの他にも、選任者が個別対応を行うコンシェルジュまで、豊富なプランオプションを用意。簡単なブログの翻訳から学術論文/契約書/医療/プレスリリースなど、対応範囲と対応言語も多岐にわたり、明快な料金設定とともにスピーディーなサービスを提供しています。
Trans-Pro - 株式会社ビーコス
- 最短30分での納品を実現
- 38言語に対応したネイティブ翻訳
- 請求書による後払いが可能
Trans-Proは、24時間365日対応で、発注から納品までをWebで完結させる、オンライン翻訳サービスです。
依頼内容に応じた翻訳レベルを選択でき、38言語※に対応する世界中のネイティブ翻訳者との直接コミュニケーションにより、高品質な翻訳を低価格で実現します。指名翻訳やネイティブチェックから、コーディネーターによる複雑な案件まで、さまざまな要望に対応可能。法人の場合は請求書による後払いにも対応可能です。
※出典:ビーコス「英語翻訳の翻訳プロ(trans-Pro.)最短30分 24h対応の格安オンラインクラウド型英語翻訳」(2024年12月30日閲覧)
翻訳代行サービス活用の4つのメリット
いずれのサービスも高い注目を集める翻訳代行サービスであるものの、無料の翻訳サイトとは異なり、サービスに応じた利用コストが発生します。
コストをかけてまで翻訳代行サービスを利用するメリットとは具体的に何かを解説しましょう。
高品質な翻訳
翻訳代行サービスには、専門性の高いプロの翻訳者やネイティブスピーカーが多数在籍しており、依頼された内容に応じて最適な翻訳者が選ばれ、高品質な翻訳を行ってくれます。翻訳者は単なる言葉の置き換えではなく、文化的背景や業界特有の表現、商習慣までを考慮に入れた翻訳を提供します。
たとえば、契約書の翻訳では、法的な含意を正確に伝えることが不可欠です。わずかな表現の違いが取引全体に影響を及ぼす可能性があるため、プロの翻訳者による丁寧な作業が重要となります。多くの翻訳代行サービスでは、ネイティブスピーカーによるダブルチェック体制を採用し、より確実な品質保証を実現しています。
高度な専門性・多言語対応
翻訳代行サービスの強みは、多岐にわたる専門分野への対応力です。医療/IT/法務/金融など、高度な専門知識を要する分野において、該当分野の経験と知識を持つ翻訳者が担当します。これにより、専門用語や業界特有の表現を適切に翻訳可能となります。
さらに、グローバルビジネスの広がりに対応し、欧米言語はもとよりアジア諸国の言語やアラビア語など、幅広い言語に対応できる体制を整えているのも翻訳代行サービスを利用するメリットです。頼れる多言語対応力は、新たな市場開拓や取引先の拡大において大きな強みとなってくれるでしょう。
コストパフォーマンス
社内で翻訳を行う場合、表面的なコストだけでなく、隠れたコストも考慮する必要があります。たとえば、翻訳作業に従事する時間は、本来の業務から削られることに留意すべきです。さらに、品質確保のための確認作業や修正作業にも相当な時間を要します。
翻訳代行サービスを活用することで、本業への集中度が向上し、迅速な翻訳納品によるタイムリーな対応が可能です。専門家による品質保証もあり、翻訳代行の費用対効果は高くなるといえます。
ビジネスにおける信頼構築
グローバルビジネスにおいて、相手先との信頼関係構築は何より重要です。適切な翻訳は、その基盤となります。会社が優れた製品やサービスを持っていても、それを正確に伝えられなければ、ビジネスチャンスを逃すことになりかねません。
プロフェッショナルな翻訳代行サービスは、単なる言語変換以上の価値を提供します。相手の文化や商習慣を理解したうえで、最適なコミュニケーションを実現し、ビジネスの成功確率を高めることが実現可能です。
翻訳代行の費用相場
翻訳代行サービスを利用する際の費用相場はどの程度なのでしょうか。言語や文書内容に応じて、費用に違いはあるのか解説します。
文字数・ワード数の違い
翻訳代行サービスを利用する際の基本費用は、翻訳原文の文字数・ワード数で決定される場合がほとんどです。
日本語や中国語、韓国語などであれば、一文字ごとの「文字数」が基準となり、英語ではひとつの単語ごとの「ワード数」が基準となります。
たとえば「これは」という日本語が原文であれば文字数は「3文字」となり、「This is」という英語が原文であればワード数は「2ワード」になります。
言語による費用相場
ほとんどすべての翻訳代行サービスが英語に対応しており、翻訳で最もニーズが高い言語だといえます。ニーズの少ない言語であれば、英語に比べて割高になる傾向があります。
費用相場は、和英の場合で文字単価10〜15円、英和の場合でワード単価15〜20円です。
中国語の場合であれば、日本語からの翻訳が文字単価6〜10円、日本語への翻訳が文字単価9円〜14円程度となる場合が多いようです。
翻訳分野による費用相場
多くの翻訳代行サービスでは、言語による費用相場を基本としつつも、専門性が必要になる分野の翻訳はやや割高に設定する傾向があります。
たとえば英和の場合、一般文書が文字単価10円からであるとすれば、ビジネス文書が12円程度から/技術文書が20円程度から/専門文書はそれ以上が相場です。もちろん、和英の場合も同様に、専門分野は高額となる傾向にあります。
ニーズに応じたオプションも用意
翻訳代行サービスを利用する際も、依頼したい文書内容によっては重視するポイントが異なるでしょう。たとえば、間違いが許されない文書では正確さが求められ、カジュアルな文書ではコストパフォーマンスが求められます。
こうしたニーズに細かく応えるため、翻訳代行サービスでは豊富なオプションが用意されているケースがほとんどです。上述したダブルチェックはもちろん、ネイティブスピーカーを翻訳者として起用したい、コストを重視したいなど、さまざまな要望に応じて適切なプランを組み立て可能です。
翻訳代行を活用してグローバルビジネス展開を目指そう
市場競争の激しい現代では、業務の遂行に正確性と迅速性が求められています。とくに商談相手が判断のはやい海外企業であれば、レスポンスよくコミュニケーションを行うのは必須といえるでしょう。
こうしたケースでも正確性が担保でき、スピーディーな対応を可能にする翻訳代行サービスは、グローバル展開を目指す企業にとって欠かせないビジネスツールとなっています。自社の目的や翻訳ニーズを明確にし、適切な翻訳代行サービスをパートナーとする判断が必要とされています。
BOXILとは
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