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SaaSによって実現される現代のワークスタイル革命 | BOXIL SaaS AWARD 2019 特集 Vol.5

SaaSはユーザーの戦闘力を大きく引き上げるツールとしてワークスタイルの変革を支えている。本記事では「BOXIL SaaS AWARD 2019」で審査員を務めていただいた前田ヒロ氏に、SaaSに投資する理由、SaaSならではの価値、今後のSaaS業界のトレンドについて語っていただきました。
SaaS業界レポート by ボクシル
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BEENEXT Managing Partner
前田 ヒロ 氏
日本をはじめ、アメリカやインド、東南アジアを拠点とするスタートアップへの投資活動を行うグローバルファンド「BEENEXT」マネージングパートナー。2010年、世界進出を目的としたスタートアップの育成プログラム「Open Network Lab」をデジタルガレージ、カカクコムと共同設立。その後、BEENOSのインキュベーション本部長として、国内外のスタートアップ支援・投資事業を統括。2016年には『Forbes Asia』が選ぶ「30 Under 30」のベンチャーキャピタル部門に選出される。世界中で100社を超えるスタートアップに投資を実行。過去の投資実績は、SmartHR、Kurashiru、Fril、Qiita、Fond、WHILL、Giftee、Viibar、Locari、Voyagin、Instacart、Kamcord、Everlane、Thredup、Screenhero、Lob等。

SaaS企業をARR100億円まで成長させたい

ここ3~4年はほとんどSaaS企業にしかベンチャー投資していなくて、日本では20社以上のSaaS企業に投資しています。投資フェーズとしては立ち上がって間もないMRR(Monthly Recurring Revenue / 月間経常収益)が0の企業もあれば、MRRが1,000万円近くの企業まで幅広く投資しています。

最近では海外SaaSへの投資も増えていて、その中で面白いと思うのは東南アジアやインドのSaaS企業です。予算が小さい、人口が多く人件費が安いからSaaSを導入するよりも人を採用するというのが強いのですが、それでもAIや機械学習を活用して付加価値をつけることでSaaSを提供している企業が増えてきています。

また、特にインドはアメリカに早い段階で進出しているSaaSが多く、はじめから世界展開を見据えている企業も多いです。

私の仕事はSaaS企業をARR(Annual Recurring Revenue / 年間経常収益)0から100億円まで成長させることだと考えています。SaaS企業はある程度の規模、たとえばARR10億円、20億円までは成長させやすいのですが、ARR100億円は市場選択、組織、経営者、プロダクトなど、あらゆる条件を満たさないと難しい規模になります。

だからこそ投資家としてARR100億円のSaaS企業の成長に関わりたいですし、これだけの規模まで成長させられれば社会や経済に貢献できると感じます。SaaS企業にとってARR100億円というのはとても大きな規模なので、その規模感にはやはりワクワクしますね。

前田ヒロ氏は「SaaS Conference Tokyo 2018」を主催

SaaSはユーザーの戦闘力を大きく引き上げるツール

SaaSは、活用することで業務を効率よく進められるようになったり、活用する前と比べてより攻めた施策を打てるようになったりなど、ユーザーにとってまさに武器になるもので戦闘能力を大きく引き上げるツールです。私も個人でたくさんのSaaSを使っているのですが戦闘力が上がっていると感じます(笑)

最近ではメールクライアントのSaaSを気に入って使っています。これまでのメールクライアントはあまりメールが来なかった時代にできたものなので普通の人でも50件、100件メールが来る今の時代ではUIに限界があるのですが、メールクライアントのSaaSを活用することで日程調整や営業をスピーディーにできるようになっています。

そういう意味で、「BOXIL SaaS AWARD 2019」では導入前と導入後の変化のストーリーに注目して表彰したいと思っています。SaaSが無かったときに抱えていた課題がSaaSによってどれだけ変わり、戦闘力を引き上げられたのかというストーリーを重視します。

Speed賞として弁護士ドットコム株式会社「クラウドサイン」を表彰

BOXIL SaaS AWARD 表彰結果一覧はこちら

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現代のワークスタイルを支えるSaaSの存在

オンプレミスと比べてSaaSの良いところは、コラボレーション、いつでもどこでも使えること、ユーザーメリットの3つだと思います。コラボレーションという点では、SaaSはクラウド上でサービスが提供されますので簡単にファイルを共有したり同時に編集したり、多くの人と連携しやすいです。

いつでもどこでもという点では、私たちは複数のデバイスを使いながら行動するようになり、実際に私も1日4台のデバイスを使っていますが、これもクラウドによっていつでもどこでもアクセスできるようなりました。現代のワークスタイルにすごく合っていると感じます。

ユーザーメリットという点では、オンプレミスと比べて導入コスト、ハードルがとても下がりますし、また常に新しいバージョンに更新されて、気づかないうちに新しい機能が追加されたりするので、ユーザーにとってやはり使うメリットが大きいと思います。

すべてがSaaS化されていく

SaaS市場はとても成長していますがまだまだ始まりだと思っていて、今後はリアルとつながったSaaSや、機械学習や量子コンピューターなど難しい技術を活用したSaaSなど、いろいろな組み合わせで新たなSaaSがどんどん出てくると思います。

特に業界が古ければ古いほどチャンスが出てきます。たとえば製造業や物流など、とにかく多くの人の手が関わったり、多くのモノが動いたりする、今までなかなか変化する機会のなかった業界が、センサーやロボット、自動運転などの技術とSaaSが組み合わさることで今まで満たされなかった部分が満たされるようになっていきます。そしてすべてがSaaS化されていきます。

BOXIL SaaS AWARD 2018 表彰式のパネルディスカッションでSaaS×リアルを語る

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