APACで高評価のBtoBソフト企業は? G2がランキング発表、トップはMongoDB

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- アジア太平洋地域のBtoBソフトランキング
- 評価の高い企業トップ10
- 1位:オープンソースデータベースのMongoDB
- 2位:マーケティング自動化のActiveCampaign
- 3位:人気ビジネスチャットのSlack Technologies
- 4位:プロジェクト管理ソフトのAsana
- 5位:ECサイト構築ソフトのShopify
- 6位:ビデオ会議サービスのZoom Video Communications
- 7位:SaaS統合ソフトのMuleSoft
- 8位:RPAソフトのUiPath
- 9位:セキュリティソフトのSymantec
- 10位:CX向上SaaSのFreshworks
- グローバルと異なるAPACランキング
アジア太平洋地域のBtoBソフトランキング
ソフトウェアとサービスに関するBtoBマーケットプレイスを運営している米国のG2.com(旧社名G2 Crowd)は、多種多様な製品に関する情報やレビューを提供している。企業が業務用ソフトウェアなどの導入を検討する際、G2から得られる9万種類以上の製品に関する情報、90万件以上のユーザーレビューが役立つという。
そんなG2が、アジア太平洋地域(APAC)の企業ユーザーから高く評価されたソフトウェア企業を選んだ。ランキング上位には、日本でもよく知られている企業や、ユーザーの多い製品を手がけている企業もあれば、なじみのない企業もある。この情報はソフトウェア選定時の役に立つはずなので、上位10社の概要をみていこう。
評価の高い企業トップ10
G2が調査対象にしたのは、アジアとオーストラリアおよびニュージーランドでサービス提供している400社弱のソフトウェア企業。この地域のG2ユーザーから得た3万9,000件以上のレビューをベースに、顧客満足度と市場プレゼンスに関するスコア「APAC G2 Satisfaction Score」を算出し、上位25社のランキング「Top 25 Global Vendors in Asia Pacific」を発表した。
ここでは、上位10社を紹介する。
1位:オープンソースデータベースのMongoDB
92.0ポイントというスコアを獲得して1位に選ばれたのは、モンゴデービー(MongoDB)。オープンソースの分散型汎用データベース「MongoDB」、クラウドデータベース「MongoDB Atlas」などを手がける米国企業だ。NoSQLと呼ばれるタイプのデータベース市場で大きなシェアを持っている。
同社は、G2が優れていると認めたソフトウェア企業ランキング「Best Software Companies 2019」で86位に入った。
2位:マーケティング自動化のActiveCampaign
アクティブキャンペーン(ActiveCampaign)は、メールマーケティングなどを自動化するソフトウェアが評価されている米国企業。
スコアは91.3ポイント。Best Software Companies 2019の38位に選ばれた。
3位:人気ビジネスチャットのSlack Technologies
スラック・テクノロジーズ(Slack Technologies)は、ビジネスチャットツール「Slack」で知っている人も多いだろう。
Slackを使うと離れた場所にいるユーザー同士がチャットでやり取りできるのだが、「ワークスペース」「チャンネル」といった概念でグループや話題を分けると、コミュニケーションの効率が向上する。もちろんファイル共有などの機能も備えている。
スコアは90.0ポイント。Best Software Companies 2019では、グーグル、アドビに次ぐ3位となった。
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4位:プロジェクト管理ソフトのAsana
アサナ(Asana)は、同名のプロジェクト管理ソフトウェア「Asana」を提供している。フェイスブック共同創業者のダスティン・モスコヴィッツ氏とグーグルの元エンジニア、ジャスティン・ローゼンシュタイン氏が立ち上げたそうだ。
スコアはスラックと同じ90.0ポイント。Best Software Companies 2019では33位。
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5位:ECサイト構築ソフトのShopify
ショッピファイ(Shopify)は、オムニチャネルのECサイト構築が可能なソフトウェア「Shopify」を提供するカナダ企業。ネットストアのデザインから立ち上げ、管理までカバーしている。
スコアは88.7ポイント。Best Software Companies 2019の5位。
6位:ビデオ会議サービスのZoom Video Communications
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications)は、企業向けオンライン・ビデオ会議サービス「Zoom」で知られる米国企業。2011年創業の若い企業だが、Skypeといった競合の多い市場で一歩抜き出た存在になった。
スコアは88.3ポイント。Best Software Companies 2019は17位。また、オンライン求人サービス会社のグラスドアが発表した、従業員から働きやすい職場と評価された企業のランキング「2019 Best Places to Work」で、2位を獲得している。さらに、ZoomのCEO(最高経営責任者)であるエリック・S・ユエン氏は、同じくグラスドアによる従業員から高い評価を得たCEOランキング「TOP CEOs 2018」で、1位に選ばれた。
7位:SaaS統合ソフトのMuleSoft
ミュールソフト(MuleSoft)は、各種SaaSやエンタープライズアプリケーションを統合するソフトウェア「MuleSoft Anypoint Platform」を提供している。米国企業であり、セールスフォース(Salesforce.com)に買収され、傘下企業となった。
スコアは87.9ポイント。
8位:RPAソフトのUiPath
ユーアイパス(UiPath)は、業務自動化技術、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)用のソフトウェア「UiPath Robot」などを開発するルーマニア発のスタートアップ。現在はニューヨークに本社を置いている。
スコアは87.7ポイント。Best Software Companies 2019の95位。
9位:セキュリティソフトのSymantec
シマンテック(Symantec)はクラウドセキュリティ製品などを提供する米国企業。消費者向け製品も多く手がけており、ウイルス対策の「Norton(ノートン)」が知られている。
スコアは87.4ポイント。
10位:CX向上SaaSのFreshworks
フレッシュワークス(Freshworks)はインド発のユニコーンで、現在は米国企業。「Freshdesk」などのカスタマーエクスペリエンス(CX)向上SaaSを提供している。2019年6月より日本でも本格展開を始めた。
スコアは87.2ポイント。Best Software Companies 2019の15位。
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グローバルと異なるAPACランキング
Top 25 Global Vendors in Asia Pacificの上位10社をみてきたが、Best Software Companies 2019に入っていなかったり、入っても下位だったりする企業もあった。サービス提供地域の違いもあり、アジア太平洋地域に特有の事情が影響したのかもしれない。
優れたソフトウェア企業を見つけるには、Best Software Companies 2019のほか、G2の「Best Software Products 2019」「Fastest Growing Products 2019」といった情報が役立つ。しかし、アジア太平洋地域での事業展開を考えているのならば、これら情報に加え、Top 25 Global Vendors in Asia Pacificに目を通した方がよい。
参考のため、11位から25位の企業も掲載しておこう。
11位:クエスト・ソフトウェア(Quest Software)
12位:マイクロソフト(Microsoft)
13位:プルーラルサイト(Pluralsight)
14位:ギットハブ(GitHub)
15位:フートスイート(Hootsuite)
16位:オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)
17位:ハブスポット(HubSpot)
18位:グーグル(Google)
19位:ドロップボックス(Dropbox)
20位:ボックス(Box)
21位:ボード・インターナショナル(Board International)
22位:アップダイナミクス(AppDynamics)
23位:ユーデミー(Udemy)
24位:レシート・バンク(Receipt Bank)
25位:アドビ(Adobe)