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1on1とは?ミーティングの目的・実施方法・効果的に行うポイント

最終更新日時:
記事の情報は2022-07-21時点のものです。
近年、日本でも注目されている人材育成手法である1on1(1on1ミーティング)とは?本記事では、1on1を行う目的、効果的に行うために必要なこと、また1on1を実施するメリットについて説明します。これを機に、上司と部下の1on1ミーティングを定期的に行い、組織の生産性向上を目指してみてはいかがでしょうか。

1on1とは

1on1とは、上司と部下が1対1で定期的なミーティングを行う人事制度のことです。アメリカでは「1on1 meeting(1on1ミーティング)」として根付いており、人材育成の効果的な手法として注目を集めています。

1on1では、日々の業務において成功したことや失敗したことなどを話し合い、部下をサポートしていきます。上司がフィードバックをすることで気づきを促し、さらなる成長につなげていきます。

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1on1のメリット

世界中で1on1を導入する企業が増加しており、日本の職場でもヤフーが導入したことで話題になりました。1on1を導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

社員のエンゲージメントが向上する

1on1には、社員のエンゲージメントを高める効果があります。エンゲージメントとは社員の組織に対する愛着や思い入れ、満足度のことです。

1on1では上司と部下のコミュニケーションが定期的に行われるので、おのずと相互理解が深まり、エンゲージメントの向上が期待できます。すると、さまざまな業務改善効果が期待できるほか、意思決定上の誤解も生じにくくなります。

また、スキル・得意分野・悩みなどお互いをよく理解していれば、仕事もスムーズに進み、課題が生じても対応しやすくなります。結果全体的な効率や生産性の向上が期待できます。

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長時間労働の是正

1on1の実践は、長時間労働の是正にも寄与すると考えられています。

上司と部下のコミュニケーションが活発化することで、問題解決のノウハウやスキルが伝授されやすくなります。問題に対する判断基準も具体的に共有しやすくなるため、似たような事象が発生した際に部下の問題解決のスピードが上がり、同じ分量の仕事でも、より短い時間で完結できるようになります。

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社内の人材育成

1on1のもっとも大きなメリットは、社員個人が内省し成長する機会を多く得られることです。

自分が抱えている問題や課題を客観視し、具体的にどうすれば解決できるのかを一段高い視点から考えることにより、業務遂行力や問題解決能力が伸びるほか、自分の強みや苦手部分にも気づけます。

具体的にどういうアプローチをとれば成長できるのか、自分なりに考えて試行錯誤する機会が増えるため、人材の育成につながるわけです。

効果的に人材育成を行うには、1on1ミーティングと同時にタレントマネジメントシステムや人事評価システムの利用がおすすめです。

マネジメントの質が高まる

1on1では、その名の通り1対1のミーティングを重ねていきます。1on1を通して従業員のスキル・仕事への姿勢・悩みなどを聞き取っていけば、適切なフォローにもつながります。また上司も部下への接し方を学ぶ必要性が生じるため、上司もマネジメントについて学ぶ機会をもつことになります。

このように1on1を繰り返していけば、マネジメントの質を高めていけるといえるでしょう。

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欧米で広がりを見せる「ノーレイティング」とは

1on1について言及するなかで「ノーレイティング」について語られることがあります。

レイティングとは、社員の業績にランクをつけて評価するという人事評価制度のひとつです。特に欧米では、これまで自社スタッフをランク付けすることで給与や待遇面などに差をつけていました。

しかし最近では、こうした相対評価ではスタッフの生産性の向上を図れないことが問題視されるようになっています。そこで、それに代わる制度として、年次評価を設定せず、スタッフ一人ひとりの目標設定とフィードバックを重視する「ノーレイティング」を採用する企業が増えています。

ノーレイティングでは、リアルタイムでスタッフの目標設定とフィードバックが行われるため、1on1と整合性が高いのです。

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1on1ミーティングの実施方法

1on1ミーティングは次の流れで行います。

  1. 部下に1on1制度の目的や効果を伝える
  2. アジェンダを用意して1on1を実施
  3. 相手(部下)の話を傾聴する
  4. 効果的な質問をする
  5. 課題の振り返りや目標の設定
  6. 面談シートに内容を記載

それぞれの内容について説明します。

部下に1on1の目的や効果を伝える

1on1はミーティングを行う前に、なぜ行うか、どのような目的や効果があるのかを、部下に伝えておくことが重要です。事前に1on1は部下の成長や悩みなどを相談、解決する場であることを伝えましょう。

目的を知らされないまま1on1ミーティングを行うと、評価にどう影響するのか不安になる部下もいるでしょう。前もって部下の不安を払しょくしておきましょう。

アジェンダを用意する

1on1は話す内容やミーティングの頻度に決まりはありません。しかし、話す内容を決めずに会話するのは困難なため、あらかじめアジェンダを作成して実施するとよいでしょう。

1on1でなにを話していいのか悩んでしまう方のためにアジェンダの例を目的別で紹介します。

  • 業務の相談・困りごとはないか
  • 現在取り組んでいる課題や協力できること
  • プライベートに関する話(コミュニケーションを取る)
  • 今後のキャリアの話

相手(部下)の話を傾聴する

1on1では、上司が部下の話に耳を傾け、日々の仕事にどういう感想をもっており、どんな不満や問題を抱えているのかを把握します。重要なのは、話の途中でアドバイスをしたり、発言を批判したりしないことです。

相手の考えていること、思っていることを正直に発言してもらうことが重要なので、上司は先に自分の意見を言わないようにしましょう。

効果的な質問をする

相手の話をしっかりと聞き、どんな問題を抱えているのかを把握したら、効果的な質問をすることで「なぜ、問題が生じているのか」という要因を部下自身が考えられるように導きます。

1on1の目的は、あくまでも仕事で経験したことや失敗したことから何を学んだのかを気づきを得て、自らその解決策を導き出すことです。その行動や結果の良し悪しを評価するのではなく、内省を促すことを目的として問いを投げかけるようにしましょう。

課題の振り返りや目標の設定

1on1では必ず課題の振り返りや目標の確認を行いましょう。部下の向上心やモチベーションを保てるように目標を設定し、実現するために必要なことや期間を互いに話し合うことが大切です。

設定した目標や課題を毎回の1on1で振り返り、「達成できたこと、できなかったこと」にたいして丁寧にフィードバックすることが部下の成長につながります。

面談シートに内容を記載

1on1で話した内容や設定した目標は、面談シートに記入しておきましょう。面談シートは人事評価シートや目標管理シートなどを作成して運用するといいです。

1on1は継続的に行うことで効果が現れるため、しっかりと過程をシートで管理しておきましょう。

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効果的な1on1を行うためのポイント

1on1の概要と背景について説明したところで、実際に1on1を実践するうえで必要なポイントについて解説していきます。

対等な立場でミーティングを行う

1on1では、上司と部下は対等な立場で話し合いをするのが成功の鍵となります。

上司は部下に対する驕りやプライドをなくし、積極的に部下の話に耳を傾ける姿勢をもちましょう。そうでなければ、部下は上司への畏怖や遠慮から素直な発言ができなくなってしまいます。

逆に部下にも、どんなことでも自分から素直に話す、愚痴や批判ばかりではなく建設的な議論をできるよう心がけることが求められます。自分を良く見せようという意識よりも、仕事の進捗や職場での人間関係、働き方など、悩みも含めて正直に話し合おうとする姿勢のほうが大切です。

目的を明確化する

1on1を始める前には「1on1を通して実現したい目標」を明確に定め、共有することが大切です。

たとえば、1on1の手法を日本で広めるきっかけとなったヤフーでは、1on1を行うためのガイドラインを作成し、部下のコミュニケーションタイプを見分けながら効果的なサポートをすることや、客観的に問題点を俯瞰し、改善策を伝えるようにしています。これによって、実現したい目標と日々の行動との間のギャップを埋めやすくしています。

定期的に行う

1on1は一度限りではなく、定期的に行いましょう。頻度としては、1週間に1回程度、30分~40分程度の時間がよいとされています。あるいは、隔週に1回、1時間〜1.5時間程度しっかりと話し合うというケースも多いようです。


1on1ミーティングはツールを使用して運用することで、より効果を発揮します。

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定期的に1on1の時間を設けよう

近年、新しい人材育成の手法として注目されている1on1について、基本的な部分を解説してきました。

1on1は一度やって終わりではなく、定期的に時間を設けて継続することが重要です。これは上司にとっては継続的に改善作業を行うことであり、部下にとっては仕事の振り返りを繰り返し行うことでもあります。

確実に効果を出すために、日ごろから上司と部下間のコミュニケーションを欠かさず、地道に関係の構築に努めましょう。1on1を人事評価システムをはじめとしたそのほかシステムと組み合わせるのも効果的です。人事システム人事管理システム)と合わせて利用することで1on1の効果により期待できるでしょう。

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