20代テレワーカーの幸せ実感が低いという衝撃 パーソル総研「はたらく人の幸せに関する調査」
株式会社パーソル総合研究所は6月、「はたらく人の幸せに関する調査」の結果を発表しました。テレワーク従事者がどんな点に幸せと不幸せを感じているのか、そしてこれからのテレワークの課題も見えてきます。
コロナ禍でテレワーカーは幸せになったか?
この調査では、20代~60代の働く人を対象に、さまざまな設問を用いて幸せと不幸せをポイント化しました。働くうえでの心理状態を「しあわせ実感」と「ふしあわせ実感」と表現し、要因となるそれぞれ7つの因子を分析しています。
2020年2月に実施した初回調査に続いて2回目ですが、今回の調査から調査対象を出社者とテレワーカーとで区別し、それぞれの働く幸せを掘り下げました。
幸せを感じる人、不幸せを感じる人が二極化
今年の調査結果を見てみると、昨年の調査結果と比べて働く幸せの実感はほぼ変わらなかった一方で、不幸せは減少。これはコロナ禍における働き方の変化によって、従来の不快なストレスが低減していることが推察されます。
一見すると、コロナ禍の働き方の変化は、就業者の心理的な状態を良好にしたかに思いがちですが、幸せ実感の内訳を見てみると「どちらでもない」という回答が昨年の調査よりも3.5ポイントも上昇しました。
この点についてパーソル総合研究所の井上亮太郎主任研究員は「感情的にフラットになっている人が増えた」と言います。過度に「私は幸せだ!」と心が躍る高揚感はなく、反対にとてつもない不幸があるわけではない中で、粛々と仕事をしている人の増加が背景にあると分析します。
また、全体の結果を見ると、昨年に比べて大きな変化がないように見えますが、「幸せを感じている人と不幸せを感じている人の二極化が起こっているので、平均すると変化があまりなかったという結果でした」と総括しました。
テレワーカーが幸せを感じるのはこの部分
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