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経理は“情報製造業”であるべき 経理スペシャリスト武田氏が語る”経理の真価”とは?/後編【BOXIL EXPO】 

記事の情報は2021-10-28時点のものです。
大手から中小企業まで幅広いクライアントに会計や経営のコンサルティングを行う公認会計士の武田雄治氏は「これからの時代はただの数字入力ではなく、経営の未来を描く攻めの経理が求められる」と語る。攻めの経理部が担うべき業務や役割について講演した。

本記事は2021年9月に開催したオンライン展示会「BOXIL EXPO 第2回 財務・経理・総務・法務展」の特別講演「攻めの経理が会社を強くする 今考えたい経理の真価」をまとめたものです。

【登壇者プロフィール】
武田雄治氏 公認会計士/武田公認会計士事務所代表


大手監査法人、東証上場企業勤務後に独立。 「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、主に上場企業の決算・開示支援を行い、決算早期化・決算業務改善の分野では第一人者と評されている。ブログ『CFOのための最新情報』は月間のべ15万人が閲覧。YouTube『黒字社長塾チャンネル』でも決算早期化等の情報配信中。主な著書に『「経理」の本分』『決算早期化の実務マニュアル〈第2版〉』(いずれも中央経済社)等多数。

前編はこちら

作るだけ無駄な決算資料とは

そもそも経理部が作成する決算資料については3つの要件を満たす必要があるという。それは網羅性があるか、有用性があるか、そして体系的に保管されているか。武田氏は「上場企業でも3つの要件を満たしていない場合がとても多い」と前置きしつつも、この3つの要件を満たしていない資料は作るだけ無駄だと断言した。

武田氏:漏れやダブり、無駄がないか、報告する開示資料(最終成果物)を作成するために必要な資料がすべてあるのか、数字が繋がっているか。それらが網羅性です。最終成果物と1対1になる基礎資料を作成しているかきちんとチェックしてください。

また1つの開示項目に1つのファイルを作成すれば済むのに、似たような資料やとりあえず作ったような資料をたくさん作成していることもあります。これはそれぞれの担当者が、属人的に似たような資料を作っているがゆえに起きてしまいます。まずは資料を見直してみてください。自ずと資料の数も1/3ほどに減るので、決算や監査の工数も減っていきますから。

有用性とは、監査、分析、開示への有用性だ。すべての資料は監査に使えるのか、財務分析に使えるのか、開示業務に使えるのか。どれにも使えない資料は作るだけ無駄だという。

武田氏:たとえば単年度の残高明細書は何のために作っているでしょうか。作るかぎりは財務分析や過年度の比較ができるべきだし、監査に使えるように変動分析のコメントを書いておくべきだし、開示が求められている勘定科目なら開示の資料も一緒に作っておくべきです。そのように意味のある資料でないなら、作るだけ無駄です。

こうした網羅性と有用性があった上で体系的に保管する必要があります。ファイル名のつけ方などの社内統一のルールを決めておけば、ファイルを探す時間をゼロにでき、業務負担も大きく軽減されます。

財務分析は性悪説で

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