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モチベーションサーベイでウィルゲートはどう変わったか 大量離職乗り越え【変革のキーマンに聞く】/前編

最終更新日:(記事の情報は現在から1109日前のものです)
デジタルマーケティング全般のコンサルティングを展開するウィルゲートは、いち早くモチベーションサーベイを組織づくりに活用し、成果を上げてきた企業です。経営危機や社員の大量離職など厳しい局面を乗り越え、現在では「働きがいのある会社」ランキングにも選出。サーベイを組織作りにどう活用しているのか、人事部門執行役員の北林賢太さんに聞きました。

「働きがいのある会社」に9年連続選出

SEOコンサルティングとウェブ記事作成支援を中心に、デジタルマーケティング全般のコンサルティングを展開するウィルゲート。成長中のベンチャー企業に対するデジタル化支援も行い、自社においても「デジタル変革」と「働き方変革」を実践しています。

「一人ひとりの『will』を実現する」を経営理念に掲げ、Great Place to Work Institute Japan(GPTWジャパン)が選定する「働きがいのある会社」ランキングにも9年連続で選出されています。実は同社は、いち早くモチベーションサーベイを組織づくりに活用し、成果を上げてきた企業としても知られています。

モチベーションサーベイとは、社員のモチベーションをデータ化し組織の改善や最適な人材配置などに活かす満足度調査ツールで、導入する企業が相次いでいます。インタビューの前編では、モチベーションサーベイを活用し組織改善・組織対策に取り組んだ背景には何があったのか、どのような課題が見出されたのかなどを、人事部門の執行役員 北林賢太さんに聞きました。

経営危機がきっかけだった

―最初から順調に組織作りができたわけでもなかったそうですね

創業2期目に資金調達し、社員を一気に30名まで増やしました。しかし、直後に経営危機に陥り半年で社員20名が退職するという出来事がありました。私たちはこれを「ウィルゲートショック」と呼んでいます。

その時、何のために会社があるのか、どういう組織を作っていきたいのかを経営者2人は上手く言語化できませんでした。心の中にはあったのに、です。しかも、会社の方向性をしっかりと示すリーダーシップも不足していました。

売上が少し伸び悩んだ時、周りのせいにする文化ができていたり、ベンチャースピリットに欠けていたりと、組織として向かうべき方向性が統一できていませんでした。会社としての考えを示せておらず、有名企業で実績を上げた人を無条件に採用し、その人の価値観や志を軽視していたことも問題でした。

当然、離職も発生したし、副業に力を入れすぎて本業がおろそかになる社員も生まれてしまいました。組織崩壊・事業崩壊に近いところまで行ってしまったのです。

半数の社員が離職

―その出来事をどう乗り越えたのですか。

「ウィルゲートショック」を受けて、代表の小島梨揮の考え方やスタンスが変わったことが大きかったと言えます。「こういう会社・組織を作りたい」という想いを、代表の小島が初めて腹を割って社員に話したんです。20人ぐらいは、「それだったらついていけない」という形で会社を離れました。でも、残る10人は「会社の未来を一緒に描きたい」「もう一回頑張りたい」と言ってくれました。ウィルゲートはその10人で再スタートを切ることにしたのです。

そこから「一人ひとりの『will』を実現する」という会社の理念や、7つの行動指針『WinG』を明文化し浸透をはかることで、組織を大きくしてきました。そこが上手くはまり、危機を脱することができたのです。

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