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「コロナ禍でも熱量は上がった」サイバーエージェントが最高の人材戦略のためにやっていること

最終更新日:(記事の情報は現在から874日前のものです)
サーベイツール「GEPPO(ゲッポウ)」や社内ヘッドハンティングチーム「キャリアエージェント」を軸に、独自のタレントマネジメントを推進するサイバーエージェント。インタビュー後編では、コロナ禍で行った施策や課題、今後取り組みたいことを聞きました。

インターネット広告やメディアを主力事業とするサイバーエージェントは、サーベイや組織診断を効果的に実施できるツール「GEPPO」や社内ヘッドハンティングチームという2本立てでタレントマネジメントを推進し、確かな成果を上げています。

同社人材戦略部の大久保泰行部長に、制度設計の道のりや、タレントマネジメントを成功させる秘訣についてお話を伺いました。

前編「サイバーエージェント タレントマネジメントの成果を上げる『GEPPO』『キャリアエージェント』とは?」はこちら

【インタビュー】
大久保泰行さん 株式会社サイバーエージェント 人材戦略部長/キャリアエージェント 

2003年、サイバーエージェントに入社。インターネット広告代理事業部門にてセールス部門のエグゼクティブプランナー、営業局長を経て、2017年10月より現職。GEPPOの運用と社内ヘッドハンティングを専門とする組織であるキャリアエージェントの責任者も務める。

約1000人の質問に毎月返信する

―パルスサーベイ「GEPPO」と社内ヘッドハンティングをするキャリアエージェントを2013年に立ち上げました。順調にスタートしたのでしょうか

現在のような状況になるまでには相応の苦労はあったと思いますが、スタートのタイミングで、代表の藤田がこの二つを進める意図を全社に伝え、「いかに重要であるか」を示したこともあり、比較的順調なスタートを切ることができました。

もちろん、立上げの時期は大変なこともあったと聞いています。1000名以上の社員に質問を毎月投げかけ、返ってきた答えに何らかのリターンをしなければいけないわけですから。ただ、代表が明確に意義を伝えていた結果、回答率も高まり、様々なコメントが集まるものになっていきました。

僕は2017年に今の組織に異動してきました。そのタイミングで決めたのが、コメントに全返信をすることでした。それを徹底的にやると決めた当初は、メンバーも大変だったかと思いますが、「打てば響く感」をすごく重視したかったのです。

全社員の「GEPPO」の回答率は毎月ほぼ100%、フリーコメント欄の記入率が20%ですから、今だと1000名前後から寄せられる声を読み込み、一つひとつ対応していかないといけません。

小さな感動で信頼関係を作る

―どう乗り越えてきたのですか

ありがたいことに、メンバー皆が「やりましょう」という感じでした。リアクションをすると、社員もまた答えてくれます。それらを積み重ねる中で、コミュニケーションツールとして成立してきたという感覚があります。また、我々に一次情報がどんどん入って来ます。結果的に、会社側と社員がWin-Winでやれているといってよいのではないでしょうか。

やはり大切なのは、いかに小さな感動を作るかです。自分が言ったことに対して答えてくれるだけでなく、良いアイデアはどんどん採用されカタチとなっていく。自分が書いたことがアクションとして返ってくることで、信頼関係と小さな感動が生まれます。これが、サーベイに正直に回答してもらうための重要なポイントではないかとチームで話し、実践するようにしています。

もちろん、できないなら「こういう理由でできない」と本人にしっかりと伝えています。「できません」だけにするとか、無視するということは絶対にしません。「会社の方針としてはこうなので、こうすればできるようになる」と言い方をする場合もあります。それで納得してもらいます。もし、納得してもらえないなら、さらに本人と協議したり、しかるべき人につないだりすることもあります。

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