
IBM Aspera
IBM Asperaの料金・機能・導入事例
BOXIL編集部が調査・作成
IBM Asperaとは
(BOXIL編集部/責任編集)
IBM Asperaは、日本アイ・ビー・エム株式会社が提供するファイル転送サービスです。
グローバルWAN経由でのビッグデータ移動に伴う課題を解決するために開発されており、転送距離やネットワークの条件に左右されず、大容量ファイルを高速かつ安全に転送できます。これは、ネットワーク遅延や帯域幅の制約を克服する独自の「FASP」プロトコルを利用しているためで、HTTPに比べて数十倍から数百倍の高速転送が可能です。ファイルサイズや距離に関係なく、データの高速・安全な送信を実現します。
また、帯域幅制御やTCPトラフィックへの柔軟性、オープンアーキテクチャ、監視とレポート機能を備えており、さまざまなOSやクラウドプラットフォームでファイルとディレクトリの転送をサポートします。
さらに、ストリーミング・クラウド・オートスケールの機能により、動画のストリーミング配信やクラウド上での高速なファイル転送も可能です。
従来、数時間かかっていたファイル転送が数分で完了するなど、業務プロセスの大幅なスピードアップとコスト削減にも貢献していて、その信頼性の高い転送基盤は国内外の多数の企業に導入されています。
メディア、製造、医療など、幅広い業界でビジネスの加速化を支える基盤として活用されています。
IBM Asperaのおすすめポイント
ポイント1
独自プロトコルで高速ファイル転送
IBM Asperaの特徴的な機能の一つが独自転送プロトコル「FASP」(Fast Adaptive Secure Protocol)です。
一般的なTCPによるファイル転送とは異なり、ネットワーク混雑による速度低下を招くことなく利用可能な帯域を余すところなく活用できるため、距離やファイル容量が大きく離れていても高速なデータ送信を実現します。
その結果、遠隔地間でも大容量ファイルを迅速に届けられるようになり、データ受け渡しの待ち時間が大幅に短縮されます。また、既存ネットワークに本ソフトウェアを導入するだけで高速転送基盤が構築でき、専用の通信機器を追加する必要もありません。
このように転送ワークフローを加速することで、ビッグデータから価値を生み出すまでの時間も大幅に短縮されます。
従来の仕組みでは困難だったビッグデータのほぼリアルタイムな共有や、グローバル規模でのコンテンツ配信を可能にすることがIBM Asperaの強みです。
ポイント2
強固なセキュリティと高信頼転送
Asperaではファイル転送のあらゆる段階で高度なセキュリティ対策が講じられており、エンドツーエンドの強力な暗号化(AES-128等)によってデータを保護します。
送信先を事前に許可した相手に限定するホワイトリスト設定やユーザー認証に対応しており、許可された受信者以外には機密ファイルが届かない仕組みです。
さらに、独自のデータ整合性チェックと自動再送機能により転送エラーを最小化しています。回線が途中で切断されても再接続後に途中から転送を再開でき、ファイルの欠損や破損なく確実に届ける高信頼性を備えています。
なお、本サービスは医療分野で求められるHIPAA(米国医療情報保護規則)への準拠にも対応しており、機密性の高いデータも安心して扱えます。
管理者用コンソールから利用者権限や転送履歴を管理する機能も提供されており、内部統制や監査の面でも安心です。
ポイント3
多拠点共有と転送ワークフロー自動化
IBM Asperaはクラウド間やオンプレミス間でも大容量ファイルをシームレスに共有でき、地理的に離れたチーム間でもタイムラグの少ない共同作業を実現します。
高速転送により社内外の拠点間で最新データをすぐに共有できるため、意思決定の迅速化や生産性向上につながります。大容量ファイル送受信用のワンタイムURL発行やゲストユーザー招待にも対応しているので、社外関係者とのデータ共有も円滑です。
また、組み込みの自動化機能を使ってファイル転送をスケジュール実行したり、他の処理と連動させたワークフロー化したりできます。APIやSDKを通じて既存システムやクラウドサービスとシームレスに統合でき、200種類以上(※)のプラグインによる多彩な連携にも対応。
これらの機能があることで、ファイル受け渡しの手間を削減し、業務効率を大幅に向上させられます。
※出典:IBM Aspera公式HP(2025年7月23日閲覧)
※BOXIL編集部調査情報
IBM Asperaの料金/プラン
無料プラン:なし
無料トライアル:あり
- 161円/月
- 月額/ユーザー
ー
- 初期費用
ー
- 利用人数
ー
- 最低利用期間
ー
- ・転送量1GBごとの課金料金 ・個人向けプラン
従量制課金
- 39,876円/年
- 月額/ユーザー
ー
- 初期費用
ー
- 利用人数
ー
- 最低利用期間
ー
- ・転送量1TBまで ・小規模チーム向けプラン
Essentials
ー
- 月額/ユーザー
ー
- 初期費用
ー
- 利用人数
ー
- 最低利用期間
ー
- ・中規模企業におすすめ ・詳細は要問い合わせ
Standard Plus
※BOXIL編集部調査情報
IBM Asperaの機能/仕様
| 導入形態 | クラウド / オンプレミス / デスクトップ | 対応言語 | 英語 / 日本語 |
|---|---|---|---|
| OS | Windows / Mac / Linux | スマートフォンのブラウザ対応 | — |
| iOSアプリ | Androidアプリ |
| API連携 |
|---|
| SOC | SOC2 Type2 | ISO | ISO/IEC 27001 |
|---|---|---|---|
| プライバシーマーク | — | そのほかセキュリティ認証・内部統制 | — |
| メール | — | チャット | — |
|---|---|---|---|
| 電話 | — |
※BOXIL編集部調査情報
IBM Asperaの導入効果
データ転送速度向上により配送コストダウンと遅延の解消に
エジプトの大手メディア企業DMC社ではIBM Aspera Enterpriseを導入した結果、ネットワーク配信のデータ転送速度が従来の20 Mbpsから100 Mbpsへと約5倍に向上(※1)しました。 導入により番組コンテンツを時間通りに複数の放送局へ届けられるようになり、従来必要だった物理メディアでの配送が不要となって配送コストや遅延リスクも解消されました。その結果、同社では同じ人員体制で取り扱えるコンテンツ量が増加し、運用の生産性が最大化されています。 従来はハードディスクを宅配で送り合うのに数日かかっていたデータ受け渡しのケースでも、上記の例のようにAsperaなら数時間で完了するため、劇的なリードタイム短縮が可能です。 Asperaの導入によってファイル転送に要する時間と手間が大幅に削減され、コスト削減やビジネススピードの向上に寄与しています。 ※出典:IBM Aspera公式HP お客様事例(2025年7月31日閲覧)
※サービス提供会社掲載情報
IBM Asperaの導入企業(順不同)
- 株式会社百十四銀行
- ダイキン工業株式会社
- 株式会社Z会
- 東京電力リニューアブルパワー株式会社
- 三菱総研DCS株式会社
- パナソニックコネクト株式会社
- 日本航空株式会社
- 京セラ株式会社
- 株式会社静岡銀行
- 三井物産株式会社
- 株式会社みずほ銀行
- 株式会社かんぽ生命保険
- 株式会社オプテージ
- JBCC株式会社
- はなさく生命保険株式会社
- トヨタファイナンス株式会社
- 本田技研工業株式会社
※BOXIL編集部調査情報
IBM Asperaの画面/UI
画像準備中
※サービス提供会社掲載情報
IBM Asperaの口コミ・評判
口コミサマリー
よく比較されるサービス
BOXIL編集部が調査・作成

貴社のサービスをBOXILに掲載しませんか?
見込み客獲得や認知度向上をしたいサービスをお持ちの方は是非ご掲載ください。