散在するビジネスデータを統合し、的確な経営判断を導くERP。
しかし、ERP導入時の比較検討不足は企業経営に深刻な影響をもたらします。
経営の根幹に関わるERPだからこそ、「機能や料金を比較するだけでも大変」「どのツールを選べば良いかわからない」という状況での安易な選択は避けなければなりません。
そこで「SaaS導入推進者が選ぶサイト第1位」のボクシルが、おすすめERP11選を厳選しました。さらに、各ツールの料金・機能をまとめた『比較表』もプレゼント!
ERP導入で後悔したくない方は、まずは『比較表』で自社に最適なツールを見つけてください。
ERPのしくみ
従来は部署ごとに異なるシステムでバラバラに管理されていた企業データ。
ERPは企業内の様々な業務情報(財務、会計、販売、在庫など)を統合し、一つのデータベースで一元管理するシステムです。

ERPを活用することで、部門間のデータ連携がスムーズになり、二重入力などの無駄な作業が削減されます。また、リアルタイムで正確な情報を全社で共有できるため、より迅速な意思決定と業務効率化が実現できます。
ぜひ資料をダウンロードして、各システムの料金プランや機能を比較してみてください。
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ERPの一般的な料金モデル
ERPには大きく分けて4つの料金モデルがあり、それぞれでおすすめの企業が異なります。

①ユーザー数課金型モデル
システムにアクセスするユーザー数に応じて料金が決まるモデルです。「1ユーザーあたり月額○○円」という形式で、多くの場合はユーザー数が増えるほど1人あたりの単価が下がる逓減制が採用されています。中堅企業向けERPでは1ユーザーあたり月額10,000円〜30,000円、大企業向け高機能ERPでは1ユーザーあたり月額20,000円〜100,000円程度が相場です。
②モジュール型課金モデル
財務会計、販売管理、在庫管理、生産管理、人事給与など、必要なモジュール(機能群)ごとに料金が設定されるモデルです。基本モジュールは月額10万円〜50万円程度から、追加モジュールは1モジュールあたり月額5万円〜30万円程度が一般的です。
③特定業種向けモデル
特定の業界や業種に特化したテンプレートやプロセスが組み込まれた業界特化型のERPモデルです。建設業、製造業、小売業、医療機関、サービス業など、業界ごとの固有要件に対応したパッケージとして提供されます。業界特化機能が標準搭載されているため、カスタマイズの必要性が低減される一方、業界特有の価値に応じた料金設定となっています。初期費用は200万円〜500万円程度、月額利用料は従業員規模や売上規模に応じて20万円〜100万円程度が相場となります。
④オンプレミス型モデル
システムの初期構築に一時金を支払い、その後は年間保守料金を支払う従来型のモデルです。初期構築費用は1,000万円〜1億円以上、年間保守料は初期費用の15%〜20%程度が一般的です。クラウドERPでも初期カスタマイズ費用+月額利用料という形で採用されることがあります。
どの料金モデルが最適かは、企業規模や利用形態によって大きく異なります。また、各システムによって料金に含まれる機能や上限が異なるため、単純な価格比較だけでは適切な判断ができません。
詳細な料金シミュレーションや利用状況に応じた最適なプランは、各システムの資料を見ると詳しく分かります。
ぜひ下のボタンからダウンロードしてみてください。
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企業規模別の費用相場は?アンケート調査の結果を公開
ERPでは一般的にユーザー数やモジュール数に対して課金されるため、企業規模が大きいほど費用相場も上がる傾向にあります。
BOXILは実際にERPを導入している企業のユーザー1000名を対象にアンケートを実施し、企業規模ごとの費用相場を調査(※)しました。
調査の結果、1〜99名の小規模〜中小企業で初期費用は1万円・年間費用は0.5万円。1,000名以上の大企業で初期費用は4.5万円・年間費用は6.5万円が相場でした。

※調査概要:インターネット調査にてERPの導入に携わった全国20〜60代の1,000人へ実施。回答期間は2025年4月1日〜8日。
※1「費用相場」は対象となる回答の中央値を指す。
企業規模による初期費用・年間費用の相場の違いは、月に換算すると数千円程度。
近年普及しているクラウド型のERPは安価で利用できるものが多く、どの規模の企業でも低コストで導入を実現しているようです。
より正確な料金プランやシミュレーションは、各システムの資料に詳しく掲載されています。
自社の規模や要件に最も適したシステムを見つけるために、ぜひ資料と比較表をご活用ください。
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見落としがちな追加コスト
ERP導入を検討する際、初期費用・月額利用料だけで予算を組むと、後から想定外の出費に驚くことがあります。
実際の運用を始めてから「こんな費用が必要だったのか」と困惑しないよう、見落としがちな追加コストについて事前に理解しておきましょう。
①カスタマイズ・設定費用
クラウド型ERPはカスタマイズ性に制限がありますが、それでも自社の業務に合わせた設定やカスタマイズが必要になることがほとんどです。
| 費用項目 | 費用相場 |
|---|---|
| システム設定・パラメータ調整 | 30万円〜100万円程度 |
| ワークフロー設定 | 20万円〜80万円程度 |
| API連携カスタマイズ | 50万円〜150万円程度 |
クラウド型ERPではコード修正よりも、提供されている設定機能やアドオンを活用したカスタマイズが中心となります。「ノーコード・ローコード」と言われていても、これらの設定作業には専門知識と工数が必要です。
②データ移行費用
クラウド環境へのデータ移行は、オンプレミスより手順は簡略化されていますが、依然として重要なコスト要素です。
| 費用項目 | 費用相場 |
|---|---|
| データクレンジング・整形 | 30万円〜100万円程度 |
| マスタデータ整備 | 20万円〜80万円程度 |
| 移行ツール・テンプレート設定 | 10万円〜50万円程度 |
| 移行検証・テスト | 15万円〜60万円程度 |
特にレガシーシステムからの移行や、長年蓄積された不整合データの修正には、予想以上の工数がかかる場合があります。クラウド型ERPでもデータ品質の確保は成功の鍵となります。
③システム連携費用
クラウド型ERPはAPI連携を前提としていますが、他システムとの連携にはやはりコストがかかります。
| 費用項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 標準API活用の連携開発 | 1システムあたり20万円〜100万円程度 |
| データ連携プロセス構築 | 30万円〜120万円程度 |
| サードパーティ連携ツール導入 | 月額2万円〜10万円程度 |
| 連携テスト・運用設計 | 10万円〜50万円程度 |
クラウド型ERPでは標準APIやコネクタが提供されていることが多いものの、実際の連携設定や調整、例外処理の設計には専門知識が必要です。特にリアルタイム連携や双方向データ同期では、予想以上の複雑さとコストが発生することがあります。
これらの追加コストは、システムによって含まれているもの、オプション扱いのもの、別途見積もりが必要なものと様々です。
総所有コスト(TCO)の観点から適切にシステムを比較して選ぶために、ぜひ各システムの詳細資料をダウンロードしてみてください。
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予算が少ない企業でも導入しやすいシステム
低予算でも導入しやすいサービスにはクラウドERPシステム「スマイルワークス」、プロカン、Reforma PSAなどがあります。これらのサービスは初期費用が抑えられており、月額費用も比較的リーズナブルな価格設定となっています。
| サービス名 | 初期費用(税抜) | 月額費用(税抜) |
|---|---|---|
| クラウドERPシステム「スマイルワークス」 | 30,000円 | 10,000円/月 |
| プロカン | 100,000円〜 | 20,000円〜/月 |
| Reforma PSA | 0円 | 6,000円/月 |
ただし、費用相場より安いシステムやプランを選ぶと機能が不足する可能性があるため、要件を満たしているか慎重に比較すべきです。
具体的には、分析レポートや経営ダッシュボード機能が制限付き、他システムとのAPI連携が上位プランのみ、部門別予算管理や原価計算機能が別途オプション料金になっているといったケースが考えられます。また、データ移行やカスタマイズの費用が別途発生するケースも少なくありません。
試算するには各システムの料金プランが一覧で見られる比較表が便利です。ぜひ下のボタンからダウンロードしてみてください。
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業務処理工数を50%以上削減!成功企業に学ぶ導入効果
ERPの効果的な活用の例として、ZACの導入事例を紹介します。
経費精算処理・勤怠管理にかかる日数をそれぞれ50%以上削減!
株式会社丹青研究所では、ERPのZACを導入したことで経費精算処理に必要な日数が減りました。メール転送や申請漏れの確認、承認に約2日かかっていましたが、チェックを含めて1日で完了できるようになっています。
また、勤怠管理はExcel集計の手間がなくなったため、2、3日かかっていた業務が半日で完了できるようになりました。

※出典: ZAC公式サイト「株式会社丹青研究所(リサーチ・調査・シンクタンク業) | 導入事例」 (2025年8月22日閲覧)
システムの導入には手間やコストがかかりますが、それ以上の工数削減や費用削減が見込めるなら導入を前向きに検討すべきです。
システムごとの導入事例や導入効果については、各システムの紹介資料に詳しく掲載されていますのでぜひご覧ください。
\ 各システムの導入事例・導入効果を確認する /
ERPで社内の業務データを一元管理し、リアルタイムで効率的な経営を実現しませんか?
適切なERP選びのポイントは、単なる月額料金だけでなく、総所有コスト(TCO)で考えることです。
初期費用、月額費用、追加オプション費用、カスタマイズ費用、連携費用、そして運用コストまで含めた総合的な視点で比較検討しましょう。
また、費用だけでなく、自社の業務フローに合った機能を持つシステムを選ぶことが、結果的にコスト効率を高めます。安価なシステムを選んだものの、使いにくさから社内に浸透せず、予想した効果が得られないというケースは少なくありません。
料金プランや機能要件は、各システムの紹介資料により詳しく掲載されています。
各システム料金・機能の一覧比較表も合わせて、ぜひ下のボタンからダウンロードしてご覧ください。
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