【30秒でわかるこの記事のポイント】
・自社独自の要件に合わせたシステムやデバイスを構築したい企業にはエッジAI受託開発会社への依頼がおすすめ
・比較の際は自社と類似する開発実績の有無や、IoTなどエッジAIに関連する技術への対応力、情報漏えいを防ぐセキュリティ・ガバナンスへの対応を要チェック
・エッジAI受託開発会社には、たとえば「株式会社ARAYA」「富士ソフト株式会社」「株式会社ヘッドウォータース」などがある
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エッジAI受託開発会社とは?
エッジAIはAIモデルをスマホやカメラ、ロボット、IoTセンサーなどに実装し、オフライン環境でもデータ処理や推論などを行えるようにする仕組みのことです。
エッジAI受託開発会社は、依頼元のデータをAIモデルに学習させ、学習済みのAIモデルをデバイスの小型コンピューターへ実装できる形に開発します。
そのほか、デバイスやシステムを操作するためのプラットフォームや、関連するソフト・アプリ開発なども行います。
実装するAIモデルやデバイスの選定も柔軟に行うため、会社の業務に適したシステムとスマートデバイスを構築できるのが魅力です。
エッジAI受託開発会社のサービス内容
エッジAI受託開発会社では、主に次のようなサービスを提供しています。ただし、企業によって提供しているサービスの範囲は異なります。
| 主要なサービス内容 | 概要 |
|---|---|
| 要件定義 | 現在の課題や導入の目的などをヒアリングしたうえで、どのようなAIシステムを開発するか、デバイスの検討なども含めて方向性を定めます。 |
| PoC(概念検証) | PoCは、導入するAIが実際に成果を出せるか確認するため、小規模で試作や実験を行うことです。簡易モデルや開発キットを使い、技術的に実現可能か確認します。 |
| 学習データセットの作成 | 社内から学習に必要なデータを収集し、AIが学習できるよう、最適な形に処理を行います。 |
| AIモデルの選定と学習 | AIモデルを選択し、作成したデータセットを学習させます。完了した後はアウトプットの精度を確認し、必要に応じて追加学習を行います。 |
| AIモデルの最適化 | 学習済みのAIモデルを、デバイスの小型コンピューターへ実装できるよう最適化したり、軽量化したりします。 |
| デバイスのカスタマイズ・開発 | AIが実装されるデバイスを、必要に応じてカスタマイズします。独自でデバイス開発を行うケースもあります。 |
| プラットフォームやアプリなどの開発 | デバイスが記録した情報の集約や分析、デバイス操作画面など顧客のニーズに合わせて周辺システム・機器を開発します。 |
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エッジAI受託開発会社の費用相場
エッジAI受託開発会社の費用は、PoCでも数百万円、本番環境への実装は数百万~数千万円ほどかかる見込みです。
エッジAIは、本番環境への開発費用が高額になりやすい特徴があります。エッジAIではAIを実装し現場で長期間稼働できるよう、高性能かつ耐久力のあるデバイスが必要であり、設置台数が増えればさらに金額も高くなります。
また、現場環境やニーズによって、デバイスのカスタマイズや特注品が必要になった場合は、1台で数十万円になるケースも考えられます。保守費用は、AIモデルの継続的な再学習や機能追加などに加え、デバイスの故障対応や交換、点検などに必要です。
エッジAI受託開発会社の比較ポイント
エッジAI受託開発会社を検討する際は次のポイントに注意しましょう。
- 自社のニーズと類似する開発実績の確認
- エッジAIに関連する技術への対応
- 情報セキュリティやガバナンスへの対応
それぞれ詳しく解説します。
自社のニーズと類似する開発実績の確認
エッジAI受託開発会社の開発実績を確認しましょう。一口に開発会社といっても、得意とする技術や業種、実装できるデバイスなどには違いがあります。
たとえば、BANSOUXは製造業の現場支援を得意としており、紙やExcelで管理していた情報のデジタル化や、AIを活用した業務プロセスの効率化に対応可能です。株式会社エイシングのように、デバイス上でAIが継続的に学習する独自技術をもち、製造業の現場に強みをもつ会社もあります。
そのほかにも、エッジAIは次のようなシステムで活用されています。
- スマホの音声認識や画像認識システム
- 車載カメラやセンサーによる異常検知システム
- カメラを使った人の行動データの記録・解析システム
- 部屋の形を認識し、最適なルートを計算するロボット掃除機
自社で開発したいシステムやデバイスなどを確認し、自社と類似する業種の会社へのAIシステム導入実績がある会社を探しましょう。類似実績があれば、業種特有のニーズも理解してもらいやすく、自社でも同様の成果が期待できるかもしれません。
エッジAIに関連する技術への対応
エッジAI以外の技術に対して、どの程度対応できるかも確認しましょう。エッジAI開発ではデバイスへの実装が必要なため、AIモデルの開発以外にもIoTやセンサー制御、ネットワーク構築などさまざまな技術が必要になります。
場合によっては、デバイスの設計や、ネットワークの配線工事なども必要です。こういった技術に対して幅広く対応できる企業であれば、より柔軟にニーズをくみ取り、自社にフィットしたシステムの開発が期待できます。
情報セキュリティやガバナンスへの対応
情報セキュリティや情報管理をどの程度厳格に行っているかも重要です。エッジAI開発を含めてAI開発では、AIモデルを自社の業務へ適用させるため膨大な量の情報を提供して学習させる必要があります。
情報の中には機密情報や個人情報なども多く含まれているため、これらの流出を防ぐ対策がどのように行われているか確認しましょう。
たとえば、富士ソフト株式会社はプライバシーマークを取得し、厳格な情報セキュリティ体制を構築しています。
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エッジAI受託開発会社の比較表
| 会社名 | 特徴・強み | 料金 |
|---|---|---|
| BANSOUX | 製造業の紙とExcelからの脱却を支援。AIを活用した業務プロセスの効率化 | 要問い合わせ |
| 株式会社ARAYA | 独自AIモデル構築やエッジデバイス組み込みなど、各分野で多数のプロフェッショナルが在籍 | 要問い合わせ |
| 富士ソフト株式会社 | デバイスの選定や独自のカスタムデバイス開発に強く、専任のサポートもつく | 要問い合わせ |
| 株式会社ヘッドウォータース | マイクロソフトの上位認定パートナーで、生成AI×エッジAI活用の技術開発に強み | 要問い合わせ |
| 株式会社エイシング | 独自技術によりデバイス上で継続的に学習ができる、機械の振動を迅速に抑制する固有の制御AI技術に強み | 要問い合わせ |
エッジAI受託開発会社のおすすめ比較5選
エッジAI受託開発会社でおすすめの企業を紹介します。
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BANSOUX
- 紙とExcelからの脱却を支援
- Googleスプレッドシートなどの活用
- AIを活用した業務プロセスの効率化
BANSOUXは、株式会社RECAREが提供するエッジAI受託開発サービスです。製造業の現場において、点在するデータを一元化し、自動で回る仕組みを構築可能です。身近なツールへAIやSaaSを連携させ、アナログなデータをデジタル化します。
単純なデータ連携にとどまらず、AI技術を組み込んだ高度なシステム構築に対応します。現場で収集したデータやSaaS上の情報に対し、AIによる分析や自動化ロジックを適用可能です。
BANSOUXの価格・料金プラン
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株式会社ARAYA
- 要件定義から実装まで一気通貫で対応
- さまざまな手法でモデルを軽量化・小型化
- 多様なプロフェッショナルが多数在籍
株式会社ARAYAは、エッジAIの要件定義からスマホといったデバイスへの実装までワンストップで提供している企業です。要件定義の段階で、必ずしもエッジが必要ないと考えられた場合は、クラウドとの分担なども考慮して開発ができます。
また、独自AIモデル構築やエッジデバイス組み込みなど、各分野で多様なプロフェッショナルが在籍しているのも特徴です。最新技術を学びつつ顧客の事業領域の知識も学習するため、自社の業種や業務にマッチしたエッジAI開発が期待できます。
株式会社ARAYAの価格・料金プラン
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富士ソフト株式会社
- カスタムデバイスの独自開発にも対応
- 専任サポートがハード・ソフト両面から技術的にサポート
- 独自開発したソリューションでAIを高速化
富士ソフト株式会社は、AIシステム構築はもちろん、デバイスの開発にも対応しており、シームレスにエッジAIが開発できる企業です。富士ソフトは大規模なシステムインテグレーターであり、現場で使われるデバイスの開発知識やノウハウが蓄積されています。
そのため、エッジAIを実行するデバイスも、富士ソフトが取り扱う中から最適な提案ができ、必要に応じてカスタムデバイスの独自開発にも対応します。またハード・ソフト両面に対応したエキスパートが専任サポートにつきます。
富士ソフト株式会社の価格・料金プラン
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株式会社ヘッドウォータース
- AI分野におけるマイクロソフトの上位認定パートナー
- 生成AIとエッジAI活用による技術開発
- 独自開発ツールで機械学習工程を効率化
株式会社ヘッドウォータースは、マイクロソフトの上位認定パートナーであり、生成AIとエッジAI活用による技術開発を行っている企業です。マイクロソフトのAI分野において、パートナーの中でも高度な専門性と豊富な実績をもつと認められた上位パートナー資格をもっています。そのため、マイクロソフトのAI技術に興味のある企業におすすめです。
また、生成AIとエッジAIを組み合わせた技術の開発を行っているのも特徴です。オフライン環境のデバイスでも言語モデルを搭載できるようになるため、画像やテキストなど数種類の情報に対応したエッジAI開発が期待できます。
株式会社ヘッドウォータースの価格・料金プラン
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株式会社エイシング
- デバイス上で学習と予測ができる
- デバイスに追従した追加学習で精度を向上
- 機械の振動を迅速に抑制する、固有の制御AI技術
株式会社エイシングは、製造業のエッジAI開発に強みをもつ企業です。独自技術により、通常はクラウド上で行うAIの学習を、デバイスの小型コンピューター上で行えるのが特徴です。現場へ導入後も常に学習が続けられ、デバイスごとの経年劣化や環境変化に追従します。
また、固有の制御AI技術をもっているのも強みです。起動時などに起こる機械の振動をAIで迅速に抑制できるため、振動による不良品の低減が期待できます。
株式会社エイシングの価格・料金プラン
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エッジAI受託開発会社を利用するメリット
エッジAI受託開発会社を利用するメリットとしては、次のことが挙げられます。
- モデルやデバイスを選択できる
- 規模が大きく複雑なシステムもつくりやすい
- 独自の要件やルールに対応できる
モデルやデバイスを選択できる
エッジAIの受託開発では、AIモデルやデバイスを柔軟に選択できるのがメリットです。
たとえばAIモデルは物体検出特化モデルや、超軽量な音声認識モデルなどそれぞれに得意分野や重さなど特徴が異なります。デバイスにおいても、たとえばエッジAI向けカメラは、室内用や防水・防塵構造など多くのメーカーからさまざまなものが販売されています。
受託開発では顧客の課題やニーズ、導入目的などを丁寧にヒアリングしたうえで、これらの幅広い選択肢から適したモデル・デバイスを提案してもらえます。
どれを選ぶべきか悩んでいる場合はアドバイスをもらえ、必要であれば独自モデルも構築できるため、最適なモデル・デバイスによるシステム構築が期待できます。
規模が大きく複雑なシステムもつくりやすい
エッジAIの受託開発では、規模が大きく複雑なAIシステムの構築も可能です。
エッジAIを活用したシステム開発では、たとえば車載カメラとセンサーを連動させた異常検知システムのように、複数のデバイスを連動させたシステムが必要になるケースもあります。
しかし複数のデバイスによるエッジAIを開発する場合、各デバイスごとのエッジAI開発に手間がかかるります。さらに、各デバイスのデータを統合して分析するシステムやネットワークの構築などが必要です。
こういった大がかりなシステム開発は自社だけで対応するのが難しく、手間や時間もかかるため、外注することで実装までの時間短縮や従業員の負担軽減につながります。
独自の要件やルールに対応できる
独自の要件やルールに対応できるのも、エッジAI開発のメリットです。エッジデバイスへ実装される前に、自社の情報を収集してAIモデルへ学習させるため、自社にしかない特殊な要件やルールなどにも柔軟に対応できます。
現在の業務フローややり方をシステムに合わせる必要なく、AIシステムを業務へ組み込めるため、現場へ定着しやすくなります。
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エッジAI受託開発会社を利用するデメリットや注意点
エッジAI受託開発には、次のようなデメリットや注意点があります。
- アップデートやメンテナンスが難しい
- デバイスの単価や導入コストが高くなりやすい
アップデートやメンテナンスが難しい
エッジAI開発のデメリットは、アップデートやメンテナンスの難しさです。遠隔アップデートに対応していない場合、、現地でのメンテナンスが必要になるケースがあります。
受託開発はAIモデルやデバイスに大幅なカスタマイズを行っていることも多く、仕様を把握できずに自社だけで管理できなくなる可能性もあります。
デバイスの単価や導入コストが高くなりやすい
エッジAI開発は、導入コストが高くなりやすいことにも注意しましょう。
エッジAIでは小型コンピューターを搭載したスマートデバイスの導入がセットであり、設置工事も必要なため、設置台数が多いとそれだけで導入コストは高額になります。
また、受託開発でデバイスのカスタマイズや特注デバイスの製作が必要になれば、デバイスの単価も高額になるでしょう。
単価が上がれば設置台数の分だけ金額が増えるため、事前に予算を伝えたうえで、開発するシステムやデバイスの選定は慎重に行うのがおすすめです。
エッジAI受託開発会社に関するよくある質問(FAQ)
エッジAI受託開発会社に関するよくある質問を取り上げます。
AIやデバイスの知識がない状態でもエッジAI開発を依頼できますか?
はい、企画から実装まで一気通貫でサポートできる会社を選べば可能です。
「どのような課題をどういった形で解決したいか」を事前に洗い出しておくことで、要件定義からAIモデル・デバイスの選定、デバイスへの実装までまとめて対応してもらえる可能性があります。
工場や屋外など、過酷な環境にも設置できますか?
エッジAIが実装されるデバイスを防水・防塵対応といった、耐久力の高いものにすることで設置可能です。設置場所の環境を細かく伝え、委託先の企業とともに最適なデバイスを検討しましょう。
エッジAI受託開発会社の導入を検討しよう
エッジAI受託開発会社に依頼することで、自社の課題やニーズにあったAIモデルやデバイスを選択できます。自社のデータを学習したAIが作業を自動化してくれるため、大幅な業務の効率化が期待できるでしょう。
開発会社を選ぶ際には、次のポイントを意識することが大切です。
- 自社のニーズと類似する開発実績の確認
- エッジAIに関連する技術への対応
- 情報セキュリティやガバナンスへの対応
エッジAI受託開発会社をより深く検討したい場合は、各会社に見積もりを依頼し、打ち合わせを重ねたうえで比較検討するとよいでしょう。
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