こんな課題を解決したい方は、クラウドPBXの導入がおすすめです。
しかし、クラウドPBXは製品ごとに通話品質・料金体系・対応機能が大きく異なり、「結局どれを選べばいいかわからない」という声を多くいただきます。
そこで「SaaS導入推進者が選ぶサイト第1位」のボクシルが、おすすめクラウドPBX8選の資料と、機能・料金プランをまとめた『比較表』を用意しました。導入を検討している方は、『比較表』を使って自社の条件に合うツールを絞り込んでみましょう。
クラウドPBXとは
まず、PBXとは「Private Branch eXchange」の略で、構内交換機、つまり企業内の電話交換機を意味します。PBXは、複数の電話回線を集約し、内線同士の接続や外線と内線の接続をコントロールするシステムで、企業やコールセンターで導入されています。
クラウドPBXとは、PBXをクラウド化し、インターネット上で内線や外線通話、転送などのビジネスフォンで行える電話機能を利用できるサービスです。従来のPBXと比べて、場所にとらわれず電話環境を構築でき、Webブラウザやアプリから簡単に設定を行えます。

クラウドPBXはクラウドで利用するため、インターネットに接続できればどこでも利用可能です。IP-PBXと比べコストが低く、簡単に導入できるのがメリットです。
クラウドPBXと従来のPBX・ビジネスフォン・IP電話の違い
クラウドPBXを検討する際、似た名称のシステムと混同しやすいため、まずは電話システムの種類ごとの違いを整理しておきましょう。
| 種類 | 設置場所 | 主な特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| クラウドPBX | クラウド(インターネット上) | 主装置不要・スマホ内線化・拠点間内線が容易 | テレワーク/多拠点/拡張予定のある企業 |
| IP-PBX(オンプレミス型) | 自社サーバー | カスタマイズ性が高い/自社運用が必要 | 独自要件・大規模運用の企業 |
| レガシーPBX(従来型) | 自社オフィス内の主装置 | アナログ/ISDN回線中心・配線工事が必要 | 既存資産を活用したい企業 |
| ビジネスフォン | 主装置+専用電話機 | 小規模オフィス向け・PBXより簡易 | 少人数・1拠点の企業 |
| IP電話(050番号など) | クラウド/アプリ | IP回線で発着信・PBX機能は限定的 | 個人・少人数で番号があれば良い企業 |
クラウドPBXは「PBXの機能をクラウドで提供するサービス」であり、IP電話単体やビジネスフォンよりも内線・転送・着信制御などの企業向け電話機能が充実しているのが特徴です。
クラウドPBXを導入するメリット
クラウドPBXには、スモールスタートできる価格設定や場所を問わない内線、設定変更が容易といったメリットがあります。従来のPBXと比較すると、中小企業や拠点の多い企業でも利用しやすいのが特徴です。
具体的な導入メリットには次のようなものがあります。

内線電話に対応でき利便性が高い
クラウドPBXはインターネットで利用するシステムなので、外出先でもスマートフォンで内線電話に対応でき、日本全国さらには海外の拠点と内線で接続できます。環境を構築していれば、どこから架電されても好きな電話機に転送可能です。
テレワークに対応できる
クラウドPBXはインターネットで利用するため、従来のPBXとは異なりハードウェアの用意や設置、設定、配線工事が不要です。スマートフォンやパソコンにクラウドPBXのアプリをインストールするだけで利用できます。
また、クラウドPBXのCTI機能を利用すれば、電話番号から顧客情報を検索し画面に表示可能です。クラウドで受電から顧客対応までをまとめて管理できるので、コールセンターやヘルプデスク、カスタマーサポート、テレアポなどの受電業務の効率化を実現できます。
初期費用や通話コストを削減できる
クラウドPBXはハードウェアを設置しなくてよいので、耐用年数ごとで大型投資をする必要がなく、初期費用を削減できます。低価格で始められ、中小企業でも利用しやすい点がメリットです。
また、企業の成長にあわせた拡張も容易です。携帯電話やタブレット、パソコンを利用するので新しい機器を買わずに済みます。また、運用時はIP回線を利用することで、電話回線よりも通話料が安価になります。
設定変更を簡単に行える
従来のPBXは事業所の移転やレイアウト変更の際に、業者に依頼し環境を変更する必要がありました。しかしクラウドPBXは、クラウドで設定を変更できるため業者への依頼は不要です。自社で番号の追加や削除、変更するだけで設定完了です。保留や内線転送、外線転送、メモ録音の設定も簡単です。
クラウドPBXのデメリット・導入前に確認すべき注意点
メリットの多いクラウドPBXですが、導入前に把握しておくべきデメリットや注意点もあります。後述の「失敗事例」を防ぐためにも、以下のポイントは事前に確認しましょう。
インターネット環境に通話品質が左右される
クラウドPBXはインターネット回線を経由するため、回線が不安定な環境では通話品質が低下する可能性があります。Wi-Fi環境やオフィスネットワークの帯域、自宅のネット環境などを事前に確認しておくことが重要です。
既存の電話番号が引き継げない場合がある
現在利用中の電話番号(市外局番付き)をそのまま使えるかどうかは、サービスや回線契約の種類によって異なります。番号ポータビリティに対応しているか、どの回線種別から移行可能かは、必ず事前に確認しましょう。
ランニングコストが想定より高くなる場合がある
クラウドPBXは多くの場合、ユーザー数やID数に応じた月額課金です。利用人数が多いとランニングコストが想定より膨らむことがあるため、月額の総額をシミュレーションしてから契約しましょう。
セキュリティ対策はサービス側に依存する
通話データや顧客情報をクラウド上で扱うため、サービス提供事業者のセキュリティ対策レベルが自社のセキュリティ水準に直結します。第三者認証の取得状況や暗号化通信の対応有無を必ず確認しましょう。
\ 各サービスの特徴・メリットはこちら /
クラウドPBXの料金相場・費用の目安
クラウドPBXの料金は、初期費用・月額料金(ID数に応じた課金が一般的)・通話料の3つで構成されます。サービスや契約規模により幅がありますが、一般的な料金体系の目安は次のとおりです。
| 費用項目 | 料金体系の例 | 確認すべきポイント |
|---|---|---|
| 初期費用 | 無料〜数万円程度/契約により幅あり | キャンペーン適用条件、最低契約期間 |
| 月額基本料金 | 月額固定型 or ID数(ユーザー数)に応じた従量型 | 同時通話数の上限、内線番号数 |
| 1ID/1ユーザーあたり月額 | サービスにより数百円〜数千円台 | 必要なライセンス種別、最低利用ID数 |
| 通話料 | 固定電話/携帯電話/内線で異なる単価 | かけ放題プランの有無、海外通話の扱い |
| オプション費用 | FAX・録音・CTI連携などで個別課金 | 標準機能とオプションの切り分け |
同じ「月額○○円〜」という表記でも、ID単価なのか企業単位の固定額なのかで総額が大きく変わります。必ず「自社の利用人数で総額いくらになるか」をシミュレーションしてから比較しましょう。
ボクシルの『比較表』では、各サービスの料金プラン・初期費用・最低利用ID数をまとめて比較できます。社内稟議用の資料としても活用できますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
\ 料金プランを横並びで比較できる『比較表』はこちら /
クラウドPBXの選び方
クラウドPBXを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- クラウドPBXの導入目的を確認する
- 通話品質・音質を比較する
- 課題解決できる機能を搭載しているか
- 企業規模に合った料金設定か
- セキュリティ面の強さは十分か
- 既存の電話番号を引き継げるか
- サポート体制・導入実績は十分か
それぞれの選び方ポイントについて説明します。
クラウドPBXの導入目的を確認する
クラウドPBXを導入する際は、まず導入目的を確認しましょう。解決したい課題や実現したいことを明確にしたうえで、それらに対応できるサービス選びが重要です。
主なクラウドPBXの導入目的には次のようなものがあります。

通話品質・音質を比較する
利用するクラウドPBXや利用する環境(テレワーク・リモートワーク時のWi-Fi環境やオフィスのネットワーク環境など)によっては、通話品質、音質が安定しない場合もあります。
通話品質を比較する際は、総務省が定める音声品質クラス(クラスA/クラスB/クラスC)への対応状況や、提供事業者が公開する遅延・パケットロスの基準値を確認しましょう。重要な顧客対応で利用する場合は、無料トライアルやデモを通じて実際の通話品質を確かめておくのも有効です。
課題解決できる機能を搭載しているか
テレワークに対応したい、営業業務を効率化させて生産性を上げたいなど、解決したい課題に合った機能が搭載されているか確認しましょう。クラウドPBXには基本的にスマートフォン・PCの内線化や保留転送のような機能が搭載されています。
【基本機能】
- 内線通話・外線通話
- 転送機能
- 録音機能
- IVR(自動音声応答システム・自動音声ガイダンス機能)
サービスによっては次のような機能もあります。
【特徴的な機能】
- 録音
- 文字起こし
- スケジュール機能
- 新人教育
- 通話データの分析機能
- SFA連携(SalesforceやKintoneなど)
- FAX機能
- CTI機能
- ささやき機能(モニタリング機能)
ビジネスフォンとしての機能だけでなく、上記のような通話データを分析できる機能や、インターネット回線でFAXの送受信ができる機能を搭載していると便利です。解決したい課題と必要な機能を照らし合わせておけば、より便利な使い方ができるでしょう。
企業規模に合った料金設定か
クラウドPBXは中小企業や大企業、大手企業など、導入規模、利用する従業員数によって価格帯が変化する場合もあります。企業規模に合った料金形態か、似たタイプの企業の実績はあるか確認し、ランニングコストに見合う金額なのか見極めましょう。
特に「ID単価×利用人数」の総額シミュレーションは必ず行いましょう。最低利用ID数や同時通話数の上限が設定されているサービスもあるため、自社の利用シーンに合うかチェックが必要です。
セキュリティ面の強さは十分か
自社が求めるセキュリティ要件をクリアしているかも重要なポイントです。セキュリティ対策の強さを比較する際は、次の項目を確認しておくと良いでしょう。
- ISMS/ISO27001認証やプライバシーマークなどの第三者認証を取得しているか
- ファイアウォール、通信の暗号化、ウイルスチェックなどのオプションはあるか
- 二段階認証やIPアドレス制限はあるか
クラウドPBXを安心して利用するために、サービスがどのようなセキュリティ体制を構築しているかは重要なポイントです。
既存の電話番号を引き継げるか
クラウドPBXの導入時に確認しておきたいのが、現在使っている電話番号(代表番号や0ABJ番号など)を引き継げるかどうかです。引き継ぎ可否は、現在の回線種別(NTT東西のアナログ/ISDN/ひかり電話 など)とサービスの対応状況により異なります。
番号ポータビリティに対応していない場合は新しい番号での運用となるため、名刺・ホームページ・取引先への周知コストも考慮する必要があります。
サポート体制・導入実績は十分か
電話は業務の生命線であるため、トラブル発生時のサポート体制は重要な比較ポイントです。以下の点を確認しましょう。
- サポート対応時間(平日のみ/24時間365日 など)
- 問い合わせ手段(電話/メール/チャット)
- 導入時の初期設定支援の有無
- 自社と類似する業種・規模での導入実績
特に同業他社や同規模の企業での導入実績が豊富なサービスは、自社のユースケースにフィットしやすい傾向があります。
\ 『比較表』で機能・料金をくらべてみる /
クラウドPBXの比較ポイント
クラウドPBXを「どのサービスを選ぶか」の段階で迷う方が多いため、複数サービスを比較する際の代表的な評価軸を整理しました。
| 比較軸 | 確認すべき項目 |
|---|---|
| 料金体系 | 初期費用/月額固定 or ID従量/最低契約期間/通話料金 |
| 通話品質 | 音声品質クラス/同時通話数の上限/海外利用時の品質 |
| 機能の充実度 | IVR/録音/CTI/FAX/文字起こし/SFA・CRM連携 |
| 対応端末 | スマホアプリ/PCソフトフォン/IP電話機/既存ビジネスフォン流用可否 |
| 番号引き継ぎ | 市外局番の取得可否/番号ポータビリティの対応範囲 |
| サポート | 対応時間/導入支援/トラブル時の対応/同業界での実績 |
| セキュリティ | 第三者認証/暗号化/IP制限/二段階認証 |
| 拡張性 | ID追加・削除の容易さ/拠点追加時の運用/API連携 |
自社にとっての優先順位を3つほど決めてから比較すると、サービス選定がスムーズに進みます。「全部の機能を満たすサービス」ではなく、「自社の要件を満たす最小限のサービス」を選ぶのが失敗を防ぐコツです。
ボクシルの『比較表』では、各サービスを上記の比較軸に沿って整理しています。複数の選定担当者で議論する際の共通資料としてもご活用いただけます。
クラウドPBXの導入で失敗しないために
クラウドPBXの失敗事例を調べると次のような内容が多くありました。
- コスト削減にならなかった
- 音質が悪く、通話がつながらない
- クラウドPBXのスマホアプリが使いづらい
- セキュリティ面で事故が起きた
- 既存番号が引き継げず周知コストが発生した
- サポートが手薄でトラブル時に業務が止まった
このような失敗を防ぐためにも、サービス導入前の情報収集は徹底的に行いましょう。クラウドPBXの導入で成功している企業は、事前の情報収集やサービス比較を入念に行っています。まずは、これまで紹介した選び方を参考に、『比較表』を使って自社に合うサービスを絞り込んでみましょう。
クラウドPBXに関するよくある質問
クラウドPBXとIP電話の違いは何ですか?
IP電話はIP回線を利用して発着信ができるサービスを指し、050番号などの個人利用も含めた広い概念です。一方クラウドPBXは、PBX(構内交換機)の機能をクラウドで提供するサービスであり、内線・転送・着信制御など企業向けの電話機能が充実しています。クラウドPBXの多くはIP電話技術を基盤として動作しています。
クラウドPBXとIP-PBXの違いは何ですか?
IP-PBXは自社内にPBXサーバーを設置するオンプレミス型です。一方クラウドPBXは、提供事業者のクラウド環境上にPBX機能が用意されたサービス型です。クラウドPBXは初期費用や保守負担が小さく、テレワークや拠点追加にも柔軟に対応できる点が特徴です。
クラウドPBXは既存の電話番号をそのまま使えますか?
番号ポータビリティに対応していれば、既存番号をそのまま利用できる場合があります。ただし、現在契約している回線種別やサービス側の対応状況により可否が異なるため、必ず導入前に確認しましょう。対応していない場合は新しい番号で運用するか、既存番号は転送設定で活かす方法があります。
クラウドPBXは中小企業でも導入できますか?
クラウドPBXは主装置や配線工事が不要で、初期費用を抑えてスモールスタートできるため、中小企業や個人事業主の方でも導入しやすいサービスです。最低利用ID数が少ないプランを提供するサービスもあるため、自社の利用人数に合うプランを比較検討しましょう。
クラウドPBXの導入にはどれくらい時間がかかりますか?
従来のPBXは設置工事を伴うため数週間〜数か月かかるケースもありますが、クラウドPBXはアプリのインストールと設定のみで運用開始できることが多く、最短で数日〜2週間程度で利用開始できる場合があります。ただし、既存番号の引き継ぎを行う場合は別途手続き期間が必要です。
クラウドPBXは通話品質に問題はありませんか?
インターネット回線を利用するため、回線環境によっては通話品質が変動する可能性があります。サービス選定時には総務省の音声品質クラスへの対応や、無料トライアル時の品質確認を行いましょう。オフィスのネットワーク帯域や無線LAN環境の整備も重要です。
各サービスの導入実績や特徴、よくある質問がまとまった資料は下記ボタンから無料でダウンロードできます。導入前の下調べにぜひお役立てください。
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