迅速で正確な意思決定を可能にするBIツール。
専門知識がなくても、各担当者レベルでデータに基づいた判断ができるようになります。
しかし、導入を進める企業は慎重になる必要があります。
「会社の仕組み・文化にマッチしなかった」「操作性が悪く使いづらい」「想定していたより費用対効果が悪い」などの問題が発生すると、かえって業務効率が下がったり、定着せず使われなくなってしまうケースもあるためです。
そこで「SaaS導入推進者が選ぶサイト第1位」のボクシルが、おすすめBIツール8選の資料と各サービスの料金・機能をまとめた『比較表』を用意しました。導入前の下調べにぜひお役立てください。
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BIツールとは
BIツールは、ERPや基幹システムによって蓄積されたデータを分析および可視化するためのツールです。主な機能には、定点観測するレポーティング、要因分析するOLAP分析、新たな知見を得るデータマイニング、計画策定に便利なプランニングなどがあります。
「BIツールはいらない」「導入に失敗した」という声もありますが、必要かどうかは企業のニーズや状況によって異なるため、ツールの機能や特徴について理解しておきましょう。

BIツールの代表的な機能にはレポーティング、OLAP分析、データマイニング、プランニングなどがあります。各機能でできることと目的・役割は次のとおりです。
| レポーティング | OLAP分析 | データマイニング | プランニング | |
|---|---|---|---|---|
| できること | 定期的なレポート作成 | 多角的なデータ分析 | 未知の傾向分析 | 予測数値の算出 |
| 目的・役割 | 報告や観測向けの資料 | 事例の要因分析 | 新たな角度からの調査 | 売上や在庫の予測 |
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BIツールのシェア No.1は「MicroStrategy ONE」
BIツールの導入に携わった1,603人を対象にBOXILが独自アンケート※1を実施し、導入したBIツールを尋ねたところ、以下の結果が得られました。

シェアが最も多かったのは、MicroStrategy ONEで9.23%。その後にPower BIが8.67%、Tableauが6.36%、Boardが5.36%、ClicDataが5.30%、Domoが5.18%、GoodDataが5.18%、Zoho Analyticsが5.18%と続きます。これらの8社で全体の約50.46%を占めていました。
上位を占めるBIツールは、データの可視化機能や分析の柔軟性において高い評価を得ているサービスが多く、企業のデータドリブン経営をサポートする強力な機能を備えています。「MicroStrategy ONE」や「Power BI」は、大企業から中小企業まで幅広い規模の組織に対応できるスケーラビリティを持ち、「Tableau」直感的な操作性と見やすい画面に定評があります。
また、近年はクラウドベースのBIツールが台頭しており、導入の手軽さやコスト面での優位性も顧客獲得の要因となっています。AIや機械学習機能の統合も進み、予測分析や自然言語クエリなどの先進機能を提供するツールが市場シェアを伸ばしています。企業がデータ活用を経営戦略の中心に据える傾向が強まる中、これらの高機能BIツールの需要はさらに拡大すると予想されます。
※調査概要:インターネット調査にてBIツールの導入に携わった全国20〜60代の1,603人へ実施。本調査の期間は2025年3月18日〜20日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある
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BIツールの選び方
BIツールの選び方には次のようなものがあげられます。いずれにおいてもどの規模で導入を進めるかが鍵となるため個人利用なのか、部署単位での利用なのか、あるいは全社的に利用するのか整理しておきましょう。
どのような観点でBIツールを比較すればいいのか、各項目に沿って解説します。
データ管理対応か分析特化か
BIツールには、データ管理が可能なBIツールと分析に特化しているBIツールが存在します。データ管理機能が付帯しているBIツールは、ETLやDWHといった機能を搭載。そのため、データ管理ができるBIツールはETLツールやDWHを導入していない企業に、分析特化のBIツールはそれらの環境が整っている企業におすすめです。

※BIツールとして最低限の機能は図の一番右「BI」のみ。データ管理が可能なBIツールは「DWH」も機能として有す
個人単位、部署単位、全社単位のどの規模で利用するかによっておおまかに次のようにふるいにかけられます。個人で使う際はすぐに使い始められるBIツールを、全社で使う場合はデータ分析基盤を整えられるBIツールを選ぶとよいでしょう。

データ管理機能の有無による違いは次のとおりです。
| データ管理の機能あり | データ管理の機能なし | |
|---|---|---|
| 強み | ETLやDWHとしても利用可能 | シンプルなため扱いやすくコストも割安 |
| 弱み | データ管理の設計が必要。料金が高くなりやすい | 可能なら別途ETLやDWHを用意したい |
クラウドとデスクトップ、オンプレミス
BIツールの導入形態は、クラウドとデスクトップ、オンプレミスの3つに大きくわかれます。クラウドはオンラインサービスと連携する方や小規模から始めたい方に、デスクトップは個人ですぐ始めたい方に、オンプレミスは全社的にデータ管理をしたい方におすすめです。

具体的な強みと弱みは次のとおりです。
| クラウド | デスクトップ | オンプレミス | |
|---|---|---|---|
| 概要 | インストールせずにオンラインで | 個人のパソコンにインストール | サーバーにインストール |
| 強み | 導入コストが低い。小さくはじめられる | 小さくはじめられる。オフラインで使える | 独自の設定をしやすい |
| 弱み | カスタマイズがしづらいケースあり | 大人数への展開が難しい | メンテナンスコストがかかる |
料金は予算内か
BIツールの料金は、データ管理機能を搭載しているか、どの導入形態を選ぶかによって料金が大きく異なります。料金が予算を超えてしまう場合は、データ管理機能をほかのツールにて代替的なできないか、クラウドまたはデスクトップにで運用できないか、アカウント数を減らせないかなどを検討しましょう。
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BIツールの導入で失敗しないために
BIツールには、さまざまな種類があり、サービスによって特化してる機能や特徴、料金に違いがあります。BIツールの導入を検討する際は、まず社内の課題を洗い出し、必要な機能を明確にしましょう。
必要な機能とコスト感を把握することで、各サービスの比較がしやすくなります。また、導入で失敗しないためには、事前の情報収集を念入りに行うことが重要です。
サービスごとの詳しい資料や、機能や料金をまとめた『比較表』はボタンから無料でダウンロードできます。導入前の下調べにぜひお役立てください。

