倉庫管理システムの費用相場と料金比較・おすすめサービス

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この記事では、倉庫管理システムの価格相場について紹介します。おすすめの倉庫管理システムの特徴や価格の紹介、システムの価格を決める要素もわかりやすく解説しています。導入する倉庫管理システムを探している方はぜひ参考にしてください。

倉庫管理システムの費用相場

倉庫管理システムの費用相場は、初期費用は0円〜15万円、月額費用は1万円〜15万円程度です。この目安は、主要な倉庫管理システム21サービスの料金を調査し、公開されている最も安い価格帯をもとに算出しています。

ただし、実際の料金は各ツールのプラン内容や提供される機能によって異なります。また、企業ごとの要望や課題によっては、別途見積もりが必要となる場合もあります。そのため、気になるサービスについては公式サイトから見積もりや相談を依頼することをおすすめします。

また、倉庫管理システムの費用は、導入形態や機能、規模などによって大きく異なります。クラウド型とオンプレミス型の費用相場について解説します。

クラウド型の費用相場

クラウド型の倉庫管理システムは、インターネット経由でサービスを利用する形態です。サーバーやソフトウェアなどを自社で用意する必要がなく、初期費用を抑えられるのが特徴です。

項目価格
初期費用数万円~数十万円程度
月額費用数千円~数万円程度

クラウド型のメリットは、初期費用が比較的安く、導入までの期間も短い点です。また、システムのアップデートやメンテナンスもベンダー側が行うため、運用負荷を抑えられる点も魅力です。

オンプレミス型の費用相場

オンプレミス型の倉庫管理システムは、自社でサーバーやソフトウェアなどを用意し、システムを構築する形態です。初期費用は高額になりますが、自社のニーズに合わせてシステムをカスタマイズできるのが特徴です。

項目価格
初期費用数百万円~数千万円程度
ランニングコスト(保守費用、システム運用費用など)年間数十万円~数百万円程度

オンプレミス型のメリットは、自社の業務に合わせてシステムを自由にカスタマイズできる点です。セキュリティ面で安心感がある点もメリットとして挙げられます。

【調査】倉庫管理システム21サービスの費用・料金比較表

主要な倉庫管理システム21サービスの初期費用と月額費用を調査。公式サイトに記載がないサービスを除くと、次のような傾向が見られました。

  • 初期費用は、最安値が5万円以内のサービスが多い
  • 月額費用は、最低価格が1万円ほど
  • 費用はアカウント数、利用ユーザー数、機能の種類などで変動する
サービス名 初期費用 月額費用 補足
ロジザードZERO要問い合わせ要問い合わせ
ci.Himalayas/R2要問い合わせ要問い合わせ
クラウドトーマス要問い合わせ90,000円
ONEsLOGI/WMS要問い合わせ要問い合わせ
SLIMS要問い合わせ150,000円
W3 SIRIUS要問い合わせ要問い合わせ
ShipHub要問い合わせ63,500円~
EncycloWMS要問い合わせ要問い合わせ
W-KEEPER要問い合わせ要問い合わせ
W3 MIMOSA要問い合わせ要問い合わせ
Xble要問い合わせ要問い合わせ
タナヨミ147,000円10,000円~初期費用は参考価格、月額費用は最低価格
ZIZAIA WMS 2.0要問い合わせ要問い合わせ
LOGI-Cube STORAGE要問い合わせ要問い合わせ
logiec要問い合わせ10,000円受注件数100件以降は従量課金が発生
LIFE-Vision要問い合わせ要問い合わせ
Air Logi35,000円10,000円~
AnyLogi0円25,000円月額費用は月間出庫件数が500件未満の場合に発生するシステム利用料
LMS-GLOBAL要問い合わせ要問い合わせ
mylogi0円15,000円
GoQSystem30,000円15,000円

倉庫管理システムの料金モデル

倉庫管理システムには大きく2つの料金モデルがあり、それぞれおすすめの企業が異なります。

1. 固定料金型(システム利用料が一定)

固定料金型は、利用規模やユーザー数に関係なく、システム全体に対して一定額の料金が設定されているモデルです。コストを見通しやすい点が特徴です。ただし、実際には出荷件数やオプションの内容によって金額が変動することもあるため、完全な固定料金にならない場合もあります。

2. 従量課金型(出荷件数・作業件数に応じて変動)

出荷件数や入庫件数など、物流処理の件数に応じて料金が発生する課金モデルです。一定件数を下回る場合のみ月額システム料が固定で発生し、それ以外は作業単価ごとに従量で請求されるサービスもあります。EC物流のように繁忙期と閑散期で荷量が大きく変わる企業と相性の良い料金体系です。

倉庫管理システムの費用内訳

倉庫管理システムの費用は、初期費用と月額費用(または年額費用)の2つが基本で、さらに必要に応じてオプション費用が発生します。

初期費用

初期費用は0円のサービスもある一方で、倉庫規模の調査やシステム設定、マスタ登録などが必要な場合、設定代行や倉庫ごとの個別カスタマイズに応じて追加費用が発生するケースがあります。

特にWMSは現場の運用に合わせて設定を調整する必要があるため、要件定義や初期導入支援を依頼すると金額が大きく変動しやすい点に注意が必要です。コストを抑えるには、倉庫側で対応できる作業範囲を事前に明確にし、社内で準備できる部分を整理しておくと安心です。

月額費用・年額費用

月額費用(または年額費用)は、システムの機能範囲や出荷件数、サーバー容量などに応じて決まることが一般的です。月額10,000円台のサービスもあれば、月額150,000円の料金帯も存在し、利用する倉庫規模や処理量によって大きく変動します。

また、従量課金型の場合は繁忙期にコストが増える可能性があり、複数倉庫を連携する場合や追加拠点が増える場合も料金が上がりやすいです。必要な機能を過不足なく選びつつ、将来的な拠点増加も踏まえてプランを検討することが重要です。

【注意】見落としがちな追加オプション

倉庫管理システム導入時、初期費用と月額利用料だけで予算を組んでしまうと、予想外の追加コストが発生して驚くことがあります。実際に運用を始めてから「こんな費用も必要なのか」と困ることがないよう、見落としやすい追加オプションについても事前に確認しておきましょう。

チェック項目
追加機能 在庫分析、ハンディ端末連携、ロケーション管理の詳細化、温度帯管理
システム連携 ECカート連携、基幹システムとの在庫データ同期、配送システムとの連携
サポート 初期設定、現場オペレーションの導入支援、運用コンサルティング

費用対効果が高い倉庫管理システム

おすすめの倉庫管理システムを紹介します。それぞれの価格についても記載しているため、これから導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

GoQSystemは、物流管理にも対応した通販業務の一元管理システムです。

各モールやカートと連携し、通販業務を一括で管理できるほか、自社在庫の確認や備考欄の確認などを自動化したり、売上や受注数、リピーター情報をリアルタイムで把握したりできます。

料金プランは5種類あり、定額制のため目的に合わせて無駄なく利用したい企業におすすめのサービスです。

GoQSystemの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
フリープラン0円0円
受注管理プラン30,000円15,000円
受注・在庫連携管理プラン40,000円29,800円
受注・商品・在庫連携管理プラン50,000円44,800円
受注・商品・在庫連携出荷管理プラン100,000円64,800円

クラウドトーマスは、倉庫管理業務を熟知したエンジニアが開発した倉庫管理システムです。

CSV連携やAPI連携で入出庫・商品マスタ情報・出荷完了情報の受け渡しができるほか、送り状をピッキングリストとして活用し、出荷作業をペーパーレス化したり、現地とオンラインどちらでも物流のプロによる導入支援が受けられたりします。

料金プランはクライアントごとに異なり、BtoC、BtoBを問わず、さまざまな業種・業態の企業におすすめなサービスです。

クラウドトーマスの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
要問い合わせ要問い合わせ90,000円〜

SLIMS

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SLIMSは、物流センターの作業を効率化する倉庫管理システムです。

複数倉庫、複数寄託者情報を一元管理できるほか、デジタル技術との連携でAIによる品質検査やロボットによる搬送、IoTによる温湿度管理、商品外装箱の自動採寸などができます。

料金はプランや倉庫数によって異なるため、幅広い業種の企業におすすめのサービスです。

SLIMSの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
プロフェッショナル(6万明細以下)要問い合わせ150,000円
プロフェッショナル(6万明細超過~10万明細以下)要問い合わせ220,000円
オンプレミス要問い合わせ6,000,000円(一時費用)

Air Logi – 株式会社コマースロボティクス

Air Logiは、物流現場の業務効率化に特化した倉庫管理システムです。

マテハン機器や物流ロボットとデータ連携ができるほか、物流作業費の請求業務を自動化したり、送り状番号を自動発行したりできます。

料金プランは出荷件数による従量課金制です。無料の導入・カスタマイズ相談もできるので、無駄なコストを抑えたい企業におすすめのサービスです。

Air Logiの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
3PL倉庫プラン35,000円/初回ショップのみ10,000円〜
ショッププラン35,000円30,000円〜

W3 mimosa – 株式会社ダイアログ

W3 mimosaは、150以上の機能を標準搭載する倉庫在庫管理システムです。

荷姿、ロケ、ロット、賞味期限管理など多様な業務に対応できるほか、新規荷主案件への対応や新拠点構築時業務をそのままコピーしたり、各種外部システムサービスとも連携したりできます。

料金プランは出荷件数に応じた従量課金制で、月単位での契約も可能なため、あらゆる企業におすすめのサービスです。

W3 mimosaの料金プラン・価格

プラン初期費用月額料金
ライトプラン200,000円37,500円〜
スタンダードプラン200,000円62,500円〜
定額プラン200,000円1,000,000円〜(年額)
カスタマイズ要問い合わせ要問い合わせ

倉庫管理システムの価格を決める要素

倉庫管理システムの価格は、いくつかの要素によって決定されます。主な要素としては、次の4つが挙げられます。

  • 導入形態
  • 機能
  • 出荷件数
  • ユーザー数

導入形態

前述したように、倉庫管理システムにはクラウド型とオンプレミス型があります。一般的に、クラウド型は初期費用が安く、オンプレミス型は初期費用が高額になる傾向にあります。

機能

必要な機能によって価格が変わります。基本的な在庫管理機能に加えて、受発注管理、ピッキング支援、ロケーション管理、棚卸管理など、さまざまな機能があります。高度な機能や多くの機能を搭載するほど、価格は高くなるでしょう。

出荷件数

1日の出荷件数が多いほど、処理能力の高いシステムが必要になるため、価格が高くなる傾向があります。クラウド型の場合、出荷件数に応じて月額費用が変動するケースもあります。

ユーザー数

システムを利用するユーザー数が多いほど、ライセンス費用も高くなる傾向にあります。

自社にとって費用対効果の高い倉庫管理システムを選ぼう

倉庫管理システムは、物流業務の効率化に欠かせないツールです。しかし、システムによって機能や価格が大きく異なるため、自社の課題やニーズを明確にしたうえで、最適なシステムを選ぶ必要があります。

導入形態、機能、出荷件数、ユーザー数などを考慮し、費用対効果の高い倉庫管理システムを導入しましょう。複数のシステムを比較検討し、無料トライアルやデモなどを活用することで、より自社に合ったシステムを見つけられます。

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