NTTテクノクロスが提供するアカンサスは、社内の複数システムに散在するID台帳を自動的に一元化する管理ツールです。オンプレミス環境の業務システムから最新のクラウドサービスまで、管理対象側に特別な設定変更や改修を加える必要はありません。各システムから出力した異なるフォーマットのID一覧データをそのまま取り込むだけで、独自のルールに基づき従業員一人ひとりの保有IDを自動で名寄せして整理します。
退職者や異動者による不要なアカウントの削除漏れを自動で検知してレポートするだけでなく、各部門の責任者に利用継続の確認を依頼し、回答の回収までをWeb上で一元的に実施できます。属人的になりがちなExcelでの台帳管理から脱却し、正確で厳格なIT統制を実現します。国内ではりそな銀行や東京国際エアカーゴターミナルなど、確実なセキュリティ管理が求められる企業での確かな導入実績を持ちます。
簡単なインポートで既存システムに手を加えず一元管理を実現
アカンサスが持つ大きな強みは、既存の業務システムやクラウドサービス側に改修や設定変更を行うことなく、スムーズに利用を開始できる点にあります。一般的なID管理ツールでは連携のための開発が必要になる場面が多いですが、本システムでは各アプリケーションからエクスポートした既存のID一覧データをそのままインポートするだけで利用できます。
人事データや業務システムごとにバラバラの管理項目やフォーマットであっても、Web画面上で簡単に項目定義をカスタマイズして吸収できる機能を備えています。データを取り込んだ後は独自のロジックに則り、どの従業員がどのシステムのアカウントを保有しているかを「人」単位で迅速にひも付けて整理します。これにより、システム担当者が個別にメンテナンスしていた複数の台帳を無理なく統合し、全社的なアカウントの利用状況をひとつのプラットフォーム上で俯瞰して把握する環境を迅速に構築できます。
退職者や異動に伴って不要になったアカウントの放置は、情報漏洩などの重大なセキュリティリスクに直結します。本システムは、人事マスタの従業員一覧と各システムのID一覧を突き合わせ、「利用者」「利用者の候補」「利用者不明」の三種類に自動で振り分ける特徴を持ちます。この突合プロセスを通じて、本来であれば無効化しなければならない退職者の残存アカウントや、異動前の部署で付与されていた古い権限の削除漏れをシステムが的確に洗い出し、レポートとして出力します。目視による確認作業ではどうしても見落としが発生しがちですが、機械的な名寄せとチェックを挟むことで、利用実態のない幽霊アカウントの存在にいち早く気づくことができます。
誰にもひも付かないアカウントは「共有用」として別途管理することもできるため、例外的な運用実態にも寄り添いながら、常に正確で厳格なアクセス権限の統制状態の維持が可能です。
各部門への点検依頼と回答収集をWeb上で完結させる機能
定期的なアカウントの棚卸業務において、情報システム部門と各現場とのやり取りを効率化する機能も高く評価されています。従来の手法では、部門ごとにExcelの確認シートを作成してメールで送付し、期日までに回答を促したうえで、返却されたファイルを一つに統合するという煩雑な事務作業が発生していました。本システムを導入すれば、各部門の責任者に対する利用状況の点検依頼から、アカウントを「継続利用する」「削除する」といった回答の収集、さらには進捗状況のトラッキングに至るまで、すべてのプロセスをWeb画面上でシームレスに完結させることができます。管理部門による回答の集約の手間を大幅に削減でき、現場の確認担当者にとっても直感的なインターフェースで素早く回答できるという利点があります。全社を巻き込んだ大規模な点検作業であっても、双方の負担を最小限に抑えながらスムーズに遂行できます。