VMware vSphere

の料金・機能・導入事例

vSphereの大きな特徴の一つは、複数の物理サーバーをまとめて仮想化し、一つのプラットフォームで統合管理できる点です。分散していたサーバー資源（計算処理・ストレージ・ネットワーク）をプール化して一括制御できるため、大規模なインフラ運用の負荷を大幅に削減します。 WindowsやLinuxをはじめ約100種類のゲストOSに対応しており、既存システムをそのままスムーズに仮想環境へ移行可能です。 専用の管理コンソールからすべての仮想マシンを集中制御できるため、煩雑になりがちな運用管理が簡素化され、IT資源の効率的な活用が可能になります。 また、仮想マシンの追加や構成変更も容易で、業務の成長に応じて柔軟にシステムを拡張できる拡張性も完備。セルフサービス型のプロビジョニングにも対応しており、新規サーバー環境の構築を迅速に行えます。

サービス停止時間（ダウンタイム）の最小化によりビジネス継続性を高める高可用性が、vSphereの強みです。 HA 機能では、ハードウェア障害で停止した仮想マシンを別のサーバー上で即座に自動再起動し、サービス中断時間を極力短く抑えます。 さらに重要なワークロードには、冗長化構成で無停止稼働を可能にする FT 機能も利用できます。一方で、vMotion 機能を使えばサーバーメンテナンスの際に仮想マシンを稼働したまま他のホストへライブマイグレーションでき、定期保守によるサービス停止が不要になります。 また、DRS機能が各ホストのリソース使用状況を監視し、自動で負荷分散を行うため、特定サーバーへの負荷集中を防ぎ安定したパフォーマンスを維持可能です。

情報システム全体を守るセキュリティ対策も充実しています。仮想マシン単位でセキュリティポリシーを適用する仕組みや、エージェントレスでマルウェア対策を実現する機能（vShield Endpoint）の提供などにより、仮想環境を安全に運用可能です。 さらに、災害対策に役立つデータのレプリケーション機能やバックアップ機能も標準搭載されており、追加のソフトウェアを導入しなくても包括的な保護が可能です。 加えて、AI・機械学習・ビッグデータといった最新の高負荷ワークロードにも対応できるユニバーサルなプラットフォームで、クラウドネイティブなアプリケーションやDevOps環境の活用も強力に支援します。 なお、vSphere 7.0以降では Kubernetes を仮想基盤に統合する機能（vSphere with Tanzu）も提供されており、コンテナを含むモダンなアプリケーション基盤としても活用可能です。