【30秒で分かるこの記事の結論】
・営業研修は、「属人化」を解消し、再現性の高い営業プロセスを組織に定着させるための投資
・選定時は課題に合わせて「セールスイネーブルメント型」「ロールプレイ型」「eラーニング型」の3タイプから選ぶ
・代表的な営業向け研修サービスは「Grandcentralのセールスイネーブルメント」「HintBot」「Schoo for Business」など
営業向け研修サービスとは?
営業向け研修サービスとは、営業職に必要な知識やスキルを体系的に学べる教育プログラムを提供するサービスです。
自社の課題に合わせた集合研修やオンライン研修、eラーニング、ロールプレイ型の実践トレーニングなどを組み合わせて利用できます。個人の能力強化だけでなく、営業プロセスの標準化や共通言語づくりにも役立つのが特徴です。
営業向け研修サービスを活用すると、商談の組み立て方やヒアリング力、プレゼンテーション力などを計画的に強化できます。新人や中途社員の立ち上がりを早めつつ、ベテランのノウハウを形式知化できるため、組織全体の受注率向上や単価アップにもつながるでしょう。
近年は、オンライン商談の拡大や顧客ニーズの多様化により、従来の経験頼みの営業スタイルだけでは通用しにくくなっています。人材の流動化が進むなかで、個人の勘やセンスではなく、再現性の高い営業スキルとプロセスを組織として育てることが欠かせません。
営業向け研修サービスの選び方
営業向け研修サービスを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- 営業向け研修サービスの導入目的を確認する
- 営業向け研修サービスの内容を確認する
- 営業向け研修サービスの比較ポイントを確認する
- 営業向け研修サービスの料金・価格相場を確認する
営業向け研修サービスの種類を確認する
営業向け研修サービスは、大きく分けて「セールスイネーブルメント型」「ロールプレイ型」「eラーニング型」の3種類に分類できます。支援の範囲や学び方がタイプごとに異なるため、自社の課題に合う型を見極めることが重要です。
| タイプ | 主な特徴 | 適した企業・ケース |
|---|---|---|
| セールスイネーブルメント型 | 営業プロセスやKPI設計とあわせて研修を設計し、組織全体の再現性向上を狙う。戦略・マネジメントも含めて営業を「仕組み」で強化する。 | 営業ノウハウの属人化を解消したい企業や、組織的に受注率を高めたい中堅〜大企業。マネージャー育成や営業改革を同時に進めたい場合。 |
| ロールプレイ型 | 対面やオンラインでのロールプレイとフィードバックを中心に、応対品質や商談スキルを集中的に鍛える。短期間で現場での話し方や立ち振る舞いを変えやすい。 | 新人〜若手営業の商談スキルを底上げしたい企業や、電話・来客応対の品質をそろえたいコールセンター、インサイドセールス部門など。 |
| eラーニング型 | 動画やオンライン教材で時間と場所を選ばず学習できる。基礎知識のインプットや反転学習の事前学習に活用しやすく、多拠点・多人数にも展開しやすい。 | 全国に拠点がある企業や、営業と非営業を含め広くビジネススキルを学ばせたい会社に向くタイプ。研修コストを抑えつつ、継続的な学習環境を整えたい場合にも有効。 |
営業向け研修サービスの内容を確認する
営業向け研修サービスとひと口にいっても、提供される内容はサービスごとに異なります。どのようなメニューが用意されているのかを把握しておくと、自社の課題に合うサービスを選びやすくなります。
おおまかには、次のように分けられます。
| サービス内容 | 概要 |
|---|---|
| 営業基礎スキル研修 | 営業の役割理解や営業プロセス、ヒアリング、提案、クロージングなどの基礎を体系的に学ぶ研修。 |
| ロールプレイ・応対トレーニング | 実際の商談や電話、オンライン面談を再現し、トークや立ち振る舞いを練習しながら講師や上司のフィードバックを受けるトレーニング。 |
| マネージャー向け研修 | 目標設定や進捗管理、面談、コーチングなど、営業マネージャーに必要なマネジメントスキルを強化する研修。 |
| eラーニング・動画コンテンツ | 営業スキルやビジネス基礎をオンライン教材で学べるメニュー。スキマ時間の学習や反転学習の事前インプットに向く。 |
| アセスメント・診断 | ロールプレイや筆記テストなどを通じて、営業スキルや応対力を可視化し、個人ごとの強みと課題を明らかにする。 |
| コーチング・OJT支援 | 研修後の実務をサポートし、商談振り返りや個別コーチングを通じて、現場での行動定着を促すフォローアップメニュー。 |
営業向け研修サービスの比較ポイントを確認する
営業向け研修サービスを比較するときは、「どのような内容を学べるか」だけで判断するとミスマッチが生じやすくなります。
受講形式や対象者、運用負荷など、サービス内容以外の条件もあわせて確認することが重要です。
とくに検討の初期段階では、次のような観点を押さえておくと、合わないサービスを早い段階で候補から外しやすくなります。
| 比較ポイント | 確認したい内容・観点 |
|---|---|
| 受講形式・提供形態 | 対面、オンライン、ハイブリッド、eラーニングなど、自社の働き方と相性がよいかどうか。 |
| 対象者・階層 | 新人、若手、中堅、マネージャーなど、育成したい層をカバーできる設計か。 |
| カリキュラムのカスタマイズ性 | 自社の業界や商材、営業プロセスに合わせて内容をどこまでアレンジできるか。 |
| 研修の頻度・期間 | 単発か継続型か、短期集中か長期伴走かなど、育成プランとスケジュール感が合うか。 |
| 料金体系・予算感 | 受講人数や回数で変動するのか、定額制なのかなど、コスト構造と中長期の負担。 |
| 管理機能・運用負荷 | 受講管理やレポート機能の有無、担当者の手間をどこまで減らせるか。 |
| 研修後フォロー・定着支援 | 宿題、面談、コーチング、eラーニング連携など、行動定着の仕組みがあるか。 |
| 実績・講師の専門性 | 業界実績や導入事例、講師のバックグラウンドが自社のビジネスにフィットするか。 |
営業向け研修サービスの料金・価格相場を確認する
営業向け研修サービスの料金は研修型かeラーニング型かで大きく変わります。研修型のサービスでは買い切り型の料金形態が一般的で、1人あたり3万円ほどが目安です。ただ、料金は要問い合わせのサービスも多くあります。
eラーニングはクラウドサービスとして提供されていることが多く、月額制で利用するのが一般的です。1ユーザーあたり月額1,000円台から利用できるサービスもあります。
営業向け研修サービスのおすすめ比較3選【セールスイネーブルメント型】
営業組織変革を目指すセールスイネーブルメント型の研修サービスを紹介します。
Grandcentralのセールスイネーブルメント
- 営業組織全体の成果最大化を支援
- コンサル・研修・アセスメント提供
- トップセールスが現場を伴走
Grandcentralのセールスイネーブルメントは、営業組織全体の成果向上に特化したコンサルティング・研修サービスです。組織課題の可視化からカリキュラム設計、現場への伴走支援までを一気通貫で担い、属人化した営業を再現性の高いプロセスへ変えていきます。
アセスメント結果や行動データを踏まえて、課題に応じたカリキュラムやKPIを設計してくれる点が強みです。研修や社内の仕組みづくりまで一貫して支援してくれるため、研修後も成果につながる打ち手を継続的に磨いていけます。
Grandcentralのセールスイネーブルメントの価格・料金プラン
要問い合わせ
セントリーディングのオンライン営業研修
- 自社ターゲット顧客を題材に実習
- 少人数グループワークで実践指導
- オンラインで全国一律の研修を開催
セントリーディングのオンライン営業研修は、自社のターゲット顧客を題材にした実践型のプログラムです。課題解決型営業メソッドを軸に、顧客分析や提案内容の整理、営業方法の検討をオンラインのグループワークで行います。
営業手法をテンプレート化できる点が特徴です。研修で作成した営業シートや手法を組織で共有することで、属人的な営業活動を標準化し、研修後の実践と定着につなげられます。
セントリーディングのオンライン営業研修の価格・料金プラン
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ジェイックのオンライン・リモート営業研修
- オンライン商談に特化した営業研修
- 「4つの不」と顧客心理を体系的に学習
- ロールプレイとグループワークで実践定着
ジェイックのオンライン・リモート営業研修は、オンライン商談で成果を出すためのノウハウに特化した営業研修です。オンライン営業の特性やツール活用に加え、「4つの不(不信感・不要感・不適感・不急感)」を踏まえた営業プロセスや顧客心理を、講義とワークを通じて体系的に学べます。
実践的なロールプレイとグループワークを豊富に組み込んでいる点も特徴です。商談の事前準備やアポイント取得メール、オンラインでの商談進行のコツをロールプレイで試せます。
録画やフィードバックを通じて改善できる設計のため、個人スキルの底上げだけでなく、組織としての営業スタイルの共通化にもつなげやすい研修です。
ジェイックのオンライン・リモート営業研修の価格・料金プラン
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営業向け研修サービスのおすすめ比較3選【ロールプレイ型】
顧客応対と商談スキルを底上げする実践ロールプレイ型の研修サービスを紹介します。
ドゥファインの応対能力診断&研修
- 応対品質を数値で診断
- 達成度と好感度で課題抽出
- 診断結果に基づき研修を実施
ドゥファインの応対能力診断&研修は、電話やメールなどの応対品質を診断し、改善までつなげるサービスです。独自の評価基準で応対を100点満点でスコア化し、達成度と好感度の結果から強みと課題を明確に把握できます。
診断と研修が一体化している点が大きな特徴です。録音やメール、チャットの診断結果をもとに電話応対研修や個別フィードバック、ロールプレイングを行い、行動変容とスキル定着まで継続的に改善を促します。
ドゥファインの応対能力診断&研修の価格・料金プラン
要問い合わせ
HintBot
- ゲーム感覚で習得できるロールプレイ研修
- 習得スキルを点数化して見える化
- VRの没入感で安全に失敗できる環境
HintBotは、AIとVRを組み合わせて実践的なロールプレイ研修を行える研修サービスです。研修利用者はVRヘッドセットを装着してバーチャル空間に没入し、AIが演じる仮想の顧客と会話する形でロールプレイを行います。店舗接客や法人営業のシナリオ上で、AIから投げかけられる質問に応答したり提案を行ったりする流れで実務さながらの対話を体験可能です。
AIキャラクターとの対話はヒアリング力・提案力・商品知識など複数の評価項目と紐づけられており、話した内容や反応速度に応じてスコアやクリア状況が記録されます。こうした定量データにより、誰がどのスキルを習得できているかを客観的に把握できます。
HintBotの法人営業向け研修・サービスの価格・料金プラン
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インソースの法人営業向け研修・サービス
- 法人営業に特化した研修メニュー
- プロセスごとにスキルを強化
- ケーススタディとロールプレイが充実
インソースの法人営業向け研修・サービスは、法人営業の実務に直結する研修メニューを幅広く用意しているサービスです。マーケティング力や問題解決力、提案力、プレゼンテーション力、クロージング力などをプロセスごとの課題に合わせて強化できる構成です。
ケーススタディやロールプレイを自社の営業場面に合わせてカスタマイズできる点も魅力です。保険や不動産など業界別の事例を使って商談シーンを再現し、顧客対応やクロージングのスキルを現場に近い形で鍛えられます。
インソースの法人営業向け研修・サービスの価格・料金プラン
| メニュー | 費用 |
|---|---|
| 顧客の課題解決研修~顧客の抱える「非・不・未」を見つけ、ソリューションを提示する | 30,500円 |
| <営業レベルアップシリーズ>リレーション強化研修~顧客に寄り添い、担当としての信頼を獲得する | 26,400円 |
| インサイドセールス強化研修~戦略的に組織全体で成果をあげる | 30,500円 |
| <営業レベルアップシリーズ>ソリューション提案研修~高付加価値の提案で競合との差別化を図る | 26,400円 |
※メニュー・価格は一例
※税込
アガルートの営業研修
- 実務直結の営業研修プログラム
- ロールプレイとワークショップ中心
- 課題に合わせて内容を個別設計
アガルートの営業研修は、営業成果にこだわった実践型の研修サービスです。営業戦略やアカウントプランニング、ソリューション提案、交渉力などをテーマ別に学び、ワークショップ形式で自社案件に落とし込めます。
ロールプレイやグループワークを多用し、現場で使えるスキルを身につけやすい点が特徴です。
オンラインや短時間のプログラムにも対応しており、忙しい営業メンバーでも継続的に参加しやすいよう、企業ごとの課題に合わせて内容をカスタマイズできます。
アガルートの営業研修の価格・料金プラン
要問い合わせ
営業向け研修サービスのおすすめ比較4選【eラーニング型】
時間と場所を選ばないeラーニング型営業研修サービスを紹介します。
Schoo for Business
- 9,000本以上の授業動画が見放題
- ライブ配信と録画コンテンツで学習
- LMS機能で受講状況を一元管理
Schoo for Businessは、9,000本以上の授業動画を備えた法人向けオンライン研修サービスです。ライブ配信授業と録画コンテンツを組み合わせて、ビジネス基礎からDX、マネジメントまで幅広いテーマをオンラインで学べます。
受講状況の可視化や受講者管理などのLMS機能が充実している点も強みです。管理画面から受講履歴や進捗を確認しやすく、営業研修を含む複数の研修プログラムをまとめて運用しやすくなります。
Schoo for Businessの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 法人向けビジネスプラン | 110,000円 | 1,650円/ID |
※契約ID数に応じたボリュームディスカウントあり
グロービス学び放題(法人向け)
- 16カテゴリ・4,300コース以上
- MBA基礎からDXまで体系的に学習
- ラーニングパスと充実した管理機能
グロービス学び放題(法人向け)は、16カテゴリ・4,300コース以上の動画が見放題のeラーニングサービスです。MBA科目や思考系スキル、財務、DX、資格対策などを、内定者から管理職まで階層別に学べます。
ラーニングパスやアセスメント、ダッシュボードなど、学習設計と運用を支える機能がそろっている点が特徴です。目的別にパッケージ化されたコース群を活用し、営業担当の論理思考力や提案力を計画的に育成しやすくなります。
グロービス学び放題(法人向け)の価格・料金プラン
| プラン | 費用 |
|---|---|
| 6ヶ月プラン | 11,550円/ID |
| 12ヶ月プラン | 20,900円/ID |
| 36ヶ月プラン | 55,000円/ID |
| 永年プラン | 66,000円/ID |
※最低契約数10ID以上(永年プランは100ID以上)
※税込
AirCourse
- 初期費用0円で導入しやすい
- 1,000コース・6,000本以上の動画
- オリジナル研修も簡単作成
AirCourseは、初期費用0円で導入できるクラウド型eラーニングサービスです。1,000コース・6,000本以上の標準動画研修に加え、動画やスライド、テスト、アンケートを組み合わせたオリジナルコースを作成できます。
学習パス機能や進捗レポートなど、体系的な教育設計と運用を支える機能が充実している点も魅力です。営業研修用のコースを学習パスにまとめておけば、全拠点へ同じ内容を配信しながら、受講状況をレポート画面で一元把握できます。
AirCourseの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ベーシック | 0円 | 360円/ライセンス |
| コンテンツプラス | 0円 | 600円/ライセンス |
※月間契約、ライセンス数1~99の場合
税抜
Biz CAMPUS
- 動画配信型とライブ型を組み合わせ可能
- 300テーマ以上の研修が受け放題
- 定額制で何度でも受講できる
Biz CAMPUSは、定額制で研修動画とライブ型オンライン研修を提供するサービスです。
Biz CAMPUS Onlineはストリーミング配信で「いつでも、何度でも」受講できます。Biz CAMPUS Liveは双方向のワークやディスカッションを伴うライブ型研修をオンラインで実現します。
会場研修さながらの撮り下ろし動画や、実務を再現したケース、振り返りツールなどで学習効果を高められる点が強みです。営業スキルやマネジメントなど300以上の研修テーマから必要な講座を選び、全社員に同一の研修機会を提供しやすくなります。
Biz CAMPUS Onlineの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Biz CAMPUS Online | 500,000円 | 100,000円 |
| Biz CAMPUS Live | 500,000円 | 100,000円 |
※1~99名の場合
営業向け研修サービスを利用するメリット
営業向け研修サービスを活用すると、個々の営業スキルだけでなく、組織全体の営業力を計画的に底上げできます。属人化の解消や育成スピードの向上、プロセス改善など、現場の課題に直結するメリットが得られます。
営業スキルの平準化で属人化を解消できる
営業向け研修サービスを導入すると、ハイパフォーマーのノウハウを整理し、全員が同じ基準で学べます。共通の営業プロセスやトークの型を共有できるため、個人の経験や勘に頼った属人化を抑えやすいです。
スキルが平準化されることで、一部のトップ営業に案件が集中する状況を減らせます。誰が担当しても一定レベル以上の提案や商談ができるようになり、チーム全体の受注率や顧客満足度を高められるでしょう。
結果として、人事異動や退職があっても売上が落ち込みにくい体制づくりが進みます。
新人・若手の育成スピードを高められる
営業向け研修サービスを使うと、育成プロセスをパターン化できるため、オンボーディングがしやすくなります。必要な知識やスキルをステップごとに学べるカリキュラムが整えられるためです。
体系立てて学べる環境があると、「まず何を覚えるか」「どの順番で経験させるか」が明確になり、現場のOJTだけに頼るより立ち上がりが早くなります。新人や若手が自信を持って商談に臨めるまでの時間が短くなり、早期に成果を出しやすくなるでしょう。
結果として、育成にかかる上司・先輩の負担も軽くなります。
営業プロセスの見える化で成果改善につながる
営業向け研修サービスの中には、プロセス設計や評価指標の整理まで支援してくれるものもあり、営業活動の「見える化」が進みます。どのステップでつまずきやすいのかを数字や行動レベルで把握できるようになるでしょう。
プロセスが見える化されると、「提案までは進むが成約率が低い」「初回アポ取得で離脱が多い」といったボトルネックを特定しやすくなります。
その結果、重点的に強化すべきスキルや施策が明確になり、無駄な施策を減らしながら改善の打ち手を考えやすくなるでしょう。継続的なPDCAを回しやすくなり、営業成果を計画的に高めていけます。
営業向け研修サービスを利用するデメリットや注意点
営業向け研修サービスには多くのメリットがある一方で、押さえておきたいデメリットや注意点も存在します。こうしたポイントを理解しないまま導入すると、期待した成果が出ないままコストだけがかかってしまうこともあります。
研修だけでは行動変容・成果につながりにくい場合がある
研修を実施しただけでは、必ずしも営業担当者の行動が変わらず、成果につながらない場合があります。研修の場では納得していても、現場に戻ると日々の業務に追われ、学んだ内容を試す前に元のやり方に戻ってしまうことが多いためです。
とくに忙しい営業組織では、行動変容までを見越して設計しないと「よい話を聞いて終わり」になりやすいといえます。
研修前後のフォローとマネジメントの関わり方を設計することが重要です。具体的には、研修の振り返りミーティングやロールプレイの継続、上司との1on1での実践報告などを仕組みとして組み込むと、日常の業務の中でも新しい行動を続けやすくなります。
導入費用や受講時間などのコスト負担が発生する
営業向け研修サービスを導入すると、受講費用だけでなく、受講時間の確保も必要です。とくに対面研修や集合研修では、営業メンバーを一斉に拘束するため、その時間は新規開拓や既存フォローに割けなくなる点がデメリットです。
こうしたコスト負担を抑えるには、研修の目的と対象者を絞り込み、優先度の高いテーマから段階的に導入することが有効です。
たとえば、まずはマネージャー層やインサイドセールスなど影響範囲の大きい層に限定して実施し、効果を検証しながら対象を広げる方法があります。
業種・商材に合わないと内容が現場に定着しにくい
提供される研修内容が業種や商材、営業スタイルと大きく異なる場合、現場で「自分ごと化」されにくく、学んだ内容が定着しないことがあります。
汎用的なケーススタディやロールプレイだけでは、実際の商談シーンとのギャップが大きく、参加者の納得感が得られないこともあるためです。
導入前に事例の業界や対象顧客、講師のバックグラウンドなどを確認し、自社と相性のよいサービスを選ぶことが大切です。
可能であれば、自社の商材や過去の商談記録を提供し、それをもとにロールプレイやケースをカスタマイズしてもらうと、現場に引き寄せた学びになります。
営業向け研修サービスの導入を検討しよう
営業向け研修サービスは、個人のスキルアップだけでなく、組織全体の営業力を底上げするための有力な手段です。属人化したノウハウを整理し、新人からベテランまで共通の型で学べるようになることで、受注率や単価の向上も期待できます。
実際に導入を検討する際は、本記事で紹介した3タイプの違いと、自社の課題や体制との相性を照らし合わせることが大切です。次のような観点を整理しておくと、候補を絞り込みやすくなります。
- どのタイプの研修が自社の課題に合っているか
- 対象者や受講人数、拠点数に無理のない提供形態か
- 研修後のフォローや定着支援がどこまで用意されているか
- 費用感が予算や期待する効果と見合うか
まずは自社の課題や育成したい層を書き出し、気になる研修サービスの資料を取り寄せて比較してみてください。小さく試しつつ効果を確認し、相性のよいサービスを見つけられれば、営業組織全体の成長スピードを大きく高めていけるはずです。
