テスト自動化ツールおすすめ比較!料金やメリット・選び方のポイント
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- テスト自動化ツールとは?
- テスト自動化ツールの選び方
- テスト自動化ツールの導入目的を確認する
- テスト自動化ツールの機能を確認する
- テスト自動化ツールの注意点を確認する
- テスト自動化ツール の料金・価格相場を確認する
- テスト自動化ツールのおすすめ比較【ローコード・ノーコードで利用可能】
- Autify for Web
- ATgo
- T-DASH
- MagicPod
- mabl
- SmartBear
- Justware
- Testablish
- Ranorex
- Eggplant
- UiPath Test Suite
- AGEST
- ベリサーブ
- BrowserStack
- テスト自動化ツール比較【無料・オープンソース】
- Selenium
- Cypress
- TestCafe
- SonarQube
- Postman
- Appium
- Jenkins
- テスト自動化ツールを利用するメリット
- エンジニアの業務負担を軽減できる
- 人的ミスによるロスを防止できる
- 継続的にソフトウェアの品質を向上できる
- テスト自動化ツールを利用するデメリット
- 費用負担が発生する
- 自動化した部分のケアが必要
- テスト自動化ツールを導入しよう
テスト自動化ツールとは?
テスト自動化ツールは、ソフトウェア開発において、不具合なく正常にシステムが稼働するかテストするためのツールです。開発工程におけるさまざまなテストを自動化・効率化できるので、エンジニアの業務負担を軽減できます。
開発段階で頻繁に仕様が変更されたり、機能が追加されたりする場合、手作業のテストでは限界があるでしょう。自動化ツールを活用すれば、逐一人間の手でテストする必要がなくなり、開発速度の改善も可能になります。エンジニアの業務負担の軽減にもつながるでしょう。
テスト自動化ツールの選び方
テスト自動化ツールを選ぶ際は、次の流れで確認することが大事です。
- テスト自動化ツールの導入目的を確認する
- テスト自動化ツールの機能を確認する
- テスト自動化ツールを導入する際の注意点を確認する
- テスト自動化ツールの料金・価格相場を確認する
自社の開発環境を俯瞰し、何のためにテスト自動化ツールを導入するのか、明らかにするところから始めましょう。
テスト自動化ツールの導入目的を確認する
まずは、テスト自動化ツールの導入目的を明確にすることが大切です。そのうえで、必要な機能や操作性・カスタマイズ性を備えたサービスを選びましょう。主な導入目的は次のとおりです。
導入目的 | 詳細 |
---|---|
Webアプリの開発を効率化したい | Webアプリのテストに対応しているツールを選ぶ |
デスクトップアプリやWebアプリを幅広く開発したい | 万能型のテスト自動化ツールを選ぶ |
コストを押さえてツールを利用したい | オープンソースのツールを選ぶ |
開発したいソフトウェアやアプリによって、対応するテスト自動化ツールを選ぶ必要があります。
テスト自動化ツールの機能を確認する
テスト自動化ツールでできることや、利用できる機能は次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか考慮しつつ、必要な機能を洗い出しましょう。
機能 | 詳細 |
---|---|
レコーディング(キャプチャ) | 操作内容をテストシナリオとして記録する機能 |
テストスクリプト編集 | 作成したテストスクリプトを編集する機能 |
テストスクリプト管理 | テストケースを作成・管理する機能 |
スケジューリング | テストを実行するタイミングを設定する機能 |
ログ生成 | テスト結果をログとして残す機能 |
レポート作成 | テスト結果をレポートとしてまとめる機能 |
プラグイン拡張 | プラグインの導入により、テスト範囲や機能を拡張できる |
テスト自動化ツールの注意点を確認する
テスト自動化ツールを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。
確認事項 | 詳細 |
---|---|
テストの範囲 | 自動化できるテストの範囲を確認する |
導入形態 | インストール型かクラウド型か確認する |
実装タイプ | どのような形式でテストを実行するツールか確認する |
プログラミング知識の要否 | テストの実装にプログラミングの知識が必要か確認する |
テスト結果の視認性 | テスト結果を確認や見直しがしやすいツールか確認する |
操作性 | 管理画面の扱いをはじめとして、担当者が操作しやすいか確認する |
連携サービス | 連携できるツールやサービスはあるか確認する |
テスト自動化ツール の料金・価格相場を確認する
テスト自動化ツールの料金は、最も安いものであれば月額4,000円程度です。しかし、多くのツールは月額40,000~50,000円ほどのコストが発生します。ただし、提供会社に確認が必要なツールも多いので、まずは資料請求や問い合わせをしてみましょう。
機能の追加やサポートの強化により追加費用が発生する可能性もあるので、その点も確認する必要があります。なお、オープンソースのツールの場合は基本的に無料で使えるので、ツールにかけるコストを抑えたい場合は、選択肢に入れておきましょう。
クラウド型の場合は初期費用がかからない場合が多いです。
テスト自動化ツールのおすすめ比較【ローコード・ノーコードで利用可能】
おすすめのテスト自動化ツールを比較してみましょう。いずれも基本的には、ローコード・ノーコードで利用できるツールです。
Autify for Web - オーティファイ株式会社
Autify for Webは、ノーコードで簡単にテスト自動化が可能なツールで、AI(人工知能)が自動でメンテナンスしてくれるのが特徴です。ユーザーが使用する操作を登録すればそのままテストシナリオを作成できるので、非エンジニアや入社間もないメンバーでもテストの担当が可能です。自動のテスト作成はもちろん、手動のテストやメンテナンスに費やす時間も大幅に短縮できます。
最大10並列のクロスブラウザテストが可能で、ブラウザに応じてシナリオを用意する必要がなく、同じリソースで多くのテストを実行できるのが強みです。デスクトップとモバイル、いずれの環境のテストにも対応しています。
ATgo - 六元素情報システム株式会社
ATgoはローコードで自動化テストを実行可能な、Webアプリケーション自動化ツールで、UIテストやAPIテストの実行と比較検証を自動化できます。システム開発における工数の削減と、成果物の品質確保が可能です。
レコーディング機能を利用すれば、普段どおりの画面操作により、簡単にテストスクリプトが作成できます。経験の浅いテスターでも問題なくテストを実行できるので、開発に携わるエンジニアの手間を軽減できるでしょう。
また、インターネット環境がなくても利用できるので、セキュリティ上の制限がある環境でも利用できるのが特徴です。自動でエビデンスの作成やテスト結果がわかるので、工数の削減のみならず、エビデンスの標準化にもつながります。
T-DASH
T-DASHは、プログラミングの知識なしで簡単にテストの自動化ができるツールです。日本語で作成したテストケースを、スクリプトとして自動テストに使用できます。ツール導入のハードルを下げることで、開発環境や組織の状況によらず広く使えるのが特徴です。ツールの操作も覚えやすく、マウス操作で選択すればよい部分も多いため、エンジニアでなくてもスムーズに習得できるのも魅力です。
テスト自動化ツールは月額数万円かかるサービスも多い中で、1ライセンス3,630円(税込)で手軽に利用できます。まずは機能や操作性を確かめてみるとよいでしょう。30日間の無料トライアル版もあります。
MagicPod
MagicPodは、高速かつ高品質なソフトウェア開発を支える、AIテスト自動化プラットフォームです。AIエンジンがアプリケーションの画面から必要な項目を自動検出してくれるので、ユーザー側は選ぶだけで日本語のわかりやすいスクリプトを作成できます。
対象となるアプリケーションに変更があった場合もAIが自動でスクリプトを修正してくれるので、メンテナンスの手間と時間を大幅に削減できるでしょう。各種ブラウザに加えてモバイルアプリにも対応しており、初心者でも簡単にテストの自動化を進められます。14日間の無料トライアルが可能です。
mabl
mablは、生成AIを含む複数のAI関連技術を活用し、ソフトウェアのテストを進められるサービスです。非技術者や一般のビジネスパーソンでも高度なテストが可能で、開発者はコードを活用した柔軟なカスタマイズができます。
Webアプリやモバイルアプリ・API・アクセシビリテテストなどに幅広く対応しており、それぞれを組み合わせたテストにも対応可能です。複雑なシナリオやAIを搭載したアプリケーションの場合には、適宜AIによるサポートを受けられます。無料トライアルがあるので、まずはユーザーアカウントを作成してみましょう。
SmartBear
SmartBearは、プロジェクトベースのテスト自動化に適したソリューションです。GUIのテスト自動化ツールや分散テスト用のツール、Web・モバイルアプリのテスト用のツールが提供されています。幅広い環境に対応できる製品群なので、ニーズに合ったものを選択して導入するとよいでしょう。
比較的容易にコードの生成ができるのに加えて、テクニカル情報の提供やオンラインヘルプなどのサポートも充実しています。いずれのツールも評価版の利用が可能なので、実際に機能性や操作性を確認し、納得したうえで導入が可能です。
Justware
Justwareは日立製作所が提供している、オープンプラットフォーム環境において、エンタープライズアプリケーション開発をサポートするフレームワークです。ランタイムフレームワーク・開発フレームワーク・画面開発支援・スタンダードライブラリ・開発標準・テスト自動化支援の6機能から構成されています。
さらに、プロジェクトの環境やニーズに合わせて、JavaEEベースとOSSベースの2種類から選択可能です。大規模プロジェクトの開発を統制したい場合はJavaEEベースを、比較的小規模のプロジェクトでスムーズにアプリケーションを開発するならば、OSSベースの方を選ぶとよいでしょう。
アプリケーション開発に精通したメンバーによる充実した支援を受けられるのも魅力で、導入に関する問題解決から、開発・運用時の疑問や不安の解決をサポートしてもらえます。
Testablish
Testablishはノンプログラミングでテストコードが作れる、Web・GUIテスト自動化ツールです。テストコードやテスト仕様書の自動生成が可能で、GUIでテストケースを編集できるのが特徴です。対象のアプリケーションが動いていなくても、テストケースの編集が可能で、複数人でのメンテナンスにも対応しています。
事前に作成したファイルを登録することで、テスト時に外部コマンドとして起動できるのに加えて、ひとつのコードで、複数のブラウザ・プラットフォームでのテストが可能です。まずは無料トライアル版を試してみましょう。
Ranorex
Ranorexは、画面操作の記録のみでテストを作成できるUIテスト自動化ツールで、初心者でも簡単にテスト環境の構築が可能です。GUIテストやE2Eテストなど、ソフトウェア開発の多くの段階におけるテストの自動化をサポートし、成果物の品質の向上とコストの削減に寄与します。
無償のツールやRPAでは認識が難しいオブジェクトに対しても、確実に対応できるのが強みです。業界・業種を問わず多くの導入実績があり、テスト自動化を効率化するための充実したサポートも受けられます。体験版もダウンロードで可能で、すべての機能をお試しできます。
Eggplant
Eggplantは、AI技術による探索的テスト自動化ツールです。AIやディープラーニング・予測分析技術を使用し、テストケースを自動的に識別・生成することで、テスト環境を最適化できます。AI技術により、スクリプトの作成作業を大幅に削減でき、開発現場の生産性の向上を強力にサポートします。
イメージベースでのテスト自動化を実現できるEggplant Fusion Engineと連携し、ソフトウェアの挙動から、バグが潜んでいる可能性のある部分に対して、集中的なテストの実行が可能です。テストのカバレッジレベルの向上を目指す開発現場におすすめです。
UiPath Test Suite
UiPath Test Suiteは、世界トップクラスの知名度を誇るRPAツール「UiPath」を、テスト自動化に応用した専用プラットフォームです。RPAの開発技術を存分に活用し、幅広いソフトウェアやアプリケーションのテストの自動化が可能です。
1つのソリューションとして、Studio・Orchestrator・ロボット・Test Managerの4つのツールから構成されており、テストケースの作成から実行・管理まで対応できます。自動化の影響を測定できる機能も備えているので、継続的なテスト環境の改善と評価のサイクルを構築できるのも特徴です。
AGEST
AGESTはテストの設計・実施から自動化、品質のコンサルティング、アジャイルテストやぜい弱性診断など、幅広く対応しています。Autify/mablをはじめとした、ツールを活用したテスト自動化に加えて、手動テストを交えたソリューションの導入も可能です。
ソフトウェア開発やセキュリティのスペシャリストが多数在籍しており、開発現場のパフォーマンスを継続的に向上できます。あらゆるテストをワンツールで自動化できる「TestArchitect」や、従来のデバッグプロセスをAIが効率化する「Aiデバック」の提供もしています。
ベリサーブ
ベリサーブは開発現場の上流から下流まで、フルラインでQDC向上をサポートしているサービスです。開発プロセスの診断サービスやソースコードの解析、品質コンサルティングに加えて、テスト設計の支援も受けられます。
各種テスト技法を手軽に利用できるクラウド型ツール「GIHOZ(ギホーズ)」を活用し、手軽にテストケースを作成・利用でき、目的に応じて柔軟にテスト技法を選択できます。技法ごとに最適なユーザーインターフェースを利用できるので、スムーズなテストの実行と確認が可能です。ソフトウェアを品質向上と開発の効率化を図りたい企業は、ぜひ相談してみましょう。
BrowserStack
BrowserStackは、OSやブラウザテストのための環境を簡単に構築できるサービスです。Windowsの場合はXPから10まで、MacOSの場合はv10.6からv10.11まで幅広くサポートしており、ブラウザもChromeやFirefoxはもちろん、SafariやOpera・IEなど主要なものをほぼカバーしています。
Automate機能により、ブラウザテストの自動化にも対応しており、多数のテストの同時進行が可能です。ほかにも多くの機能を備えていますが、サービスごとに費用がかかります。各プランと利用できる機能を確認したうえで、まず無料トライアル版を試してみるとよいでしょう。
テスト自動化ツール比較【無料・オープンソース】
次に無料で使えるサービスや、オープンソースで利用できるテスト自動化ツールを紹介します。導入コストを抑えて自動化を図るならば、こちらも選択肢に入れてみましょう。
Selenium
Seleniumは、Webアプリケーションのテストを自動化できるオープンソースのサービスです。2004年に開発・提供されている歴史のあるテストフレームワークであり、Webブラウザの操作内容を記録してテストを作成できるので、プログラミングの初心者でも簡単に使用できます。
Windows・MacOS・Linuxの各OSはもちろん、Google ChromeやFirefox・Edgeをはじめ、代表的なブラウザを網羅しており、さまざまな環境でのテストが可能です。Webブラウザによるテストの自動化を低コストで実現するならば、まず導入を検討してみましょう。
Cypress
Cypressは各種アプリケーションのテストを作成し、視覚的にデバックできるツールです。ブラウザ上で手軽にテストを実行できるのが特徴であり、JavaScriptでテストコードを記述できるため、自動テストの初心者にも使いやすい仕様です。
テストを構築したいディレクトリに、数分でインストールできる手軽さも魅力で、オープンソースなので基本無料で利用できます。テストごとに丁寧なマニュアルも用意されているので、これからテストの自動化を始める方にもおすすめです。
TestCafe
TestCafeは、Webアプリケーションのテスト用のフレームワークで、Windows・Mac・Linuxのそれぞれの環境をサポートしています。主要なブラウザを網羅しており、JavaScriptおよびTypeScriptで手軽にテストコードの作成が可能です。
複数のテストの同時実行も可能で、問題が発生してもデバックモードの実行により、スムーズに原因を突き止められます。基本無料で始められますが、有償のTestCafe Studioも利用できるので、こちらも検討してみましょう。大規模な開発プロジェクトはもちろん、個人ユースにもおすすめです。
SonarQube
SonarQubeはコードの継続的な検査に役立つ、オープンソースの品質管理プラットフォームです。ぜい弱性の疑われるものや、バグを誘発するおそれのあるコードの検出、プログラムの複雑さを示すサイクロマチック数の計測が可能です。
豊富なプラグインを利用できるのが特徴で、対応しているプログラミング言語も豊富なので、多くの開発現場で重宝するでしょう。無料で使えるのはCommunity Editionであり、Developer Edition以降は有償となるものの、一部無料トライアル版も利用できるので、事前に機能や操作性を確認できます。
Postman
PostmanはAPIの構築・使用のためのプラットフォームで、各開発ステップを簡素化し、優れたAPIをスピーディーに開発できます。設計からテスト・ドキュメント作成・モックの作成や検出まで、APIのライフサイクルの加速に役立つ包括的なツールセットを備えており、ワークスペースにより開発作業の効率化も可能です。
APIの開発に関するすべての要素をプラットフォーム上に保存できるので、チーム全体の作業パフォーマンスの向上にも寄与します。Free版はサインアップ後、すぐに無料で始められるので、お試しに使ってみるとよいでしょう。Basic版以降は有償での提供となります。
Appium
Appiumはモバイルアプリの動作の確認に利用できる、オープンソースのテスト自動化フレームワークです。AndroidとiOSのいずれの環境でも使用可能で、開発中のアプリケーションや環境に合わせて、柔軟に運用できます。
PythonやJava、Rubyなど、複数の言語によりテストスクリプトの記述が可能で、上記のSeleniumのノウハウを利用できるのも特徴です。ユーザー数が多く、オンラインのユーザーコミュニティに投稿される情報も豊富なので、不明点や疑問点があれば、気軽に質問してみましょう。
Jenkins
Jenkinsはソフトウェアの開発プロジェクトの構築や、テストの自動化のために、さまざまなプラグインを提供しています。WindowsやMacOS・Linuxに加えて、Unix系のOSのパッケージを豊富に備えており、Javaベースのプログラムですぐに実行可能です。
複数のマシンに作業を分担できるため、異なるプラットフォームにおける構築やテストを迅速に実行できるのが強みです。コミュニティが軸となる運営されているサービスであり、無料で利用できますが、プラグインによっては有料の場合もあるので、前もって確認しておきましょう。
テスト自動化ツールを利用するメリット
テスト自動化ツールを利用するメリットとしては、主に次の点が挙げられます。
- エンジニアの業務負担を軽減できる
- 人的ミスによるロスを防止できる
- 継続的にソフトウェアの品質を向上できる
エンジニアの業務負担を軽減できる
テスト自動化ツールの導入により、エンジニアをはじめ、ソフトウェア開発に携わる人員の作業負担を大幅に軽減できます。手動でのテストに比べて実行速度が大幅に向上し、事前にテストコードを作成しておけば、ある程度は複雑なテストでも問題なく対応可能です。
作成したスクリプトは何度でも利用でき、適宜カスタマイズすることで、新たなバージョンや異なる環境でのテストにも応用できます。ノーコード・ローコードで利用できるツールも多いので、非エンジニアでもテスト環境の実行が可能であり、人的リソースの不足解消にも役立ちます。
人的ミスによるロスを防止できる
手動ではカバーできないテストケースを実行できるのに加えて、人的ミスによる時間的なロスや戻り工数の発生を防止できるのも、テスト自動化ツールを導入するメリットです。
テストの作業量が増えるほど、人的ミスによる問題が発生するリスクが高まるでしょう。しかしツールを活用すれば、システムが正誤を判断してくれるため、ミスによる問題の発生を未然に防止できます。問題が深刻化する前に素早く対処できるので、開発工程全体のスピードアップが可能です。
継続的にソフトウェアの品質を向上できる
テスト自動化ツールを導入すれば、人間の手でテストを実施するのに比べて、コストを抑えて継続的にソフトウェアの品質を向上できます。テストの実行に要する手間と時間を削減できるのに加えて、繰り返しの作業を自動化すれば、開発スタッフのリソースをより重要な仕事に充てられるでしょう。
結果として、サービスの品質向上に注力できるようになり、ソフトウェアベンダーとしての評判や売上の向上につながります。人材の育成や開発環境の整備も可能になるでしょう。
テスト自動化ツールを利用するデメリット
テスト自動化ツールを利用する際には、次の点に注意しましょう。デメリットを理解したうえで、計画的に導入を進める必要があります。
費用負担が発生する
社内の人員によりテストをする場合は、基本的に人件費のみの負担で済みますが、ツールを導入すれば初期費用や運用コストがかかります。クラウドサービスの場合、初期費用はほとんどかからないツールが多いものの、月額数万円のライセンス費用がかかるケースも多いので、費用対効果の高いツールを慎重に選択しなければいけません。
ただし上記のように、基本無料で使えるオープンソースのツールもあります。テストできる環境や自動化の範囲をよく確認したうえで、環境やニーズに合ったものを選びましょう。
自動化した部分のケアが必要
テスト自動化ツールを導入しても、すぐに効果が出るとは限りません。自動化した部分のケアが必要であり、テストコードの修正やブラッシュアップが求められます。コードの修正とテストの実行・改善の積み重ねにより、効率的なデバック環境を構築できます。
また、担当者がツールの利用に精通するまで相応の時間もかかるでしょう。長期的な視点に立ち、慎重に導入・運用を進めることが大事です。
テスト自動化ツールを導入しよう
テスト自動化ツールはソフトウェア開発において、正常にシステムが稼働するかテストできるツールです。テスト作業を自動化できるので、エンジニアの作業負担を軽減できるのに加えて、人的ミスによる戻り工数の発生も抑えられます。ソフトウェアの品質改善にもつながるので、ぜひ導入を検討してみましょう。
ツールを選定する際には、次のポイントを意識する必要があります。
- 導入目的に合った機能が実装されているか
- テスト対象となるソフトウェアや、アプリケーションを確実にテストできるか
- 操作性に問題はないか
- テストの実行にプログラミングの知識は必要か
- テスト結果の確認がしやすいか
- 連携できるツールやサービスは何か
- サービスベンダーからサポートを受けられるか
上記で紹介したツールをより深く検討したい方は、それぞれのサービス資料を請求し、比較してみるとよいでしょう。