ジーニアルAI OCRとは
AI-OCR技術を活用してExcel上で書類のデータ入力と管理を行える経理DXツール。紙の伝票やPDFなどから情報を抽出し、そのままExcelシートへ転記できるため、手作業での入力ミスや作業停滞を防ぎます。

<お話をうかがった方>
株式会社ジーニアルテクノロジー
代表取締役
阿部川 明優 氏
「ExcelのままDX」ができるアドイン型AI-OCR

―――まずは、「ジーニアルAI OCR」のサービス概要について教えてください。
「ジーニアルAI OCR」は、Excelにインストールして利用する「アドイン」と呼ばれるタイプの製品です。 紙やPDFの書類を取り込むと、AI-OCRが文章を解析し、その結果をExcelシートに転記します。単なるテキスト化だけでなく、表を行と列の構造を保ったまま転記したり、生成AIを活用してデータの抽出・翻訳・要約を行ったりすることも可能です。
―――競合他社のサービスと比較した際、最大の差別化ポイントはどこにあるのでしょうか。
最大のポイントは「ExcelのままDXができる」ことです。 従来のExcel業務フローをほとんど変えずにAI-OCRや生成AIの機能を追加できるため、現場への負担を最小限に抑えられます。
また、Excelの標準機能(関数やピボットテーブルなど)を使って取り込んだデータをそのまま加工できる点も強みです。普段のExcel環境のまま利用できるため、現場の方が直感的に操作でき、「ここも変えよう」「あれも改善しよう」といったボトムアップの改善提案が生まれやすい環境を作ることができます。
―――技術的な観点から、他社が模倣しにくい理由はありますか。
Excelアドインのソフトウェア開発には、マイクロソフトが提供するAPIの制約や、データハンドリングにおける技術的なハードルが存在します。これらをクリアして製品化している点は、他社が容易には真似しづらい部分だと自負しています。
請求書入力時間を最大90%削減。カルビーなど大手企業も評価する導入効果
―――実際に導入されたお客様からは、どのような点が評価されていますか。具体的な事例があれば教えてください。
例えば、カルビー株式会社 北海道工場で経理を担当されている生産支援課様での事例があります。 特に評価いただいたのは、マニュアルを読まなくても直感的に利用できる点です。
請求書や見積書を取り込み、マウス操作のみでテキストや表をExcelに転記できるシンプルさが現場に受け入れられました。また、手書き文字の認識精度についても高く評価いただいています。
―――業務効率化という面では、どのような成果が出ていますか。
工場用工具の商社である株式会社フジタ商会様の事例では、従来6日以上かかっていた納品書と請求データの照合作業を1日未満に短縮することに成功しました。
同社では、月に大量の納品書が届くため、当社の「照合機能」を活用いただくことで、劇的な効率化を実現されています。現場からは「納品されていないのに請求書が来ているケースや書類の滞留を検出できるようになった」と好評です。
また、Excelベースで業務を行っている企業様の場合、関数やチェックフローを工夫することで、最大90%の時間削減が可能です。実際に、生成AI機能を活用して請求書の主要項目(金額、銀行名、口座番号など)を一気に入力することで、チェック時間を含めても従来の10%の時間で業務が完了するようになった事例もございます。
監査法人も認めるセキュリティと「誠実」な開発姿勢
―――経理データを扱う上でセキュリティは重要ですが、貴社の体制について教えてください。
セキュリティ面では、ISMS認証やSOC2 Type2レポートを取得しており、安心してご利用いただける体制を整えています。 特に当社の製品は監査法人様にもご利用いただいており、未公開の財務情報をクラウド上で処理するため、非常に高いレベルの情報セキュリティ体制を整備・運用しています。
導入検討時にセキュリティチェックリストをいただければ無料で回答を作成しているので、その点でもご安心いただけるかと思います。
―――開発において最も大切にされている思想は何でしょうか。
「誠実性」です。
当社はバリューとして「Acceleration(アクセラレーション)」と「Integrity(インテグリティ)」を掲げており、頭文字を取るとAIとなります。誠実性はIntegrityにあたる部分で、サービスの効果をありのままに評価していただくこと、情報セキュリティに注力し情報漏洩を絶対に防ぐこと、そしてお客様の課題や疑問に誠実に向き合うことを指針としています。
開発サイクルもアジャイルを採用しており、月2〜3回のリリースを行っています。お客様からのフィードバックやご要望をスピーディーに製品改善へ反映させる体制も、当社の強みの一つです。
生成AI活用でバックオフィス業務を網羅的に支援するツールへ
―――今後の展望や注力したい領域について教えてください。
今後は生成AIの活用にさらに注力していきます。 現在はデータのリスト化や翻訳・要約といった機能に生成AIを利用していますが、将来的には100ページを超えるレポートを取り込んで特定の質問に対する回答を表形式やグラフで出力するといった、より高度な活用を目指しています。
また、プロダクトの理想像としては、経理だけでなく、総務や人事といったバックオフィス全体の強力な支援ツールになることを掲げています。Excelアドインという軸は残しつつ、GoogleドライブやOneDrive、SharePointなどのクラウドストレージと直接連携するなど、より多くのユースケースに対応できる汎用ツールへと進化させていきます。
―――最後に、導入を検討している読者へメッセージをお願いします。
ジーニアルAI OCRは、他社製品と比較しても6〜7割程度の価格設定となっており、コストパフォーマンスの面でも自信を持っています。 単なるデータ入力の効率化だけでなく、Excelのセルと元データの紐付けによる「業務の追跡可能性(トレーサビリティ)」の確保や、属人化の解消といった業務品質の向上にも貢献します。
「日々の管理業務が面倒だ」と感じている方であれば、具体的な課題が定まっていなくても、使うことで便利さを実感していただけるはずです。1ヶ月間の無料トライアルでは本番と同じ全機能をお試しいただけますので、ぜひ一度お問い合わせください。
ジーニアルAI OCR
\ 稟議や社内提案にも使える!/

