【30秒で分かるこの記事の結論】
・ゼロトラストセキュリティは、「社内=安全」という前提を捨て、全てのアクセスを都度検証することで、脱VPNと高度なセキュリティを両立させる仕組み
・選定時は「VPN依存を減らすタイプ」か「段階的に導入しやすいタイプ」かを、自社のインフラ状況に合わせて選ぶ
・主なサービスは「エクシオのゼロトラストネットワーク導入・運用サービス」「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA」「Keeperパスワードマネージャー」など
ゼロトラストセキュリティ製品とは?
ゼロトラストセキュリティ製品とは、社内外を問わずアクセスを常に検証し、信頼を前提にしない仕組みを実現する製品群です。ID認証や端末状態の確認に加え、ZTNAやSWGでアクセスを制御するサービスを組み合わせられます。
ゼロトラストを導入すると、VPNに依存した社内ネットワーク中心の運用から脱し、どこからでも安全に業務資源へ接続しやすくなります。権限のないアクセスや不審な通信を早期に検知し、情報漏えいとマルウェア被害の拡大を抑えられるでしょう。ポリシーとログを一元管理できるため、情シスの運用負荷を下げつつ統制を保ちやすい点も利点です。
テレワークやクラウド移行が進み、社内ネットワークという境界だけで守る設計は現実に合わなくなっています。フィッシングによるID窃取やSaaS経由の侵入が増える中、IDと端末を起点に継続的に判断する仕組みが欠かせません。段階的に導入できる製品を選べば、既存環境を活かしながらゼロトラストへ移行しやすいでしょう。
ゼロトラストセキュリティ製品の選び方
ゼロトラストセキュリティ製品を選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。
- ゼロトラストセキュリティ製品の種類を確認する
- ゼロトラストセキュリティ製品の機能を確認する
- ゼロトラストセキュリティ製品の比較ポイントを確認する
- ゼロトラストセキュリティ製品の料金・価格相場を確認する
ゼロトラストセキュリティ製品の種類を確認する
ゼロトラストは単体製品というより、複数の機能を組み合わせて実現する考え方です。まずは「どこから守りを固めるか」を起点に種類を分けると、比較軸がぶれにくくなります。
代表的な種類は、通信経路を統合してVPN依存を減らすタイプと、IDや端末管理から段階的に整えるタイプの2つです。両者の違いを整理すると、自社に合う導入順が見えやすくなるでしょう。
| タイプ | 特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| VPN依存を減らすタイプ | ZTNAやSASEを軸に、社外から社内・クラウドへの接続経路を統合して制御します。通信の可視化、Webアクセス制御(SWG)、拠点接続の最適化などをまとめて設計し、遅延や接続トラブルを減らしやすい点が特徴です。 | テレワークや拠点分散が進み、VPNの遅さや運用負荷がボトルネックになっている企業に適します。ネットワーク刷新とセキュリティ強化を同時に進めたい企業とも相性が良いです。 |
| 段階的に導入しやすいタイプ | IDと端末を起点に、アクセス可否を条件付きで判断し、少しずつ適用範囲を広げられます。例として、多要素認証、デバイス準拠判定、Microsoft 365やSaaSの統制、EDR連携、運用支援を組み合わせて整備します。 | 既存ネットワークを大きく変えず、ID管理や端末統制から着手したい企業に向きます。専任者が少なく、運用サポート込みでゼロトラストを進めたい企業でも導入を進めやすいでしょう。 |
ゼロトラストセキュリティ製品の機能を確認する
ゼロトラストは「何を導入すれば完成」というより、業務環境に合わせて機能を組み合わせていく考え方です。ゼロトラストセキュリティ製品を比較するときは、まず主要機能を一覧で押さえ、どこが自社の弱点になっているかを当てはめると判断が速くなります。
特に、IDを起点にアクセスを制御する機能と、端末や通信を継続的に監視する機能は、ゼロトラストの中核になりやすい要素です。
| 主要機能 | 概要 |
|---|---|
| アイデンティティ管理(IAM) | ユーザーのID情報を一元化し、アクセス権限の付与や変更を管理します。異動や退職に伴う権限整理を漏れなく行うための基盤にもなります。 |
| シングルサインオン(SSO) | 複数のSaaSや社内システムに、1つの認証でログインできる仕組みです。利便性を上げつつ、認証方式を統一して統制しやすくします。 |
| 多要素認証(MFA) | パスワードに加えて、ワンタイムパスワードや生体認証などを組み合わせて本人確認を強化します。IDの乗っ取り対策として最優先になりやすい機能です。 |
| 条件付きアクセス | ユーザー、端末状態、場所、時間などの条件でアクセス可否を自動判定します。リスクが高い状況では追加認証やブロックに切り替えられます。 |
| 端末管理(MDM/MAM) | 社用端末やBYOD端末の設定、アプリ利用、暗号化などを統制します。端末の準拠状態を判定し、条件付きアクセスと連携させる運用も一般的です。 |
| エンドポイント対策(EDR) | 端末の挙動を監視し、侵害の兆候を検知して対応します。感染端末の隔離や調査につなげ、被害拡大を抑える役割を担います。 |
| ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス) | VPNのように社内ネットワーク全体を開放せず、必要なアプリやリソース単位で接続を許可します。社内システムへの安全なリモートアクセスを実現します。 |
| SWG(セキュアWebゲートウェイ) | Webアクセスをフィルタリングし、不審サイトや危険なダウンロードを遮断します。クラウド型で提供されることが多く、テレワーク環境でも統制しやすい機能です。 |
| CASB | SaaSの利用状況を可視化し、シャドーITの検知やデータ持ち出しの制御を行います。クラウド利用が増えた企業ほど効果を感じやすい領域です。 |
| DLP | 機密情報の持ち出しや不適切な共有を検知し、ブロックや警告を行います。メール、Web、クラウドストレージなど複数経路の漏えい対策に活用できます。 |
| ログ収集・可視化(SIEMなど) | 認証、端末、ネットワーク、クラウドのログを集約して相関分析します。異常の早期検知や監査対応の根拠づくりにもつながります。 |
| 運用支援(SOC/MSS) | 監視、アラート分析、一次対応、設定変更などを外部の専門組織が支援します。人手不足の情シスでも継続運用しやすくする役割があります。 |
ゼロトラストセキュリティ製品の比較ポイントを確認する
ゼロトラストは機能の差だけでなく、運用に乗せられるかどうかで満足度が大きく変わります。導入後に「結局使いこなせない」「例外対応が増えて現場が止まる」とならないよう、機能以外の比較ポイントも先に確認しておくと安心です。
| 比較ポイント | 確認の観点 |
|---|---|
| 導入の難易度と立ち上げまでの期間 | 初期設計がどこまで必要か、テンプレートや標準構成が用意されているかを確認します。段階的な導入手順が示されていると、社内調整の負担が軽くなります。 |
| 既存環境との親和性 | Microsoft 365やGoogle Workspace、既存IdP、端末管理、EDRなどと連携できるかが重要です。今の資産を活かせるほど追加投資が抑えやすくなります。 |
| 運用体制と支援範囲 | SOCや運用代行が含まれるか、アラート解析や設定変更まで支援対象かを見ます。情シスが少ない企業は、運用支援の深さが継続利用の鍵になります。 |
| 管理画面の使いやすさ | ポリシーの設定が複雑すぎないか、権限分離や承認フローを組めるかを確認します。管理画面が複雑だと例外対応が増え、運用が形骸化しがちです。 |
| ログ可視化と監査対応 | 誰がどの端末で何にアクセスしたかを追えるか、ログの保存期間や出力形式を確認します。監査やインシデント対応を想定すると、ログの扱いやすさが効きます。 |
| ポリシー設計の柔軟性 | 端末状態、場所、時間、リスクスコアなどを条件にできるかを見ます。現場の例外が多い業務ほど、条件の組み合わせ自由度が重要です。 |
| 段階移行のしやすさ | 一部部門から試せるか、対象ユーザーやアプリを絞って展開できるかを確認します。段階移行できると、業務影響を抑えながら改善できます。 |
| 障害時の代替手段 | 障害や回線不調時に業務が止まらない設計にできるかを確認します。フェイルオーバー、冗長構成、緊急時のアクセス手順が明確だと安心です。 |
| サポート品質と言語 | 日本語でのサポート範囲、受付時間、対応窓口の一本化の有無を確認します。運用フェーズでは問い合わせのしやすさが実務に直結します。 |
| 料金体系のわかりやすさ | ユーザー課金かデバイス課金か、拠点や帯域で変動するかを確認します。追加ユーザーや拠点増のときに費用がどう伸びるかも見ておくと比較しやすいです。 |
ゼロトラストセキュリティ製品の料金・価格相場を確認する
ゼロトラストセキュリティ製品はクラウド型で提供されることが多く、月額制での利用が一般的です。料金は「ユーザー数」「デバイス数」「帯域」「監視や運用支援の範囲」などで変動し、月額は数十万円から数百万円までと価格幅が大きくなりがちです。
一方で、SSEやSOC運用まで含める構成にしたり、拠点数や接続デバイス数が多かったりすると、月額が大きく増加する場合があります。初期費用が発生するケースもあり、例として導入時に100万円台の初期費用が設定されることもあるため、初期費用と月額の両方を合算して比較することが欠かせません。
ゼロトラストセキュリティ製品のおすすめ比較5選【VPN依存を減らすタイプ】
VPNへの依存を減らし、社内外から安全に業務資源へアクセスできるゼロトラストセキュリティツールを紹介します。テレワークが多い企業や拠点が分散している企業、VPNの遅延に悩む企業におすすめです。
ゼロトラストネットワーク導入・運用サービス – エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社
- 従来のVPNに頼らないリモートアクセス
- ID管理とデバイス管理を統合
- CASBやSIEMによる利用監視を実施
エクシオ・デジタルソリューションズ株式会社は、Microsoft 365を活用したリモートワーク環境を整備し、従来のVPNを使わずに安全なアクセスを実現するサービスを提供しています。ID基盤整備やデバイス保護、クラウド利用の監視と分析までを含み、業務システムとSaaSへのアクセスを統合的に管理できます。
脱VPNのリモート環境で快適な操作性を実現できる点が強みです。IAMやMDM/MAM、EDRなどを組み合わせて端末を保護し、CASBやSIEMでクラウド利用を常時監視して脅威を検知するため、リモートワークでも高いセキュリティを保てます。
ゼロトラストネットワーク導入・運用サービスの価格・料金プラン
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IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA – 株式会社インターネットイニシアティブ
- 遅延や切断の発生を抑えるリモートアクセス
- 端末状況に応じたZTNAアクセス制御
- 通信ログの可視化と危険サイトの防御
IIJフレックスモビリティサービス/ZTNAは、ゼロトラストを実現するリモートアクセスサービスで、従来の接続が遅く不安定だったという課題の解消を支援します。通信の可視化や端末状態に応じたポリシー設定、Webアクセス保護などにより快適かつ安全なリモートアクセスを提供し、SSEとしても利用できます。
Absolute Secure Accessをエンジンに採用し、場所や時間に関係なく安定した通信が続く点が特徴です。多要素認証や詳細なアクセスコントロールに対応し、ログからリスクを把握する機能も備えているため、リモートワーク中の利用状況を把握しながらセキュリティを強化できます。
IIJフレックスモビリティサービス/ZTNAの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Starter | 367,500円 | 315,000円 |
| Core | 367,500円 | 1,522,500円 |
| Complete | 367,500円 | 2,335,500円 |
| SSEアドオン(Completeのオプション) | – | 900,000円 |
Smart One Access by Prisma Access – SCSK株式会社
- Prisma Accessを基盤としたSASE
- ネットワークとセキュリティを一括提供
- 最短1週間で導入でき運用も代行
Smart One Access Powered by Prisma Accessは、Palo Alto NetworksのPrisma Accessを基盤にしたフルマネージド型SASEプラットフォームサービスです。ネットワークとセキュリティの機能および維持管理をワンパッケージで提供します。
クラウド時代に必要なWANルーティングやリモートアクセス、インターネットセキュリティ、認証連携までを揃え、場所やデバイスを問わず安全なアクセスを確保します。
ポリシー変更や24時間365日の保守対応を含む運用オペレーションをバンドルしており、IT担当者の負荷を軽減できる点が強みといえます。Prisma Accessの機能を最大限に活用し、リモートアクセス装置やファイアウォールの更改、閉域網からインターネットへの統合など段階的な導入にも対応します。
Smart One Access by Prisma Accessの価格・料金プラン
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Zero Trust Network – 富士通株式会社
- SASEやEDRなど複数製品を組み合わせ
- PoC支援から設計・構築・運用まで対応
- 24時間365日のゼロトラSOC運用体制
Zero Trust Networkは、企業の環境に合わせてSASE・SWG・EDRなど複数のソリューションを最適に組み合わせ、導入から運用までを一貫して支援します。最新のセキュリティ動向を踏まえた提案と運用リソースの提供により、ゼロトラスト化を計画的に推進できます。
PoC支援や設計・構築支援に加え、ゼロトラSOCやNOCで24時間365日の運用を担うため、日々変化するサイバー攻撃に迅速に対応できる点が強みです。また日本語対応のサポートデスクと豊富な導入実績を活かし、各種セキュリティ製品を横断したハイブリッド構成にも対応しています。
Zero Trust Networkの価格・料金プラン
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ソフトバンクのゼロトラストネットワーク構成 – ソフトバンク株式会社
- ネットワークとセキュリティを一気通貫
- ローカルブレイクアウトで帯域遅延を解消
- Zscalerをはじめ最適なSASEを選定
ソフトバンクのゼロトラストネットワーク構成は、ネットワークの簡素化とセキュリティ向上を両立させる提案型のサービスです。ローカルブレイクアウトや既存SD-WANルーターの活用により、インターネット接続の遅延を解消しながら安全なWebアクセス環境を構築します。
通信インフラの構築とセキュリティ運用を一気通貫で任せられる点が特徴です。ZscalerやNetskopeなど複数のSASEサービスから企業の要件に合ったソリューションを選定します。導入後はマネージドセキュリティサービスで運用監視やクラウド運用も支援するため、専門人材が不足する企業でも安心して運用できます。
ソフトバンクのゼロトラストネットワーク構成の価格・料金プラン
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ゼロトラストセキュリティ製品のおすすめ比較7選【段階導入しやすいタイプ】
段階導入しやすいゼロトラストセキュリティツールを紹介します。既存環境を残しつつIDや端末の対策から始めたい企業におすすめです。
Keeperパスワードマネージャー
- ゼロ知識・エンドツーエンド暗号化方式を採用
- 既存システムとの円滑な統合
- 直感的な操作性で社員の生産性に寄与
Keeperパスワードマネージャーは、ID・パスワードやパスキー、各種シークレットを暗号化して集中管理できるツールです。従業員はウェブアプリ・デスクトップアプリ・モバイルアプリ、ブラウザ拡張機能などの環境から自身のボルトにアクセスし、強固なパスワードの自動生成・入力や安全な共有を行えます。
管理者はゼロトラスト設計の下で全ユーザーのパスワードを見ずに、役割に応じたポリシー設定やセキュリティ監視が可能です。
Keeperパスワードマネージャーの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| ビジネス用パスワードマネージャー (スターター) | 要問い合わせ | 413円/ユーザー |
| ビジネス用パスワードマネージャー | 要問い合わせ | 583円/ユーザー |
| エンタープライズ用パスワードマネージャー | 要問い合わせ | 758円/ユーザー |
KeeperPAM
- 特権アカウントの自動検出で漏れなく可視化
- ジャストインタイム方式で秘密情報を晒さない
- 多様なプロトコルを一元管理した高速リモート接続
KeeperPAMは、特権ID管理システムとして企業内の重要システムへの管理者アクセスを統制するクラウドサービスです。特権IDの不正利用を防ぎ、監査やコンプライアンス要件を満たす次世代型ソリューションとして設計されています。
KeeperPAMではジャストインタイムアクセスの考え方に基づき、必要なタイミングで必要な権限だけを一時的に付与します。ユーザーがKeeperボルトからサーバー接続をリクエストすると、システム側が一時認証情報を生成して自動ログインし、作業終了後にそのパスワードをすぐ無効化・変更します。
KeeperPAMの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 特権アクセス管理 (PAM) | 要問い合わせ | 13,754円/ユーザー~ |
ゼロトラスト型セキュリティサービス – NTTドコモソリューションズ株式会社
- 中堅・中小企業向けテンプレートで設計負担を削減
- SOCと技術担当が運用を支援する
- Microsoft 365の不正利用に備える
NTTドコモソリューションズのゼロトラスト型セキュリティサービスは、中堅・中小企業でも導入設計の手間を省いて導入を開始しやすいサービスです。Secure Web GatewayやEDRなどを組み合わせ、インターネット通信と端末を守ります。
運用面はSOCと技術担当が支援し、設定変更やログ確認の負担を減らせるでしょう。Microsoft 365の不正アクセスや端末紛失の対策も含め、働き方の変化に追従できます。
NTTドコモソリューションズのゼロトラスト型セキュリティサービスの価格・料金プラン
| プラン | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 参考価格 | 1,750,000円 | 200,000円/社+2,400円/ID |
マネージド ゼロトラスト – KDDI株式会社
- 6つの要素を組み合わせて提案する
- フェーズに合わせ段階的に拡張する
- 導入後の運用もトータル支援
KDDIのマネージド ゼロトラストは、ゼロトラストを構成要素に分けて最適な組み合わせを設計するサービスです。クラウド・アプリ、ID、ネットワーク、デバイス、セキュリティ、オペレーションを整理して進めます。
フェーズに合わせて段階的に構成を拡張できるため、まずは一部領域から段階的に着手しやすい点が特徴です。運用チューニングや問い合わせ対応まで支援対象にでき、内製負荷を抑えられます。
マネージド ゼロトラストの価格・料金プラン
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ゼロトラストネットワーク導入サービス for Microsoft Entra – TIS株式会社
- Microsoft Entraの導入から運用まで支援
- SWGとZTNAでアクセスを分けて守る
- Entra IDと統合しID起点で設計
ゼロトラストネットワーク導入サービス for Microsoft Entraは、Microsoft Entraの導入から運用までを支援するサービスです。インターネット向けはSWG、社内リソース向けはZTNAでアクセスを分離します。
既存のMicrosoft 365やEntra IDと統合し、条件付きアクセスの設計も支援対象です。導入後の運用まで任せたい企業でも、段階的に展開しやすいでしょう。
ゼロトラストネットワーク導入サービス for Microsoft Entraの価格・料金プラン
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ゼロトラスト・セキュリティ – 株式会社 日立製作所
- クラウド・インターネット・端末の3層で対策
- リスクを5カテゴリに分けて整理
- コンサルから運用まで一気通貫
日立のゼロトラスト・セキュリティは、厳格なID検証を軸にした対策を整理しています。クラウド、インターネット、エンドポイントの3層で必要な対策を組み立てます。
移行ロードマップ策定などの上流から導入後の運用まで、支援範囲を広く取れる点が強みです。既存環境を踏まえて全体最適を描きたい企業に向きます。
ゼロトラスト・セキュリティの価格・料金プラン
要問い合わせ
NECのゼロトラスト導入支援 – 日本電気株式会社
- マルチベンダで設計から運用まで対応
- SASEなどネットとセキュリティを融合
- 大規模インフラ運用の実績を活用
NECのゼロトラスト導入支援では、セキュリティとネットワークを分けて最適化する考え方を示します。提案から設計、構築、運用、保守まで一気通貫で支援できる体制を前提としています。
グループ内での大規模運用実績や統合オペレーションセンターの知見を活かせる点が特徴です。専門担当が不足する企業でも、検討のパートナーとして活用できます。
NECのゼロトラスト導入支援の価格・料金プラン
要問い合わせ
ゼロトラストセキュリティ製品を利用するメリット
ゼロトラストセキュリティ製品を導入すると、働き方の自由度を保ちながらセキュリティ水準を引き上げやすいです。従来の境界防御では追いつきにくい課題を、IDと端末を起点に整理して解決したい企業に向くでしょう。
場所や端末を問わず安全に業務システムへアクセスできる
社内外を問わず安全に業務システムへ接続しやすくなり、テレワークや出張でも業務が止まりにくくなります。アクセスのたびにユーザーや端末の状態を検証し、条件を満たす場合だけ利用を許可できるからです。
その結果、VPNに過度に依存せずに必要なシステムへ到達でき、接続遅延や切断のストレスが減りやすくなります。拠点や自宅の回線品質に左右されにくい構成を選べば、Web会議やクラウド利用も安定するでしょう。
ID乗っ取りや不正アクセスを早期に検知し、被害拡大を防げる
ID乗っ取りや不正アクセスの兆候を早い段階で捉えられるため、被害が広がる前に手を打ちやすくなります。認証情報だけで判断せず、端末の準拠状態やアクセス状況を継続的に評価できるためです。
例えば、普段と異なるアクセスが発生した場合に追加認証へ切り替えたり、リスクが高い接続を遮断したりできます。侵入後の横展開や情報持ち出しを抑えやすい点もメリットです。
ポリシーとログを一元管理でき、運用負荷と統制コストを下げられる
アクセス制御のルールとログをまとめて扱えるようになり、運用の属人化を減らしながら統制を保ちやすくなります。拠点やシステムごとにルールが分かれている状態よりも、同じ基準で判断できるためです。
結果として、権限変更や例外申請、監査時の確認作業が整理され、情シスの作業量を平準化しやすくなります。運用支援と組み合わせれば、アラート解析や設定変更まで任せられるため、少人数体制でも継続運用がしやすくなります。
ゼロトラストセキュリティ製品を利用するデメリットや注意点
ゼロトラストは効果が大きい一方で、導入の進め方や運用設計を誤ると負担が増えやすい側面があります。導入前に起こりがちなつまずきを把握し、現実的な進め方を決めておくことが大切です。
導入設計と社内調整に時間がかかり、段階導入の計画が必要になる
ゼロトラストの導入は、導入設計と社内調整に想定以上の時間がかかりやすいです。ゼロトラストは単体で完結しにくく、ID、端末、アクセス制御、ログ監視などを組み合わせて成立するため、どこから適用するかを決める作業が欠かせません。
悪影響を抑えるには、最初から全社展開を狙わず、対象を絞った段階導入にすることが現実的です。例えば、テレワーク利用者や重要システムから始め、運用ルールと問い合わせ対応を整えながら適用範囲を広げると混乱を減らせます。
ポリシー設定が甘いと業務が止まり、例外対応が運用負荷になりやすい
ポリシー設定が業務実態に合わないと、正規の業務が止まったり、例外対応が増えて運用負荷が高まったりします。条件付きアクセスやWebアクセス制御は便利ですが、ブロックの粒度が粗いと「止めるべき通信」と「必要な通信」を一緒に弾いてしまいます。
対策としては、最初に守る対象と許可する業務を言語化し、例外の基準を決めておくことが重要です。加えて、ログでブロック状況を確認しながら段階的にポリシーを厳格化し、承認フローと窓口を一本化すると運用負荷を抑えやすくなります。
費用が「ユーザー数・端末数・運用支援」で膨らみやすく、総額を見誤りやすい
ゼロトラストは月額費用だけで判断すると、導入後に総額が膨らみやすい点に注意が必要です。ユーザー数や端末数の増加に連動して費用が積み上がりやすく、運用支援やログ保管、帯域などが追加費用になりやすい構造だからです。
総額を見誤らないためには、初期費用と月額費用に加え、運用支援やログ保管、帯域、追加IDの料金まで含めて試算することが欠かせません。将来の増員や端末追加も織り込んだうえで、段階導入で必要な範囲から契約し、効果を見ながら拡張する進め方が安心です。
ゼロトラストセキュリティ製品の導入を検討しよう
ゼロトラストセキュリティ製品は、テレワークやクラウド利用が当たり前になった環境でも、業務のスピードを落とさずに安全性を高めるために役立ちます。IDや端末の状態を起点にアクセスを都度検証できれば、VPN依存による不便さを抑えつつ、ID乗っ取りや不正アクセスの被害拡大も抑えやすくなるでしょう。
また、ポリシーとログを一元管理できる構成を選べば、例外対応や監査対応を整理しやすくなり、少人数の情シスでも統制を保ちやすくなります。自社の課題が「VPNの限界」なのか「ID侵害の不安」なのかを切り分け、VPN依存を減らすタイプと段階導入しやすいタイプのどちらが合うかを考えることが大切です。
実際に、ゼロトラストセキュリティ製品を導入する際には、次のポイントを意識することが大事です。
- 自社の課題に合うタイプか
- 既存のID基盤やMicrosoft 365などと連携しやすいか
- 段階導入しやすく、対象を絞って検証できるか
- 運用支援やサポート範囲が自社体制に合うか
- 初期費用と月額、追加費用まで含めた総額を見積もれるか
ゼロトラストセキュリティ製品をより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。
