【比較表あり】勤怠管理システムを徹底比較!機能・選び方を解説

【監修者】はやし総合支援事務所 代表:林雄次(社労士・行政書士)
社労士・行政書士の知見とITツールの活用スキルで総合的な支援サービスを行う。
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ボクシルおすすめ勤怠管理システム 【Sponsored】
e-就業OasiS |
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![]() ・休暇取得状況の把握や、アラート通知で従業員へ休暇取得を促進 ・メーカー設定なので導入時の負荷を軽減、運用に合わせてシステムをフル活用 ・システム導入時、提携社労士に労務相談ができる |
勤怠管理システムのタイプ
勤怠管理システムは、導入目的に応じて次の3つのタイプに分類できます。自社に当てはまるタイプを確認したら、比較表で要件に合うサービスを探してみましょう。
おすすめ勤怠管理システムの比較表
サービス名 | HRMOS勤怠 by IEYASU | ジョブカン勤怠管理 | KING OF TIME | TeamSpirit | ジンジャー勤怠 | マネーフォワードクラウド勤怠 | kincone | AKASHI | Touch On Time | キンタイミライ | リシテア 就業管理クラウドサービス | 楽楽勤怠 | CLOUZA | ICタイムリコーダー | スマレジ・タイムカード | 勤労の獅子 | freee 勤怠管理Plus | ![]() Universal勤次郎 | e-就業OasiS | ![]() Hachikin | レコル | セコムあんしん勤怠管理サービス KING OF TIME Edition | ミナジン勤怠管理 | follow Smart Touch | BizWork+ |
ユーザーレビュー | 4.28 | 4.07 | 4.12 | 4.15 | 3.81 | 4.16 | 4.24 | 4.35 | 4.23 | 4.44 | 4.21 | 4.59 | 4.22 | 4.03 | 4.14 | 3.85 | 4.26 | 3.89 | 4.33 | 3.11 | 4.33 | 4.0 | 4.6 | 4.5 | 4.0 |
タイプ |
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特徴 |
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初期費用 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税込)〜 | 0円(税込)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税込)〜 | 0円(税込)〜 | 0円(税込)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 2,850,000円(税抜)〜 | |||||||||||
月額固定費用 | 30,000円(税抜)〜 | 2,980円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 0円(税抜)〜 | 0円(税込)〜 | 980円(税込)〜 | 0円(税抜)〜 | 9,800円(税抜)〜 | ||||||||||||||||
月額従量課金 | 100円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | 300円(税抜)〜 | 600円(税抜)〜 | 300円(税抜)〜 | 300円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | 300円(税抜)〜 | 350円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | 110円(税込)〜 | 150円(税抜)〜 | 400円(税込)〜 | 110円(税込)〜 | 300円(税抜)〜 | 200円(税抜)〜 | |||||||
従業員50名月額シミュレーション | 5,000円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | 15,000円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 15,000円(税抜)〜 | 19,480円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | 15,000円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | 3,410円(税込)〜 | 7,500円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 16,000円(税抜)〜 | 5,500円(税込)〜 | 15,000円(税抜)〜 | 10,000円(税抜)〜 | |||||||
従業員100名月額シミュレーション | 10,000円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 60,000円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 31,480円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 35,000円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | 8,910円(税込)〜 | 15,000円(税抜)〜 | 40,000円(税抜)〜 | 32,000円(税抜)〜 | 11,000円(税込)〜 | 30,000円(税抜)〜 | 20,000円(税抜)〜 | ||||||
無料プラン | |||||||||||||||||||||||||
無料トライアル | |||||||||||||||||||||||||
対応言語 |
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給与計算ソフト連携 |
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対応できる勤務形態 |
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スマホアプリ打刻 | |||||||||||||||||||||||||
WEB打刻 | |||||||||||||||||||||||||
GPS打刻 | |||||||||||||||||||||||||
ICカード打刻 | |||||||||||||||||||||||||
生体認証 | |||||||||||||||||||||||||
その他打刻方法 |
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勤怠データのエクスポート方法 |
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シフト管理 | |||||||||||||||||||||||||
ワークフロー機能(有給申請・残業申請) | |||||||||||||||||||||||||
休暇管理・休暇付与方法 | |||||||||||||||||||||||||
アラート機能 | |||||||||||||||||||||||||
36協定対応機能 | |||||||||||||||||||||||||
予実管理 | |||||||||||||||||||||||||
工数管理 |
勤怠管理システムの失敗しない選び方
勤怠管理システムの選び方で迷わないよう、自社に合ったサービスを探せる手順をまとめました。
1.必要な機能を洗い出す
勤怠管理システムを選ぶ際は、自社に必要な機能の要件を洗い出してから比較するのがおすすめです。次のリストを使って洗い出しておきましょう。
確認方法 | 内容 |
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自社の勤務形態を確認する | フレックス制や変形労働制など、自社の業務形態に対応できるかは勤怠管理システムの導入で重要なポイントです。 |
打刻するデバイスを確認する | 打刻はスマートフォン、PC、ICカードなどの方法があります。どの方法で打刻するのかを決めておきましょう。 |
社外で打刻することはあるか確認する | 会社外で打刻する場合は、GPS打刻機能が搭載されているサービスを使うことで位置情報を記録し、不正打刻を防止できます。 |
システム上で残業申請を行うことはあるか確認する | 残業申請のワークフロー管理を行う場合は、対応した機能を搭載したサービスを選ぶ必要があります。 |
ビジネスチャットで打刻することはあるか確認する | サービスの中には、ビジネスチャットと連携して打刻できるものがあります。 |
システム上で有給申請を行うことはあるか確認する | 有給申請の管理を行う場合は、対応した機能を搭載したサービスを選ぶ必要があります。 |
帳票出力を行うことはあるか確認する | サービスの中には、Excel・CSV・PDFなどで帳票出力ができるものがあります。必要かどうかとあわせて出力形式や集計機能の有無を確認しておきましょう。 |
シフト管理を行うことはあるか確認する | サービスの中には、システム上でシフト管理ができるものがあります。シフト制で従業員を管理している場合は検討してみましょう。 |
2.社内で使用している給与計算ソフト・労務管理システムを調べる
勤怠管理システムは、給与計算ソフト・労務管理システムなど、他システムと連携するのが基本です。現在、利用しているシステム・ソフトを確認しておきましょう。
勤怠管理ソフトの勤怠状況データを「給与計算ソフト」や「労務管理システム」で活用できれば、人事労務の業務を効率化できます。
確認方法 | 内容 |
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現在利用している勤怠管理関連のシステムを確認する | 給与計算ソフトや労務管理システムなど、勤怠管理と関連するシステムは、どのツールを使用しているか確認しましょう。 |
連携方法を確認する | Excel・CSV読み込みやAPI連携など、サービスによって連携の仕方は異なるので、あらかじめ連携方法を調べておきましょう。 |
3.予算を決める
勤怠管理システム・ソフトの料金は1人あたり100〜600円です。機能の充実度によって料金が変わります。勤怠管理システムの導入に使える予算を確認しておきましょう。
※料金相場は本記事に掲載しているサービスの料金を参考にしています。
確認方法 | 内容 |
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勤怠管理システムの導入に使用できる予算を確認する | 勤怠管理システム・ソフトの料金相場を把握し、導入に使用できる予算を確認しましょう。 |
4.要件に合う企業へ資料請求する
これまで確認した内容を踏まえて、ボクシルの比較表で要件に合う勤怠管理システムを探しましょう。
確認方法 | 内容 |
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機能の要件を満たすサービスはあるか確認する | 各サービスの打刻方法や搭載機能を確認し、条件に合うシステムを探します。なければ必要な機能を見直しましょう。 |
連携の要件を満たすサービスはあるか確認する | 利用しているシステムと連携できるサービスを確認し、条件に合うシステムを探します。 |
予算内で導入できるか確認する | 機能、連携の要件を満たすサービスの料金を確認し、条件に合うシステムを探します。予算を超えてしまう場合は、予算の調整か各種機能、連携の必要性を再度検討しましょう。 |
要件に合うサービスの資料請求をする | 各要件を満たすサービスの口コミ評価の投稿と点数を確認し、要件に合うサービスの資料請求をしましょう。 |
試験導入するサービスを数社に絞り込む | 資料の内容であらためて要件と合っているのかを確認し、試験導入するサービスを数社に絞り込みましょう。 |
5.試験導入で社内評価を確認し、本導入するサービスを決める
絞り込んだサービスを試験導入し、実際の使用感を確かめてください。従業員からの評価もあわせて確認し、本導入するサービスを選定しましょう。
確認方法 | 内容 |
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絞り込んだサービスを試験導入して使用感を確認する | 資料請求したサービスのトライアルに申し込み、実際に社内で使ってみましょう。 |
従業員からの評価は高いか確認する | 打刻の仕方やワークフロー申請は簡単にできたかをヒアリングしましょう。 |
本導入するサービスを決める | 従業員の評価に問題がなければ公式サイトに問い合わせて導入手続きを進めましょう。 |
おすすめの勤怠管理システム
無料で利用できるサービスや英語対応など、各項目でおすすめの勤怠管理システムを紹介します。評判・口コミの評価が高いサービスを厳選しました。
無料のおすすめサービス
無料サービスで検討する場合は、利用できる人数や利用できる機能、データ容量・保存期間、サポートは受けられるかを選定の軸として選ぶと良いです。無料の勤怠管理システムは上記の内容で利用制限があるので、なるべく自社の導入基準に合ったサービスを選びましょう。
次のサービスには、Web打刻やスマホアプリ打刻、有給申請など、基本的な勤怠管理システムの機能が搭載されており、無料でも使いやすいのでおすすめです。
HRMOS勤怠 by IEYASUの評判・口コミ

小規模・中小企業におすすめのサービス
小規模・中小企業向けの勤怠管理システムを検討する場合は、企業規模や働き方に合っているかを選定の軸にすると良いです。
おすすめの勤怠管理システムは次の条件を満たしたサービスです。
- 利用料金が安く費用を抑えられる
- 無料トライアル・無料プランで使用感を試せる
- クラウド型で簡単に導入・運用できる
- 従業員数1〜500名程度の企業での豊富な導入実績がある
- 基本的な機能はすべて搭載しており簡単に扱える
次のサービスは上記条件を満たしています。
ジンジャー勤怠の評判・口コミ


英語対応のおすすめサービス
英語対応の勤怠管理システムを検討する場合は、海外利用できるのか、タイムゾーン設定は可能かを確認すると良いです。海外拠点での利用も想定されている場合は、現地で使用できるのかも確認する必要があります。
次のサービスは英語とタイ語に対応しており、個人別タイムカードで表示言語を変更可能。また、海外での導入実績も豊富なので、英語対応の勤怠管理システムを検討している企業におすすめです。
KING OF TIMEの評判・口コミ

アプリ対応のおすすめサービス
アプリ対応の勤怠管理システムを検討する場合は、利用しているOSに対応しているか、ビジネスチャットと連携可能かを選定の基準にすると良いです。サービスによってはAndroidのみ対応やビジネスチャットと連携できない勤怠管理システムもあります。
次のサービスはAndroid・iOS両方にアプリ対応しており、外部連携にも強いので、アプリ対応の勤怠管理システムを検討している企業におすすめです。
kinconeの評判・口コミ

勤怠管理システム一覧
個別で紹介できなかったおすすめの勤怠管理システムを一覧で紹介します。
ジョブカン勤怠管理の評判・口コミ
freee 勤怠管理Plusの評判・口コミ
マネーフォワードクラウド勤怠の評判・口コミ
COMPANY 勤怠管理システムの評判・口コミ
CYBER XEEDの評判・口コミ
キンタイミライの評判・口コミ
CLOUZAの評判・口コミ
勤労の獅子の評判・口コミ
e-就業OasiSの評判・口コミ
リシテア 就業管理クラウドサービスの評判・口コミ
楽楽勤怠の評判・口コミ
Shachihata Cloudの評判・口コミ
ミナジン勤怠管理の評判・口コミ
セコムあんしん勤怠管理サービス KING OF TIME Editionの評判・口コミ
スマレジ・タイムカードの評判・口コミ
「BOXIL SaaS AWARD Winter 2023」の受賞サービス
「BOXIL SaaS AWARD(ボクシル サース アワード)」は、SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」が毎年3月4日を「SaaSの日(サースの日)」と定め、優れたSaaSを審査、選考、表彰するイベントです。
今回の「BOXIL SaaS AWARD Winter 2023」は、2022年10月1日から2023年9月30日までの1年間で新たに投稿された口コミ約18,000件を審査対象としており、計297サービスに、ユーザーから支持されるサービスの証としてバッジを付与しました。
勤労の獅子 | キンタイミライ | 楽楽勤怠 |
AKASHI | freee 勤怠管理Plus | リシテア 就業管理クラウドサービス |
COMPANY 勤怠管理システム | マネーフォワードクラウド勤怠 | ジンジャー勤怠 |
TeamSpirit | KING OF TIME | ジョブカン勤怠管理 |
HRMOS勤怠 by IEYASU |
【Good Service】:「BOXIL SaaS」上に投稿された口コミを対象に、各カテゴリで総得点の高いサービスに対してスマートキャンプから与えられる称号です。
料金の妥当性No.1 | HRMOS勤怠 by IEYASU |
初期設定の容易さNo.1 | ジョブカン勤怠管理 |
サポートの品質No.1 | ジョブカン勤怠管理 |
営業担当の印象No.1 | ジョブカン勤怠管理 |
サービスの安定性No.1 | 楽楽勤怠 |
機能満足度No.1 | キンタイミライ |
カスタマイズ性No.1 | キンタイミライ |
お役立ち度No.1 | 楽楽勤怠 |
使いやすさNo.1 | キンタイミライ |
【口コミ項目別No.1】:「BOXIL SaaS」上に投稿された「口コミによるサービス評価」9項目を対象に、各カテゴリ、各項目において一定の基準を満たした上で、最も高い平均点を獲得したサービスに対して、スマートキャンプから与えられる称号です。
>>BOXIL SaaS AWARD Winter 2023の詳細はこちら
勤怠管理システムとは
勤怠管理システムとは、「出退勤の打刻」や「勤務時間の集計」など、従来タイムカードとExcelで行っていた勤怠業務を自動化するシステムです。リアルアイムで従業員の勤務時間をデータ化でき、残業時間が超過しそうな場合はアラートされるので、適切な就労管理に役立ちます。
また、給与計算ソフトのような他のサービス連携をすることで、労務業務全体の工数削減が可能です。
勤怠管理システムには、クラウド型・オンプレミス型があり、導入スピードが比較的はやく、リモート勤務に対応できるクラウド型のサービスが注目されています。
近年ではコロナ感染者の増加を受け、出勤の打刻時に体温測定を同時にできる打刻機が登場しており、安全かつ正確な勤務時間の管理が可能な勤怠管理システム・ソフトが増えています。

クラウド型とオンプレミス型の違い
勤怠管理システム・ソフトには、クラウド型・オンプレミス型があります。それぞれの説明や気になる項目別の評価をまとめました。
近年は導入スピードが比較的はやく、リモート勤務に対応できるクラウド型のサービスが注目されています。
【クラウド型とは】
クラウド型の勤怠管理システムは、インターネットを通じて利用できる勤怠管理システムです。専用のサーバーを設置する必要がなく、初期費用が抑えられます。また、拠点や場所を問わずに利用できるため、リモートワークを行っている企業に最適です。
セキュリティに関しては、クラウド上にデータが保存されるため、外部からの不正アクセスやサーバーの障害などのリスクがあります。そのため、セキュリティ対策には十分な注意が必要です。
【オンプレミス型とは】
オンプレミス型の勤怠管理システムは、社員の出退勤時間や休憩時間を専用のサーバーに記録するシステムです。セキュリティが高く、ネットワーク障害やサーバー故障にも迅速に対応できます。
クラウド型と比べて初期費用が高く、専門的な知識が必要です。また、拠点が複数ある企業やリモートワークを行う企業には向いていません。
クラウド型とオンプレミス型の評価表
項目 | オンプレミス型 | クラウド型 |
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初期費用 | 非常に高額 | 比較的安価 |
導入までの期間 | サーバーの購入、システムをサーバーへインストールといった作業が必要なので、最低でも3か月程度必要 | サービスによるが、登録からすぐ利用できるものも多い |
ランニングコスト | 自社保有のサーバーやシステムの運用費 | 一般的にユーザーごとの課金制。低価格なサービスでは1ユーザーあたり数十円から利用できるものもある。 |
追加費用 | システム部門の人件費、法改正への対応、サーバー買換え費、電気代など意外と多くの費用がかかる | 法改正への対応に関しても無償アップグレードで提供しているサービスが多い |
推奨導入規模 | 社員数1,000人~ | 社員数2~1,000人 |
拡張性 | 企業環境にあわせたカスタマイズが可能 | 事業者に依存する傾向が強く、拡張性は低い |
セキュリティ | 企業ごとのセキュリティポリシーにカスタマイズ可能。さらにサーバーを保有していることで強固なセキュリティ環境を構築できる。 | サービス事業者に完全依存するため、セキュリティ要件をしっかりと確認しておく必要がある 。クラウドサービスを狙った標的型サイバー攻撃も多発してるので十分な注意が必要。 |
導入成功率 | トライアルができないので、成功率は低い。ただ型にはまればクラウド型よりはるかに利便性の高いシステムが構築できる。 | ほとんどのサービスで無料トライアルや、ユーザー制限をかけた無料プランが容易されているので簡単に導入検討がき、導入成功率も高い。 |
サポート | サービスによっては契約することによりサポートを得られますが、あくまでシステムのサポートのみ。法改正によるシステム変更のサポートはなし | サーバーの運用やシステムの構築はすべてサービス事業者が行っているため、法改正によるシステム変更もバージョンアップのみで対応 |
他システムとの連携 | 自由にカスタマイズできることから他システムとの連携には強い。 | 自由にカスタマイズはできませんが、最近では他システムとの連携に優れたサービスが多数。 |
サービスの選定 | 重視すべき点はサポートと担当者の熟練度。導入後はシステムの不具合が発生することを想定し、サポートが徹底しているサービスに着目。 | 基本的には自社に合った機能を持ち合わせているか、そして低コストかが重要 |

勤怠管理システムの必要性
厚生労働省による働き方改革の推進により、労働に関連する法律が高い頻度で改正されています。このような変化についていくためには人の管理ではなく、仕組みでの管理に切り替えることが求められます。
近年ではコロナ感染者の増加を受け、出勤の打刻時に体温測定を同時にできる打刻機が登場しており、安全かつ正確な勤務時間の管理が可能な勤怠管理システムが増えています。
勤怠管理システムの機能
勤怠管理システムの基本機能は、「正しい勤怠状況の把握」や「適切な労働時間内での勤務管理」、「各種申請の効率化」や「勤務時間をスムーズに給与計算に反映させる」などの、勤怠管理業務を効率化する機能が備わっています。
【勤怠管理システム基本機能一覧】
勤怠管理システムの基本的な機能は次のとおりです。
- 打刻機能
- 勤怠状況のダッシュボード機能
- 休暇付与/管理機能
- シフト管理・作成機能
- 休暇/残業申請承認機能(ワークフロー)
- アラート機能(打刻ミス・残業時間超過)
- 勤怠時間の集計機能
- 帳票出力機能(CSV/PDFなど)
- 外部サービス連携機能(給与計算ソフトや労務管理システムなど)
基本機能の中でも、各社サービスごとに細かい機能や設定できる内容が異なります。利用する従業員や会社の独自のルールに対応できる機能が備わっているかは確認が必要です。
勤怠管理システムを導入するメリット
勤怠管理システムのメリットは、管理者側と従業員側それぞれで挙げられます。
管理者側のメリット
勤怠管理システムの導入で管理者側が得られるメリットは次のとおりです。
- スムーズな労働基準法・法改正への適用
- 勤怠管理業務の工数削減・人的ミスの防止
- セキュリティの向上・出退勤時間の不正防止
それぞれのメリットについて解説します。
スムーズな労働基準法・法改正への適用
勤怠管理システムでは、リアルタイムでの従業員の労働時間や残業時間、休暇取得情報を把握できます。
36協定にて定められている労働時間の上限を超えないよう、アラート設定や事前の残業申請をワークフロー化できるサービスを利用することで、労働基準法にそった就業時間の管理が可能です。法改正された際はシステムが自動でアップデードされ、管理者が運用変更する負担も軽減できます。
勤怠管理業務の工数削減・人的ミスの防止
紙やExcelでは時間がかかる集計作業や打刻・申請漏れ連絡など、従業員が増えるごとに工数が増えていく作業を自動化、給与計算ソフトと連携することで、労務業務の大幅な工数削減が可能です。
また、アルバイト・契約社員などの雇用形態や変形労働時間制の従業員に対する設定ができるサービスを利用すれば、労働時間の個別の集計作業も自動化できます。業務を自動化することで属人化した作業も減り、集計時での人的ミス防止にもつながります。
セキュリティの向上・出退勤時間の不正防止
タイムカードでは防止が難しい従業員の不正打刻を、指紋認証・静脈認証を利用した生体認証打刻や位置情報の履歴がわかるGPS打刻が利用できる勤怠管理システムを導入することで防止できます。
またワークフロー機能があるサービスを利用することで、打刻修正や事前の残業申請・有休申請など、管理者の承認を一元管理でき、従業員の勤務態度もデータで可視化できるため、従業員が多くなると難しくなる勤務態度の把握もしやすくなります。

従業員側のメリット
従業員側のメリットとしては次の3つが挙げられます。
- 在宅勤務・フレックスタイムなど勤務体系に合わせた出退勤の導入が可能
- 出退勤修正・休暇申請を簡略化
- 各種申請・対応漏れの防止
それぞれのメリットについて解説します。
在宅勤務・フレックスタイムなど勤務体系に合わせた出退勤の導入
画像出典:株式会社ワーク・ライフバランス / 企業の働き方改革に関する実態調査
株式会社ワーク・ライフバランスが2020年12月に実施した「第2回働き方改革に関するアンケート」調査結果のデータをみると、「在宅勤務などの勤務時間の柔軟性」や「フレックスタイムなどの勤務時間の柔軟性」によって50%以上の従業員満足度の向上や、離職防止にもつながっています。
勤怠管理システムを導入することで、タイムカード・出勤簿管理では運用が難しかった出退勤時間の管理が、柔軟な打刻方法で解決でき、従業員が働きやすい環境を提供できます。
出退勤修正・休暇申請を簡略化
参考画像:2022年1月時点のジョブカン勤怠管理キャプチャ
勤怠管理システムではPCやスマホアプリから簡単に打刻の修正や休暇申請が可能です。ジョブカン勤怠管理では、PCで「休暇申請」「残業申請」「休日出社申請」が可能です。休暇申請では、管理者側が設定している休暇種別・時間設定から選択が可能なため、間違った申請の防止にもつながります。
また申請しても管理者から却下された場合、取り消しや修正など簡単にできるサービスも多いため、申請から完了までの工数を大幅に削減でき、本来の業務に集中できるメリットがあります。
各種申請・対応漏れの防止
参考画像:2022年1月時点のジョブカン勤怠管理キャプチャ
ジョブカン勤怠管理の参考画像にもあるように、従業員の打刻が正常にされていない場合は、システムに自働でアラートが表示されます。従業員はこのアラートをもとに、打刻の修正や休暇申請ができていなかったなどのミスを修正可能です。
また毎月の月初に行っていた、タイムカードにミスがあるかのチェック、管理者から対象者への通知、ミスの修正・申請などの手間の削減や、申請漏れで給与が減ってしまったなどのトラブルを防止します。
テレワーク・リモートワーク時の勤怠管理にも、勤怠管理システムの活用がおすすめです。

勤怠管理システム導入の注意点
勤怠管理システムを導入する際に注意すべき点をまとめました。必ず確認して導入時の参考にしてみてください。
注意点1:社内システムとの連携を確認する
給与計算ソフトや労務管理システムだけでなく、社内で使用している他システム・ソフトとの連携を確かめずに導入すると失敗しやすいです。
たとえば、社内のチャットツールと連携できなかった場合、打刻リマインドや打刻修正を行う際に自動リマインドができず、個別に連絡を取る必要が出てきます。
サービスを選ぶ際は、給与計算ソフトや労務管理システム以外の社内システムとの連携が可能かどうかも確認しましょう。
注意点2:社員と上司の両者にプレ導入を実施する
打刻をする社員と打刻を管理する上司の両者にプレ導入をしないと失敗しやすいです。なぜなら、社員からは使いやすくても、上司に打刻管理の手間がかかってしまう場合があるからです。
サービスを選ぶ際は、実際に打刻をする社員と打刻を管理する上司の両者にプレ導入をして、両者の使い勝手を確認するようにしましょう。
勤怠管理システム導入時の注意点をさらに確認したい方は、勤怠管理システムの導入事例を参考にしてみてください。

勤怠管理システムの口コミ数ランキング
BOXILでまとめている勤怠管理システムのレビュー数のランキングを紹介します。サービス選びの参考にしてみてください。
順位 | サービス名 | 料金プラン | 説明文 |
---|---|---|---|
1位 | ![]() | 200円-/月(月額従量課金) | 勤怠管理なら、ジョブカン!出勤管理、シフト管理、休暇申請・管理、工数管理などの機能を必要な分だけを自由に組み合わせて利用できます。 |
2位 | ![]() | 300円-/月(月額従量課金) | KING OF TIMEでは、PCやスマートフォンから打刻できるので、テレワークでも各自が自宅で打刻可能です。 |
3位 | ![]() | 0円-/月 | HRMOS勤怠 by IEYASUは、無料から使える勤怠管理システムです。利用企業数は4万社以上(※1)。 |
4位 | ![]() | 30,000円-/月(月額固定) | TeamSpiritは1,500社以上(※2)に利用されている「働き方改革」プラットフォームです。 |
5位 | ![]() | 200円-/月(月額従量課金) | スマートフォンやパソコンがあれば勤怠打刻や交通費精算ができ、すべての情報はクラウドで管理されます。 |
※1:出典:HRMOS勤怠 by IEYASU 公式サイト(2023年2月確認)
※2:出典:TeamSpirit 公式サイト(2023年2月時点)

勤怠管理システムのシェア率
BOXILが実施した勤怠管理システムの利用ユーザー100人を対象にしたアンケート※によると、勤怠管理システムのシェア率は、ジョブカン勤怠管理が18%でトップでした。次点でKING OF TIMEが7%、ジンジャー勤怠とTeamSpiritが5%と続いています。
※集計期間 2022年3月3日〜3月24日 「会社で利用経験のある勤怠管理システムに関する簡単なアンケート」をもとにスマートキャンプで集計
ここからは、シェア率の高いサービスはなぜ選ばれているのか、アンケートで得た回答をもとに解説します。
- 機能の単独利用が可能
- フレックスや変形労働などの勤務形態ごとに細かく設定可能
- 中小規模企業向けの無料プランあり
ジョブカン勤怠管理が選ばれている理由としては、特に費用の安さが挙げられます。必要な機能だけ組み合わせて利用できることで、全体の費用を抑えられることが評価につながっています。
その他にも、実際にトライアルで使ってみた際の使用感、使いやすさを評価する口コミが数多く見られました。
KING OF TIME - 株式会社ヒューマンテクノロジーズ
- 生体認証やICカードなど自社に合ったタイムレコーダーを選べる
- 有給休暇や残業など就業ルールに合わせて設定できる
- シンプルな画面構成でパソコン操作が不慣れな方でも扱える
KING OF TIMEが選ばれている理由としては、打刻方法の豊富さが挙げられます。ICカードやパソコン・スマートフォン・タブレットでの打刻はもちろん、指静脈や顔認証などの生体認証打刻も可能なため、セキュリティが重視される企業でも安心して導入可能な点がユーザーに評価されています。
- 豊富な機能であらゆる勤務形態や就業規則に対応
- アプリ完全対応でスマートフォンから簡単に操作可能
- 生体認証打刻機能や第三者認証、暗号化監視体制など万全のセキュリティ体制
ジンジャー勤怠が選ばれている理由としては、システム権限の設定や承認権限の設定の簡単さと、打刻のしやすさが挙げられています。
アプリでの打刻はボタンが大きく、初めて使う人でもわかりやすいことが評価につながっているようです。
TeamSpirit - 株式会社チームスピリット
- ERP型の勤怠管理システム
- 残業や有給休暇の取得状況をモニタリング可能
- データは世界水準のセキュリティ環境で管理
TeamSpiritが選ばれている理由としては、連携機能が豊富な点が挙げられています。SalesforceやAkerunなど各種サービス、製品、端末などとの連携を実現する「TS Connect」機能により、社内の情報を一元管理できる点が評価されているようです。
また、残業計算をリアルタイムで行ってくれる点や工数管理ができる点もユーザーに評価されています。

勤怠管理システムの導入で失敗しないために
自社に合うサービスを選ぶには、各サービスの内容を比較することが重要です。気になるサービスの資料をダウンロードして自社に合うのか検討してみましょう。

おすすめ勤怠管理システムの資料を厳選。各サービスの料金プランや機能、特徴がまとまった資料を無料で資料請求可能です。資料請求特典の比較表では、価格や細かい機能、連携サービスなど、代表的な勤怠管理システムを含むサービスを徹底比較しています。ぜひ勤怠管理システムを比較する際や稟議を作成する際にご利用ください。
特徴ごとにおすすめ勤怠管理システムをまとめました。それぞれの項目でサービスを比較したい方は、次のリンクから記事をご覧ください。
英語対応の勤怠管理システム | 無料の勤怠管理システム | アプリ対応の勤怠管理システム |
小規模向け勤怠管理システム | 中小企業向け勤怠管理システム | シフト管理できる勤怠管理システム |
給与計算ソフト連携可能な勤怠管理システム | 建設業向け勤怠管理システム | 派遣会社向け勤怠管理システム |
病院向け勤怠管理システム | 介護業向け勤怠管理システム | 利用料金が安い勤怠管理システム |
監修

社労士・行政書士・ITストラテジスト・システム監査技術者
林 雄次
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