1社あたりのSaaS利用数は「10個以下」が75% - 「SaaSに関する調査」2023年版
SaaS比較サイト「BOXIL SaaS(ボクシル サース)」を運営するスマートキャンプ株式会社(以下、スマートキャンプ)は、SaaS・クラウドサービスを利用している全国のビジネスパーソン1,500名を対象に、「SaaSに関する調査」の2023年版を実施した。
調査期間:2023年7月26日〜8月1日
調査結果サマリ
- 1社あたりのSaaS利用数は「10個以下」が4分の3を占める
- 企業規模が大きいほど多数のSaaSを利用する傾向にある
- 全体の4分の3がSaaS導入に効果を感じており、「業務効率化」がもっとも多い
- SaaS利用時の課題はサービス停止により仕事ができなくなること
調査結果
本調査では、全国のビジネスパーソン(会社員・会社役員)を対象に、Web上でアンケート調査を実施した。回答者のうち、「SaaS・クラウドサービスを利用している」を選択した1,500名へ追加質問を行い、回答を得ている。
本調査結果は『SaaS業界レポート2023』(2023年10月発刊)でも紹介している。
SaaSの利用数
まず、自部署の業務で使用しているSaaSの個数を尋ねた。全体では「1〜5個」がもっとも多く70%、次いで「6〜10個」が14%。あわせて84%が10個以下と回答した。部署別にみると、11個以上に当たる回答がもっとも多いのが「技術・クリエイティブ(Web・IT関連)」、もっとも少ないのが「営業・営業事務」で、12%近く差がある。
続いて、全社で使用しているSaaSの個数を尋ねた。全体では10個以下に当たる回答が4分の3を占めた。従業員規模ごとにみると、従業員規模が大きいほど多数のSaaSを利用する傾向にある。5,001名以上の企業では、11個以上が半数を超え、「51個以上」が21%であった。
SaaS導入の効果
SaaS導入による効果を尋ねた設問では、「非常に効果があった」「ある程度効果があった」を合わせて75%が効果ありと回答した。部署別にみると、「人事」「経営・経営管理」「商品企画・マーケティング」の順に効果ありとした人が多く、それぞれ75%を超えている。
具体的に感じている効果を選択式で尋ねたところ、全体では「業務の効率化」がもっとも多かった。
部署別にみると、「テレワーク・在宅勤務の実現」と回答した人が「法務・特許・関連事務」でもっとも多かった。「ペーパーレス化」を選択した人も多く、出社せずとも業務を行えることを評価する人が多いと考えられる。
SaaS利用の課題
SaaSを利用する際の課題については、「サービスが停止すると仕事ができない」と回答した人がもっとも多かった。クラウドサービスのデメリットとしてよく挙がる項目ではあるが、より安定した運用が求められる。
<調査概要>
主体:スマートキャンプ株式会社
調査名:「SaaSに関する調査」
実施期間:2023年7月26日〜8月1日
調査方法: Webアンケート
サンプル数:本調査1,500ss、スクリーニング前12,994ss
調査委託先:株式会社アスマーク
※各割付の不足分は、同じ部署の違う地域から補填