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SOCサービスおすすめ比較14選!選び方やメリット

最終更新日:(記事の情報は現在から267日前のものです)
SOCサービスとはSOCについてアウトソーシングできるサービスを指します。SOCとはSecurity Operation Centerの略称で、社内のネットワークやセキュリティを監視・分析する専門組織です。CRISTやMDRと並んで重要なサービスです。本記事ではおすすめのSOCサービスをその特徴とともに紹介します。

SOCサービスとは?

SOC(Security Operation Center)サービスとは、ユーザーのデータセンターや社内ネットワークにセキュリティ機器を設置し、そこから送られてくるセキュリティログ・アラートを、オペレーターが24時間365日体制で監視・分析するサービスです。監視中に異常を検知したり、インシデントが発生したりした場合は迅速に対応可能です。

SOCサービスを利用するメリットは、専門家に外注することによって得られるセキュリティ対策の高度化と、社内のリソースをセキュリティに割かずに済むため効率化につながることの2つです。

SOCとCRISTの違い

CRISTはトラブルが発生した後の対応を中心に業務を遂行するのに対して、SOCはトラブルが発生する前の予兆の検知、防止といった業務がメインという点です。

CRISTとは、「Computer Security Incident Response Team」の略称で、セキュリティインシデントが発生した場合に対応するチームのことを指します。CRISTの役割はインシデント発生時の対応や社内外への情報共有・連携、脆弱性情報の収集などです。

SOCとMDRの違い

SOCは組織内に設置される機関であり、MDRはサービスの提供形態の一つなので両者の定義は微妙に異なります。ただし、SOCのアウトソーシングとMDRでは役割や提供されるサービス内容はほぼ同一です。

MDRとはManaged Detection and Responseの略称で、組織のセキュリティ監視を24時間365日実施するサービスのことです。

また、MDRサービスのなかには、SOCとCRISTを組み合わせてアウトソーシングできるタイプのサービスも存在します。

SOCサービスの選び方

SOCサービスを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • SOCサービスの導入目的を確認する
  • SOCサービスの機能を確認する
  • SOCサービスを導入する際の注意点を確認する
  • SOCサービスの料金・価格相場を確認する

SOCサービスの導入目的を確認する

SOCサービスの導入を検討する際は、まず導入目的を明確にしましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
社内にノウハウがないのでセキュリティ対策をまとめて外注したい CRISTやインシデント対応もセットで提供できるサービスがおすすめ
コストをかけずにインシデントの発見だけ外注したい SOCアウトソーシングに特化した簡易的なSOCサービスがおすすめ
インシデントの発見や脅威の判定を正確にしたい EDRと組み合わせて提供されるSOCサービスがおすすめ

SOCサービスの内容を確認する

SOCサービスでできること、利用できるサービスは次のとおりです。上記の導入目的・課題をどのように解決できるか記載しているため、必要なサービスを洗い出しましょう。

サービス 詳細
情報システムの監視 情報システムを24時間365日監視して、脅威をチェックしてくれます。
ログ分析 ネットワークを構成している機器のログを分析して、対応すべきインシデントを発見してくれます。
アラート インシデントが発生したときに通知してくれます。
レポート 日次・月次で、インシデントの脅威や稼働状況などのレポートを提出してくれます。

SOCサービスを利用する際の注意点を確認する

SOCサービスを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
使用している機器・サービスをカバーしているか サービスによって対応できる機器・サービスが異なるので、どの領域をカバーしているかチェックしましょう。
脅威発見後の対応を明確にする SOCサービスはインシデントの発見までが仕事です。その後のインシデント対応をどのようにするのかもあわせて考えてください。

SOCサービスの料金・価格相場を確認する

料金について要問い合わせのサービスが多く、管理するネットワークの規模やアウトソーシングしたい業務内容によっても価格が異なるので、一概に料金相場はいえません。

ただし、1契約あたり月額10万円程度は最低限必要だと見込んでおきましょう。さらに、初期費用も数十万円から数百万円程度発生すると想定してください。

簡易的なSOCサービスであれば安価に利用できるケースもあります。

SOCサービスおすすめ比較14選

Ray-SOC - 株式会社レイ・イージス・ジャパン

  • 各種ログを分析して脅威を判定
  • 顧客問い合わせ窓口や月次レポートも提供
  • 予算やセキュリティポリシーなどにあわせてカスタマイズ可能

Ray-SOCは、月額10.8万円からとリーズナブルに導入できるSOCサービスです。リーズナブルといってもSOCとして充分なサービス内容で、セキュリティポリシーや予算にあわせてアウトソーシングの内容もカスタマイズ可能です。監視対象は認証サーバーやネットワーク機器をはじめ、ファイアーウォール、IDS・IPS、プロキシサーバなど広範囲に対応しています。分析対象のログを6か月保存してくれるので、レポートと合わせて過去の脅威の分析や対策検討に役立ちます。

SCSK SOC - SCSK株式会社

  • 24時間365日リアルタイム監視
  • セキュリティアナリストとSIEMで対応
  • CRIST含めた包括的な支援

SCSK SOCは、ネットワークやシステムを24時間・365日体制で監視し、ログの分析・対応策の提案を行ってくれるSOCサービスです。SIEMとアナリストによるセキュリティ機器のログ分析からアラート通知までをアウトソーシングできます。オプションのSCSK アドバイザリーサービスも契約すればCRISTアウトソーシングも可能なので、包括的に社内のセキュリティ対策を専門組織に外注可能です。設備コストや教育コスト、運用コストを大幅に削減しつつ、セキュリティ運用レベルの向上が期待できます。

CEC SOC - 株式会社シーイーシー

  • 多ゾーンを網羅したセキュリティポイント
  • 影響範囲の最小化、恒久対処の支援
  • CRISTの成熟度にあわせて機能を拡張できる

CEC SOCは、セキュリティ対策ライフサイクルの「初動対処」「恒久支援」に対応したSOCサービスです。ユーザー環境を6ゾーンに分類して、必要とされる最適なサービスを提供します。異常検知の際は感染対象以外のゾーンにもマルウェア活動の痕跡がないか相関分析するので、インシデントの影響範囲を総合的に判断可能です。セキュリティ運用サービスの開始後も、定期報告レポートの内容変更や、インシデント発生時の連絡先や連絡手段、連絡内容のカスタマイズなどを柔軟に変更できます。また、CRISTの成熟度合によって検知SOC・解析SOC・レポートSOCなど不足している運用サービスを追加できます。

IIJ C-SOCサービス - 株式会社インターネットイニシアティブ

  • セキュリティインテリジェンスで脅威を可視化
  • 機器の運用からインシデント対応までワンストップで提供
  • 経験豊富なセキュリティアナリストによる運用

IIJ C-SOCサービスは、ファイアウォールなどのセキュリティ機器やクライアント運用機器からセキュリティログの収集と分析を行い、24時間365日セキュリティインシデントへの対応を行うサービスです。セキュリティ機器の設置から運用・ログの収集・解析までをワンストップで提供し、インシデントが発生した場合も必要に応じて運用機器の設定を変更して、緊急度の高い攻撃に対応可能です。セキュリティの第一線で高度な対応を行ってきたセキュリティアナリストが多数在籍しているので、高度なセキュリティ水準が期待できます。

Security Operation Center アウトソーシングサービス - 株式会社USEN ICT Solutions

  • 新しい脅威にも迅速に対応
  • 初期投資費用や人件費を抑制できる
  • 日本だけに限らず24時間365日グローバル対応が可能

Security Operation Center アウトソーシングサービスは、セキュリティのスペシャリストによる24時間365日の監視をアウトソーシングできるサービスです。24時間365日セキュリティイベントやシステムイベントを監視し、サーバーやクライアントPCのログを分析してインシデントを発見します。インシデントに対してはオンサイト支援やチューニング、オペレーションといった対処が可能で、レポートや報告会によって状況を教えてくれます。

NetStare - 株式会社セキュアヴェイル

  • 24時間365日の有人監視体制を2週間で実現
  • 日常のログ収集・分析でリスクを早期発見
  • コストを抑えることのできる効率的なサービス

NetStareは専用Webポータルで監視対象・ステータスを可視化し、SOCが何をどこまでやってくれているかをいつでもチェックできます。ネットワークセキュリティの専門家が24時間365日ネットワークを監視し、障害発生時は保守ベンダーとの折衝も代行可能です。ファイアウォールの設定変更も回数無制限で代行可能なので、常に安全で高パフォーマンスな状態で稼動させられます。サーバー・ネットワーク機器の脆弱性診断も、無料で年4回まで実施してくれます。

Security Operation Center(SOC) - JBサービス株式会社

  • 高度な専門技術を有するアナリストチームがクライアントをサポート
  • 製品の運用からインシデント対応まで一本化して提供
  • 包括的なセキュリティマネジメント

Security Operation Center(SOC)は、セキュリティ機器やサーバー・ネットワーク機器などから生成されるログを、24時間365日体制で監視するサービスです。SIEMを通じてセキュリティアナリストがリアルタイムでネットワークを監視し、トラブルの兆候が発生した際には、即座に想定される被害範囲の特定や具体的な対応方法のアドバイスを実施します。マルウェア感染が発覚した場合や感染の疑いがある場合に、技術員が現地に訪問して業務復旧の支援を実施可能です。

大塚商会SOC - 株式会社大塚商会

  • 多様なサイバー攻撃に対応
  • ニーズに応じて使える5タイプのSOCサービス
  • 月々数千円から利用可能

大塚商会SOCサービスは、大塚商会が提供するSOCサービスです。FortiGate製品に特化したSOCサービス、標的型攻撃やゼロデイ攻撃を早期に発見対処するSOCサービス、Palo Alto製品を対象にしたSOCサービスなど、ニーズによって5つのSOCサービスを選択できます。簡易的なSOCサービスであれば月額5,000円程度からの導入が可能です。インシデントの通知やレポートといったサービスも標準搭載されています。

CylanceGUARD - エムオーテックス株式会社

  • 世界トップレベルの専門家が24時間365日ネットワークを監視
  • インシデント・ウイルスに対する特定・防御・検知・対応を一気通貫で代行
  • 応答時間は平均9分で緊急時にも即対応

CylanceGUARDは、世界トップレベルの専門家によるSOCアウトソーシング・MDRサービスです。SOCサービスを提供するメンバーは、全員サイバーセキュリティの修士号をもっています。未知・既知問わずマルウェアを99%防御し、セキュリティ専門家がクライアントの環境を理解したうえで、確認すべきアラートを選別して案内可能です。24時間365日セキュリティ専門家に直接連絡が可能で、平均応答時間は9分なためトラブルの際にも迅速なサポートが期待できます。

SOC運用サービス - 株式会社セキュアイノベーション

  • 経験豊富なセキュリティエンジニアが運用をサポート
  • 実績に裏打ちされたクライアントの環境を安全に保つノウハウ
  • 続けやすいリーズナブルなサービス料金で柔軟なサービス内容

SOC運用サービスは、セキュアイノベーションが提供しているSOCサービスです。SOCのメンバーは経験豊富なセキュリティエンジニアで、セキュリティデバイスを管理して最適な状態にチューニングしてくれます。監査サービスから得られる最新の脆弱性情報に関する知見や既存の監視デバイスから得られる知見と、新たな攻撃手法の調査・学習を通じてクライアントのネットワークの環境を常に安全な状態に保ちます。「一部の製品だけ」「土日や夜間帯のみ」といったピンポイントニーズにも対応可能で、リーズナブルなサービス料金なので続けやすいのも特徴です。

SOC(セキュリティ監視)運用支援 - 株式会社SHIFT

  • 海外SOCの標準化・仕組み化によりばらつきのない高品質な監視を実現
  • 月額7.5万円からはじめられる
  • 幅広い製品の監視はもちろんAWSやAzureの監視にも柔軟に対応

SOC(セキュリティ監視)運用支援は、ログの集積・管理センターを国内に設け、海外SOCと連携することにより月額7.5万円からと低価格から利用できるSOCサービスです。監視導入時期や期間・規模・コスト面・監視対象などを柔軟に相談に応じてくれるので、必要な監視体制に応じたリーズナブルな費用で利用できます。標準化・仕組化によりグローバル対応が可能なため、海外のSOCも日本品質で提供可能です。

SB C&S Carbon Black セキュリティ監視サービス - SB C&S株式会社

  • 対応が必要な場合だけメールや電話で通知
  • 脅威の判定や調査はセキュリティの専門家が対応
  • 24時間365日の有人監視での運用

SB C&S Carbon Black セキュリティ監視サービスは、EDR導入後の運用を、セキュリティの専門家が寄り添い、しっかりサポートをしてくれる顔の見えるSOCサービスです。最低100ユーザーから利用できます。月次レポートや報告会も設定できるので、セキュリティの状況を定期的にチェック可能です。

NRIセキュアテクノロジーズ - NRIセキュアテクノロジーズ株式会社

  • マルチクラウド時代に求められるマネージドセキュリティサービス
  • ログ分析により重要なイベントを抽出してセキュリティインシデントを早期に発見
  • 400種類以上の製品やサービスの相関監視に対応

NRIセキュアテクノロジーズは、400以上の製品・サービスの相関監視を可能にするSOCサービスです。情報セキュリティの専門会社として、日々収集する多岐にわたる情報や業界ごとの最新の脅威動向を踏まえた知見などをもとに、クライアントの環境にあわせた高度なセキュリティログ監視を提供してくれます。同社はSOCだけではなくEDR・MDR、OA・ワークプレイス環境 運用監視、OT・IoTセキュリティ監視といったソリューションを提供しているので、総合的にネットワークの監視・管理を委託できます。

S&JのSOC - S&J株式会社

  • 多種多様なデバイスやセキュリティ機器に柔軟に対応
  • 遠隔操作で適切に対応
  • 有事の際にはインシデント対応が可能

S&JのSOCは、自社開発した「AD監視」サービスという独自のソリューションによって、クライアントのネットワーク環境の安全性を保つSOCサービスです。アナリストが24時間365日セキュリティデバイスからのアラートを確認し、影響範囲の確認や分析を実施して、脅威となりそうなアラートに関して通知してくれます。生のログをもとにアナリストが詳細な分析を行うので、高い精度でインシデントの判定と通知が行えます。

SOCをアウトソーシングするメリット

SOCをアウトソーシングするメリットは、セキュリティ対策の高度化、業務効率化の2つです。

セキュリティ対策の高度化

IT技術は日々進歩しています。よって、社内にSOCを設置しても、常に最新の事例や技術をメンバーが学べる環境づくりも必要です。ただし、一般的にはこのような体制を構築するのは不可能なので、社内SOCの技術レベルを担保できない傾向にあります。

SOCアウトソーシングを活用することにより、ITセキュリティに特化したアウトソーサーの技術を社内に還元できるので、セキュリティ対策の高度化といった恩恵が受けられます。

業務効率化

業務効率化効果も期待できます。とくに中小規模の会社や社内のIT化が進んでいない企業の場合は、自前のSOCチームを社内にもつと経費倒れになる可能性が高いです。

SOCに必要な費用を変動費化して、ITシステムやビジネスの拡大にあわせて、柔軟に体制を変更できるようにするためにはSOCアウトソーシングが有効です。

SOCサービスを活用して万全のITセキュリティ体制を構築する

SOCサービスにはITセキュリティの高度化、ネットワーク管理業務の効率化といったメリットがあり、セキュリティの安全性を高めたいIT責任者におすすめのサービスです。選定の際は次のポイントに注意して選ぶのをおすすめします。

  • 自社がネットワークに使用している、製品・サービスをカバーできるサービスか
  • インシデント対応、CRISTサービスもアウトソーシングした方が良いか
  • アウトソーシングする費用は許容の範囲内か

SOCサービスについてより深く検討したい方は、サービス資料を請求し比較するとよいでしょう。

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