デジタルアセット管理システムのおすすめ比較！料金やメリット・選び方のポイント

デジタルアセット管理システム（DAM）を導入しようと思っても、種類がたくさんあってどうやって選べばいいの？と迷いますよね。そんな声にお応えして「SaaS導入推進者が選ぶサイト第1位^※」のBOXILがおすすめデジタルアセット管理システム（DAM）を厳選。チェックしたいサービスの紹介資料をまとめてダウンロードできます。
⇒デジタルアセット管理システム（DAM）の資料ダウンロードはこちら（無料）

^{※2020年9月実施 株式会社ショッパーズアイ「SaaS比較メディアに関するイメージ調査」より}

デジタルアセット管理システムとは

デジタルアセット管理システム（DAM）は、動画や音声、画像などのデジタルアセットを一元的に管理できるシステムです。

近年はオウンドメディアやSNS、カタログ、デジタルサイネージなど同一のデジタルコンテンツを複数の媒体で使用する企業が多く、コンテンツの管理に難儀しているケースが少なくありません。しかしDAMを導入すれば、デジタルアセットをまとめて管理できるようになります。

複数のパソコンやスマホなどでコンテンツを活用する際、作業を効率化できるため、多くのコンテンツ開発企業が利用しています。

デジタルアセット管理システムの主な機能

デジタルアセット管理システムの主な機能は、次のとおりです。

機能	詳細
デジタル資産の保管、管理	多種多様なデジタル資産を一元的に管理し、必要に応じて検索、参照ができる機能です。条件を設定して絞り込み検索ができたり、ファイル内のテキスト全文から検索ができる全文検索を利用できたりするため、簡単に必要なデータを見つけられます。
データのダウンロード（アップロード）	システムのクラウドサーバーに保存されたデータを簡単にダウンロードでき、またサーバー上にあるデータは直接Webサイトといった媒体にアップロードできる機能です。システムを中継地点として、データの共有や移行などがスムーズにできます。
メタ情報の管理	管理しているデジタルデータにメタ情報を付与する機能です。データの説明文や符号、出典といった情報を付与できます。検索やソート、フィルタリングなどに役立ちます。
ファイルの自動処理、自動変換	デジタルファイルの処理を自動化したり、必要なファイルに変換したりできる機能です。作業の手間を省けるため、業務効率を高められます。
データの編集	管理しているデジタルデータのトリミングやリサイズといった編集が、システム上でできる機能です。専用のツールをわざわざ起動する手間が省け、ツールのコスト削減や業務効率向上につながります。

デジタルアセット管理システムの選び方

デジタルアセット管理システムを選ぶ際には、次のポイントに注意しましょう。

• 現場に必要な機能が揃っているか
• 誰でも使いやすいシステムか
• 制作フローとの相性はいいか

現場に必要な機能が揃っているか

デジタルアセット管理システムを導入する場合には、必要な機能が揃っているか確認しましょう。前述しているように、検索機能やデータの編集機能、データの自動処理機能などさまざまな機能があります。そのためどういった機能が現場に必要か検討し、これらの機能が揃ったツールを探しましょう。

たとえば管理すべきデータの量や種類が膨大であれば、より高い精度の検索機能を搭載したシステムが適しています。またデータの加工も含めて効率化したいのであれば、システム上でより幅広くデータ編集のできる機能が適しています。

ただし必要な機能をすべて搭載したツールがあるとは限らないため、機能にはそれぞれ優先順位をつけると、より自社に最適なツールが選びやすくなるでしょう。

誰でも使いやすいシステムか

導入するうえでは操作性がよく誰でも使いやすいシステムであることも重要です。デジタルアセット管理ツールは、自社の従業員はもちろん、業務委託先の担当者やデザイナー、広告会社の担当者などさまざまな人が利用するシステムです。

当然関係者のなかには、システム操作を苦手とする方も存在するため、そういった方でもスムーズに利用できるよう直感的な操作で利用できるシステムを選びましょう。デジタルアセット管理システムには無料トライアルや無料デモを提供しているものも多いため、これらを活用し実際の操作性を確認するのがおすすめです。

制作フローとの相性はいいか

デジタルアセット管理システムを導入する際には、自社の制作フローとシステムの運用フローとの相性も確認が必要です。これらのフローがある程度合致していないと、システムを導入しても逆に業務効率が低下する可能性もあります。

ただしどちらも完璧に一致するツールは基本的にないため、システムの設定を変更するか、現状の制作フローを見直す必要があります。そのためシステムと制作フローどちらに合わせるべきかや、導入後はどういったフローや管理体制を構築すべきかをふまえたうえで、自社に最適なものを考えましょう。

デジタルアセット管理システムのおすすめ比較【コンテンツ管理特化型】

それではデジタルアセット管理システム、ソフトの特徴を比較します。まずはコンテンツ管理機能に優れたサービスから紹介します。

IMAGE WORKSは、社内で制作した画像や動画など、各種データをクラウド上で共有できるデジタルアセット管理システムです。特定の部門や部署、チームだけのコンテンツデータベースを構築できます。作業効率が大幅に向上するのに加えて、過去のコンテンツの再活用もしやすくなるでしょう。

申請、承認機能によりコンテンツの著作権管理もしやすいのが特徴です。無料体験版を利用できるので、まずは機能や操作性を確認してみましょう。

Digital Library - MIC株式会社

Digital Libraryは商品の画像やデザインデータ、音声、ファイルなどを一元的に管理できるデジタルアセット管理ツールです。ブラウザ上でパソコンと同様の見た目で管理できるのに加えて、データの登録、移動などもドラッグ＆ドロップで簡単にできます。

対象ファイルのプレビュー画像が表示されるため、専用のアプリケーションを所持していない場合でも、管理に困ることはありません。ユーザーごとの権限設定も可能であるため、安全にコンテンツを管理できます。使いやすさに定評のあるシステムで、スタートアップにもおすすめです。

Bynder - Bynder

Bynderは、デジタル資産を一か所で集中的に管理できるデジタルアセットマネージメントシステムです。システム上での共同編集やファイル共有も可能で、バージョン管理もスムーズにできるので、大量のリッチコンテンツの管理、編集にも適しています。

AIとの連携により、類似検索や画像検索、画像内のテキスト検索なども可能です。デモ版が利用できるので、まずは使い勝手を確かめてみるとよいでしょう。

box - 株式会社Box Japan

boxは世界中で多くの企業に利用されているクラウドストレージで、高度なセキュリティ機能と検索性で、デジタルアセットの管理にも活用できます。法人向けのプランのほとんどが容量無制限に利用でき、細やかなアクセス権限の設定が可能です。

コメント機能を活用した共同編集や文書管理機能も備えており、業務データベースや基幹データバックアップ先としても重宝するでしょう。

デジタルアセット管理システムのおすすめ比較【ワークフロー効率化型】

次にデジタルアセットの管理に加えて、制作現場の作業効率やワークフローを改善できる製品、サービスを紹介します。拡張性が高いソフトや他のシステムとのスムーズな連携が可能なサービスも多く、制作部門全体の生産性向上を図りたい組織におすすめです。

CIERTO - 株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン

CIERTOは広報や販促、営業活動など事業活動に必要となる媒体や、コンテンツ制作環境を改善できるデジタルアセット管理システムです。コンテンツ制作に関する幅広い情報を一元的に管理でき、組織の生産性をアップするとともに、制作コストの削減に寄与します。

充実したワークフロー管理機能に加えて、コンテンツ管理に関する機能も多く実装しているため、事業活動を通じたブランディングの強化が可能です。ブラウザベースの管理システムであるため、誰にでも使いやすく、AIによるメタデータの登録や音声認識などの機能もあります。

Sitecore Content Hub - サイトコア株式会社

Sitecore Content Hubは、各所に散在しているコンテンツのライフサイクル管理ができるシステムで、単一の統合型ソリューションとして運用できます。さまざまな端末からアクセスが可能で、管理するコンテンツのパーソナライズ化と、媒体ごとの細かい調整が可能です。

AIと機械学習を利用して、コンテンツのタグ付けや類似する画像の検索もでき、Sitecore CMSとシームレスに統合できるのも特徴です。すでに同サービスを導入しているならば、ぜひ組み合わせて運用するとよいでしょう。製品情報や印刷物の管理にも広く対応しています。

OpenText Media Management - オープンテキスト株式会社

OpenText Media Managementは画像や動画、音声など、各種メディア資産の作成から配信、廃棄まで一気通貫で管理できるシステムです。高度な検索機能により、作業中のタスクや進行中のプロジェクトに適したコンテンツをスムーズに入手できます。

また承認プロセスの統一により、コンテンツの機密保持とコンプライアンスの強化も可能です。コンテンツごとのパーソナライズもできるので、必要なメンバーがベストなタイミングで、コンテンツを活用できる環境が構築できます。大容量のデジタルアセットを、まとめて管理したい組織におすすめです。

Adobe Experience Manager Assets - アドビ株式会社

Adobe Experience Manager Assetsは、デジタルアセットの効率的な管理と、迅速な利用環境の構築が可能なサービスです。社内のコンテンツ需要と事業の成長に合わせて柔軟に拡張できる仕様で、IT部門やマーケティング部門などの共同作業を円滑にできます。

さらに、手間のかかる反復作業をAIに任せられるのも特徴で、特定のアセットから数千ものバリエーションを生み出せます。コンテンツのパーソナライズもしやすく、媒体ごとに最適な配信ができるのも強みです。

Adobe Creative Cloudとのスムーズな連携ができるので、同サービスをすでに利用しているならば、ぜひ導入を検討してみましょう。

Acquia DAM - アクイアジャパン合同会社

Acquia DAMは、ツールや媒体にまたがる複雑なコンテンツを効率的に管理できるシステムで、デジタルマーケティングの情報ベースとして活用できます。各種キャンペーンやプロダクトローンチ、コンテンツマーケティングプログラムなど、さまざまなアプローチの起点として役立つでしょう。

さらにAPIを駆使すれば、WebサイトやSFA、Eコマースサイトなどで、スムーズにコンテンツを配信できます。いつ、どこで、誰がコンテンツを利用しているのか把握できるため、アセットの無断使用を防ぎつつ、効率的かつ安全なコンテンツ管理が可能です。予算管理や投資効果の検証などもできます。

Nuxeo Content Plaform - Hyland Software, Inc.

Nuxeo Content Plaformは、アプリケーションの開発を効率化できるプラットフォームです。コンテンツの制作や開発のみならず、ワークフローの改善やソーシャルメディアの運営など、さまざまな施策の実行を可能にします。

複数のプロジェクトをプラットフォーム上で運用できるので、開発部門はもちろん、マーケティング部門の生産性も向上できるでしょう。AIによるビジネス予測も可能です。各部門、部署を有機的に連携させ、コンテンツを全社規模で活用したい企業におすすめです。

Alienbrain - Alienbrain Ltd

Alienbrainは、アートやデザイン、アニメーションの制作に特化したシステムで、コンテンツや制作物のバージョン管理ができます。膨大な量になりがちな制作現場のデータを一元的に管理し、チームでスムーズにやりとりできる環境を構築できます。

管理するファイルは高品質なサムネやプレビューとして表示されるので、どこに何のファイルがあるのか、直感的に把握できるのが特徴です。ファイル同士の比較や、以前のリビジョンへの簡単なロールバックも可能で、何種類ものファイル形式に対応しています。

デザイン会社やアニメーション制作会社など、クリエイティブ業界でデジタルアセットを管理する際に適したシステムです。

AdFlow - 株式会社クリエイターズマッチ

AdFlowは、クリエイティブ特化型のデジタルアセット管理、およびプロジェクト管理システムです。制作管理に必要な機能が豊富に実装されており、制作現場の業務生産性だけではなく、ディレクターやリーダーなどによる管理効率の向上も期待できます。

プロジェクト管理や案件管理のみならず、作業履歴の管理や素材の管理も一元化できるのが特徴で、広告効果の測定、分析機能も利用可能です。導入にあたっては、ベンダーのカスタマーサクセスが丁寧に対応してくれるので、初めてデジタルアセット管理システムを導入する企業でも問題ありません。

MiLKBOXは、グラフィック、Web、動画などのクリエイティブ制作進行に特化したコミュニケーションツールです。チーム全体で1TBの大容量ストレージを提供し、スケジュール管理、チャット、レビューチェック機能を備えています。

プロジェクト参加者間のテキストコミュニケーションをMiLKBOX内で完結でき、修正指示をはじめとしたコミュニケーションを一元化できます。添付ファイルから直接レビューチェックへ遷移できる機能により、制作進行の効率化が可能です。

デジタルアセット管理システムを利用するメリット

デジタルアセット管理システムを導入すれば、膨大なコンテンツを効率的に管理でき、コストの削減と生産性の向上が可能です。細やかな権限管理が可能なシステムも多いので、情報の流出や不正アクセスの防止にもつながるでしょう。

デジタルアセット管理システムのメリットを、それぞれ詳しく解説します。

膨大なデジタルコンテンツを効率的に管理できる

多種多様なデジタルコンテンツを効率的に管理できるようになるのは、デジタルアセット管理システムを導入する最大のメリットです。

近年は、チラシやカタログといった紙媒体に変わってWebサイトや電子カタログ、Web広告などデジタルコンテンツが活用されるようになりました。これにより画像や動画、テキストといったさまざまなデジタル資産を幅広く管理しなければならなくなり、媒体ごとの管理やバージョン履歴の管理などで煩雑さに悩まされている企業は少なくありません。

しかしデジタルアセット管理システムを導入すれば膨大なコンテンツを一元管理でき、検索機能やバージョン管理機能などを使って、管理の手間を大幅に削減できます。

管理コストの削減と生産性の向上も可能に

デジタルアセット管理システムの活用により、コンテンツの管理コストも削減できるのに加えて、一人ひとりの生産性向上が期待できる点もメリットです。アナログな管理方法では取り扱うべきデータの多さからファイルの検索や整理などに時間を取られがちで、クライアントとデータのやり取りを行うのにも手間がかかります。

しかしデジタルアセット管理システムを導入すれば、必要な場面ですぐに必要な素材やデータへアクセスできるようになります。クライアントへデータを引き渡すのも簡単です。

またデジタルアセット管理システムは、システム上でプレビューが確認でき、簡単なものであればデータの編集までできるものもあります。これにより、データを確認したり簡単な修正を行ったりするためだけに高価な専用のツールを利用する必要がなくなり、ツールの利用にかかるコストの削減も可能です。

デジタルアセットを安全に管理できる

コンテンツの一元管理によりデータの流出を防ぎ、著作権管理がしやすくなる点もメリットと言えるでしょう。近年は業務委託先の企業も細分化されており、さまざまな企業へアウトソーシングすることも増えているため、情報流出といったコンプライアンス違反が起きる可能性は高まっています。

またデータが適切に管理できていなければ、古いバージョンのデータを誤って公開したり、人物画像といった細かい使用規定のあるデータを間違って使ったりする可能性があります。しかしデジタルアセット管理システムは、セキュリティ機能が充実しているシステムも多く、アクセス権や編集権を厳密に管理可能です。そのため不正なアクセスはもちろん、データの流出や消失、誤った利用などを未然に防止しやすくなるでしょう。

近年はとりわけコンプライアンスの順守が求められているため、自社ブランドの予期せぬ毀損を防ぐためにも、システムを活用したコンテンツの管理が必要です。

デジタルアセット管理システムを利用するデメリット

デジタルアセット管理システムのデメリットは、導入以前よりも管理が煩雑になる可能性や、定着まで時間がかかりやすいことなどです。デジタルアセット管理システムのデメリットを、それぞれ解説します。

導入前よりも管理が煩雑になる可能性がある

システムの導入に合わせコンテンツの管理体制がうまく構築できていないと、逆に管理が煩雑になりかねないことはデメリットです。システムの導入で制作フローはすべてオンラインで管理できるようになるため、ある程度制作フローとシステムの設定を合わせなければなりません。

しかしシステム設定の変更や制作フローの変更は大きな労力を伴うものであり、しっかり取り組まなければ管理体制をうまく構築できないでしょう。もし不安を感じる場合は、コンサルティングを導入したり始めは特定の工程のみで導入したりするのもおすすめです。また前述したようにシステムを検討する段階で、ある程度システムとフローの相性をチェックしておくといいでしょう。

運用が定着するまで時間がかかる

デジタルアセット管理システムの導入から運用が定着するまでには、相応の手間と時間がかかります。現場の社員や関係者がシステムを使いこなせるようになるまで、継続的に支援する必要があるでしょう。

ユーザーマニュアルの作成や説明会の実施、問い合わせ窓口の設置など定着の支援体制を整えつつ、システムに問題やトラブルが発生した際の対応も考えておくことが大事です。社内にIT人材がいない場合は、ベンダーの支援を受けながら導入を進めるとよいでしょう。

デジタルアセット管理システムでマーケティングやブランディングを成功させよう

デジタルアセット管理システムを導入すれば、動画や音声、画像など企業が利用するデジタルアセットを一元的に管理できます。コンテンツの制作コストの削減や、スタッフの業務生産性向上も可能になるため、ぜひ導入を検討してみましょう。

ただし、環境やニーズに合わないシステムを導入すると、逆に管理が煩雑になるおそれがあります。まずは導入目的を明らかにしたうえで、必要な機能が網羅された制作フローとの相性がいいシステムを選びましょう。

すでに社内でクラウドストレージやコンテンツの管理システムを導入している場合は、連携により業務効率を向上できるか判断することも大事です。さまざまな観点から環境やニーズに合ったシステムを慎重に選定し、マーケティングやブランディングに活用しましょう。