インテントデータに過度な期待は禁物。

Sales Markerの目玉機能の一つであるインテントデータは、確かに魅力的に見えます。「今、検索している企業」にアプローチできるという点で、新規開拓の効率が良くなると期待して導入しました。しかし実際には、「誰が、どんな意図で検索したか」が不透明で、検索履歴だけでは有望リードとは言い切れませんでした。特に大企業相手だと、全社的な購買意欲なのか、ただの個人の情報収集なのか判断がつきません。

サービス導入後の効果・メリット・解決したことを教えてください

①導入前の「課題」新規開拓におけるターゲット選定が属人的で、工数も多く、フォーム営業やアウトバウンドのリスト精度に限界を感じていました。特に「今、興味関心を持っている企業」へ優先的にアプローチしたくても、それを可視化する手段がなく、営業の打ち手に迷いがありました。 ②導入後の「効果」 Sales Markerのインテントデータにより、「検索行動をしている企業」を起点にアプローチ対象を抽出できるようになり、アプローチの起点が広がった点は一定の効果がありました。ただし実際に使ってみると、インテントデータ単体では成果につながりにくく、「誰が」「どの部署で」「何の目的で」検索したかが不明瞭なため、誤った仮説で営業を進めてしまうリスクも感じました。そのため、求人情報・プレスリリース・人事異動などの「事実情報」と掛け合わせる運用体制に切り替えたことで、ようやく商談化率が安定し始めた印象です。

このサービスの良いポイントはなんですか？

「検索している会社」がわかる機能は面白いが、実態は“誰かが何かを調べただけ”
自動で営業対象が増えるように見えるが、結局は“ノイズの多いリスト”が増える
新しい視点で営業ができる

このサービスの改善点はなんですか？

企業基本情報（業界や財務情報）のデータ精度が著しく低い
データの網羅性が不十分で、漏れが多すぎる
そもそものベースデータが弱い（飛び道具的なインテントの前にベースのデータが大事）

どのサービスと連携して使用していますか？

Salesforce Sales Cloud

サービスの費用感

導入費用：

0万円

年間費用：

400万円

推定投資回収期間（ROI）：

わからない

費用に対する所感

現時点のプロダクトの完成度に対しては割高だと感じます。月額数十万円の価格帯にもかかわらず、ベースとなる企業データの精度や網羅性に大きな課題があり、「本当にこの金額を払う価値があるのか？」と疑問に思いました。

推進者の導入ストーリー

検討開始から導入までの期間：

2〜3週間

このサービスに決めた理由

正直に言えば、プロモーションが非常に上手だったからです。「インテントデータで“今まさに検討している企業”にアプローチできる」「魔法の杖のように商談が生まれる」といったメッセージが強く印象に残り、営業効率が劇的に改善するのではという期待を抱いて導入を決めました。

他に検討したサービス

infobox

サービスの使用環境

使用OS

Mac

使用ブラウザ

Chrome