SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を運営するスマートキャンプ株式会社は、全国の企業にお勤めの男女を対象に事前調査を実施。その後、業務で生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を利用している1,365人を対象に「生成AIの利用実態調査※」を実施しました。本データに関する概要や引用方法は ▶調査概要 を参照してください。
※インターネット調査にて、20〜60代の9,734人に事前調査を実施。そのうち、現在業務で生成AIを利用していると回答した1,365人を対象に本調査を実施。調査期間は2025年12月4日〜12月19日。本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しており、合計が100%にならない場合がある。
生成AIシェア率ランキング:ChatGPTが首位、CopilotとGeminiが追随する3強時代
ビジネス現場で最も利用されている生成AIはどのサービスなのでしょうか。利用者に「実際に業務で利用しているサービス」を尋ねたところ、以下のような結果となりました。

- 1位:ChatGPT(64.8%)
- 2位:Microsoft Copilot(50.5%)
- 3位:Gemini(42.4%)
上位3サービスが市場を牽引する一方で、Claude(12.5%)やPerplexity AI(7.9%)といった特定分野に強いツールも着実にシェアを伸ばしています。選定において重要なのは、シェアの高さだけでなく「そのツールがどれほどの成果を生んでいるか」という視点です。
時短効果比較:シェア1位が最も有効とは限らない? 成果を出す特化型ツールの実力
本調査で最も注目すべき点は、ツールのシェア率と「月40時間以上の削減」を達成している層の割合が、必ずしも一致しない点です。

汎用ツールは「広く浅い」活用に留まる傾向
シェア上位のChatGPTやCopilotは、多くのユーザーが利用している分、活用の幅が「メールの下書き」や「要約」など初歩的な段階に留まっている層も多く含まれます。結果として、月40時間以上の削減に成功している人の割合は、ChatGPTで5.4%、Copilotで6.1%に留まっています。
ClaudeやPerplexityユーザーの「高い時短効果」
一方で、シェア率は低いものの、特定の高負荷業務に強いツールを使っているユーザーは、削減時間が際立っています。
- Perplexity AI:21.3%(リサーチ業務の圧倒的効率化)
- Claude:15.2%(長文読解や高度な文章構成力)
- Genspark:27.3%(情報集約・検索の自動化)
特定の課題(リサーチの遅さや複雑な文書作成)を解決するために最適なツールを使い分けているユーザーほど、月あたり約1週間分(40時間)もの労働時間を削減できている実態が判明しました。
費用対効果(ROI):無料版と有料版に生まれる「成果の差」
稟議を通す際に最も論点となるのが「コストに見合う成果が出るのか」という点です。今回のデータでは、投資額と削減時間の間に明確な正の相関が見られました。

無料版利用層で「月40時間削減」は0.0%という結果
AI利用にかける月額費用と削減時間を分析したところ、費用0円(無料版のみ)の層で、月40時間以上の削減を達成した人は0%でした。さらに、無料版利用者の45.4%は、月5時間未満のわずかな削減に留まっています。
AIへの投資は「時間を買うための費用」である
対照的に、月額100万円以上を投資している企業では、18.6%が月40時間以上の削減を実現しています。「コストをかけずに成果を出す」のは極めて困難であり、適切な有料プランの導入こそが、最大の時短効果につながることがデータで示されました。月額料金を「コスト」ではなく「1人あたり月数十時間の時間の購入費」と捉え直すことが、ROIを最大化する鍵となります。
ChatGPT vs Microsoft Copilot vs Google Gemini:選定の分岐点
ビジネス現場でシェアを分け合う主要3サービスですが、選定の基準は単なる「AIの賢さ」ではなく、「既存の業務環境といかに統合できるか」に移っています。
まず、各サービスの基本性能とビジネス活用の特徴を整理します。
| 項目 | ChatGPT | Microsoft Copilot | Google Gemini |
| シェア | 64.8% (1位) | 50.5% (2位) | 42.4% (3位) |
| 主な強み | アイディア出し、コーディング、文章作成・要約 | Microsoft Graph連携、アプリ操作 | Google連携、長文分析、検索、画像生成 |
| 月40h削減率 | 5.4% | 6.1% | 6.2% |
| 月額目安 | 3,000円〜 | 3,200円〜 | 2,900円〜 |
分岐点1:Office環境との親和性(Microsoftか、Googleか)
ツール選定において、最も決定的な要因は「すでに自社がどちらのインフラを使っているか」です。
Microsoft Copilotユーザーの41.7%が「月額費用を知らない」と回答している点は、企業がMicrosoft 365のインフラの一部として標準導入していることを示唆しています。同様に、Google Gemini利用者の6.2%が「月40時間削減」を達成しており、これは、Google Workspace環境下でCopilot(6.1%)やChatGPT(5.4%)を上回る効率性を実現できる可能性を示しています。
Microsoft Copilot
WordやExcel、PowerPointといったOfficeアプリ上での直接利用が最大のメリットです。調査データでは、Copilotユーザーの 41.7%が「月額費用を知らない」 と回答しており、これは企業が一律でインフラの一部として導入し、社員が意識せずとも業務フローに組み込まれていると考えられます。
Google Gemini
GmailやGoogleドキュメント、ドライブを多用する企業にはGeminiが最適です。Gemini利用者の 6.2%が「月40時間以上の削減」 に成功しており、これはCopilot(6.1%)やChatGPT(5.4%)と同等、あるいはそれ以上の成果を、使い慣れたGoogle環境下で実現できることを示唆しています。
分岐点2:汎用性とカスタマイズ性(ChatGPTの独自価値)
特定のインフラに縛られず、AI自体の性能や「自分専用のAI(GPTs)」の作り込みを重視するなら、依然としてChatGPTが優位です。
ChatGPTのシェア率 64.8% という圧倒的な数字は、個人や部門単位での「現場判断」による導入の多さを物語っています。会社が標準ツールを固定する前に、現場の課題を解決するために「比較的容易に導入できる汎用ツール」として選ばれているのがChatGPTの現在の立ち位置です。
分岐点3:費用対効果(ROI)の納得感
稟議を通す際、どのツールを選んでも「月額約3,000円」のコストは共通です。しかし、本調査の結果から、「主要3サービスの時短効果は横並び(約6%が月40h削減)」という事実が見えてきました。
つまり、どのツールが「優れているか」という議論よりも、「自社の社員が最もストレスなく(=学習コストをかけずに)使い始められるツールはどれか」という視点で選定することが、ROIを最大化するための重要な分岐点となります。
目的別:生成AIツールの選び方
調査データ(用途×削減時間)から、生成AIツールは目的に合ったツール選びが、導入の成功を決める鍵といえます。
- リサーチ・情報の正確性重視:Perplexity / Genspark (リサーチ特化型ツールの利用者は20%以上が大幅時短に成功)
- Officeアプリ・セキュリティ重視:Microsoft Copilot (組織全体への標準インフラとしての導入に最適)
- 高度な文章校正・長文解釈:Claude / ChatGPT (文章作成メインの層でも、Claudeユーザーは40時間削減率が高い)
- クリエイティブ・デザイン重視:Canva / Adobe Firefly (画像生成機能の活用者の27.4%が10〜20時間の時短を達成)
結論:シェア1位は通過点。自社の課題に合った「特化型」の組み合わせが最強の効率を生む
アンケート調査から明らかになったのは、「シェアの高いツールが必ずしも、個々の業務において最大の時短を生むわけではない」という事実です。一律に一つのツールに絞るのではなく、リサーチやクリエイティブなど、業務(Q3データ)に合わせたマルチプラットフォーム化を検討することが、真の業務効率化への近道です。
また、無料版での「お試し」に留まらず、適切な予算を確保し、高度な機能やエージェント機能を解放することこそが、投資対効果を最大化するための有効な手段といえます。
生成AIツールの比較ならBOXIL
「どのツールなら自社の業務を自動化できるか分からない」「コスト感を知りたい」という課題を解決するには、法人向けに特化したAIサービスの比較が有効です。BOXILでは、セキュリティ機能が充実した生成AIツールや、業務特化型のAIエージェントの資料をまとめて請求できます。各社の特徴を比較し、自社に最適なシステムを見つけるためにご活用ください。
調査概要
タイトル: 生成AIの利用実態調査
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
調査主体: スマートキャンプ株式会社
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入しています。合計が100%にならない場合があります。
【事前調査】
調査対象: 全国の企業にお勤めの20〜60代 9,734人
調査期間: 2025年12月4日〜12月11日
【本調査】
調査対象: 業務で生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を利用している担当者 1,365人
調査期間: 2025年12月12日〜12月19日
【引用に関するお願い】
本調査を引用する際は、出典として「BOXIL」と記載し、ウェブの場合は本記事URLへのリンクを設置してください。 記載例:BOXIL「生成AIの利用実態調査」, 2026年1月XX日確認, https://boxil.jp/mag/aXXXXX/
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