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朝礼やスピーチで使えるネタ!例文からもポイントが見えてくる!

最終更新日:(記事の情報は現在から1683日前のものです)
朝礼のスピーチネタは聞き手が興味を持ちやすいものを選ぶことが重要です。話の苦手な人でも参考にできる例文も紹介するので、ぜひ活用してみてください。

朝礼やスピーチのネタ年代別18選【例文つき】

社会人になると、会社の朝礼や会議などの場でスピーチをしなければならないことがあります。「何を話そうか?」あるいは「話すのが苦手なので緊張する」など、人前で話すことに不安を覚える人もいるでしょう。また、学生の立場でもクラス全員の前でスピーチをする機会があるので、ネタに困る人も多いはずです。

そこで本記事では、社会人、大学生、高校生、中学生に分けて、それぞれの立場におすすめのスピーチのネタを紹介します。いずれもスピーチに必ず取り入れなければならないというものではありませんが、どういうネタを入れると話しやすいかを知っておくことで、いざという場面で困らずに済むようになります。ぜひ、参考にしてください。

社会人向けのネタ7選

まずはスピーチする機会の多い社会人向けのネタを7つほど紹介します。人によって得意分野が違いますから、自分の盛り込みやすい分野のネタを参考にしてください。

仕事での気付き

日常業務をこなすうえで気づいたことや勉強になったことなどをスピーチに取り入れると話しやすいです。特に面白いエピソードを話す必要はなく、聞いた人が仕事をするうえで役立つような情報やヒントを盛り込むとよいでしょう。たとえば、次のような例です。

「この間、得意先の〇社様の新しい担当者の方をお話する機会がありました。私が以前の担当の方と同じような調子で話を進めようとしたところ、こちらの意図がうまく伝わっておらず、相手方を混乱させてしまう結果になってしまい、反省しているところです。同じ会社だと思っていても、担当者によって伝え方を工夫しなければ問題になってしまうことがあると感じました。基本的なコミュニケーションの問題ではありますが、日常業務に埋没していると忘れがちではないでしょうか。さまざまなタイプの人と積極的にコミュニケーションをとることで自分の伝え方や話し方の問題点を発見し、修正していくことが重要だと思います。」

このように、周囲とのコミュニケーションの重要性は業界・業種で変わることはありません。聞き手にとっても思い当たる経験があるはずなので、学びを共有することができます。

ビジネスマナー

ビジネスマナーに関する話も社会人のスピーチネタとしては鉄板といえます。たとえば、次のようなマナーについて、具体的な事例を交えつつ話すとよいでしょう。

  • 言葉の使い方・話し方
  • コンプライアンスに関するもの
  • 顧客や取引先との接し方
  • 挨拶
  • 来客のもてなし方
  • エチケット
  • 報告・連絡・相談

一例として、次のようなスピーチが考えられます。

「取引先に伺った際に、すれ違った社員の方に挨拶をしている人が多いと思います。私も商談で相手先のオフィスに伺った際には積極的に挨拶をするようにしています。一方で、私たちが社内で違う部署の人と会ったときに丁寧に挨拶をする人は少ないのではないでしょうか。以前、ある企業の伺った際に、私を案内してくれた担当者の方が社内の一人ひとりにしっかりと挨拶をしており、お互いに気持ちよく仕事をしている様子を見て、とてもよい企業文化だと思いました。同じ企業に勤めていると、どうしても相手を思いやる余裕がなくなってしまうことも多いかと思いますが、挨拶によって職場の雰囲気をよくすることで一人ひとりの仕事の生産性も上がるでしょう。弊社でも積極的に取り入れていければと感じています。」

ビジネスマナーとして必要とされている事柄について、自分の経験を交えて再確認を促す内容のスピーチは話しやすいのでおすすめです。

健康にまつわる話

健康にまつわる話も多くの人が気になるネタなので、積極的に取り入れるとよいでしょう。たとえば、睡眠や運動、食事の内容に関するネタは話しやすいのでおすすめです。一例として、次のようなスピーチが考えられます。

「皆さん、『睡眠負債』という言葉は知っているでしょうか。毎日の寝不足が蓄積すると、まるで負債のように積み重なって身体にさまざまな不調が出てしまいます。私も最近、読書に夢中になって寝るのが遅くなっており、日中に頭が上手く働かない日が出てきて反省しています。睡眠負債を抱えていると、仕事のパフォーマンスが下がるのに加えて、うつ病になる可能性も高まるそうです。週末に「寝溜め」をしている人もいるかもしれませんが、結果として生活リズムが狂って仕事に悪影響が出てしまう可能性があるので、しっかりと寝る時間を決めてメリハリのある毎日を送りましょう。」

睡眠や食事などは仕事の質にも関わってくるので、スピーチネタに取り入れることで職場での注意喚起も可能です。

月別行事の雑学・豆知識

朝礼スピーチを行う月の行事の雑学・豆知識をネタにするのも効果的です。

「クリスマスは英語でキリストのミサ(礼拝)が語源と言われています。Xmasとも書きますが、Xはギリシャ語でキリストの頭文字です。現在、クリスマスイブはクリスマスの前夜という認識ですが、本来はユダヤ暦では日没から1日が始まりますので、24日の日没からが本当のクリスマスでした。また、クリスマスの赤はキリストの血、緑は永遠の意味を持つ常緑樹を表しています。調べてみると奥が深く、多くのことを学び、勉強の大切さを再認識しました。」

このように語源や由来について説明するのもよいでしょう。

旧暦に関する内容

朝礼のスピーチで旧暦に関する内容は、万人受けするので安定感のあるネタとして使えます。他の人が知らないことも多いため、多くの人が聞く耳を持ってくれるでしょう。

「師走は12月を指す印象が強いですが、実は12月下旬から2月上旬までを指す言葉として使われていました。しかし、今では12月〜年末を師走と言うのが一般的です。語源には諸説があり、1つ目は、お寺のお坊さんが年末に忙しくなることから「師が馳せる」から師走の説。2つ目は、12月で年が終わることから「年果つ」の言葉が変化した説。3つ目は、万葉集など昔の書物では、十二月を「しはす」と呼んでいたそうで、当て字の説です。何気なく使っている言葉を調べることで多くのことが分かります。自身の知見も広がりコミュニケーションにも活かせるので、仕事にも役立つことだと思いました。」

子供の成長

職場で子供がいる上司や同僚が多いはずです。子供の成長に関するネタも、聞き手が自分の子供に照らし合わせながら聞けるため共感を得られやすいです。

「先日、我が家では長男が3歳になりました。子供は2歳ぐらいから両親や周囲の大人の使う言葉を真似し始めるそうなので、家族で改めて言葉の使い方に気をつけようと話し合いました。教育心理学の先生によると、普段から丁寧な言葉遣いを心がけ、相手のよいところを褒めてあげるようにすることで思いやりのある子に育つそうです。子供は親の背中を見て育つと昔から言われていますが、大人の話し方や行動を私たちが思っている以上によく見ています。職場でも自分にないものを持っている同僚を尊敬し、よいところを参考にすることで自身の成長につながると感じています。」

働いている業界に関する内容

朝礼スピーチで働いている業界をネタにするのは鉄板と言えます。

「あと4年もしないうちに東京五輪が開催されます。訪日外国人数も増えており、日本は世界から注目される国の1つです。五輪まで不動産価格は高騰し五輪後は下がる、今は不動産を買うべきではないなど、一部で報道されています。五輪へ向けて街造りや開発が進むなかで、五輪後の方が今より魅力的になり、不動産価格が上がるかもしれません。お客様に正しい情報を届け、いつまでも価値が下がらない魅力的な不動産開発をしていくことが大切だと思いました。」

大学生向けのネタ4選

次に大学生向けのスピーチネタを4つほど紹介します。社会人ほど人前で話す機会は少ないですが、就活で大勢の人の前で話さなければならない人は多いですから、今のうちから話すことに慣れておきましょう。

時事的なニュース

時事的なニュースは大学生にとってよいスピーチのネタになります。自らの情報感度の高さをアピールできるので、積極的に取り入れてみましょう。

「世界的にリモートワークの導入が進んでいますが、日本では積極的に取り入れる企業とそうではない企業にはっきりと分かれているという新聞記事を見ました。私たちの大学でもリモート講義を受けられる講義とそうではない講義に分かれていますが、一人ひとりの時間を有効活用することが生活の質を上げるよい方法だと思うので、今後はリモートで受けられる講義が増えてくれることを願っています。また、以前から私は知名度のある企業への就職を望んでいましたが、企業によってはリモートワークの導入で社員のQOLが向上したという記事も見たことがあるので、知名度よりも人生の質を向上させられる企業に入社したいと思うようになりました。」

偉人の名言やことわざ

偉人の名言やことわざもスピーチのネタになります。さまざまな分野についての名言がありますが、たとえば次のものはスピーチネタとして取り入れやすいのでおすすめです。

  • 人間の習慣に関する名言・ことわざ
  • 生き方に関する名言・ことわざ
  • 積極的な行動を促す名言・ことわざ
  • 時間に関する名言・ことわざ
  • 健康に関する名言・ことわざ
  • お金に関する名言・ことわざ
  • 人間関係やコミュニケーションに関する名言・ことわざ

「私は昔から物事を先延ばしにしてしまう癖があり、後からやらかなかったことを後悔することが多くありました。しかし、ゼミの仲間の影響もあって、できることは可能な限りすぐにやる習慣をつけるように努力しています。フランスの哲学者モンテーニュが『いつかできることは、すべて今日でもできる』と言っているように、今日できることは今日やってしまうことで、後から自己嫌悪に陥らず、充実した毎日を送ることができると思います。」

本の紹介

気に入った本やためになる本の紹介が大学生にとってスピーチのネタになります。読んで感銘を受けた本を紹介することで有益な情報を聞き手とシェアできます。

「先日、組織心理学者であるターシャ・ユーリックの著書『Insight』を読みました。『自分を知る力』の重要性について説いた本なのですが、私はこれまで自分の強みがまったく分からず、将来どの分野に進もうか悩んでいました。しかしこの本に出会って、自分の強みを知る前にまず自分自身のことを客観的に理解しなければならないと思うようになりました。私たちは私たちが思っている以上に自分のことが分かっておらず、それが仕事や人生全般に大きな影響を及ぼしています。就職活動では自分の強みや得意分野を明確にすることの重要性が説かれますが、私は自己認識を深めることこそが就職活動はもちろん、人生の成功の鍵であると感じています。」

抱いている疑問

自身の抱いている疑問を朝礼のスピーチネタにするのもよいです。その人が今どんな考えを持っているかを理解してもらえます。

「私は常々、この世からお金が無くなったらどんな世界になるのか、疑問に思っています。争いがなくなるのか?誰も仕事をしなくなるのか?お金に代わる物が生まれ今と変わらないのか?お金が無くなって送る生活は本当に好きなことなのか、答えは分かりません。ただ、疑問に持ち続けることが、今に一生懸命になれる原動力になっています。世の中の変化に敏感になり、答えを見出したいと考えています。」

高校生向けのネタ3選

続いて高校生向けのスピーチネタを3つほど紹介します。クラブ活動やアルバイト、日々の授業などで感じたことや将来の夢などをネタにすると話しやすいです。

アルバイトの話

アルバイトの話は高校生にとってよいスピーチのネタになります。仕事をするなかで勉強になったことや反省点などを話すとよいでしょう。

「2年になってからイタリアンレストランでホールのアルバイトを始めました。いわゆるファミリーレストランで、家族で利用することもあったお店です。始める前はスタッフの人が楽しそうに働いているので何となく面白そうという軽い気持ちで応募しましたが、実際に働いてみるとかなり大変な仕事だということがわかりました。店長からは『お客様のために何ができるのか考えて』と言われていましたが、具体的に何をすればよいのかわからず悩んでいたこともあります。でも、大学生のアルバイトの先輩が自分がやってもらって嬉しいことをやればいいとアドバイスしてくれたので、困っている様子のお客さんに積極的に声をかけるようにしたところ、店長から『周りがよく見えているね』とほめてもらえました。言われたことだけをやるのではなく、自分でしっかりと考えて行動に移すことが重要だと気づきました。これからもお客さんのためになるように頑張りたいと思います。」

将来の夢

将来の夢の話も高校生にとって話しやすいネタです。将来どんな職業につきたいのか、目標は何かなど、今思っていることを話しましょう。

「私は中学のころまで、舞台役者になって演劇やミュージカルなど観客を楽しませたいと思っていました。小学生の頃に母親と観に行った舞台の感動が忘れられず、観客席から声援を送ってもらえるような有名な役者に憧れていたんです。でも、高校に入って夢が変わりました。私は英語が大好きなので、大学の英語学科に入って通訳を目指したいと考えています。今は日本にやってくる外国人の人が多く、英語でガイドする人が不足気味だと聞きました。母親が公務員で地元の外国人とやりとりする機会が多いと話していたので、通訳の資格をとって母親と一緒に働くのが目標です。」

今日はなんの日?

「今日はなんの日?」も高校生にとってスピーチのネタになります。特に「にわとりの日」や「チーズケーキの日」などユニークな日は話題になりやすいためおすすめです。

「今日は私の父の誕生日なのですが、何の日か調べてみたところ『冒険家の日』なのだそうです。なぜ冒険家が記念日になっているのかさらに調べてみたのですが、世界中でいろいろな冒険家が記録を作った日のようです。たとえば1965年に同志社大学の探検隊チームが130キロにもわたるアマゾン川のボート下りを成功させたり、植村直己さんがマッキンリー山の単独登頂を成功させたりするなど、いろいろな冒険家が世界的な記録を打ち立てたことを記念して制定されています。私も登山やキャンプなど、アウトドアでの活動が大好きなので、いつか有名な山に挑戦してみたいと思っています。」

中学生向けのネタ4選

中学生でも授業や委員会活動などでスピーチをする機会があるかもしれません。趣味や部活動などを中心に話しやすいネタを集めておくとよいでしょう。

自身の趣味

自身の趣味についての話が中学生にとってはスピーチのネタなります。読書やスポーツ、ゲーム、アウトドアでの活動など、何でも構いません。

「私の趣味はミステリー小説を読むことです。母親がこの手の小説が大好きで家にはアガサ・クリスティやエラリー・クイーンなどの海外の有名ミステリー小説が揃っていて、子供の頃からさまざまな作品を読んできました。日本では、少し内容は難しいですが東野圭吾さんや宮部みゆきさんが好きです。だれが犯人なのか読みながら推理するのが楽しいのはもちろんですが、読書を続けることでいろいろな言葉の表現を勉強できたり、難しい感じも読めるようになったりするのでおすすめです。人間のいろいろな生き方や考え方も勉強になるので、これからも読書を続けていこうと思います。」

最近の発見

最近した発見したことや、知ったことなども中学生にとってスピーチのネタになります。

「最近はウイルスの影響でマスクをして生活をしている人も多いと思います。私の家も全員が出かける際にはしっかりとマスクをしていますが、街ではよくウレタンマスクと呼ばれる立体型のマスクをしている人を見かけます。私は個性的でよいと思っていたのですが、父親にウレタンマスクはウイルスに効果がほとんどないと教えてもらって驚きました。自分でも調べてみたのですが、ウレタンマスクは花粉やホコリはカットできても、ウイルスに対して効果は少ないんだそうです。もし周りでウレタンマスクを使っている人がいたら教えてあげてください。」

部活動について

中学生にとって、部活動のネタはとても話しやすいはずです。印象的なエピソードや経験をスピーチに活かしましょう。

「私はバスケットボール部に所属しており、周りより少し背が高いということでポジションはセンターをやっています。試合にも度々出ているのですが、あまり体格がよくないため相手のセンターに当たり負けをしてしまうことがよくあるのが悩みです。昨年卒業した〇〇先輩のような力強いプレーに憧れていたので、毎日少しずつ筋トレをして力をつけて、できるだけよい位置でボールを貰えるように工夫したいと考えています。来年の高総体でチームをベスト16以内にすることが目標です。」

おもしろエピソード

自分の経験した面白いエピソードはスピーチの格好のネタになります。他人に話したくなるようなネタがあるなら、積極的にスピーチに入れてみましょう。

「先週親戚の家に家族で遊びに行ったんですが、そこで叔母さんが電話口で誰かと話をしていました。笑いながら談笑していたのですが、突然、真面目な顔で『一緒にしんで』と言ったため、皆が驚きました。後から叔母さんに聞いてみると、どうやら愛知県の一部では『しないで』という標準語を『しんで』と表現するのだそうです。私たちはてっきり叔母さんが電話の相手に『一緒に死んで欲しい』と頼み込んでいるのではないかと驚いてしまったわけです。」

こういったユーモラスなエピソードは場の雰囲気がよくなるのでおすすめです。

朝礼やスピーチのネタ【季節別】

立場別にスピーチのネタを紹介してきましたが、次は季節ごとのスピーチネタを例文とともに紹介します。その季節に合った話題を入れ込むことで興味をもってもらいやすくなります。

なお、季節を分割した二十四節気(にじゅうしせっき)について、次の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

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春【3月.4月.5月】

3月は学生の場合は卒業シーズンであり、新しい生活に向けた準備に入る時期です。社会人は3月は年度末で特に忙しい時期となり、4月になると新入社員を迎える企業が多いでしょう。暦のうえでは3月は春分を迎え、4月になると生き物が活性化する清明(せいめい)を経て徐々に夏の気配が感じられる穀雨(こくう)と呼ばれる季節になります。

スピーチネタとしては卒業に関するものや新入社員に対するものなどネタは豊富です。たとえば話題にしやすいところでいえば4月1日のエイプリルフールや4月末から5月にかけてのゴールデンウィークなどがよさそうです。

「今年も春分を経て3月も終わりを迎えますが、来月末からは弊社でも大型連休に入ります。休みで心身をリフレッシュしてしっかりと仕事に励みたいところですが、いわゆる5月病にかかってしまう人も少なくないと思います。真面目で几帳面な人ほど憂鬱になりがちなようですので、適度の運動するなどして体調の変化に気をつけましょう。」

夏【6月.7月.8月】

6月は夏至(6月22日ぐらい)を迎え、1年のうちでもっとも昼が長い季節となります。一般的に梅雨の始まりと思われがちですが、ここ数年は7月以降に梅雨入りするところも増えています。ちなみに、暦のうえでは七夕の7月7日あたりが小暑(しょうしょ)、7月22日あたりが大暑(たいしょ)と呼ばれます。そして8月になると盆休みに入り、帰省する人も多いでしょう。スピーチネタとしては「暑中見舞い」や熱中症の注意喚起などを入れ込むと話しやすいです。

「最近、暑い日が続いていますが熱中症には気をつけましょう。私も出先で調子が悪くなって倒れそうになったことがあります。少しでも気分が悪いと感じたら、無理せずに涼しい場所で休んでください。水分補給も重要です。逆に、私は自宅でエアコンを使いすぎて風邪をひいてしまったこともあります。皆さんも適度に温度調整を繰り返して体調管理に気をつけてください。」

秋【9月.10月.11月】

9月になると本格的に秋の雰囲気となりますが、まだ蒸し暑い日が続きます。暦のうえでは9月7日ごろが白露(はくろ)と呼ばれ、暑さが少しずつ収まりはじめて朝露が草木につくようになります。そして9月22日ごろに秋分を迎え、10月からは徐々に肌寒くなってきます。この季節のスピーチネタとしては「〇〇の秋」と呼ばれるように、さまざまなアクティビティを勧めるような内容が話しやすいのではないでしょうか。

「本日は暦のうえでは秋分となり、これから過ごしやすい季節になってきます。スポーツの秋や読書の秋と呼ばれるように、自分なりに新しいことに挑戦しやすい時期です。私も毎朝のジョギングを始めたところ、午前中から集中して仕事ができるようになりました。皆さんも何か新しいことを初めてメリハリのある生活を送ってください。」

冬【12月.1月.2月】

12月は師走と呼ばれ、年越しに向けて忙しい日々が続きます。年末年始にしっかりと休みをとれる企業も多いですが、ほとんど休みなしの業界もあります。スピーチネタとしては、やはり忙しい時期に向けての抱負やクリスマス、年末年始の過ごし方などが話しやすいでしょう。

「皆さま、今年もお疲れさまでした。今年一年を振り返ってみると、新しいプロジェクトの発足から始まり新規顧客に対する斬新な企画の成功など、さまざまな出来事がありました。個人的には年始に立てた目標の多くを達成でき、とても有意義な年になったと思っています。皆さまも、ご自身の目標の達成度合いについて確認し、来年はお互いに目標の達成を喜び合いましょう。」

話さないほうがいいNGネタ

ここまでおすすめのスピーチネタをいくつか紹介してきましたが、逆に朝礼やスピーチで話さないほうがいいネタもあります。以下ではスピーチで避けた方がよいNGネタを紹介します。

ネガティブな内容

ネガティブな内容は朝礼やスピーチで話さない方がよいです。たとえば、次のような内容は避けましょう。

  • 他人の批判や悪口
  • 過度な自虐
  • 職場の不満
  • 重いテーマ

他人の悪口や批判はもちろん、過度な自虐も雰囲気がよくなることはありません。職場の不満もNGです。他にも周りが暗くなってしまうような重いテーマも避けましょう。明るい雰囲気でスピーチを終えられる内容にする必要があります。

「先日から〇〇部では新しい企画をスタートさせました。しかし、××さんを中心に企画に乗り気でないグループもいるようです。部の多くが賛同した企画なのですから、個人的な好き嫌いはいったん脇に置いてもらって、積極的に参加してもらうことを望みます。」

こういった個人を名指しで批判するような内容はやめましょう。自らの仕事の失敗談などはOKですが、聞き手が笑えないような内容は控えましょう。

政治に関すること

政治に関することも朝礼やスピーチで話さない方が無難です。さまざまな政治思想があり、同じ職場でも支持政党が違ったりするものです。余計なトラブルを招かないためにも政治家や政党などの話題は避けるようにしましょう。

「今、日本人の多くは自民党支持ですが、先般の消費税増税や最近のコロナウイルス対策の不備によって与党不支持が広がっているのも事実です。安倍首相の辞任によっては、今後政局がどう動くかはわかりませんが、そもそも私は何か問題があれば与党と野党とに分かれて不毛な議論をしている状況は今すぐに変える必要があると思っています。」

こういった政治批判は同じような意見をもっている人以外にはよくわからなかったり、たとえ正論であっても聞き苦しかったりするケースが多いです。朝礼やスピーチでわざわざ取り上げるようなテーマではないため、避けるのが賢明でしょう。

宗教や思想

宗教や思想に関しても、一人ひとりが違った考え方をもっているものなので朝礼やスピーチで話題にするのは避けた方がよいです。人によっては自分が信じている宗教や思想以外をどうしても受け入れられないというケースもあるため、政治の話同様、後々トラブルになる可能性もあります。

「浄土真宗にはどんな人間でも救われるべきだという教えがありますが、私はこの考え方に否定的です。世の中にはよい人間もいれば問題のある人間もいるので、平等に期すためにも、やはり罪を犯した人は救われてはいけないというのが私の信条です。」

このように、ある宗教や思想を否定したり、逆に礼賛するような内容はかなりリスキーです。自分の考えを述べることも重要ですが、わざわざ特定の宗教を持ち出す必要はないでしょう。周囲が「聞けてよかった」と感じられるテーマにすることが大事です。

朝礼やスピーチのコツ

次に、朝礼やスピーチを成功させるための具体的なポイントを紹介します。

朝礼のスピーチに肉付けし経験談に話を広げる

スピーチでは話したい内容(趣旨)の具体例として、自分が過去に経験した出来事をもってくると話がしやすいです。まずテーマを決めて話の起承転結を構成したら、最後に教訓を実践した体験談として肉付けしてみましょう。これで話の説得力が上がります。無害であれば多少誇張や嘘があってもよいかもしれません。

たとえば、無塩のトマトジュースが高騰している様子をみて、次は低塩トマトジュースで妥協する人が増えた結果、今度は低温のトマトジュースの価格も上がっていくだろうと予想したとします。それが読み通りになった経験を活かして株式投資に成功したといったように、話を横展開する方法もあります。自社の仕事やプロジェクトと絡めて話をするとより説得力が増すでしょう。

小さな共感を得られるスピーチで社員の興味を惹き付ける

スピーチが上手になるコツは、導入部分で小さな共感を拾いに行くことです。具体性のない綺麗事や、一般論から構成されるスピーチは聞き手にとって退屈で、朝礼を辛い時間にする効果しか生み出せません。誰にとっても共感を得られるネタは難しいものですが、多くの人が一度は経験したであろう事柄を具体例として持ち出すと興味をもたれやすいです。

たとえば、天候不順で野菜の価格が高止まりし、おいしい野菜を毎日食べる献立に苦労した話から入ると、多くの社員の共感を得られ、その後の話を聞いてもらえる可能性が高まるでしょう。起承転結でいうところの「起」の部分で、全体のテーマの問題提起をするわけですが、この「つかみ」を誰にとっても関心のある話題にすることがポイントです。

共感を得られるスピーチの構成と内容については、次の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。

朝礼の話し方はコツがある!スピーチが劇的に巧くなる6つの起承転結
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朝礼やスピーチネタの探し方

おすすめのスピーチネタや話し方のコツについて解説してきましたが、朝礼やスピーチネタが見つからないという人もいるでしょう。そこで具体的なネタの探し方について紹介します。

ニュースのチェック

定期的にニュースをチェックすることがネタ探しのひとつになります。時事ネタはスピーチとして使える可能性が高いので、ネットやテレビで毎日ニュースを確認してみましょう。手っ取り早く情報を収集したい人はニュースのまとめサイトがおすすめです。話題になっているニュースが一覧表示されてわかりやすいので、興味のあるネタをチェックしてみてください。

最近の出来事を思い出す

最近の出来事を思い出すことがネタ探しのひとつになります。人間は1日に起こった出来事の大半を次の日には忘れてしまいますが、冷静に振り返ってみると勉強になる出来事を経験していたり、小さな気づきを得ていたりするケースが多いです。寝る前に時間をとって最近の出来事を振り返ってみてください。スピーチのネタになる出来事を思い出せるでしょう。日記をつけるのもおすすめです。

本や名言集を読む

巷で話題になっている本や偉人の名言集などを読むこともネタ探しになります。読書が苦手という人でも、1冊すべてを読破する必要はなく、ざっと目次部分を確認して興味のあるところを探すという方法もあります。ネットの要約サイトを確認してもよいでしょう。ネタ探しとして本を使うのはもちろん、話したいテーマの肉付けをするために本の内容を盛り込むという方法もおすすめです。

どうしてもネタが見つからない場合は?

どうしてもスピーチのネタが見つからない、わからないという場合は朝礼ネタやスピーチネタを提供している本やサイトがあるので参考にするとよいでしょう。特に次のサイトはネタが豊富でおすすめです。

  • 朝礼ネタ・スピーチネタのコンビニ:朝礼で気軽に話せるネタやスピーチの実例を豊富に掲載。シチュエーション別に利用しやすいサイト構造になっているのが特徴です。
  • 朝礼ネタ・一言テンプレート:朝礼のネタに使えるコンテンツを毎日欠かさず配信しています。テンプレートが豊富なので、何もネタが浮かばないという人におすすめ。
  • スラスラ浮かぶスピーチのネタ:スピーチに必要な話の構造について説明している書籍。簡単なパターンを覚えることで、だれでもスピーチ原稿ができるのが特徴です。スピーチに必要な要素も解説しています。

多くのシチュエーションで応用が可能

立場別、季節別に朝礼やスピーチで使えるネタや例文を紹介しました。あらかじめネタを考えておけば、朝礼やスピーチが苦手な人でも上手く話せるようになるはずです。朝礼以外にも結婚披露宴、飲み会での乾杯、謝辞を述べる際などにも活用できます。スピーチの経験の少ない人は、慣れるまで例文をベースに単語を変えるだけでもよいでしょう。何度か話しているうちに、オリジナルのスピーチができるようになります。

また、スピーチのネタは聞き手が興味を持ちやすいものを選ぶことが重要です。イベントや行事などの旬なもの、聞き手が知らないような雑学ネタなどは聞き手が興味を持ちやすく、幅広い年齢層に効果的なので覚えておきましょう。朝礼やスピーチに慣れておくと人前に出る機会で緊張しなくなります。ぜひ本記事で紹介したネタを積極的に活用してください。

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