法人カード(コーポレートカード・ビジネスカード)比較ガイド|おすすめのカードや審査についても紹介

法人(会社など)向けに発行されているクレジットカードは、一般的に法人カード(コーポレートカード)と呼ばれています。ビジネスの効率化だけでなく、さまざまなメリットがあるのも特徴です。
本記事では「法人カードとは何か?」といった基本から、各カード会社ごとの年会費・保険・ポイント還元率などの特徴比較や、発行に必要な書類、申し込む前に知っておきたいポイントまで、法人カードについて幅広く紹介します。
目次を閉じる
- そもそも法人カードとは?
- 法人カードのランキングTOP18の紹介
- Airカード
- EX Gold for Biz
- ライフカードビジネス
- JCB一般法人カード
- JCBゴールド法人カード
- JCBプラチナ法人カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- UC法人カード 一般カード
- UC法人カード ゴールドカード
- オリコビジネスカードGold
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
- ダイナースクラブ(Diners Club)
- MUFGカード(UFJ)
- JALカード
- ANAカード
- セゾンカード
- 楽天カード
- 法人カードを作る際に知っておきたいあれこれ
- 保険・年会費について
- ポイント・マイルの種類や還元率について
- ガソリンカードについて
- 電子マネーが使えるものについて
- もし審査に落ちてしまったら
- 法人カードの申し込みに必要な書類
- 法人カードを活用してビジネスのより大きな成長&スピードアップを
そもそも法人カードとは?
法人カードには、「コーポレートカード」「法人クレジットカード」「ビジネスカード」などさまざまな呼び方があります。基本的にはどれも同じ意味のものとして使われていますが、カード会社によっては従業員規模に応じて名称を分けているところもあります。
法人カードの主な利点には、クレジットカードで堂々と経費精算ができることや、決済時に法人の口座から引き落とす「会社決済」と、指定した個人の口座から引き落とす「個人決済」を選択できる点、そして経理作業が大幅に効率化できることなどが挙げられます。
法人カードのランキングTOP18の紹介
ここからはおすすめの法人カードを紹介していきます。各カード会社ごとに代表的なものを中心に紹介します。さらに詳しく知りたい方は、各カードについてより詳細に解説した記事へのリンクもご用意しているので、そちらもあわせてご覧ください。
Airカード
| お申し込み対象 | 法人、団体等の代表者・役員または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | ご本人 5,500円 |
| カード利用枠 | 10万~100万円 |
| メンバー会員 | ・ 代表者以外の追加カード使用者 ・使用者年会費: 3,300円 |
| ETC | あり |
| 旅行傷害保険 | なし |
| ショッピング補償 | 海外 最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円) |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント制度 | リクルートポイント |
Airカードは、リクルートグループ発行の法人カードで、業界最大級のポイント還元率1.5%で設定されています。貯めたポイントは、じゃらん・ホットペッパーグルメやPontaポイントへの交換など、さまざまサービスで利用できます。
EX Gold for Biz
| お申し込み対象 | 法人代表者 |
|---|---|
| 年会費 | 初年度無料 / 次年度以降2,200円 |
| カード利用枠 | 10万円~300万円 |
| メンバー会員 | 年会費無料 (最大3枚) |
| キャッシング機能 | なし |
| ETC | あり(年会費無料) |
| ポイント制度 | 暮らスマイル(オリコカードのポイントサービス) |
| 国際ブランド | Visa / MasterCard |
| 電子マネー | Mastercardコンタクトレス・Visaのタッチ決済 |
EX Gold for Bizは、支払いが早くて便利Mastercardコンタクトレス・Visaのタッチ決済に対応しています。カードをかざすだけで支払が完了する、便利でスピーディーな決済が可能です。
他にも、経費精算・管理に役立つサービスや、付帯保険なども付いています。詳しくは下の詳細をご覧ください。
ライフカードビジネス
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 永久無料 |
| カード利用枠 | 10~500万円(500万円超の限度額設定のご相談も承ります。) |
| メンバー会員 | 3枚まで発行可能 |
| キャッシング機能 | なし |
| ETC | 発行可(無料) |
| 旅行傷害保険 | なし |
| 空港ラウンジサービス | なし |
| ポイント制度 | なし |
ライフカードビジネスで特に注目すべき特徴は、年会費が永久無料という点です。経費の見える化や一本化、業務負担の軽減、無駄な経費の削減ができる法人カードですが、「年会費の高さが気になって申し込みをためらっていた方」にとっては非常に魅力的な選択肢となります。
また、ライフカードビジネスには経費削減や業務効率に役立つサービスが他にもあります。詳細は下記のリンクよりご覧ください。
JCB一般法人カード
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 翌年度以降 1,375円 |
| カード利用枠 | - |
| メンバー会員 | 1,375円※初年度無料 |
| ETC | ETCスルーカードN |
| 旅行傷害保険 | 海外・国内 最高3,000万円 |
| ショッピング補償 | 海外のみ 最高100万円 |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント制度 | Oki Dokiポイント ポイント優待 (JCB ORIGINAL SERIES パートナー/海外ダブルポイント) |
JCB一般法人カードは、法人または個人事業主向けの法人カードです。業務の効率化や経費削減につながる法人カードとして。また、各種保険の安心感がビジネスのサポートになります。利用時には「Oki Dokiポイント」が貯まります。
JCBゴールド法人カード
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 翌年度以降 11,000円 ※オンライン入会の場合のみ |
| カード利用枠 | - |
| メンバー会員 | 3,300円※初年度無料 |
| ETC | ETCスルーカードN |
| 行傷害保険 | 海外:最高1億円 国内:最高5,000万円 |
| ショッピング補償 | 国内・海外 最高500万円 |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント制度 | Oki Dokiポイント ポイント優待 (JCB ORIGINAL SERIES パートナー/海外ダブルポイント) |
JCBゴールド法人カード は、法人または個人事業主向けのゴールド法人カードです。上記の一般法人カードと異なる点は、旅行傷害保険の上限と遅延費用等の各種保険や、海外・国内での最高500万円のショッピング保険。さらに、ゴールド法人カードならではの豊富なサービスが付属しています。
JCBプラチナ法人カード
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 33,000円 |
| カード利用枠 | - |
| メンバー会員 | 6,600円 |
| ETC | ETCスルーカードN |
| 旅行傷害保険 | 海外・国内 最高1億円 |
| ショッピング補償 | 国内・海外 最高500万円 |
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント制度 | Oki Dokiポイント ポイント優待 (JCB ORIGINAL SERIES パートナー/海外ダブルポイント) |
JCBプラチナ法人カードは、法人または個人事業主向けのプラチナ法人カードです。24時間365日対応している「プラチナ・コンシェルジュデスク」や、約850か所の空港ラウンジを無料で使える「プライオリティ・パス」など、プラチナカードにしかないサービスがあります。保険に関しても上記JCBゴールド法人カードの保険がさらに強化されています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
| お申し込み対象 | |
|---|---|
| 年会費 | 22,000円 年間利用額200万円以上で翌年度年会費11,000円 |
| カード利用枠 | 100万円~1000万円 |
| 海外キャッシュサービス | 利率(実質年率)2.0% ※個人事業主の方のみ |
| 旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険 最高5,000万円 海外旅行傷害保険 最高1億円 |
| ショッピング補償 | 120日間、年間300万円まで ※国内・海外でのご利用が対象 |
| 追加カード・電子マネー | nanaco、楽天Edy、WAON、PASMO、Apple pay |
| 支払い方法 | 1回払い・2回払い・ボーナス一括払い・リボルビング方式 |
| ポイントプログラム | 1,000円=1ポイント(海外利用は2倍) |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、クレディセゾンとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているインビテーションなしで申し込み可能な希少なプラチナカードです。名称はビジネスとなっていますが、実際は会社経営者・個人事業主ではない一般の人でも申し込みができます。
申し込みのハードルは低いですが、特典は空港ラウンジやプライオリティパスを始めとして、他社のプラチナカードと比べても遜色ないものとなっています。永久不滅ポイント制なども魅力の1要因となっています。
UC法人カード 一般カード
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 1,375円 |
| カード利用枠 | 20~300万円 |
| メンバー会員 | 1,375円 |
| キャッシング機能 | なし |
| ETC | あり |
| 旅行傷害保険 | なし |
| ショッピング補償 | なし |
| 他のワード | 法人または個人事業主 |
| 空港ラウンジサービス | なし |
| 国際ブランド | VISA / MasterCard |
| ポイント制度 | 永久不滅ポイント |
UC法人カード 一般カードは、法人または個人事業主向けの法人カードになります。UC法人カードの大きなポイントは先ほども述べたように永久不滅ポイントが付与されることです。1,000円=1ポイントで付与されるこのポイントで商品券や家電などと交換可能です。その名のとおり、永久に消えることはないので、好きなときに用意された商品へと交換できます。
UC法人カード ゴールドカード
| お申し込み対象 | 法人または個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 11,000円 |
| カード利用枠 | 50~500万円 |
| メンバー会員 | 2,200円 |
| キャッシング機能 | なし |
| ETC | あり |
| 旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 5,000万円 国内旅行傷害保険 5,000万円 |
| ショッピング補償 | ショッピング補償保険 年間300万円まで |
| 他のワード | 法人または個人事業主 |
| 空港ラウンジサービス | あり |
| 国際ブランド | VISA / MasterCard |
| ポイント制度 | 永久不滅ポイント |
UC法人カード ゴールドカードも、法人または個人事業主向けの法人カードになります。「UC法人カード 一般」との違いはカード利用枠の増加といくつかの保険・保障が受けられる点です。保険・保障は外部要因による損失を防ぎたい企業視点では法人カード導入の重要なポイントになります。傷害保険では5,000万円もの保障を受けられるので、万が一のときも安心です。
オリコビジネスカードGold
| お申し込み対象 | 法人 |
|---|---|
| 年会費 | 2,200円 / キャンペーン期間のお申し込みに限り初年度無料 |
| カード利用枠 | 1法人あたり、10万円~1,000万円 |
| メンバー会員 | 1枚につき 2,200円 / キャンペーン期間に限り初年度無料 (発行枚数20枚) |
| キャッシング機能 | なし |
| ETC | あり(年会費無料、最大20枚) |
| 電子マネー | 「MasterCardコンタクトレス」を搭載 |
| 国際ブランド | MasterCard |
| ポイント制度 | なし |
オリコビジネスカードGoldの際立った特徴は、空港ラウンジサービスが付帯しており、さらに他のオリコカードのサービスもほぼ備えている点です。また、かざすだけで支払いができる電子マネー(MasterCardコンタクトレス)も搭載されています。その他にも充実したサービスや付帯保険が付いています。
詳細は下のリンクをご参照ください。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
| お申し込み対象 | 法人代表者 |
|---|---|
| 年会費 | 34,100円 |
| カード利用枠 | 詳細はお問い合わせ |
| メンバー会員 | あり。13,200円/枚 |
| ETC | あり |
| 旅行傷害保険 | 国内最高5000万円・海外最高1億円(利用付帯) |
| ショッピング補償 | あり |
| ポイント制度 | 100円=1ポイント |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、国内外の出張時に役に立つ「空港ラウンジ無料」や「手荷物無料宅配サービス」「エアポート送迎サービス」、最高1億円の「旅行傷害保険(利用付帯)」など、アメックスゴールドカードならではのサービスが多数あります。もちろん法人カードを使う本来のメリットである経費処理の簡素化や経費削減も可能です。
また、出張時以外のビジネスシーンでも役立つサービスと機能。プライベートでのエンターテインメントやショッピングなどのサービスが付帯しています。法人代表者様のビジネス/プライベートのどちらでも非常に便利で使い勝手の良い法人カードです。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
| お申し込み対象 | 個人事業主 |
|---|---|
| 年会費 | 13,200円 |
| カード利用枠 | 詳細はお問い合わせ |
| メンバー会員 | あり。6,600円/枚 |
| ETC | あり |
| 旅行傷害保険 | 最高5,000万円の旅行傷害保険が利用付帯 |
| ショッピング補償 | あり |
| ポイント制度 | 100円=1ポイント |
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードは、出張時に役に立つ「手荷物無料宅配サービス」や「空港ラウンジ」、サポートをしてくれる「オーバーシーズ・アシスト」などのサービスがあります。
また、国内外の最高5,000万円の「旅行傷害保険(利用付帯)」をはじめとする各種保険が備わっています。したがって、経費管理の合理化を図るのと同時に、さまざまなビジネスシーンに余裕を持てるカードです。
ダイナースクラブ(Diners Club)
ダイナースクラブも先ほど紹介したアメックスと同様、抜群のブランド力を持つカードです。ダイナースの法人カードの大きな魅力はカードの利用上限がない点です。
MUFGカード(UFJ)
SMBCと同じく誰もが知っているであろう銀行の一つである、三菱東京UFJ銀行の所属するMUFGが発行する法人カードです。
JALカード
JALカードの魅力はなんといってもマイル(マイレージ)がどんどん貯まることです。法人カード本来の機能はもちろん、プラスαで恩恵が受けられるのがうれしいですね。
ANAカード
ANAカードはJALカードと同じくマイルがどんどん貯められるのがうれしい航空会社のカードです。
セゾンカード
UCカードと同じくクレディセゾンに属するセゾンカード唯一の法人カードはなんとプラチナです。
楽天カード
「楽天カードマン」のCMで一躍有名になった楽天カードですが、ビジネスカード/法人カードがあるのはご存じですか? 楽天スーパーポイントを貯められます。
法人カードを作る際に知っておきたいあれこれ
実際に法人カードを作る際は、カードブランドはもちろん、年会費や保険、ポイントやマイルなども気になるポイントです。ここでは、法人カードの作成時に知っておくべき点について解説します。
次の記事ではそもそも法人カードとはどのようなものかについて詳しく解説しているのでこちらもあわせてご覧ください。
保険・年会費について
保険について
大部分の法人カードについている「付帯保険」は、主に海外出張のときなどに役に立ちます。日本と比べると医療費が非常に高額なことも多い海外で、もし怪我や病気になってしまった場合に大きな助けとなります。また、物品の盗難時にも適用されます。この保険が適用されるケースとして多いのは、搭乗を予定していた飛行機が欠航してしまい、予定外にホテルに宿泊せざるを得なくなってしまったときなどのようです。
年会費について
法人・個人を問わずクレジットカードを持つうえで絶対に気になる「年会費」。無料のものから非常に高額のものまで多岐に渡りますが、できることなら安く抑えたいはずです。
以下の記事では会費無料の法人カードを集めたをまとめたので参考にしてみてください。
ポイント・マイルの種類や還元率について
法人カードを利用するのに、どうせならお得なプラスαがあったらよりうれしいですよね。そこで外せないのは「ポイント」と「マイル」です。法人カードにもこれらの制度がついているものが多いですが、カードによって仕組みや還元率が大きく異なります。
ポイントの種類・還元率について
ポイント制度が付帯している法人カードは多いですが、その種類が多すぎて、どれを選べばよいのかわかりづらく感じることもあります。
マイルが貯まるものについて
ANA・JALカードはもちろんですがその他のカードでもマイルを貯められるカードがあります。頻繁に飛行機に乗られる方ならぜひチェックしておきたいところです。
ガソリンカードについて
法人用のガソリンカードは、給油の際にお得な割引があったり、社用車の給油費用やちょっとした整備が必要になったときの費用を管理する際に非常に便利です。社用車をお持ちの方にはぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
電子マネーが使えるものについて
個人向けのクレジットカードでは珍しくないですが、法人カードにもSuicaやiDなどの電子マネーの機能が付いているものがあります。シンプルに便利な電子マネーを活用できるカードは下記記事から!
もし審査に落ちてしまったら
法人クレジットカードにも、審査に落ちて法人カードを取得できないことがあります。一般のクレジットカードにおいても個人の収入や債務状況などでクレジットカード審査に落ちる場合がある様に、法人カードにおいても会社のキャッシュフロー等の審査により発行できない場合があります。
そのような場合には業績が安定して再度チャレンジしたり、取得難易度を下げて別の法人カードを選びましょう。
法人カードの申し込みに必要な書類
法人カードの申し込み時には以下のような書類が必要となります。
- 登記事項証明書
- 商業登記簿謄本
- 印鑑登録証明書 など…
また個人事業主の場合は運転免許証などの本人確認書類が必要となります。
法人カードを活用してビジネスのより大きな成長&スピードアップを
法人カードの代表的な種類や、選ぶ際のポイントをまとめて紹介しました。本記事で最もお伝えしたいのは、法人カードはあなたのビジネスを大きく支える存在になるということです。ぜひ活用して、ビジネスの成功をつかんでください!