デジタルサイネージとは?仕組みや価格相場・おすすめサービス・導入までの流れ
TVのCMや、新聞広告、電車のつり革広告など様々な広告方法がありますが、近年、爆発的な広がりを見せているのがデジタルサイネージの広告方法です。
株式会社サイバー・コミュニケーションズ(CCI)の行った「デジタルサイネージ広告市場調査」によると、2019年のデジタルサイネージ広告市場規模は749億円と推測され、2023年には1,248億円まで上ると予測されています。
広告効果の可視化や出稿しやすい環境の整備が進むに連れ、今後さらに需要は高まっていくでしょう。
今回の記事では、デジタルサイネージの仕組みや価格、導入するまでの流れ、おすすめ配信システムを紹介します。
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デジタルサイネージとは
デジタルサイネージとは電車やバス、屋外などの公的な場所でディスプレイなどを使用して情報を配信するシステムのことです。
例えば、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンや、電車内の小型ビジョンなどはデジタルサイネージとなります。最近では小売店の店頭に置かれたり、使用される機会が増えてきているのは多くの人が実感しているのではないでしょうか。
デジタルサイネージの価格・相場
デジタルサイネージの価格や相場はディスプレイの大きさによって変わります。
ディスプレイですが、小型だと約1万~5万円ほどで買うことが出来ます。中型(32インチ程度)だと、約40万~70万円が大体の相場のようです。
大型ビジョンなどで広告する場合はプロバイダーとの相談が必要になります。
一つの例として渋谷の大型ビジョンを利用する場合、1つのスクリーンに15秒間の動画を1日30回放送する契約で1日約10万円程度からで、1か月だと約110万円〜といった費用感になります。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージには主に3種類の使用法があります。
- スタンドアロン型
- ローカルネットワーク型
- クラウド型
それぞれのデジタルサイネージの仕組みについて説明します。
スタンドアロン型のデジタルサイネージ
スタンドアロン型のデジタルサイネージは、ディスプレイにUSBなどの記憶媒体をセットし、記憶されているコンテンツを流すといった仕組みになります。
最も簡単な方法で、記憶媒体を挿入できるディスプレイを購入すれば利用できます。小型から、中型のディスプレイを使った広告に向いています。
ローカルネットワーク型のデジタルサイネージ
ローカルネットワーク型のデジタルサイネージは、配信システムをインストールしたPCからネットワークを介して発信する仕組みです。データはPCに保存されます。
中型から大型のディスプレイを使った広告に向いています。
クラウド型のデジタルサイネージ
クラウド型のデジタルサイネージは、大規模な広告の際に使われ、LEDビジョンなどで使う時に使用されます。また、サービスプロバイダーとの契約が必要です。
自社のPCからサービスプロバイダーのクラウドにデータが発信されてディスプレイに流れる仕組みとなっています。
デジタルサイネージの効果とメリット
デジタルサイネージの効果とメリットは次のとおりです。
- 画像や動画などコンテンツの幅が広い
- 宣伝したい対象に絞って広告活動を行える
それぞれのメリットについて説明します。
画像や動画などコンテンツの幅が広い
デジタルサイネージは画像や動画、Webなど幅広いコンテンツで使用できるのが魅力です。
従来のつり革広告やテナント広告では画像や写真を掲載するまでが限界でした。対して、デジタルサイネージを活用した広告では動画を流すことができますから、多くの情報量を短い時間で流すことができます。
宣伝したい対象に絞って広告活動を行える
デジタルサイネージを利用した広告では、時間によって表示する画像を変更したり場所によって異なる画像を表示出来たりするので、宣伝したい対象に絞って宣伝できます。
さらに、流す広告の更新は他の広告方法に比べてはるかに容易ですから、タイムセールなどのリアルタイムの情報を簡単に流すことができます。
デジタルサイネージの使い方(導入までの流れ)
デジタルサイネージの導入は基本的に以下の5つのフローで流れていきます。
プランニング・コンサルティング
まずは宣伝したい対象、用途、予算を明確にしましょう。そして導入する業者を選んでプランを立てます。
設置工事・セットアップ
プランを立てたらディスプレイの設置とセットアップです。この段階でディスプレイのチェックをやっておきます。
運用準備・トレーニング
ディスプレイが到着したら次に流す画像や動画を作成、決定します。具体的な使い方、メンテナンス方法はこの段階で把握しておきましょう。
運用開始
いよいよ運用開始です。ここで重要なのは、ただ漫然と運用を開始するのではなく、集客率やどの程度効果があるのかを明確にすることです。来客数や売上などを導入前と比較して、どの程度効果があるのか検証します。
保守サービス
保守サービスとは、いわばサポートサービスのことです。機器のメンテナンスや不具合の確認を指します。サービスを選ぶ段階で、これが受けられるかどうかを確認しておきましょう。
デジタルサイネージのおすすめサービス・配信システム
デジタルサイネージにおすすめのサービス、配信システムを紹介します。
リコー デジタルサイネージ - リコージャパン株式会社
- 11業種・約600種類もの無料テンプレートを搭載
- コンテンツの配信はブラウザから管理可能
- コンテンツ作成はドラッグ&ドロップの簡単操作
リコー デジタルサイネージは、サーバーの構築や保守が不要で、簡単に導入できるデジタルサイネージです。セットトップボックスとWeb環境さえあれば、縦型・横型ディスプレイからタッチパネル端末まで、さまざまな表示装置をデジタルサイネージに活用できます。また、導入や運用、トラブルがあった際も無料のコールセンターがあるので、充実したサポート体制により安心して運用できます。
エイムクリエイツのデジタルサイネージ - 株式会社エイムクリエイツ
- 商業施設を中心に導入実績多数
- 導入から運用までトータルサポート
- ネットワーク連携でセキュリティ面も安心
デジタルサイネージ by エイムクリエイツは、商業に関する様々なソリューションを提案するエイムクリエイトが提供するデジタルサイネージシステムです。マルイ・モディなどの大型商業施設をはじめ、高速道路サービスエリアなど数多くの企業での導入実績があり、それらのノウハウを取り入れた効果的な設置の提案が期待できます。目的に合わせた設置場所やサイズ、さらにコンテンツ制作や放映スケジュールの管理・運営までトータルでサポートしてくれます。
サイネージ・リレーション - 株式会社電縁
- タッチパネル操作に最適化
- ブラウザからコンテンツを登録可
- モバイルサイト自動生成機能
サイネージ・リレーションは、ユーザーの所持するモバイルツールと連携し、クーポン提供・案内なども可能なサイネージシステム・ソフトウェアです。視界誘導や音声マスキングなど、様々な機能を備えています。
クラウドポイント
- 専属クリエイターによる映像制作
- 現地修理や3年保証サービスで「安心」
- フルカラーLED
株式会社クラウドポイントは、吊り下げ、マグネット付きラバー、メッシュ、屋外スタンド、床面、看板、プロジェクションフィルムなど、多様な設置形態を持つサイネージシステムです。変幻自在の広告形式で、ユーザーから高い評価を受けています。
サイバーサイネージ
- デジタルサイネージのクラウド型サービス
- フルハイビジョン配信可能
- マウス操作で簡単レイアウト作成
サイバーサイネージは、制作から運用までをクラウドで行う、廉価型デジタルサイネージシステムです。場所・企業リソース・コンテンツ制作者を選ばないフレキシビリティを持ち、迅速に導入出来ます。大画面にも対応し、製品やサービスをより効果的に訴求します。
TallVision
- 有機ELに対応
- 曲げ方向はカスタマイズ可能
- 視界を覆い、没入感のあるコンテンツ
TallVisionは、曲面ディスプレイの設置・運用・ビジネス効果分析などを提供するサイネージソリューションです。自発光素子によって明暗をクリアに表示出来、応答速度も高速でブレない動画表示が可能です。他には防犯・減災等のセキュリティコンテンツで使用するサイネージシステムはハイブリッドな動力源を持ち、電力供給が遮断された場合にも、稼働は継続します。携帯端末と安否確認サイトを連動させたサービスが提供出来ます。
クラウド型のデジタルサイネージや各サービスについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
デジタルサイネージを活用して効果的な広告を
今や新たな広告形式として多くの企業が採用しています。効果的な集客は売上アップにもつながります。ぜひ導入を検討してみてください。
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