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株主名簿とは?作成の意義や記載事項・変更・管理・閲覧方法まとめ

最終更新日:(記事の情報は現在から1409日前のものです)
株式名簿は、会社法に基づいて全ての株式会社が設立時に作成しなければならない書類です。株式名簿には必要な記載事項や決まった管理方法hがあるため、会社を設立したばかりの方、これから会社を設立しようと思っている方は本記事をしっかり読んで株式名簿を準備しましょう。

株主名簿とは?

株式会社を設立したあとは、作成が求められている書類を準備するという段階に移ります。必要となる書類の一つが、「株主名簿」。株主の情報がまとめられている名簿で(名前のとおりですね)、ワードやエクセルファイル等、各社独自に管理されている名簿です。

親族経営や少数経営をしているなど、小規模な会社の場合は、取締役や社内の主要メンバーが株主を兼ねているケースもあり、株式名簿は作成しなくても大丈夫!とあまり必要性を感じていないかもしれません。しかし、株主の変更はいつ起こるか分かりません。いつ見ても、株主は誰で、それぞれがどのくらいの株を所持しているかという最新情報を確認するためにも、株主名簿は必要不可欠の書類です。

また、株主名簿を整備していなかったら、100万円以下の過料が課せられる可能性も。めんどくさいから、使う機会がないから、と放置せずに、しっかり準備してください。

株主名簿の意義

株主名簿は、なぜ作る必要があると思いますか。その一番の理由は、「株主の管理」にほかなりません。
例えば、株主に何らかを通知する時は、株主名簿に載っている住所宛に行います。それで良いとされています。

また、経営業務上に活用されるだけでなく、株主の権利を守るという意味合いもあります。というのも、日本の会社は、基本的には株券を発行しない「株券不発行」を原則としているからです。

つまり、株券所持の人=株主とは限りません。

これがどういうことか。株主名簿へ記載されていないと、株主であると確かめられないということなのです。逆に言うと、株券そのものが手元になくても、名簿に名前などが書かれていれば、株主としての地位が確立されます。

※ちなみに、株主であることを証するために「株主証明書」が発行されますが、これは「株主名簿記載事項証明書」が正式名称です。このことからも、株主名簿が株主を管理するものと理解できるはずです。


株主名簿の管理

作成した株主名簿は、保管方法も決まっています。具体的には、本店に株主名簿を保管することが必須とされています(会社法)。加えて、株主名簿管理人(※)がいる場合には、株主名簿管理人の事務所にも保管します。

※株主名簿管理人とは、会社の代わりに株主名簿の作成や設置といった事務作業を行う人です。


株主名簿の閲覧を請求する権利がある人は?

株主名簿の閲覧や、コピーを請求できるのは、株主と債権者のみに限られています。株主と債権者は、営業時間内であれば自由に請求でき、会社は拒めません。

ポイントは、見る権利がある人が「株主と債権者」だけと制限されているところ。法務局にて、自由に請求できる登記簿謄本とはこの点が違います。


株主名簿の記載事項

株主名簿には、記載事項も決められています。

  • 株主の名前・住所※
  • 株主ごとの株式の数
  • 株式取得日
  • 株券番号(株券発行の場合)

※株主が法人であれば、法人名称と法人住所

記載事項こそ決められていますが、形式自体は各会社に任されています。ワードでも、エクセルでも、その他のファイルでも、作成や管理がしやすい方法で準備しましょう。

株主名簿とは?株主名簿の記載事項や管理・閲覧請求方法のまとめ

いかがでしたか。株主名簿を作成する意味は理解できましたか。
株主名簿は、単なる管理目的以上の重要性を備えているものです。

今後会社設立を目指す人は、忘れずに設立時に株主名簿を作成してくださいね。

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