無料でオラクルデータベースを使える「Oracle Database XE」と「OTN開発者ライセンス」とは

最終更新日：2025-11-21

【比較表】データベース

＼かんたん無料登録／

「OTN開発者ライセンス」は、学習目的ならば無料で利用できるOracleのライセンス。また、商標利用も可能な「Oracle Database XE」も無料で利用が可能です。それぞれの詳細を説明していきます。

データベースには多くの種類があり「どれを選べばいいか」迷いますよね。後から知ったサービスの方が適していることもよくあります。導入の失敗を避けるためにも、まずは各サービスの資料をBOXILでまとめて用意しましょう。
⇒データベースの資料をダウンロードする（無料）

目次を閉じる

「OTN開発者ライセンス」とは

主に学習や開発・テスト目的で利用できる Oracle 製品向けのライセンスです。
OTN 開発者ライセンスでは、これらの目的（学習・自己研鑽、社内向けの開発・検証、プロトタイプ作成、デモなど）に限って Oracle Database を含む対象製品を無償で利用できます。

一方で、実際の業務処理に使う本番環境や、外部顧客向けサービスなどの商用利用は認められていません。そのため、OTN 開発者ライセンスはあくまで「開発・検証環境や学習用途で使い、本番利用時には別途商用ライセンスを取得する」ことを前提としたライセンス形態です。

Oracleのデータベースはさまざまな企業で利用されている、最もスタンダードなデータベースの一つなので、ここれからネットワーク業界に入りたい人にとっても、すでにネットワーク関連の仕事をしている人にとっても、もっとネットワーク知識を深めたい人にとって、「OTN開発者ライセンス」の取得はおすすめできます。Oracle社製品を勉強用に無償で使えるのは大きなメリットです。

無償版 Oracle Database（Oracle Database XE など）は商用利用に使える場合もあるが注意が必要

「OTN開発者ライセンス」とは別に、無償利用向けの仕様にした「Oracle Database XE」というデータベースがあります。
これはOracle社の数あるデータベースの中でも、無料で利用できるOracleデータベースです。

無料で利用する人向けの仕様になっているので、商用で本番利用するには少し厳しい制限がありますが、中身は完全なOracleデータベースそのものです。なので、こちらも本番実装前のテスト段階や、Oracleデータベースを学びたい人にはうってつけのデータベースソフトです。

こちらはライセンス上、一定条件のもとで商用利用が可能ですが、データベースソフト自体に厳しいリソース制限があるため、本番システムとして利用するには向かないケースが多いです。

現在の無償版 Oracle Database（Oracle Database Free / Oracle Database Express Edition（XE））では、
ユーザーデータ容量はおおむね 12GB 程度、利用可能メモリ 2GB、CPU スレッド数2つといった制限が設けられています。小規模なシステムや検証・学習用途であれば問題ありませんが、将来的なデータ量や負荷を考慮すると、本番利用には力不足になる可能性があります。

また、無償版はパッチ提供やテクニカルサポートの対象外である点にも注意が必要です。無償版を商用目的で利用する場合は、最新のライセンス条件や制限内容を確認したうえで、慎重に検討したほうがよいでしょう。

「OTN開発者ライセンス」の制限

「OTN開発者ライセンス」の制限として、「Oracle Database XE」と同様に、パッチやサポートを利用できないという制限があります。

また、「Oracle Database XE」では制限されている容量やメモリ使用量の制限などはないので、商用利用でなければ、データベースソフトの性能をフルで使用できます。商用利用を考えていない場合や、商用利用時に正式なライセンスを取得する前提の場合は、「Oracle Database XE」ではなく、「OTN開発者ライセンス」の方を使用するのが良いでしょう。

無料と有料のデータベースをコストパフォーマンスまで考慮して比較しませんか？無料では物足りないと感じた方こそ、有料も複数チェックして本当に適しているのを選択するのが本質的ではないでしょうか。
⇒データベース各社の資料を一括でダウンロードする（無料）