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設備保全管理システム比較!料金や選び方・おすすめサービス

最終更新日:(記事の情報は現在から78日前のものです)
BOXILでは、設備保全管理システムのおすすめを、料金や選び方のポイントとともに紹介します。導入のメリットやデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

設備保全管理システムとは?

設備保全管理システムとは、設備の保守・点検や修理など、さまざまな管理業務をサポートするシステムです。CMMS(Computerised Maintenance Management System)とも呼ばれており、定期点検やメンテナンスの計画・スケジュール管理、さらに作業履歴の管理なども可能です。

運用中の設備がどのような状況に置かれているか、システム上で確認できます。従来の紙ベースでの保全業務を効率化できるのに加えて、ヒューマンエラーの防止にもつながるので、大手企業を中心に導入が進んでいます。

保全管理は、機械設備が安定的かつ正常に動くようにするため作業です。経年劣化によるトラブルを防ぎつつ、消耗品の状態を確認し、適宜交換する必要があります。なお、一般的なメンテナンスは設備を正常に稼働させるための作業ですが、保全管理は設備の運用全体を管理するプロセスであり、メンテナンスもその一部に含まれます。

設備保全管理システムの選び方

設備保全管理システムを選ぶ際は、次の流れで自社に合ったシステムはどれか確認しましょう。

  • 設備保全管理システムの導入目的を確認する
  • 設備保全管理システムの機能を確認する
  • 設備保全管理システムを導入する際の注意点を確認する
  • 設備保全管理システムの料金・価格相場を確認する

設備保全管理システムの導入目的を確認する

まずは、設備保全管理システムの導入目的を明確にする必要があります。そのうえで、必要な機能や操作性、拡張性などを備えたサービスを選びましょう。主な導入目的は次のとおりです。

導入目的 詳細
専用のサーバーを構築せず、手軽にシステムを導入したい クラウド型の設備保全管理システムを選ぶ
柔軟にシステムをカスタマイズしたい オンプレミス型の設備保全管理システムを選ぶ
特定の業界・職種にマッチしたシステムを運用したい 業界特化型の設備保全管理システムを選ぶ

設備保全管理システムの機能を確認する

設備保全管理システムでできることや、利用できる機能は次のとおりです。導入を検討しているシステムが、上記の導入目的・課題を解決できる機能を有しているかを、きちんと確認しておきましょう。

機能 詳細
設備台帳管理 各設備の使用や設置場所・稼働状況といった情報を一元的に管理する機能
保全スケジュール管理 設備ごとに定期点検や保全作業のスケジュールを作成・管理する機能
点検管理 スマートフォンやタブレット端末から、点検・メンテナンスの状況を確認できる機能
保全履歴管理 これまでの設備の保全履歴を蓄積・管理する機能
部品・在庫管理 設備の保全・メンテナンスに必要な部品や、消耗品などの在庫を管理する機能
修理案件管理 設備の修理依頼や工事依頼を起票する機能
データ集計・分析 保全作業の結果をデータとして集計し、多角的に分析できる機能
図書管理 設備・機器に関する図面や、写真・仕様書・動画などを管理する機能
レポート作成 設備や修理・メンテナンスの状況などの分析結果を出力し、レポート化する機能

設備保全管理システムを導入する際の注意点を確認する

設備保全管理システムを導入する際には、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
導入形態 クラウド型のシステムか、オンプレミス型か確認する
対応できる管理業務 自社の設備・機器に必要な管理業務を、確実にカバーできるか確認する
作業依頼・計画の策定の可否 システム上で作業依頼や、作業計画の策定を効率化できるか確認する
操作性 現場の担当者にとって、使いやすいシステムか確認する
セキュリティレベル セキュリティに問題はないか確認する
サポート体制 サービスベンダーから、どのようなサポートを受けられるか確認する
モバイル・アプリ対応 スマートフォンやタブレット端末でも、問題なく利用できるか確認する
連携サービス 連携できるシステムやサービスは何か確認する

設備保全管理システムの料金・価格相場を確認する

自社のニーズに応じて、納得できる料金プランで利用できるかも確認が必要です。オンプレミス型の場合、導入に数百万円以上は必要なシステムも少なくありません。一方クラウド型の場合、月額数万円で利用できる場合もあります。

ただし、クラウド型でも機能の拡張やサポート料金などで、数十万円かかるケースも多くあります。表立って料金が掲載されていないケースが多いので、まずはサービスベンダーに確認してみましょう。

設備保全管理システムのおすすめ比較【クラウド型】

代表的な設備保全管理システムを比較してみます。まずはクラウド型のシステムから紹介するので、機能性や拡張性・利便性をチェックしてみましょう。

MONiPLAT - 株式会社バルカー

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提供企業様でご不明点がある方はこちら

MONiPLATは20設備まで無料で、専用アプリにより簡単に点検作業を進められる、定期保全管理システムです。さまざまな設備の定期保全と状態ベース点検を、クラウドで一元的に管理が可能で、点検報告書の承認申請もアプリ上で対応可能です。

さらに、設備の状態異常や定期メンテナンスの告知・点検結果の管理者承認など、すべてメールで通知できます。点検結果のグラフ化や報告書の作成も自動化が可能。運用にあたってはベンダーの専属スタッフに、システムの設定をフルサポートしてもらえます。3つの無料サポートプランが用意されているので、自社の状況に合わせて選択しましょう。

KANNA - 株式会社アルダグラム

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ボクシルSaaSのデータを元に表示しています
提供企業様でご不明点がある方はこちら

KANNAは施工管理のDX化を促進できるシステムで、PCはもちろん、スマートフォンやタブレット端末から、現場の情報を確認・共有できます。同時並行で動いている現場の状況を一元管理でき、リアルタイムでの情報更新により、現場の状況を素早く把握できるのが特徴です。

他社のアカウント数も無制限に設定できるので、規模の大きいプロジェクトや、外部の協力会社が多い案件の場合でも問題なく運用できます。顧客管理や物件管理機能も備えており、現場の写真をリアルタイム共有できるので、設備に関する情報管理にも対応。現場ごとに図面や仕様書・見積書などの資料を追加し、自由に共有が可能です。

MENTENA - 八千代ソリューションズ株式会社

MENTENAは、脱Excelとペーパーレス化を実現できる、クラウド型の設備保全システムです。現場担当者の管理をはじめ、資産台帳やデータ管理の一元化、作業ごとのコミュニケーションの円滑化などに活用できます。

スマートフォンやタブレットでも利用できるので、現場での設備管理の効率化に寄与するでしょう。管理画面のレイアウトがシンプルで操作しやすいので、ITシステムの利用経験の浅い社員でも、問題なく利用できるでしょう。設備点検の進捗確認のみならず、作業時間や設備停止のタイミング、保全費用なども可視化・分析が可能です。

SUKKHA - BPM株式会社

SUKKHAは、設備保全を通じた経営改善が可能なシステムで、設備の稼働状況を詳細に可視化できます。場所を選ばず設備がどういった状態か確認が可能で、目視による常時監視や現場にいない管理監督者の待ち時間など、非効率な時間の削減が見込めます。

点検結果や監視情報など、欲しいデータが自動で集まる仕組みを構築でき、収集データと自動判定アルゴリズムにより、システムのが異常やその予兆に気づけるのが特徴です。実際に発生した異常から学習し、システムが解決アクションを指示してくれるので、無駄な指示待ち時間を減らし、点検作業の停滞も防止できます。

サクミル - 株式会社プレックス

サクミルはシンプルな構成で使いやすく、現場管理を効率化できる建設業向けのシステムです。案件の状態やスケジュールをクラウド上で確認できるので、誰がどの案件に対応しているか把握しやすく、正確な工程管理が可能です。日・週・月単位で、案件・人ごとのスケジュールを詳細に確認できます。

スマートフォンやタブレット端末から案件の過去情報もチェックできるので、社員が逐一、事務所に戻る必要はありません。日報作成・写真登録などもクラウド上で完結できるので、事務作業にかかる時間を大幅に削減できます。見積・請求管理や原価・粗利管理なども可能です。

ビルカン - 株式会社FLINTZ

ビルカンは、建物管理のDX化を推進できるシステムで、日常業務の効率化による社員の生産性向上が期待できます。修繕箇所や建物の状態をシステム上で確認でき、点検や設備の不具合や、修繕に関する書類もシステム上で作成・共有できるのが特徴です。

過去の書類から修繕履歴を簡単に検索できるので、社員が必要な書類を最適なタイミングで確認可能で、組織のペーパーレス化を促進します。さらに記録データをもとにデータ分析が可能で、β版ではあるものの、長期修繕計画や賃料の分析にも対応しています。導入から運用に至るまで、サービスベンダーの丁寧なサポートを受けられるのも魅力です。

Impulse - ブレインズテクノロジー株式会社

Impulseは、数多くの現場で鍛えられた、AI(人工知能)ベースの異常検知ソリューションです。膨大になりがちなセンサーや音声・画像・動画などのデータを収集し、可視化できます。さらに、従来の閾値ベースによる確認では発見しにくい障害や、故障の予兆も検知できるのが特徴です。

高度な分析技術のある専門家ではなくても、幅広いユーザーが利用できるプラットフォームの構築が可能。オートモデリングにより、複雑なデータの特性を自動分類し、高度なシミュレーションで最適な分析モデルを導き出せます。異常につながる多くの要因をAIにより多角的に捕捉できるので、早期に状況を改善し、安全な設備運用を可能にします。

プロワン - 株式会社ミツモア

プロワンは現場作業の多くを効率化し、データの活用を通じて事業の成長を促す、業務管理ソリューションです。現場から経営まで幅広い課題の解消に役立つシステムで、顧客管理や営業管理・現場アプリ・発注管理など、多種多様な機能を備えているのが特徴です。

現場の状況や設備の可視化・管理のみならず、経営状況を「見える化」し、事業戦略に活用するためのインサイトを得られます。システムに日々の業務をデータとして蓄積できるので、現場作業の効率化のみならず、バックオフィス業務のパフォーマンス向上にも役立ちます。

EMLink - 株式会社設備保全総合研究所

EMLinkは、生産設備のアセットマネジメントを実現できる、プラント・工場専用のクラウドサービスです。機器情報や保全履歴をデジタル化し、クラウド上でまとめて管理できるシステムで、保全業務の効率化とコスト削減とともに、生産設備への投資決定を強力にサポートします。

設備台帳を起点として、関連する保全履歴や点検実績・対応計画に加えて、予算や実績金額に関する情報なども連携が可能。社内コミュニケーションを活性化し、管理業務の効率化を実現できます。さらに点検帳票をデジタル化し、履歴をシームレスに機器データと連携できるスマート点検機能も有しており、現場作業員の負担を軽減できます。

eServ - 横河電機株式会社

eServは現場の一人ひとりが考え、行動できることを目指して開発された設備管理ソリューションで、事後保全から予防保全に転換できます。設備保全業務やメンテナンス業務を効率化できるシステムを中心に、設備の稼働状況をリアルタイムで監視し、保全業務を計画・実行・記録できます。

設備の定期点検やメンテナンスのスケジュールを効率的に策定できるのに加えて、稼働状況や異常をリアルタイムでモニタリングし、現場の迅速な対応を促せるのが特徴です。設備ごとのメンテナンス履歴や修理記録なども詳細に保存し、将来の保全計画に活用できます。初めてのユーザーでも操作がしやすく、設備のダウンタイムを最小限に抑えるとともに、効率的な設備運用が可能です。

ミロクルカルテ - 株式会社ミロクリエ

ミロクルカルテは保全現場の全体最適化を目指し、設備保全業務の効率化を図るとともに、故障のない向上を実現するためのサービスです。保全計画カレンダーや作業進捗管理機能に加えて、部品管理や点検作業の管理機能も実装されており、故障発生時も現場からすぐに修理依頼・情報共有が可能です。

保全記録を自動集計し、分析グラフを作成すれば、現場の課題の見える化ができるので、継続的な保全プロセスの改善にもつながるでしょう。過去のデータから必要な情報を検索・調査し、素早く保全作業に着手できるのも特徴です。

現場のペーパーレス化を目指す企業や、大規模で複雑なシステムではなく、現場で運用しやすいシステムを望む企業などにおすすめです。

SmartGEMBA巡回点検 - 株式会社アイソルート

SmartGEMBA巡回点検はモバイル端末で手軽に使える、点検業務支援ソリューションです。最新のスマートフォンやタブレット端末を、点検作業の現場で活用するもので、専用のアプリにより点検予定や順路の確認、点検結果の記入が可能です。

一方、管理者や現場監督はPCから管理用の画面にログインし、作業指示や進捗の確認、点検項目の作成などができます。製造工場・プラントをはじめとして、発電所・変電所や商業ビル・オフィスビルなどの設備まで、幅広い業種・施設の設備保全業務に応用が可能。現場のペーパーレス化を強力に促進します。

さらに、作業に関する情報はまとめてデジタルデータとして収集されるので、帳票として出力・分析すれば、現場の業務効率化や故障の予測などに活用できます。

設備保全管理システムのおすすめ比較【オンプレミス型】

次に、オンプレミス型の設備保全管理システムを紹介します。他のシステムとも連携しやすいサービスが多いので、この機会に導入を検討してみましょう。

SmartFAM - 株式会社日立産業制御ソリューションズ

SmartFAMは設備の保全業務において、PDCAサイクルを実現するために必要な機能を、オールインワンで提供しているシステムです。台帳管理から点検計画管理、予備品の管理など、設備の保全に必要な管理項目が実装されています。

設備の状況やタブレットから簡単に確認が可能で、トレンドグラフやアラート機能により、稼働状況の連携情報の分析も可能です。さらにERPやMESなど、他のシステムとも容易に連携できるので、すでに社内で管理システムを運用している企業も、連携によるさらなる業務効率化を実現できます。

SMART TPM - 株式会社テクニカルイン長野

SMART TPMは設備の保全活動を一元管理し、企業全体で情報を共有することで、生産性や品質・安全性の向上を実現できる工場DXサービスです。

アカウントユーザーの登録数が無制限で、登録事業者数も制限がないため、複数拠点で工場を運営している企業におすすめできます。設備点検の登録数も制限がありません。自社サーバーやデータセンターなど、オンプレミス環境での運用がメインですが、クラウドでの環境構築にも対応しています。

設備の保全業務に必要な機能は網羅されており、メンテナンス周期の登録により、自動的に保全計画の立案が可能。設備台帳・定期保全・事後保全の項目も自由に追加でき、予備品の管理にも対応しています。さらに、現場のニーズに合わせ、ベンダーにプログラムの開発も依頼できます。

UNIVEAM Ver3.0 - 日鉄テックスエンジ株式会社

UNIVEAM Ver3.0は、製造現場の設備や公共設備など、多様な設備の保全管理業務をサポートするシステムです。PDCAサイクルに基づく、合理的な設備保全管理が可能で、設備の品質工場や長寿命化に加えて、業務プロセスの改善や省人化・コストの削減が見込めます。

柔軟な検索・統計機能を有しているのが特徴で、保全情報の視覚化により、どの設備にどのようなケアが必要か一目でわかるのが強みです。多言語対応機能も有しているので、海外に工場がある場合でも、社内で統一した保全管理を実現できます。オンプレミス(パッケージ販売)に加えて、クラウドサービスの提供もあります。

FMMS - 藤田ソリューションパートナーズ株式会社

FMMSは設備の保全に関する情報をシステム上に蓄積し、多角的に分析することで、故障の原因の追求や業務プロセスの改善が可能なサービスです。情報の一元管理により、これまで見えにくかった情報を視覚化し、故障対応の遅れや管理漏れなど、保全現場の問題点を解決に導きます。

非定期の保全やマスタ管理といった基本機能に加えて、定期保全に必要な機能が網羅されており、ワークフロー管理や保全分析なども可能です。ただし、多くはオプションでの導入となるので、詳しくはサービスベンダーに確認してみましょう。導入するサーバーは、Windows・Ubuntuから選択できます。

COLMINA 設備保全管理 PLANTIA - 富士通株式会社

COLMINA 設備保全管理 PLANTIAは、PDCAサイクルにより、保全現場におけるさまざまな問題を解決できるシステムです。設備の保全計画の策定にかかる機能をはじめ、保全実績の管理や分析、データの視覚化による保全方針の見直しに役立つ機能が実装されています。

設備保全業務のノウハウや保全履歴は、すべてデータベース化できるため、保全作業の標準化を図ることで、業務全体の品質の向上が可能です。データに基づいた計画的な設備の改良と持続的改善に役立つので、段階的に保全業務を改革したい企業におすすめです。

Maintenance Station - 富士電機株式会社

Maintenance Stationは、作業計画やメンテナンス結果の登録など、ルーチン化された定型業務に追われがちな状況を改善できるサービスです。稼働率の改善をはじめとした重要な課題の解決に向けた、業務データの分析や施策の立案など、より付加価値の高い業務にリソースを振り分けられます。

設備を基準とした情報検索と利用者間の情報共有が可能で、共通のインターフェースにより、定型業務の省力化・効率化を実現できるのが特徴です。蓄積した保全データは、システム上で多角的に分析が可能で、改善施策の立案に活用できます。さらにオプションによりIoTデータを組み合わせ、BIツールを用いたデータ活用により、異常兆候診断の自動化も可能です。

Genesys - 株式会社ファクター

Genesysは、機械設備の清掃・点検・補充・交換など、保守作業のべてをサポートする保全管理システムです。設備の異常や故障を未然に防げるのみならず、異常発生時の部品の点検・交換に伴う休転の防止にもつながります。

保全項目はツリー構造で表示されるので、ITシステムに慣れていない社員でもわかりやすく、どの項目がどの設備に所属しているのか把握が可能。事務所側の端末と工場側の端末のそれぞれに、どの設備を保守するのか一覧表示できるので、作業漏れが発生しにくいのも特徴です。

EQSURV Manager - 東芝システムテクノロジー株式会社

EQSURV Managerは、主に工場の機械や設備に関する情報をまとめて管理でき、最適な保存計画の作成と設備保全管理をトータルでサポートするシステムです。生産設備・機械の保守点検や修繕実績・機器仕様などを、システム上で管理・共有できるのに加えて、蓄積したデータにより最適な保全計画を作成できます。

さらに計画に基づいた保全活動と結果分析を通じて、さらなる計画の見直しにより、PDCAによる継続的な保全管理プロセスの改善が可能。拡張機能により設備カルテや、年単位の長期ビューアーなどの導入もできます。

設備保全管理支援システム - 株式会社コベルコE&M

設備保全管理支援システムは、設備の日常点検から修理工事までの保全活動の計画と、評価・分析・改善といった業務全般のPDCAをサポートするシステムです。各種生産設備やプラントなど、柔軟に対応できるのが特徴で、さまざまな製造分野の設備保全に役立ちます。

製造業向けの設備保全や生産部門など、必要な機能を組み合わせてシステムを構築できるのが特徴で、各設備・機器を階層構造で管理が可能。保全計画の自動作成機能も有しているので、担当者の作業漏れを防止できます。予備品の管理や設備の診断機能も備えています。

設備保全管理システムのおすすめ比較【業界・職種特化型】

特定の業界・職種の設備保全におすすめのシステムを紹介します。発電所や工場・プラントへの導入を検討しているならば、次のサービスも検討してみましょう。

Power Plant Manager - 株式会社コンサルタント オフィス ヴォルト

Power Plant Managerは、発電所の設備保全のためのシステムです。定期事業者検査から保安計画の立案をはじめ、検査記録の保存・管理や運転中のトラブル対応まで、幅広く利用できます。20年以上の長期にわたり、保全管理が必要な発電所に適した機能構成で、保全業務の管理サイクルを現場に定着させやすいのが特徴です。

導入時には、サービスベンダーに顧客リストや発電所の完成図書、定検仕様書や報告書などをベースとして、当該発電所に適した基礎データを整備してもらえます。豊富な点検基準ライブラリーも利用できるので、安心して運用を始められるサービスです。

Facility Producer - 株式会社TMEIC

Facility Producerは、工場やプラントのDXを支援するシステムです。設備保全業務のデジタル化で生産機会の損失を抑制し、ムダのないプラント稼働と脱属人化を実現します。詳細なメンテナンス計画の策定と分析機能を有しており、煩雑な手書き管理から脱却するとともに、迅速なトラブル対応を可能にします。

専用のWebアプリケーションにより、各端末からのアクセスが可能なので、工場の規模にかかわらず広く利用できるのも特徴です。豊富な検索条件で自由に機器の検索が可能で、消耗品・付属品の管理にも対応しています。

設備保全管理システムを利用するメリット

設備保全管理システムを導入するメリットは、主に次のとおりです。

  • 現場の設備の状態や稼働状況を把握できる
  • 修理・メンテナンスの計画を立てやすい
  • 設備を長く安全に使用できるようになる

現場の設備の状態や稼働状況を把握できる

設備保全管理システムを導入すれば、社内の機械設備の状態や稼働状況をシステム上で把握できます。管理者は適宜、必要な指示を現場の担当者に出せるようになり、作業のし忘れや点検漏れも防げるのがメリットです。

さらにシステムによってはワークフローも可視化できるようになり、ヒューマンエラーの減少とともに、担当者の作業効率の向上も期待できます。

修理・メンテナンスの計画を立てやすい

システム上で設備の状態を把握でき、データに基づいて修理や、メンテナンスの詳細な計画を立てられるのも設備保全管理システムのメリットです。設備のトラブルを防ぎつつ、スムーズにメンテナンスを進められるようになります。

ムダのない計画と作業プロセスを構築すれば、メンテナンスコストの削減にもつながるでしょう。全体の傾向として運用中の設備が多いほど、システムの導入効果が大きくなり、コストの削減に寄与します。

設備を長く安全に使用できるようになる

適切なタイミングでメンテナンスを実行できるので、設備をより長く・安全に使い続けられるようになるでしょう。各設備の劣化状況をリアルタイムで確認でき、問題がある場合には、速やかに対応する体制を構築できるので、設備の長寿命化が期待できます。

さらにシステムを最適なかたちで稼働できるため、エネルギーのムダな消費を避けつつ、廃棄物を削減できるのも設備保全管理システムを導入するメリットです。

設備保全管理システムを利用する注意点

設備保全管理システムは、工場をはじめとした製造現場や、不動産管理業務などにおいて、多くのメリットをもたらします。しかし一方で、次のデメリットや注意点があるので、きちんと押さえておきましょう。

自社の業務にうまく対応できない可能性がある

設備保全管理システムに実装されている機能が、業務フローや作業内容にマッチしない場合、システムを有効に活用できない場合があります。

導入にあたっては、きちんと必要な機能が利用できるか確認し、カスタマイズが必要な場合は、手間とコストを考えるようにしましょう。現場の負担が大きすぎると、運用が定着しない可能性があります。機能性とともに、現場の担当者にとって使いやすいシステムかも確認しましょう。

現場担当者の協力が不可欠

システムの導入・運用にあたっては、現場の担当者の協力が欠かせません。期待できる効果を担当者の業務とリンクさせながら、うまく伝えることが大事です。現場の理解を得られていなければ、格好
だけの導入となり、十分な成果を上げられない可能性があります。

サービスベンダーのサポートもうまく活用しつつ、現場の担当者がストレスなくシステムを活用できるように取り計らいましょう。作業マニュアルをきちんと整備し、担当者からの質問にスムーズに回答できるように、専用の窓口を設けることも重要です。

設備保全管理システムで設備の保守・点検業務を効率化

設備保全管理システムは工場や不動産物件などの設備の保守・点検に役立つシステムで、さまざまな管理業務を広くサポートする製品・サービスが多くあります。システム上で設備の管理状況を確認できるのに加えて、修理・メンテナンスの計画を立てやすく、設備の長期運用にも役立ちます。

導入するシステムを選ぶ際には、必要な機能が実装されているかチェックするとともに、次のポイントを確認しましょう。

  • 対応できる業務領域
  • システムの導入形態
  • システムの使いやすさ
  • システムの拡張性・カスタマイズ性
  • サービスベンダーの導入実績
  • サービスベンダーのサポート体制

設備保全管理システムをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。

840_設備保全管理システム(CMMS)選び方ガイド_20240829.pptx.pdf
設備保全管理システム(CMMS)
選び方ガイド
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