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オンライン診療システムおすすめ比較13選!種類・料金・選び方ポイント

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おすすめのオンライン診療システムの種類や料金、選び方のポイントを紹介します。導入のメリットやデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

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オンライン診療システムとは?

オンライン診療システムは、患者が自宅からオンラインで医師の診察を受けられるシステムです。予約から問診、診察、処方、決済までをオンラインで完結できます。院外処方の場合は処方箋が薬局に送付され、薬が自宅に配送されるといった仕組みを備えるサービスも増えてきました。

外来の混雑緩和はもちろん、遠隔地に住む患者のアクセス向上にもつながり、今後の医療現場に重要な仕組みとして注目されています。加えて、感染症拡大時の受診控えを防ぐ手段としても有効であり、医療提供の継続性の確保の観点からも高く評価されています。

オンライン診療システムを利用するメリット

オンライン診療システムを導入するメリットは、主に次のとおりです。

  • 患者が診療を受けやすくなる
  • 感染症リスクを低減できる
  • 診療機会の維持・拡大に寄与する

それぞれ確認しておきましょう。

患者が診療を受けやすくなる

オンライン診療システムは、患者が自宅や職場などから受診できるため、通院の手間や待ち時間を省けます。とくに幼児を育児中の方や高齢者、慢性疾患で定期的に受診が必要な患者にとって負担軽減につながります。

交通手段が限られている場合や、長時間の外出が難しい方でも自宅で受診できるのが大きなメリットです。

感染症リスクを低減できる

オンライン診療では医師やスタッフ・ほかの患者などと対面せずに診察を行えるため、感染症のリスクを抑えられます。インフルエンザや新型コロナウイルスなど、飛沫感染・接触感染のおそれがある時期において、院内での感染拡大を防ぐのに有効です。

とくに免疫力が低下している患者や高齢者など、感染すると重症化しやすい方にとっても安心できる診療手段として注目されています。医療従事者側の安全確保の観点からも、重要な取り組みといえるでしょう。

診療機会の維持・拡大に寄与する

オンライン診療システムを活用すれば、通院が難しい患者でも継続的に医師の指導を受けられ、治療の中断を防ぐことが期待できます。高血圧や糖尿病といった慢性疾患の管理において、病状が安定している患者であれば、オンラインでフォローアップが可能です。

診察のハードルが下がることで、患者の自己管理意識も高まるでしょう。治療の継続率が向上し、疾患の悪化予防や、医療全体の質の向上にも役立ちます。

オンライン診療システムの選び方

オンライン診療システムを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • オンライン診療システムの種類や導入目的を確認する
  • オンライン診療システムの機能を確認する
  • オンライン診療システムを導入する際の注意点を確認する
  • オンライン診療システムの料金・価格相場を確認する

オンライン診療システムの種類を確認する

オンライン診療システムは大きく分けて、システム単体型と集客一体型の2つがあります。それぞれの特徴を押さえたうえで、次のように導入目的に合っているか確認しましょう。

導入目的 おすすめのタイプ 特徴
オンライン診療業務の効率化・最適化を図りたい システム単体型 診療予約・ビデオ通話・決済・電子カルテ連携など、オンライン診療業務を支える機能に特化している
新たな患者層にリーチしたい 集客一体型 オンライン診療機能に加えてプラットフォームでの患者集客機能も兼ね備えている。患者が医療機関を検索できるポータルサイトと連動していることが多い

システム単体型は、自院の既存患者向けに運用するケースが多く、診療フローの効率化や最適化を図りたい医療機関に向いています。

一方、集客一体型のオンライン診療システムは開業直後のクリニックや自由診療を展開する医療機関にもおすすめです。患者側が医療機関を探すポータルサイトと連携しているサービスが多く、広告の出稿や集客分析機能を活用した運用ができます。

オンライン診療システムの機能を確認する

オンライン診療システムで利用できる機能は次のとおりです。システムによって実装されている機能は異なるので、導入目的を達成できる機能が実装されているか事前によく確認しておきましょう。

機能 詳細
予約管理 患者の予約状況を一元管理できる機能。患者側もWeb予約が可能になる
Web問診 患者がWeb上で問診票を入力できる機能。医師は事前に患者情報を把握でき、診察をスムーズに進められる
ビデオ通話 医師と患者がリアルタイムで映像・音声を用いてオンライン診察できる機能
電子カルテ連携 Web問診やオンライン診療で得た情報を電子カルテと連携・記録できる機能。診療履歴の一元管理や、情報共有が容易になる
処方箋発行・薬局連携 診察後に電子処方箋を発行し、患者が指定した薬局に自動送信する機能。患者が薬局でスムーズに薬を受け取れるようになる
オンライン決済 医療費をクレジットカードや電子決済で支払える機能
保険証確認 患者が保険証の画像をアップロードし、医療機関が保険情報を確認できる機能
メッセージ(チャット) テキストで患者との診療前後のやりとりができる機能
通知・リマインダー 予約の確認や診察のリマインダー、処方箋の準備完了通知などを患者に自動で送信する機能

オンライン診療システムの比較ポイントを確認する

オンライン診療システムを導入する際、失敗しないために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項 詳細
操作性 医療従事者だけでなく、患者にとっても使いやすいシステムか確認する。操作が複雑だと利用率が下がり、問い合わせ対応の負担が増えてしまう
導入実績・信頼性 すでに多くの医療機関で導入されているか、安定した運用実績があるか確認する
既存システムとの連携性 電子カルテや予約システム、薬局のオンライン服薬指導システムなど、すでに導入しているシステムと連携できるかを確認する
サポート体制 導入初期の設定支援やトラブル対応、法制度変更時のアップデート対応など、サービスベンダーの支援体制を確認する

オンライン診療システムの料金・価格相場を確認する

自社のニーズに応じて、納得できる料金プランで利用できるか確認しましょう。オンライン診療システムは初期費用が無料のサービスが多いです。

月額制のサービスでは月30,000円程度が相場です。月額料金が無料のサービスもあり、そうしたシステムは代わりに、2~4%の決済手数料や診療回数に応じた利用料がかかります。

オプションや初期設定サポートの有無などによっても料金が変わってくるので、事前に料金体系を確認しておきましょう。

オンライン診療システムおすすめ比較9選【システム単体型】

システム単体型のオンライン診療システムを紹介します。単体型の多くのサービスで、予約や問診をはじめ決済、処方箋・薬の配送に対応しています。

Medibot診療 - 株式会社ソラリウム

Medibot診療は、LINEを活用した医療向け業務DXシステムです。患者はLINE上で予約や問診、処方薬の配送、決済まで一連の流れを完結できます。オンライン診療にも対応しており、アカウント上から診察URLを自動発行します。

患者側は使い慣れたアプリで手軽に利用でき、AI搭載のチャットボットが予約対応を行います。マーケティング機能も充実しており、再来院の自動リマインドや施術履歴をもとにおすすめ施術のクーポン配信などができます。

Medibot診療の料金プラン・価格

要問い合わせ

ポケットドクター - MRT株式会社

ポケットドクターは、スマートフォンやパソコンを用いて、診療予約からビデオ通話による診察が可能なシステムです。クレジットカード決済も可能で、患者は処方箋や薬を自宅まで配送してもらえます。

診療中、画面上で赤ペンや指差しマークを表示できる機能により、医師は患部や注意点を視覚的に示せるのが特徴。さらに、医療機関ごとの背景に合わせた診療の提案や定期的なフォロー、使用方法に関するサポートに加えて、患者周知に関するコンサルテーションも受けられます。

ポケットドクターの料金プラン・価格

プラン 料金
トライアル 0円(※2か月限定)
ゴールド 月額33,000円

march - 株式会社Wrusty

marchは診察予約から事前問診、オンライン診療、決済、処方薬の配送までを完結できるシステムです。患者はLINEから手軽に予約、受診ができます。患者とのダイレクトメッセージも可能で、やりとりは一覧で表示。シナリオ配信もでき、リピーターや新規顧客獲得に役立ちます。

電子カルテ連携や自動リマインド配信、流入経路分析やLTV分析など診察以外の業務効率化や経営サポート機能も豊富です。

marchの料金プラン・価格

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YaDoc - 株式会社インテグリティ・ヘルスケア

YaDocは、患者とかかりつけ医のつながりを強化できるオンライン診療システムです。予約やビデオ通話、決済の基本機能に加えて、患者の日常の変化を可視化するモニタリング機能や、カスタマイズ問診機能により、診療の質を高められます。

初期費用0円・最低契約期間なしの始めやすい価格体系で、最短即日での利用開始も可能。導入時のオンボーディングプログラムや、導入後の施設・患者双方への専任サポートデスクによる、手厚い支援体制も魅力です。

YaDocの料金プラン・価格

初期費用 月額料金
0円 30,000円

※病床数19床以下のクリニック・薬局を対象とした価格体系

curon - 株式会社MICIN

curonは、全国で6,000件以上の導入実績を誇るオンライン診療サービスです。予約から問診、ビデオ通話による診察に加えて、決済や処方箋の送付・薬の配送まで、診療プロセスを一貫してオンラインで完結できます。

カレンダー形式の予約管理や疾患別の問診票カスタマイズ、画面共有による検査結果の説明、薬局への処方箋送付機能などが利用できます。初期費用や月額利用料は不要で、決済手数料を負担するだけで利用できるため、導入コストを抑えたい医療機関におすすめです。

※出典:MICIN「【医療機関向け】オンライン診療サービスcuron《クロン》 | 導入医療機関数トップクラス」(2025年6月13日閲覧)

curonの料金プラン・価格

初期費用 月額料金
0円 0円 ※決済手数料が別途発生

Door.into健康医療相談 - MRT株式会社

Door.into健康医療相談はシンプルかつ低コストで利用できるオンライン診療システムです。事前に時間枠を設定できる予約機能や、予約時に事前問診や保険証確認ができる機能、ビデオ通話機能などを実装。

さらに、アプリ内でクレジットカードの自動決済や処方箋画像送信が可能で、チャット機能も搭載しています。初期費用・月額費用はともに無料で、診療ごとのシステム利用料と決済手数料の負担で利用できます。

Door.into健康医療相談の料金プラン・価格

初期費用 月額料金
0円 0円 ※システム利用料として診療ごとに300円、決済手数料として請求額の4%が発生

PiCls On診 - 株式会社ファインデックス

PiCls On診は、大規模病院向けのオンライン診療サポートシステムです。既存の電子カルテとシームレスに連携できます。予約から診察、会計、患者の薬の受取までの一連の流れを管理でき、オンラインで待機する患者を順番に診察できます。

1施設で同時に100以上のオンライン診療をコントロールでき、多くの診療科・診察室のマネジメントに対応可能です。遠方にいる患者の家族もオンライン診療に同席し、家族参加のインフォームドコンセントも実現できます。

PiCls On診の料金プラン・価格

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LiveCallヘルスケア - スピンシェル株式会社

LiveCallヘルスケアは、アプリ不要の遠隔診療システムです。Webサイトにリンクを貼るだけで簡単に導入でき、予約から決済までスムーズにオンラインで完結できます。

医師の対応可能時間を設定する機能や、予約メニューごとに設定可能な問診票、高品質なビデオ通話機能などを搭載します。事前与信が可能なクレジットカード決済にも対応しています。さらにGA4連携機能もあり、ページ分析も可能です。

LiveCallヘルスケアの料金プラン・価格

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CARADAオンライン診療 - 株式会社カラダメディカ

CARADAオンライン診療は、患者の予約からビデオ通話、決済、薬・処方箋の配送などのオンライン診療に必要な機能を網羅したシステムです。専用アプリのダウンロードは不要で、Webブラウザから簡単に利用できます。

セキュリティ面では、3省3ガイドライン準拠証明書や、ISMS認証(ISO27001)を取得しており、安全性の高いシステムです。電子カルテ「CLIPLA」や、薬歴システム「Solamichi」との連携も開始されています。

CARADAオンライン診療の料金プラン・価格

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オンライン診療システムおすすめ比較4選【集客一体型】

次に、集客一体型のオンライン診療システムを紹介します。患者が医療機関を検索できるポータルサイトと連動しており、スムーズな集客が可能です。

CLINICSオンライン診療 - 株式会社メドレー

CLINICSオンライン診療は、予約や問診・ビデオ通話・決済まで、オンライン診療に必要な機能を一元管理できるシステムです。患者は「CLINICS」でオンライン診療ができる病院や診療所を探せます。そのため、医療機関側は新規集患にもつながります。

専属の導入支援担当や、患者向けサポート窓口による充実したサポート体制も特徴で、国際標準規格に適合したシステムセキュリティの下で運用が可能です。また、ベンダーによりフリーダイヤルの患者サポート窓口が完備されており、患者にオンライン診療を案内してもらえるのも特徴です。保険診療・自費診療のどちらにも対応しています。

CLINICSオンライン診療の料金プラン・価格

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AIチャートbyGMO - GMOヘルステック株式会社

AIチャートbyGMOは医療機関やクリニックと、患者双方の利便性を追求したITプラットフォームです。「GMOクリニック・マップ」と連携して新規集患が可能です。

Web問診・診療に加えて、オンライン決済や服薬指導・無料の薬配送なども利用できます。AIオンライン診療アシストやAI文書作成機能など業務効率化機能も充実しています。

AIチャートbyGMOの料金プラン・価格

初期費用 月額料金
0円 0円 ※クレジットカード決済手数料2%(保険医療機関指定なしの場合は3%)が別途発生

イシャチョク - 株式会社オンラインドクター.com

イシャチョクは手の空いた医師と、今すぐ診察を受けたい患者をマッチングさせる、仮想待合室型のオンライン診療システムです。診療科目別に、オンライン診療を希望する患者が仮想待合室に待機しており、医師は空いた時間に予約不要で患者を診療できます。

これまでの外来業務を圧迫することなく、スムーズにオンライン診療を導入・運用でき、新規患者の獲得につながります。

イシャチョクの料金プラン・価格

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KAITOS - 東邦薬品株式会社

KAITOSは予約管理やビデオ通話、決済といった機能を同一のシステムに集約したオンライン診療・服薬指導システムです。予約方法の設定や問診票のカスタマイズが可能で、予約通知をFAXでも受信できます。

薬局への処方箋送信に対応しており、薬局との連携もスムーズになります。加えて、「病院なび」にオンライン診療リンクを掲載できるため、新規患者の集患を図れるのも特徴です。

KAITOSの料金プラン・価格

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オンライン診療システムを利用するデメリット

オンライン診療システムは多くのメリットがある一方で、次の点には注意しなければいけません。デメリットをよく理解したうえで、きちんと対策を立てておきましょう。

診察の質に限界がある

オンライン診療では、視診や聴診、触診などの対面で必要とされる診察が行えないため、病状の正確な把握が難しい場面があります。たとえば、腹痛や胸の痛み、皮膚の湿疹などは画面越しの確認では診断精度に限界があるでしょう。

実際に患部を触れて確認する必要がある場合、オンラインでは対応しきれず、結果的に対面での再受診が必要となるケースもあります。医師による慎重な判断が必要であると同時に、患者側もオンラインで対応できる症状か、見極める意識が求められます。

ICT環境に左右される

オンライン診療を円滑に進めるためには、インターネット接続の安定性に加えて、一定以上のPCやスマートフォンの操作スキルが必須です。高齢者やIT機器に不慣れな方にとっては、アプリのインストールや操作手順そのものが大きなハードルとなることが少なくありません。

また通信状況が不安定な場合、音声や映像の遅延・途切れが生じ、診察内容が正確に伝わらないリスクもあります。操作ミスや接続障害に備えたサポートが必要であり、環境整備の有無が診療の質や継続利用の可否に関係します。

サービスベンダーのサポートをうまく活用しつつ、患者側にも利用前の接続テストや操作確認を促しましょう。

オンライン診療システムで患者の診療機会を広げる

オンライン診療システムは、患者の利便性の向上に加えて、診療機会の維持・拡大や院内の業務効率化に役立ちます。慢性疾患のフォローアップや軽微な相談をオンラインで対応できれば、外来の混雑の緩和や、医師・スタッフの負担軽減につながるでしょう。

また、感染症リスクの低減や予約・問診・決済の一元管理など、非対面でも安定した医療が提供可能です。継続的な患者対応と収益確保の両立にも寄与するので、この機会に導入を検討してみるとよいでしょう。

実際に、オンライン診療システムを導入する際には、次のポイントを意識することが大事です。

  • 医師、スタッフ、患者にとって操作しやすいシステムか
  • 医療機関での導入実績が十分あるか
  • 電子カルテといったすでに導入しているシステムと連携できるか
  • サービスベンダーから充実したサポートを受けられるか
  • 費用効果が期待できるか

オンライン診療システムをより深く検討したい方は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討するとよいでしょう。

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