マルチバンクサービスおすすめ比較3選!料金やメリット・選び方のポイント

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BOXILでは、おすすめのマルチバンクサービスを、料金や選び方のポイントとともに紹介します。導入のメリットやデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。気になるサービスがあれば、資料請求や問い合わせをしてみましょう。

マルチバンクサービスとは?

マルチバンクサービスとは、複数の金融機関との取引を一元管理できる法人向けサービスです。マルチバンクサービスの導入により、ユーザーは金融機関ごとにログインする必要がなくなり、残高や入出金の照会、振込・振替などを、一つの画面でまとめて操作できるようになります。

またサービスによっては、ERPや会計システムとの連携もでき、資金の集中・配分管理にも対応可能です。リアルタイムでの資金状況の把握も可能になるため、資金繰りの精度が向上し、経理・財務部門の業務効率化にもつながります。

業界を問わず、企業グループ全体のキャッシュマネジメントを最適化する手段として、導入が進んでいる便利なサービスです。

マルチバンクサービスの選び方

マルチバンクサービスを選ぶ際は、次の流れで確認しましょう。

  • マルチバンクサービスの内容や機能を確認する
  • マルチバンクサービスを導入する際の注意点を確認する
  • マルチバンクサービスの料金・価格相場を確認する

マルチバンクサービスの内容や機能を確認する

マルチバンクサービスで利用できる主な機能は、次のとおりです。導入目的に合った機能が備わっているか、事前によく確認しておきましょう。

機能詳細
複数金融機関口座の一元管理複数の銀行や支店にある口座情報(残高や入出金明細など)を、企業本社などからまとめて管理・確認できる機能。各銀行のネットバンキングに毎回ログインする手間が省ける
資金移動・集中配分本社と支社・営業所など複数の口座間での資金の集中や配分を、まとめて実行できる機能。即時反映や自動処理も可能
入出金明細・取引照会すべての対象口座について、預金残高・入出金明細・振込明細をリアルタイムで照会できる機能
振込・振替各金融機関宛の振込や、自社内口座間の振替を同一画面・同一操作で実行できる機能。一括での総合振込や給与・賞与振込などにも対応
データ伝送振込データや明細データを一括で送受信できる機能。会計システムとの連携が容易になる
自動処理・予約振込タイマー設定や予約機能により、資金移動や定期的な振込を自動化できる
権限管理・セキュリティ電子証明書や端末認証による高度なセキュリティに加えて、担当者ごとに操作権限の設定や、承認ワークフローを設定できる
会計・ERPソフトとの連携伝送機能を活用して、会計システムやERPとのデータ連携がスムーズになる。仕訳処理の自動化も可能

マルチバンクサービスの注意点を確認する

マルチバンクサービスを導入する際には、失敗を防ぐために次の項目も確認しておきましょう。

確認事項詳細
対応金融機関の範囲利用している銀行や、今後取引予定の主要金融機関に広く対応しているか確認する
連携できるシステム運用中の会計ソフトやERPと連携できるか確認する。データ形式やAPIの有無もあわせてチェックが必要
セキュリティ仕様電子証明書や多要素認証・権限設定・操作履歴管理など、内部統制や情報保護に適合したセキュリティが確保されているか確認する
システムの操作性管理画面が使いやすいか、必要な情報が一目でわかるかなど、現場担当者の使い勝手を確認する
承認フローの柔軟性社内規程に即した承認プロセスを設定できるか確認する
拡張性・カスタマイズ性将来的な業務変更や増加にも柔軟に対応できるか確認する。必要に応じて、機能の拡張や変更が可能かどうかも重要なポイント
サポート体制導入時の説明・運用後のトラブル対応、電話やメールでのサポートなど、ベンダーによる支援が充実しているか確認する

マルチバンクサービスの料金・価格相場を確認する

自社のニーズに応じて、納得できる料金プランで利用できるかも確認しましょう。マルチバンクサービスの料金・価格相場は機能の範囲によって異なりますが、初期費用は0円~50,000円程度、月額費用は3,000円~5,000円程度が目安です。

上記に加えてVALUX契約料やデータ伝送料などが加算されるのが一般的です。料金に関して不明点・疑問点があれば、サービスベンダーに必ず確認することが大切です。

マルチバンクサービスのおすすめ比較3選

代表的なマルチバンクサービスを紹介します。複数の金融機関の資金移動(振込・振替)を一元的に実行可能で、社内の承認フロー・セキュリティの強化を図れます。

BizHawkEye

BizHawkEye は、一度のログインで複数の金融機関の口座・資金を一元的に管理し、振込・振替などの各種取引を同一画面で完結できるマルチバンクサービスです。

本社・支社など、複数口座の資金集中・配分機能も提供しており、グループ全体の資金状況を正確に把握し、迅速な資金融通を実現します。電子証明書や二次元バーコードを用いたトランザクション認証により、なりすましや不正送金を防ぎつつ、安心・安全なセキュリティを確保可能です。

さらに送金申請・承認のワークフロー機能や、残高・明細取得のスケジュール機能なども備え、金融関連業務の自動化・効率化に寄与します。

BizHawkEyeの料金プラン・価格

プラン初期費用(税抜)月額料金(税抜)
標準機能30,000円~4,000円~
資金集中配分機能50,000円~5,000円~

※BizHawkEyeサービスの利用には、VALUXサービスの利用が必須。

OFFICE BANKクラウド – 株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)

OFFICE BANKクラウド は、一度のログインで複数の金融機関の口座を一元管理し、振込や取引明細の確認、口座残高照会を同一画面で完結できるマルチバンク対応システムです。金融機関ごとのログイン作業が不要なため、振込業務の手間と負担を大幅に削減できます。

定期的な資金移動や複数口座への一括振込にも対応しており、企業の資金管理業務の効率化に寄与します。さらに、利用者ごとの権限設定や承認ワークフローの構築も可能なため、不正防止や内部統制の強化にも有効です。幅広い業種・事業規模に適した柔軟性の高いソリューションとして、多くの企業に導入されています。

OFFICE BANKクラウドの料金プラン・価格

初期費用月額料金
0円5,000円(要年間契約)

EBNext2 – 株式会社NTTデータ四国

EBNext2 は、NTTデータグループが提供するバンキングソフトウェアです。EBNext2やEBNext2DXなどの製品群を通じて、金融機関との取引を安全かつスピーディーに実行できます。

特に「EBNext2 資金集中ソフト」は、複数の口座や資金を一元的に管理し、グループ会社内の資金集中・配分の調整が可能です。複数の金融機関をまたぐ、資金管理業務の効率化に寄与します。

また、リアルタイムの残高照会や一括振込機能、承認ワークフローの設定など、資金移動型マルチバンクサービスに求められる高機能を多数搭載。セキュリティ面でも、電子証明書や暗号化通信に対応し、企業のガバナンス強化にも役立ちます。

EBNext2の料金プラン・価格

要問い合わせ

【番外編】資金の見える化に役立つ会計ソフトおすすめ5選

資金のまとめて移動・管理には対応していないものの、複数の銀行口座の「残高」や「入出金明細」などの情報を一画面で閲覧・管理できるシステムもあります。会計ソフトの機能として実装されているケースも多く、各銀行のオンラインバンキングと接続して情報を取得できます。

freee会計 は統合型のクラウド会計ソフトとして、会計・人事労務・販売管理など、多様な業務をシステム上で連携できるサービスです。経理・決算業務の自動化・効率化を実現し、管理コストの削減に寄与します。

安全かつ正確な銀行振込機能や、カード管理といった金融関連業務の一元化も可能で、日々の入出金データをもとに仕訳を自動生成する機能も備えています。さらに、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応も進んでおり、法令順守と業務効率を両立できる点も強みです。

各所に散在していた業務データを、フロントオフィスからバックオフィスまで効率的に管理できるため、業界・職種を問わず多くの企業に導入されています。

マネーフォワード クラウド会計 は統合的なバックオフィスプラットフォームで、財務会計や労務管理・請求管理・法人支出管理など、幅広い業務領域をカバーできます。

クラウド会計・経費精算・債務支払といったサービスを、一元的に連携させることで、複数の金融関連業務やデータをシームレスに管理・効率化できます。バックオフィス業務の自動化・効率化を実現し、管理コストの大幅な削減も可能です。

さらに、銀行やクレジットカードとの連携機能も充実しており、リアルタイムな資金状況の把握や、仕訳の自動化にも対応。中小企業から大企業まで、幅広い規模に対応できる柔軟性も魅力です。

ジョブカン会計 は、クラウド型の会計ソフトとして、金融取引の自動化と業務効率化に強みをもつサービスです。中小企業や個人事業主にとって、シンプルながら実用性の高い金融機能が充実しています。

銀行口座やクレジットカードとの連携により、入出金データを自動で取得し、勘定科目の推測・自動仕訳を実行。複数口座の残高を一画面で確認できる機能も備えており、資金管理の見える化を促進できるのも特徴です。

仕訳データはCSV出力や、税理士との共有もスムーズにできるため、日常業務から申告対応まで一貫して活用できます。

弥生会計 Next

弥生株式会社
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弥生会計Next は、法人向けクラウド会計ソフトとして、会計・経費・請求業務をまとめて効率化できます。多数の金融機関と連携でき、入出金明細の自動取得やAIによる勘定科目の推測により、仕訳・記帳の自動化に寄与します。

また、複数の金融機関からの取引データをシームレスに連携・処理し、バックオフィス業務全体の効率化と管理コスト削減を実現。簿記の知識がなくても簡単に使用できるのに加えて、リアルタイムで経営状況を可視化できます。

加えて、税理士とのデータ共有や申告業務への連携機能も備えており、経理業務の幅広いニーズに対応できるのも強みです。

Moneytree – マネーツリー株式会社

Moneytree は多数の金融機関や、各種サービスと連携可能な金融データプラットフォームです。複数の口座残高や取引明細を一括で集約・表示し、個人や中小企業の財務状況をリアルタイムで可視化できます。

「集める」「貯める」「分析する」「行動する」といったデータライフサイクルを軸に、AIによる資産分析・将来予測機能やグラフ・チャートによる直感的な可視化など、多彩なサービスを提供。金融機関や会計・経費精算システムとの連携も進めており、個人・法人を問わず、幅広いユーザーの資産管理や経営判断を強力にサポートしています。

マルチバンクサービスを利用するメリット

マルチバンクサービスを導入・利用する主なメリットは、次のとおりです。

  • 複数口座の情報を一元管理できる
  • 振込・資金移動の業務負荷を軽減できる
  • ガバナンスとセキュリティの強化につながる
  • ERPや会計ソフトの機能連携で業務自動化が可能に

複数口座の情報を一元管理できる

マルチバンクサービスを導入することで、複数の金融機関にまたがる口座の残高や入出金明細などを、一つの画面上でまとめて確認できるようになります。従来のように、銀行ごとにログインして情報を確認する必要がなくなり、担当者の作業時間を短縮できます。

リアルタイムで資金の全体像を把握できるため、資金繰りや支払い計画の立案がスムーズになり、経理業務全体の精度も向上するでしょう。企業グループや複数拠点での資金管理にも有効で、情報の可視化により、経営判断の迅速化にも役立ちます。

振込・資金移動の業務負荷を軽減できる

マルチバンクサービスでは、上記のように異なる銀行への振込や資金移動を、まとめて一括で実行できる機能が備わっています。給与・賞与や取引先への支払いといった、大口の振込処理を一括で実行できるため、銀行ごとに操作を分ける手間を省けます。

これにより、オペレーションミスや記入ミスのリスクを軽減しつつ、業務プロセスの標準化と品質の安定化が可能です。特に月末や給与の支払い時など、重要な業務が集中する時期の作業負担を軽くできるのは、経理担当者にとって大きなメリットといえるでしょう。

ガバナンスとセキュリティの強化につながる

多くのマルチバンクサービスには、利用者ごとのアクセス制限や、操作履歴の記録・承認ワークフローの設定機能も備わっています。不正な振込や誤操作といったリスクを最小限に抑えつつ、社内の権限や承認ルールに沿った安全な運用が可能です。

特に大企業の場合、内部統制の強化や監査対応の観点から非常に重要なポイントであり、システムの導入によってガバナンスの強化を図る企業が増えています。

ERPや会計ソフトの機能連携で業務自動化が可能に

マルチバンクサービスの中には、会計ソフトやERPシステムと連携できる製品もあります。こうした連携機能を活用すれば、銀行取引データを自動で会計システムに取り込み、仕訳の自動起票や入出金の突合、消込作業の効率化が可能です。

日々の記帳業務が簡略化されるだけではなく、人為的ミスの防止や業務の属人化解消にもつながるでしょう。システムによる業務の標準化・自動化が進めば、限られた人員でも正確かつ効率的な経理体制を構築できるようになります。

マルチバンクサービスを利用するデメリット・注意点

マルチバンクサービスには多くのメリットがありますが、次の点には注意が必要です。デメリットもよく理解したうえで、事前に対策を講じておきましょう。

銀行・サービスごとに制約や仕様の差がある

マルチバンクサービスは、異なる金融機関のオンラインバンキングに接続して、データを取得・操作する仕組みです。そのため、銀行ごとに対応している機能やデータの種類、更新のタイミングなどにばらつきが生じることがあります。

たとえば、一部の銀行では対応していない振込形式があったり、リアルタイムでの残高反映に対応していなかったりといったケースもあります。さらに、接続方式もVALUXやHULFTなど複数あり、選択肢によって運用の柔軟性に影響を及ぼす可能性にも注意が必要です。

セキュリティ対策と運用ルールの整備が不可欠

マルチバンクサービスは、複数の金融機関へのアクセスを一元管理できる反面、万が一アカウント情報が漏えいした際には、被害範囲も大きくなるおそれがあります。サービスベンダーは堅牢なセキュリティ基盤を構築していますが、実際の運用においては、社内の端末管理や電子証明書の保管、操作ログの定期確認といった体制の強化が不可欠です。

また、操作権限の設定や承認フローの明確化などルールの整備を怠ると、内部不正や操作ミスの温床になるおそれがあります。長くサービスを運用するには、技術的な対策とあわせて、徹底したリスクマネジメントが求められます。

マルチバンクサービスで資金管理をスマートに

マルチバンクサービスを利用することで、複数の金融機関の口座を一元管理できるほか、残高照会や振込手続きが一度のログインで完結するため、大幅な業務効率化が可能です。銀行ごとに異なる操作を統一でき、ミスの防止にもつながるでしょう。

さらに、資金の集中管理や迅速な資金融通が可能となり、窓口での手続きや手数料の削減も期待できます。承認フローやセキュリティ機能も強化されており、内部統制の観点からも有効ですが、サービスごとに仕様や機能に違いがあるため、自社に合ったものを慎重に選択する必要があります。

導入するマルチバンクサービスを選ぶ際には、次のポイントを意識しましょう。

  • 自社が利用する金融機関に対応しているか
  • VALUXやHULFTなど、環境に適した接続方式か
  • 管理画面がわかりやすく、担当者が使いやすいシステムか
  • 社内ルールに合ったガバナンス機能があるか
  • 既存のシステムとスムーズに連携できるか
  • 十分な費用対効果が期待できるか
  • サービスベンダーから十分なサポートを受けられるか

マルチバンクサービスをより詳しく検討したい場合は、各ベンダーのサービス資料を請求し、比較・検討することをおすすめします。

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